※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第51話

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

最後の授業の終了を告げるチャイムが鳴る。

 

「時間なので今日はここまで。テストも近いので復習はしっかりするように」

 

数学担任の坂上が出て行くと入れ替わりで三十路が入ってくる。

 

「はーい。じゃあ帰りのHRを始めるね。連絡事項としては鳳橋くんは終わり次第、職員室に来てね」

 

そんな風に言われるが佐倉のストーカーに関する話か?それとも明日の審議か?

 

「わかった」

 

何にせよ拒否するつもりはないけど。

 

「学校からの連絡事項はこれで終わり。皆から議題はあるかな?」

 

周りを見回す中、俺が手を挙げる。

 

「んじゃ俺から星之宮……というか学校側に頼みがある」

 

「ん?何かな?」

 

「難しい話じゃない。学校や寮やケヤキモールに対する監視体制を強化して欲しい。電気屋や白波みたいなストーカーが今後も現れるかもしれないし、白波が再度一之瀬をストーキングするかもしれないし」

 

俺がそう口にすると星之宮を始め、クラスメイトの大半は引く。まあ殆ど晒しあげのようなものだからな。

 

「煩い!黙れ!」

 

そして晒しあげられた白波が俺に向かって怒鳴りつける。

 

「はいはい、白波さんは良い加減にしなさい」

 

星之宮は止めに入るが明らかに俺の味方のようだ。

 

「っ!先生もあんな屑の味方をするんですか?!」

 

「まあ晒しあげのような行為は感心しないけど、今回の件は学校でも問題になっているからね」

 

そりゃそうだ。1日に2回もストーカー事件が発生したんだから。

 

「それに白波さん、貴女がストーカーしたのは事実でしょう?」

 

「そ、それは……」

 

「あんまり度が過ぎるとクラスポイントに影響が出るし、保護者にも連絡しないといけないからもうやめなよ?」

 

「っ!」

 

星之宮の言葉に白波は歯を食い縛る。実際星之宮の発言内容は至極当然だ。

 

「話を戻すけど、鳳橋くんが進言するまでもなく監視体制強化の話は出てるからね」

 

「なら良かった。一之瀬さんがストーカーのような悪質な犯罪に巻き込まれたら堪ったものじゃないからね」

 

「だよね。念の為一之瀬さんは暫くボディーガード数人配置した方が良いね」

 

「だな。運動能力の高い、神崎、安藤、米津、南方あたりは一之瀬の側にいるべきだろ」

 

クラスメイトが白波をガン見しながらそう口にする。

 

「皆、私は大丈夫だから……」

 

一之瀬は弱々しく抵抗して白波を庇うが、それが無駄だと理解しろ。

 

「遠慮しちゃダメだよ帆波ちゃん。土曜日の件は悪質だったし、強い人が近くにいた方が良いよ」

 

「そうだよ。私も土曜の件を聞いた際に帆波ちゃんの同伴者だったから、気持ち悪かったからね」

 

土曜日に一之瀬と一緒にいた麻子と夢がそう口にする。流石俺のセフレだ。俺が言って欲しいと思っている事を口にしている。

 

「あ、そうだ。狂夜君がボディーガードにつけば良いじゃん!」

 

「賛成!狂夜君メチャクチャ強いし!」

 

良いぞ、そう言えば白波は間違いなく反論してくる筈だ。

 

「ふざけないで!あんな性犯罪者に帆波ちゃんが近づくなんて間違っている!」

 

やっぱりな。

 

「性犯罪者?俺の何処が性犯罪者なんだ?この学校でも複数の女子を食ってるのは否定しないがレイプした記憶はないな」

 

坂柳に対して半分レイプだったような気がするが、アレは真澄が媚薬を無理矢理飲ませたのが事の発端だし、何より今では坂柳の方から誘っているし問題ない。

 

「っ!複数の女子と関係を持つなんて不誠実じゃん!」

 

「何処かだ?俺は堂々と公言してるし、セフレ同士でも仲が良いし、寧ろ誠実だろ」

 

隠れて複数の女子と関係を持つのは不誠実だが、俺は新しいセフレを作る際に隠さずに正直に話してるし。

 

「詭弁じゃん!」

 

「何とでも。少なくとも犯罪じゃないから問題ない。寧ろストーカーをしたお前の方が悪質だろうが」

 

俺はグレーゾーンの人間で、白波は黒の人間。どっちが悪いかは明白だ。

 

「煩い煩い煩い!男の癖に!屑の癖に!」

 

白波は喚きまくるが、その屑に全てが劣ってるお前は何なんだろうな?

 

「白波さん、煩いから黙ってね。何にせよ監視体制は強化する予定だから」

 

星之宮も冷たい声でそう告げる。その声だけでアイツも白波を見限っているのは明白だ。

 

「そうか。なら俺が話すことはない」

 

「他に連絡したい人は……いないね。じゃあ帰りのHRは終わり。解散して良いよ」

 

星之宮がそう告げると俺は立ち上がり廊下に出ようとする。その際に白波が早足でこっちにやって来るが、明らかにわざとぶつかろうとしているのは明白。

 

俺はさりげなく全身に力を込めると……

 

ドンッ!

 

「きゃぁっ!」

 

勢いよく激突した白波は壁にぶつかったように跳ね返り、そのまま尻餅をつく。

 

「ん?いきなり俺に突っ込んで転んだが、何かの一発芸か?」

 

実際は一発芸じゃなくてフィジカルの差だけどな。

 

俺の言葉に周りからクスクスと嘲笑が生まれる。実力が無くてクラスに迷惑をかける白波の扱いなんてこんなもんだろう。

 

「っ!」

 

白波は俺にガンつけて横を通り過ぎる。生意気なクソガキだな。退学させるのを後回しにして、一之瀬を性奴隷にしてからハメ撮り動画をプレゼントしてやろうか?

