守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
白波の暴言にクラスが静まるが、俺はそれを気にしないで口を開ける。
「俺の仕業と言ったが、根拠はあるのか?」
「人の告白を広めるなんて屑のアンタ以外あり得ない!」
「ただの感情論だな。根拠を言えと言ったはずだ。後、俺の性格が屑なのは否定しないが、勉強、運動などあらゆる面で屑のお前には言われたくないわ」
明確になっている運動や勉強を話題に出す。
「っ!勉強や運動が出来れば偉いと思ってるの?!」
「当たり前だろ。勉強や運動が全てとは言わないが、学校というのは将来に備えて自分のスキルを高める場所だ。高いスキルを持っている人間が低いスキルしかない人間と同じなんてあり得ない」
実際仕事を始めたら学力や学歴については基本的に重視されないが、良い会社に入る為には学歴、学歴を作る為に必要な学力は重要だ。
「い、いくらスキルを持っていても性格が悪かったら意味ないじゃん!」
「それ実力が低い自分を棚上げして、自分よりスキルがある男子をガキ扱いするお前からしたらブーメランだろ。スキル無し、性格屑って救いようがないな」
「な、何よ!さっきから偉そうにっ!」
俺の言葉に周りの男子がウンウン頷き、白波は逆ギレする。
「反論出来なかったら逆ギレ……そりゃお人好しの一之瀬も振るわけだ」
「煩い!」
白波は激昂してビンタをしようとするので手首を掴んで力を込める。
「身分を弁えろ」
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
白波は手首からミシミシ音を鳴らしながら獣のような絶叫を上げる。もちろん手加減してるけど俺の握力は110キロあるからリンゴくらい余裕で潰せる。まあヤシの実は無理だけど。アレを潰すには300kgくらいの握力が必要らしいからな。
「何してるの?!」
ここで教室のドアから一之瀬がやって来るので手を離す。
「何って?何か登校したら白波にイチャモンを付けられて、反論したら逆ギレして叩こうとしてきたから手を掴んだら、勝手に叫んで当たり屋みたいな事をしてきんだよ」
「あの叫びは明らかに演技とは思えない。千尋ちゃんの手首を粉砕しようとしたの?」
「言いがかりだな。俺はちゃんと手を抜いたし、白波が勝手に喚いただけだ。そもそも白波が自身の失恋について広めたのは俺って言いがかりを付けてきたのが悪い」
「そうよね。悪いのは白波さんでしょ」
「鳳橋君は明らかに手を抜いたのに大袈裟じゃない?」
「そもそも鳳橋はずっと勉強会で指導してたのにどうやって広めたんだよ?そんな事もわかんないで鳳橋って決めつけて喚くなんて白波はやっぱり不良品だな」
「今更だろ。他クラスに利用される前に退学してくんないかな?」
「どうせ退学するなら他クラスの主力に特攻して欲しいわね」
「っ!」
「あっ!千尋ちゃん!」
クラスメイトの容赦無い指摘に白波は一之瀬が止める前に走り去っていく。
「ったく、朝から疲れたな」
「ねえ鳳橋君、千尋ちゃんを虐めるのはやめてくれないかな?」
「虐め?俺は1回も命じた覚えはない。実力が低い女尊男卑の白波が暴言や横暴な態度を取りまくったツケが原因だからな」
白波を貶める予定だが、俺がやっている内容としてはクラスメイトの成績を大幅に上昇させて白波を退学させようとしていることだけだ。
しかし客観的に見れば、クラスメイトの成績向上という善行をしているだろう。
「それは……」
一之瀬も思うところがあるのか黙る。実際白波は一之瀬がいる場所でも俺に罵詈雑言を浴びせて、俺が流しているのを見ているからな。
「お前こそアイツを甘やかすのをやめろ。アイツの我儘にクラスの皆が不快に思ってんだよ……不快になっている奴は手を挙げろ」
俺の言葉に教室にいる20人くらいの男女は一之瀬以外、一斉に手を挙げる。
「これが答えだ。お前も見捨てちまえよ」
「でも、そうしたら千尋ちゃんが一人ぼっちに……」
「だから?能力が低いのに努力しない屑の自業自得だろ。他の皆はバイトに勤しんで資金を貯めたり、積極的に勉強会に参加してるぞ」
確かに人によって努力の量は違うが、アイツは一之瀬に色目を使っているだけだから、潰れても自業自得だ。
