守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「と、いう訳でいきなり死ねって言われて呆気に取られたわ」
「そうなんだ……ちなみに何もしてないよね?」
期末試験の終わった夜、俺は愛里の部屋のベッドに腰掛けながら他愛ない雑談をしている。まだボディタッチはしてないがベッドの上で隣に座っても距離を取られない。しかも今は眼鏡を外して本来の姿を晒しているので好感度は高いだろう。
「少なくとも期末試験当日と数日前には碌に話してないし、いきなり死ねって言われる理由はマジでないな」
「無茶な事はしないでね」
愛里は心配そうな表情を見てくる。その表情は実にそそられる。
「といってもテスト返却日、終業式の日にはちょっと暴れるつもりだ」
「え、ちなみに何をするの?」
「それはだな……」
俺がある内容を告げると愛里は目を見開く。
「……って感じだ。多分近いうちに恵から声がかけられると思う」
既にクラスの半数にはかけているらしいからな。
「……凄いね。そんな事私がしたらショック死しちゃうよ」
「言っとくがお前は成長するべきであっても、俺みたいな成長はやめとけ」
これまでに過ごして環境が違い過ぎるし、愛里が俺の真似をしても速攻で潰れるだろう。
「う、うん。それとさ、前から思ってたんだけど狂夜君って彼女はいないの?色々な人とデートしてるけど」
「ん?彼女はいないぞ。向こうが愛を求めてくるから俺はそれに応えてるだけだ。俺は基本的に来る者拒まず去る者追わず裏切り者ブチ殺すを流儀にしてるからな」
俺から金を奪って逃げた屑どもは1人残らず引きこもりや肉便器に変えている。
「最後の一言は違うと思うけど……じゃあもしわた……新しい人が告白してきたら?」
「ソイツの性格次第だが複数の女子と関係を持っているけど良いかって聞いて、了承したら受け入れるぞ」
「そ、そうなんだ……」
愛里は小さく息を吐くが、顔には僅かな喜色があるし、もう少しで落とせるだろう。
「っと、もう直ぐ8時だからそろそろ帰る」
男子が女子の部屋に行けるのは夜の8時までだからな。
「あ、うん。またね」
「また明日」
そう言って俺は愛里の部屋を出て自室に戻り携帯を取り出す。目的はグループチャットだ。
きょうやさま『今日の進捗報告を。ウチは38で不安要素になり得る可能性は除外した。3年は103となった』
ありす『24で、今の私の立場では限界です』
けいけい『まあ有栖の立場なら仕方ないでしょ。あたしは26でテスト休み中に35くらいにはしておきたい』
みやび『136だな』
りゅう『34だ。不安要素は除外したからこれが限界だな』
ありす『現状361ですか。これなら上出来でしょう』
きょうやさま『だな。じゃあ終業式を楽しみに待とう』
みやび『しっかし俺も屑だが俺なんかより遥かに屑だろお前』
りゅう『こいつ以上の屑は知らねえよ。俺なんか中3の夏休みに『喧嘩に付き合ってくれ』ってメールを貰って行けば、ヤクザの抗争に巻き込まれたんだぞ』
ありす『屑ですね』
けいけい『屑じゃん』
みやび『やっぱ屑だな』
きょうやさま『失礼な。龍園が常日頃から刺激が欲しいって言ってたから刺激を与えただけだ』
りゅう『だからって麻雀の代打ちや闇金の取り立て手伝いや裏カジノのディーラー、挙句ベーリング海のカニ漁なんか紹介すんじゃねぇよ』
みやび『ヤバ過ぎるな……というかやったのか?』
りゅう『カニ漁はやってねぇよ』
けいけい『他はやったんだ……』
ありす『どうだったんですか?』
りゅう『正直言って怖かった。まあおかげで大半の事にはビビらなくなったがな』
きょうやさま『まあ親父も軽い冗談で推薦枠を用意したらしいがな。南雲もカニ漁に興味あるなら卒業してからウチに行ってみろ』
みやび『死ね』
きょうやさま『うわ、コイツ可愛い後輩に死ねって言いやがった。朝比奈を抱くぞコラ』
けいけい『どんな脅しよ……』
みやび『人の獲物を横取りとは良い度胸じゃねぇか、殺すぞ。テメェは鬼龍院あたりのゲテモノを食ってろ』
きょうやさま『わかってねぇな。ああいう自由人こそ身体を許した相手には甘えん坊になるんだろうが。トリコの特殊調理食材だって調理が難しいけど成功すれば美味いがアレと同じだよ』
ありす『つまり鬼龍院先輩も狙うと?』
りゅう『なんだ?坂柳の貧乳じゃ足りないのか?』
ありす『殺しますよ。りゅうたん』
りゅう『鳳橋、テメェ明日殺す』
けいけい『何の話?』
きょうやさま『中学時代の龍園のセフレの1人に龍園をりゅうたんって呼ぶ高校生がいたんだよ』
みやび『つまりは赤ちゃんプレイをしたとwww』
けいけい『wwwwwww』
りゅう『笑うな殺すぞ。アイツが勝手に呼んでただけだ』
ありす『……と言ってますが実際は?』
りゅう『黙ってろ雌鯨。ホエールウォッチングするぞ』
ありす『……殺す』
りゅう『やってみろや』
そこまで会話を見た俺だが見るのをやめる。何せ今坂柳と龍園が他のグループメンバーを放って罵詈雑言の嵐をぶつけあっているからだ。
俺はそのままベッドに携帯を投げてから風呂場に行き身体を洗って、10時頃にやってきた真澄を朝までハメ倒したのだった。
数日後……
いよいよテスト返却日と終業式を迎えた。これまでの数日間、愛里と手を繋げるぐらいまで進展したし、ひよりからも名前呼びされるようになったり、坂柳を一晩で7回潮吹きさせたり、寮内で偶然会った山内をこき下ろしまくったり、恵と真澄と麻子と夢をノーブラノーパンにして首輪をつけて夜中に散歩したり、朝比奈をナンパしてからお茶をして南雲をキレさせたりと色々な事があった。
中々充実した日々だがやはり今日が1番楽しみだ。
俺は学校に着くと自販機に向かうと……
「ん?鳳橋か」
「おや、おはようございます鳳橋狂夜」
綾小路と森下の無表情コンビが自販機の前にいたが……
「お前ら、何を飲んでるんだ?」
「お汁粉ですが?」
2人が飲んでいるのはお汁粉だった。
「いや、今は7月だぞ」
「冷たいお汁粉に決まってるじゃないですか」
森下は首を傾げながら返事をするが、熱いとか冷たいの問題か?やはり森下についてはイマイチわからない奴だ。
「ちなみに美味いのか?」
「案外行けるぞ。スッキリした甘さだし、どろりとした食感もそこまで不快じゃないし」
綾小路がそう言うので試しに買って飲んでみる……あ、案外美味いな。
「ところで鳳橋。今日は本当に実行するのか?」
「当然。反対か?」
「いや、正直どっちでも良いが、オレのポジション的に厄介な事になりそうだからな」
ああ、まあ綾小路の立場ならあり得るか。
「だったら迎撃すれば良いだろ。お前はメチャクチャ強いだろうし」
「いや、俺は特に強くはないからな。勘違いは「ふっ!」……っ、いきなりだな」
俺は試しに回し蹴りを綾小路の頭部の右サイドに放つと、綾小路は右手で軽々と掴む。
「お見事です。やはり強いじゃないですか」
森下が無表情ながら拍手をする。
「同感だな。何が特に強くはないだよ?俺の蹴りは成り立てとはいえプロの格闘家を沈めた一撃だぞ?」
しかも防御体勢を取っている格闘家をだ。その一撃を簡単に止めている時点で綾小路の戦闘力は相当高い。表情も全く変わってないし、俺より強いんじゃないか?
「偶々だ偶々」
今のやり取りを偶々というのは下手過ぎる言い訳だな……
「まあ良い……それより携帯を貸せ」
「?」
綾小路は首を傾げながら携帯を渡すので、IDを確認してから10万ポイント送金する。
「蹴りの詫びだ。取っとけ」
「随分と気前が良いな」
「今日のテスト発表で20万ゲット出来るからな」
1科目で満点を取れば2万ポイントで、全科目満点なら更に10万ポイント入るから全科目満点を取れば20万入る。
「確か鳳橋狂夜は中間試験で499点ですし可能でしょう」
「下らないケアレスミスはもうしない。ちなみにお前らって成績は良いのか?」
コイツらの成績は全く想像出来ない。坂柳やひよりは頭良さそうな雰囲気を出していて、山内や白波は馬鹿そうな雰囲気を出しているが、コイツらからはそういった雰囲気が一切出てない。
「クラス平均くらいですね」
「オレもだな」
Aクラスの森下はともかく、Dクラスの平均って事は綾小路の学力は余り優秀じゃないようだ。
キーンコーンカーンコーン
と、ここで朝のHR5分前を告げるチャイムが鳴る。
「っと、話はここまでだ。戻るか」
「そうですね。では綾小路清隆、放課後にまた」
「ああ」
「ん?デートか?」
「いえ。ケヤキモールに良い鍼灸院があるので一緒に行くことにしました」
年頃の男女が鍼灸院に行くってどんな趣味だよ?
俺はイマイチ理解出来ないまま教室に戻るのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで