※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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お久しぶりです


第38話

 

 

 

「いきなりだけど報告ね。Bクラスの真鍋さんがDクラスの山内君にセクハラをされたって訴えたの」

 

朝のHRにて星之宮がそう告げると、クラスに騒めきが生じる。しかし「アイツ、とうとうやったんだ」とか「退学になってくんないかな?」とか「まあ山内ならやってもおかしくないな」って聞こえてくる。

 

実際は龍園が真鍋を利用して山内を嵌めたが、山内の普段の言動がクソなのは学年でも有名なので、大半が山内が悪いと思っている。

 

「先生、クラスポイントが支給されない理由はそれですか?」

 

神崎が手を挙げて質問する。

 

「うん、真鍋さんは山内君に呼ばれてからセクハラをされたって訴えたから、山内君に事情を聞いたら山内君は真鍋さんに呼ばれてから無理矢理胸を触らせてきたって意見が真逆なの。で、目撃者についてなんだけど、このクラスにはいるかな」

 

「はい」

 

星之宮の問いに姫野が手を挙げると周りから注目が集まる。

 

「姫野さん、それは本当かな?事件は放課後、人が来ない特別棟で起こったんだけど」

 

星之宮は意外そうに尋ねるが当然だ。特別棟は部活とかでも使われてないし、放課後に行く理由なんか殆どない。

 

「本当です。この前、鳳橋君主催の勉強会で物理のプリントに飲み物を溢して、取りに行った際に見ました」

 

「あー、なるほどね。じゃあ来週、生徒会を交えて話し合いをするから証人として参加してね。クラスポイントは審議結果によってポイント変動が決まってから支給されるから」

 

「わかりました」

 

「じゃあHRは終わり。今日も頑張ってね」

 

星之宮が教室から出て行くので俺は黒板の前に立つ。

 

「さて、今回の件についてはCクラスの方針を伝える。まず姫野」

 

「何?」

 

「お前は審議で話すが、その際にありのままのことを話せ。Dクラスの連中に無罪になるように話せって言われたり、Bクラスの連中に話を盛れって言われたりしても絶対に承諾するな」

 

「わかった。けど意外」

 

「何がだ?」

 

「鳳橋君の性格的に徹底的にBクラスを援護しろって言うかと思った。山内ってDクラス三馬鹿の1人で、よく鳳橋君の悪口を言ってるし」

 

ああ。その話か。確かに俺はDクラスの連中、特に借金した連中には嫌われているだろう。

 

中でも須藤、池、山内は俺に文句をしょっちゅう言ってくる。この前なんかちょっと麻子と夢と腕を組みながら歩いただけでギャーギャー言ってきたからな。ウザいことこの上ない。

 

しかし……

 

「ウザいのは否定しないが、だからと言って嘘をつくリスクを背負う必要性はない。寧ろ嘘を吐いて、それがバレたらこっちにも飛び火が来る。だから姫野は自身の気持ちと見た内容についてだけ話せ」

 

「なるほど……了解」

 

「任せる。で、他の連中については両クラスに対して干渉するな。協力を求められても拒否しろ。事件についても真相を知ろうとしなくて良い」

 

「ちょっと良いかな鳳橋君?」

 

「何だ一之瀬」

 

「多分だけど、今回の件は龍園が仕組んだ謀略かもしれないよ」

 

「だろうな。山内が変態だから実行した可能性もあるが、龍園が山内を嵌めようとした可能性もある」

 

ここは素直に認める。裏で龍園と組んではいるが、それを表に出すつもりはない。今は距離感を保っているように見せている。

 

「けどBが勝とうがDが勝とうが、間にいる俺達からしたら、どう転んでもメリットがある」

 

Bが負ければウチとの差が小さくなり、Dが負ければ更に落ちぶれるから恵や千秋、櫛田以外にもスパイを作れるチャンスだ。

 

「よって放置だ」

 

「でも冤罪で貶めているなら問題だし、嘘をついた方が勝っちゃったなら更に問題だよ」

 

「この世界に生きる以上勝ち負けもルール違反もある。仮に冤罪だとしても悪いのは冤罪である事を証明出来ない敗者だ」

 

「それは違うよ。ズルして勝ち上がるなんて絶対に間違っているよ」

 

「だから?間違いであるから是正する必要はない。それに仮に冤罪だと仮定するが、龍園はお前の性格を読んで、介入したタイミングで巻き込んでくる可能性もある。干渉しないって事はウチのクラスに被害がないんだから悪い話じゃない」

 

「それは……」

 

一之瀬の言葉が弱まる。

 