そもそも女を手に入れたいなら己を高めるべきだ。女にモテる為には色々方法があるが、少なくとも何かしらの強みが必要だ。顔、性格、勉強、運動、コミュニケーション能力など色々だ。
しかし白波は顔はまあまあ良いが、性格ブスで勉強と運動能力はクラス最下位で、コミュニケーション能力は一之瀬以外には最悪とモテる要素はない。寧ろそれで告白したアイツの神経が微塵も理解できない。
「何にせよだ。俺は白波を虐めるように命じるつもりはないが庇うつもりもないから、お前も甘やかすな」
そう言って俺は自分の席に着く。同時に予鈴が鳴るので席につき、授業の準備を始める。
それから少しして星之宮が教室に入って朝のHRを始めるが白波は戻ってこないのでクラスポイントの減少要因となったのは間違いないだろう。
数時間後……
「……さて今日は誰を呼ぶか」
放課後、俺は生徒会室で雑務をしてから帰路につくが、今日は誰を呼んで抱くか悩んでいる。
恵は昨日抱いたし、真澄の気分じゃないし、麻子と夢の3Pにするか、もしくは坂柳を呼んで身体の開発を誘ってみるか。
「あ、鳳橋君」
悩みながら歩いていると、横から声をかけられたので見れば、ひよりがやって来る。方向から察するに図書室からやってきたのだろう。
「ようひより。図書館帰りか?」
「はい。鳳橋君は勉強会ですか?」
「いや、今日は生徒会の方だ……って、亜蔵伊蔵の作品みたいだが、新刊じゃねぇか」
好きなミステリー小説家でここ数年出版していなかったが、新刊が出ていたのは知らなかった。
「私も今日知って驚きました」
「マジか。お前なら2、3日で読み終えるだろうし、終わったら貸してくれ」
「もちろん良いですよ。ところで鳳橋君は今から夕食ですか?もし宜しければご一緒しても良いですか?」
「別に構わない。じゃあケヤキモールの中華でも行くか」
新刊の表紙には中国風の城のイラストが表紙になってるし。
「わかりました」
ひよりが頷いたのでケヤキモールの方に行き、人気の中華料理店に入る。
そして互いに料理を注文してからひよりが口を開ける。
「それにしても最近学校は騒がしいですが、鳳橋君も絡んでいるのですか?」
「いや、俺は絡んでないな。強いて言えばこれから生徒会として審議に絡むって感じだ」
嘘はついてない。龍園が山内に冤罪をふっかけたの知っているが、俺は直接絡んでないし、審議についても公平にするつもりだ。
「そうですか……あまり揉め事が起こらないと良いのですが」
「まあそれがベストだな。やっぱりお前らのクラスはピリピリしてるのか?」
「そうですね。山内君の評判が良くないのもあって、クラスでは龍園君の仕業か山内君の愚行なのかと意見が割れています」
やはり山内の評判のおかげで冤罪とそこまで疑われていないようだ。これについては山内の自業自得だ。
「ひよりはどう考えてるんだ?」
「難しいですね……5月に鳳橋君のクラスに嫌がらせをするように龍園君が命じていたのもあって最初は龍園君の仕業と思ってました……しかし」
「しかし?」
「その、この前図書室の近くで山内君が真鍋さんや真鍋さんの友達を犯すとか言っていたので、わからなくなりました」
うわ、アイツそんなことを言ったのかよ?マジで自分の首を絞めてやがる。
「一応参考にしとく。それとひより、お前も念には念を入れて人が来ない場所に寄らないで、友達と一緒に行動しろ」
山内の頭はマジで理解出来ないし、突然凶行に走ってもおかしくないからな。
「人が来ない場所に行くのはわかりましたが、友達についてはクラスで趣味の合う人がいないので鳳橋君しかいません」
「そうか。じゃあ暫くは図書館の閉館時間か部活の終わる時間に迎えに行くわ」
「えっ、それは悪いですよ」
「気にすんな。友達の味方でいるのは基本だ」
俺も友達については少ない。大半が部下や奴隷とかだからな。セフレはいるが普通の友達とはまた違うし、龍園とかも取引相手に近い。
実際、純粋な友達はこの学校じゃ現時点ではひよりくらいだ。
「そうですか。ではお言葉に甘えても良いですか?」
「ああ、好きに甘えろ」
そう返すと嬉しそうに笑ってくるひより。それを見ていると癒しを感じるが、不思議と情欲は感じない。
セックスは好物だが、偶にはこういった癒しもないといけないな。
そう思いながら俺はひよりと一緒に運ばれてきた料理を食べ始めるのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで