守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
7月1日
朝のHRが始まるが……
「1年Cクラスの皆さん~……今日も元気に行ってみましょう〜……」
「くさっ!?お酒臭いです先生ー!!」
担任は酒臭く、体調が悪そうで、前にいる生徒達は、星之宮から鼻を押さえる。
「ごめんね〜、昨日飲み過ぎちゃって」
「まあ更年期なのに出会いを逃したら仕方ないか」
「あぁ?」
俺の呟きに更年期宮は殺意を宿した眼差しを向けているが酔いが覚めたようだ。
「違うのか?まあお前の叶わない恋愛事情はどうでも良いから、ポイントが支給されてない理由を話せ。まさかとは思うが全クラスが0クラスポイントになったのか?」
朝、真澄やひよりや恵からポイントが振り込まれてない事を確認している。恵のDクラスは純粋に0ポイントかもしれないが、他の3クラスが0ポイントはないだろう。
まあ実際はあの件についてだろう。
「……後で覚えておきなよ……まあ話を戻すけど、今トラブルが起こってるから支給が遅れてるの。トラブルが解決したら支給されるから安心して。じゃあポイントを発表するね」
三十路は紙を広げる。そこには各クラスのポイントが書かれているが……
Aクラス 1021
Bクラス 859
Cクラス 744
Dクラス 0
だった。
前回は確か……
Aクラス 940
Bクラス 650(Cクラスに降格)
Cクラス 784(Bクラスに昇格)
Dクラス 0
だったので、ウチのクラスは94ポイント、Aクラスが81ポイント、龍園のクラスが75ポイント増えている。Dクラスについては平田の退学が影響しているのだろうな。
「こんな感じだね。ちなみにDクラスは本来89ポイント支給されたんだけど、平田君の退学によってマイナス100ポイントされているから0のままって訳」
「ちなみに停学だとどのくらいのペナルティになるんですか?」
神崎が質問をすると三十路は首を横に振る。
「退学もだけど状況によって変わるの。情状酌量の余地があれば停学になってもポイントが動かないってケースもあるからね」
なるほどな。痴漢についてはどのくらいのペナルティが与えられるのだろうか?今から楽しみで仕方ない。
そう思いながら俺は三十路の話を適当に聞くのだった。
数時間後……
「良しお前ら。テストまで1週間弱だし、最後の仕上げとして対策試験を受けて貰う。今日は英語と数学と理科だ」
視聴覚室にて俺は教卓に座りながらそう告げると、多少のブーイングは起こるが、全員教材をしまって筆記用具だけを机に出しているので、ブーイングはポーズだけだろう。
実際皆はこれまでよくやってくれた。中間試験で一之瀬から習っていた生徒もやる気を出しているし、白波以外の全員が全科目85点以上取れるだろう。
そう思いながら俺はプリントを配ろうとしたが、そのタイミングで電話がかかってくる。画面を見れば「堀北学」と書かれている。
「済まん電話だ……もしもし?」
『鳳橋。問題が起こったから今すぐ職員室に来い』
「職員室?俺は問題を起こしてないぞ」
問題ギリギリの行為はしまくってるけどな。
『お前に関する問題じゃない。生徒会が関わるから来いと言っている』
「わかった。5分待て」
俺は通話を切ってからクラスメイトを見る。
「済まん、生徒会長から呼ばれたから配り次第席を外す」
「生徒会長?狂夜君なにかやらかしたの?」
麻子がそんな風に聞いてくるが、十中八九昨日の件だろう。
「いや、生徒会メンバーとして呼ばれてる。とりあえず配るからやっとけ。制限時間は50分だが、戻ってこなかったら神崎が教卓の中にある数学のテストを配っといてくれ」
「引き受けた」
神崎が頷いたので俺は英語のテストを配ってから視聴覚室を出て、職員室に向かう。
「だから誤解だって!向こうが呼び出して触らせてきたんだよ!」
職員室に入るとそんな騒ぎ声が聞こえてくる。
奥に進むと案の定、山内が1年教師の4人や生徒会に囲まれている。やはり昨日の件のようだ。