 

そんな事を考えながらも教室を出て職員室に向かう。

 

そして職員室の看板が見えると横にあるトイレから佐倉が出てくる。

 

「よう。職員室近くのトイレにいるって事はお前も呼ばれたのか?」

 

「あ、鳳橋くん……うん、そうだよ」

 

「やっぱりな。まあ儲けられると良いな」

 

「それなんだけどさ……やっぱり私にポイントが入ったら鳳橋くんが貰ってくれないかな?迷惑をかけちゃったし、私が貰ってもクラスで集られちゃうから……」

 

まあ屑の巣窟にて佐倉のような気弱な人間がいたらカツアゲをしようとする奴も出るだろう。何せ自身の借金を、借金してない人間に払えって要求した屑もいるからな。

 

「何なら預かってようか?飯を食うにしても美容に使うにしてもポイントは持っといた方が良いぞ」

 

奪うつもりはない。預かっておくと言って奪うならそれは立派な窃盗罪だからな。

 

「で、でも……」

 

「前にも言ったが、最低限の欲と意見は持っとけ。そうでないといざって時に受け身になるし、土曜日のストーカーに狙われたら抵抗出来ないぞ」

 

少なくとも変わらないなら佐倉はこの学校で生きて行くのは不可能だ。

 

「う、うん……」

 

佐倉は躊躇いながらも頷く。

 

「まあ変わりたいなら協力してやるよ。今のところクラスの統治は殆ど完了してて暇だし、そういった悩みがあるなら言え」

 

グラドルの佐倉を食う為にも好感度を上げる必要がある。

 

「……じゃあ、相談、良いかな?」

 

いきなり来るとは予想外だ。しかししっかり相談を受けよう。

 

「ん?何だ?」

 

「実は、山内君の事件についてで、私は事件を見たから審議の証人として出る事にしたんだけど……」

 

「だいたいわかった。多分「今更現れたDクラスの目撃者なんか信用出来るか」って容赦無く指摘されるのが不安なんだな?」

 

「う、うん。よくわかったね……」

 

やっぱりな。気弱な佐倉からしたら、厳しいだろう。

 

「話はわかった。じゃあお前が目撃者として入ってきたら、俺が速やかに淡々と指摘するからお前は俺の指摘に返事をすれば良い」

 

龍園や龍園の所の担任は容赦ないタイプだが俺が問えば割るのは難しいだろう。あくまで審議では議長の発言が1番だからな。

 

「……うん、ありがとう」

 

「しかし何でわざわざ今になって目撃者として立候補したんだ?」

 

正義感じゃないだろう。正義感なら最初から立候補した筈だ。

 

「実は……目撃者だって堀北さんに思われてから櫛田さんに教室で話しかけれて、クラスメイトからも目撃者ではないかって思われてるの」

 

それは恵や千秋から聞いた。

 

「それで、山内君も知ってるけど……もしも目撃者をやらなかったら……その……」

 

「喚かれて、絶対に面倒な事になるから、あのキモ野郎に対する審議を嫌々引き受けた、と?」

 

「えっと……」

 

佐倉は口籠る。否定しない時点で答えは出ているがハッキリ言うのはまだ無理か。

 

なら俺がその殻を破ってやる。

 

「躊躇う必要はない。ここには俺しか居ないんだから本音を言って大丈夫だ。自身の気持ちを口にするのは変わるキッカケだぞ」

 

俺は優しい口調でそう告げると、佐倉は躊躇う素振りをするが、暫くすると小さく頷く。

 

「……うん。本当は関わりたくないよ。山内君の目っていつも私の胸に向いてて、怖いから……」

 

ポツリポツリとだが本音を口にする佐倉。

 

「まあアイツが女子にキモい眼差しを向けるのは有名だからな。ただ佐倉、山内は協力したからって大人しくなるような人間じゃない」

 

「えっ……?」

 

「アイツは自分に都合が悪い事から目を逸らして誰かのせいにする屑だ。協力するしない関係なく、自分にダメージがあったら絶対に八つ当たりする」

 

俺は山内の屑っぷりを話して佐倉の不安を煽る。

 

しかし賭けても良い。今言っている事は間違いなく事実だ。

 

Dクラスから誰が出るがわからないが、俺が奴を停学にしたら、山内は俺やDクラスの弁護人や佐倉に八つ当たりするだろう。恵や千秋によれば、1番借金の立て替えを要求していたらしいからな。

 

「そんな……」

 

案の定、佐倉は震え出す。

 

「とりあえず監視カメラがない場所に行くな。詰め寄られたら叫べ。場合によっては俺に連絡しろ。手に届く範囲にいるなら守ってやるから」

 

俺は佐倉の手を握って落ち着くように促す。すると少しずつだが震えが弱くなる。

 

「……ありがとう。もう大丈夫」

 

「なら良し。じゃあ本来の目的の職員室に行くぞ」

 

俺は佐倉の手を握ったまま職員室に向かう。その際には手を振り解かなかったので信用を得てはいるだろう。

 

どうせなら山内が停学になってから腹いせとして俺の近くで佐倉を襲ってくれたら、それを助けて好感度を稼げるんだがな。

 

 

そんな下衆な事を考えながら俺は佐倉と職員室に入るのだった。

 

 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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