「そもそもこれはリーダーの意見だ。中間で負けたお前に意見を言う資格はあっても、最終決定権は俺にある事を忘れるな」

 

あくまでリーダーは俺である以上、出しゃばる権利はない。

 

「っ……」

 

「以上だ。他に不満があるなら聞くが感情的な意見は受け付けない」

 

そう言って見回すが誰も手を上げない。実際俺の考えは冷徹かもしれないが、龍園が俺達を巻き込むかもしれないと思っているのだろう。

 

まあ1番の理由はBクラスの仕込んだ冤罪だとしても山内なんかを助けたくないって考えているからだろう。実際山内はガチで嫌われているからな。女子に対して下卑た眼差しを向けているし、俺が近くを歩くと馬鹿みたいに騒ぐし。

 

何より偶に精液臭いしな。大方シコった後にそのまま学校に来ているのだろうが不潔としか思えない。俺だって真澄、恵、麻子、夢など入学してから4人の女を週に4日以上は抱いているが、朝は20分かけて身体を洗っている。エチケットは大切だ。

 

そう思いながら教卓から席に戻るが、途中で白波が憎悪の混じった眼差しを向けている。これについては一之瀬を批判しまくった事が理由だろうが一々鬱陶しい。

 

期末試験までより一層勉強会に力を入れて白波を退学させないといけないな、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上でHRを終了する。山内は昼休みに職員室に絶対に来るように。来ない場合は、都合が悪くなって逃げたと学校も判断する」

 

Dクラスにて茶柱がそう言って教室から出て行くとクラスメイトの大半が山内を睨みつける。

 

朝のHRにてBクラスの真鍋が山内にセクハラをされたと訴えたと茶柱が言った際、山内は冤罪だと喚いたが大半が「遂にやらかしやがったよコイツ……」と全く信じなかった。

 

更に目撃者の有無についてクラスに問われた際、山内は「あの女はタイミングが悪かったからアテにならないし、誰かいるなら俺を助けろよ!」と喚いたが、クラスメイトは「どのタイミングでも変わらないだろ」と呆れ果てていた。

 

そして昼休みに指紋照合の為に警察が来ると茶柱が言った際にはもう山内は退学になれと願ったくらいだ。

 

「何だよ!ジロジロ見てんじゃねぇよ!人を性犯罪者みたいに見やがって!」

 

「実際性犯罪者だろうが!この屑が!」

 

「4月は騒いでクラスポイントを減らしまくって、5月には借金立て替えの強要、更にセクハラ……恥を知りなさいよ!」

 

「てか死ねよ!」

 

山内の逆ギレにクラスメイトらはブチ切れる。クラスを巻き込んでおきながら全く悪くないと思っている山内に対する容赦はない。

 

「な、何だよっ!クソがっ!」

 

須藤のように腕っぷしの強くない山内は悪意にたじろぎながらも毒づく事しか出来なかった。

 

そんな事もあり、Dクラスの雰囲気は最悪であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

(あ〜、マジうざ。この後山内は私に頼んできそうだし、嫌だなぁ。しかも動いたら鳳橋に目を付けられそうだし、波風立てないように断らないと)

 

櫛田桔梗は如何にして、協力しないようにするかを考えていて……

 

 

(気持ち悪いしこのまま退学になってよ。はぁ……ストレスが溜まってばかりだし、遊びたいな。鳳橋君は報酬の良い仕事を紹介してくれないかな?)

 

松下千秋は狂夜に割りの良い仕事を貰えるか考えていて……

 

(マジキモくてイライラするわね。狂夜と龍園は停学狙いだけど退学にしてくんないかな?今夜の狂夜のセックス相手は真澄で暇だし、澪やみーちゃんに頼んで龍園の夜の散歩に同伴しようかしら?それとも麻子や夢とレズプレイをしようかしら?)

 

軽井沢恵はストレス発散方法について考えていて……

 

(さて、期末テストでボーナスを貰ったら、どうレディ達と過ごすか考えないといけないし、忙しいねぇ)

 

高円寺六助は今後どう先輩女子と過ごすか真剣に考えていて……

 

 

(まあ問題なんて面倒ね……今は絡むつもりはないけど、もし絡む事になったら綾小路君にも協力して貰う必要があるわね)

 

堀北鈴音はさも当然のように隣人に協力させるつもりでいて……

 

 

(最近になって山内達に言いようのないモヤモヤを感じるから関わりたくないが、堀北がオレを巻き込んできそうだな……)

 

山内ら三馬鹿のふざけた言動により不快感を認識し始めた綾小路清隆は隣人の行動を予想して憂鬱な気持ちになるのだった。

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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