「っ!何しに来たんだよ鳳橋?!」
ここで山内が俺に気付き叫んでくるが、それを無視して生徒会長の堀北学に話しかける。
「おい堀北。俺が呼ばれた理由はこの馬鹿が関係してるのか?」
「っ!貴方は良い加減に会長を敬意を「俺を一回落とした奴を敬う筋はねぇよ。黙ってろ三下」っ……!」
書記の橘が俺に文句を言おうとしたので睨みつけて黙らせる。3年と言っても所詮は生徒会長の腰巾着だ。
「大体よぉ、俺が「遅れて申し訳ありません。どのようなご用件でしょうか、会長?」みたいに言ったらどうだ?」
「虫唾が走るな。裏があるとしか思えない」
堀北は即答するが、そこで1年教師がうんうん頷くのはどうなんだ?しかも星之宮は凄い勢いで頷いているし。
「で?話を戻すが、そこの馬鹿は何をやらかしたんだ?まさかとは思うがレイプでもしたのか?」
まあ実際は知ってるがな。
「ふざけんじゃねぇよ!俺は無実だ!アレは冤罪だ!」
「俺から説明する。昨日の夕方にBクラスの真鍋がDクラスの山内に特別棟に呼ばれたら胸を揉まれるといった猥褻行為をされたと訴えた。そして今山内に事情聴取をしたら、山内は真鍋に呼ばれて強引に自身の手を掴み胸に運んだと言っている」
Aクラス担任の真嶋がそう言っているが……
「面倒臭いな……だったら警察呼んで指紋照合して貰えば良いじゃねぇか。山内の制服に真鍋の指紋があれば真鍋が悪いし、無かったら山内が悪いだけだろ」
「待てよ!真鍋は手にゴム手袋をしてたから指紋がないんだよ!」
だろうな。龍園は真鍋には指紋対策としてゴム手袋をつけるように命じている。
しかもゴム手袋についても真澄に買わせたもので、真澄は「表向きの理由として自室の掃除のために買え」と命じているから、ケヤキモールの購入履歴を調べられても疑われない。
「何にせよ指紋照合はして事実か否かを確認する。事実であるなら山内は来週までに冤罪である事の証明をしろ、出来なければ罰を与える」
「何でだよー!俺は悪くねぇよ!」
「指紋照合については明日執り行う。それと山内に聞くが目撃者はいたか?」
山内の喚きに堀北は冷静に質問をするが、バツの悪そうな表情に変わる。
「い、いやそれは……!」
「YesかNoで答える質問に何故口籠る?アレか?目撃者はいたけど、自分の犯行を見られたのか?」
実際の所、俺は真実を知っているけどな。姫野の話だと、山内が真鍋の胸を揉んで、真鍋が逃げるところを見たらしい。しかし真鍋が山内の手を掴んでる所は見てないようだし、山内からしたら答えられないだろう。
「ち、ちげーよ!見られたけど、アレは誤解だから!」
「目撃者がいたのは間違いないな。とはいえ不明瞭な点や、事件が起こったかどうかを詳しく知る必要があるし、後日審議を執り行う。今回の件については生徒会に任せる」
真嶋がそう言ってくる。
「だから俺は無罪だって!何で信じてくれないんだよ!」
日頃の行いだろうな。
「では解散してくれ」
真嶋は淡々と解散を告げるが、この学校の教師って対応がドライなんだよな。
「それで鳳橋。審議については基本的に生徒会が受け持つが、今回はお前が議長をやれ」
堀北はそう言ってくるが、それが俺を呼んだ理由か。
「いやいやいや!鳳橋だと俺を貶める為に間違った決定を下すから無しで!」
「問題ない。生徒会は生徒に対する罰を決めれるが、最終的には教師の承認も必要としている。鳳橋が理不尽な罰を提示した場合、却下され鳳橋が所属するCクラスにも悪影響が出る」
そりゃそうだ。生徒会が好き勝手出来るなら賄賂とかが横行するだろう。
「ともあれ山内は無罪である証拠を集めろ。以上だ」
「畜生……!」
山内は走りながら職員室から出ていくが、姫野が見たツインテールの目撃者が気付かれなければ問題ないだろう。
後、甘ちゃんの一之瀬あたりがDクラスに協力するかもしれないし、しっかり釘を刺しておかないとな。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで