守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「真澄。明日はちょっと付き合って欲しい」
4月21日の夜に俺は真澄を膝に乗せて背後から抱きしめながら頼み事をする。
「付き合う?買い物に?」
一方の真澄は俺に背中を預けながら質問を返してくる。入学して2週間ちょい、真澄はすっかり快楽に落ちて、セックスが終わって甘えん坊な態度を見せてくる。最初に手に入れたセフレが真澄で良かった。
「買い物じゃなくて、後でリストを渡すが、リストに載ってるDクラスの女子がショッピングモールにいたら逐次場所の連絡を頼む」
「何?クラスポイントを利用した作戦?」
「ああ」
学校からクラスポイントやクラスの格差については口止めされているが、真澄には数日前に話した。
しかし話した場所は今いる風呂場だから学校にはバレていないだろうし、既に俺とのセックスの虜になってる真澄に「バラしたらもう抱かない」と言ったら、絶対にバラさないと返してきて今までバレてない。
「へぇ?どんな交渉?」
「それはな……」
俺が説明すると真澄はジト目を向けてくる。ゾクゾクするわ。
「やっぱアンタって屑ね」
「何を今更。その屑とセックスするのにハマってるくせに……ちゅっ」
「んっ……もう馬鹿っ」
俺がキスをすると真澄は文句を言いながらも口元を緩ませてキスをしてくる。もう真澄は完全に俺にデレデレになってるし卒業までとことん満足させてやろう。
結局俺と真澄は更に3回戦してしまった。そろそろ他の女も食いに行くか……
翌日……
「じゃあ真澄。先に男子を狙うからそっちも頼む」
「はいはい。行ってらっしゃい」
真澄から激励を受けた俺はゲームショップに入り、当たりを見回すとターゲット候補が数人いた。
「うおっ!1本でもギリギリなのに2本じゃ全然足りねえな!悪い春樹、ちょっと貸してくれねぇか!」
「無理!俺もギリギリ1本買えねぇ!」
その中でも特に馬鹿面下げたDクラスの2人が新作もののコーナーで喚いている。5月までまだ1週間以上あるのにゲームを買う金すらないなんて馬鹿としか思えない。
そう思いながらポケット内のボイスレコーダーと胸ポケット内の小型カメラのスイッチを入れ、そのまま2人に近寄る。
「だったら俺が貸してやろうか?」
俺が優しい声で話しかけると2人は訝しげな表情を浮かべる。
「誰?つかイケメンが何の用だよ」
片方が嫌そうに吐き捨ててぶっ殺したい気持ちになるが我慢する。
「1年Bクラスの鳳橋狂夜だ。偶然通ったんだが、ゲームソフトを2本買いたいのに1本も買えないんだろ?だから俺が貸してやるって言ったんだ?」
「え?マジで?!」
その言葉に2人は目を輝かせる。
「もちろんだ。手にあるソフトは限定版だし……2人に1万ずつで良いか?」
「じゃあ頼むわ!」
「いやー、マジでラッキーだ。サンキュー!」
「気にすんな。ただ金の貸し借りはトラブルに繋がりやすいから書面に残すぞ。ちょっとあのテーブルまで付き合ってくれ」
俺は近くのテーブルに行き、向かい側に座る2人に話しかける。
「さて、名前は?」
「俺は山内春樹」
「池寛治だ。マジでサンキューな」
2人から礼を受けながら俺は契約書を書いていく。
契約書
1 鳳橋狂夜は池寛治と山内春樹に1万ポイントずつ貸し付ける
2 池寛治と山内春樹は7月20日までに1万1000ポイントを鳳橋狂夜に返す
3 鳳橋狂夜は7月1日までに返金されていなかった場合に、池寛治と山内春樹にその事を伝える
4 期日までに返金されなかった場合、返金出来なかったものは自主退学する
1年Bクラス 鳳橋狂夜
契約書を書き2人に渡すと2人は目を細める。
「おいおい。期日までに返せなかったら自主退学は重過ぎだろ〜」
「金銭の貸し借りではしっかりしたペナルティが重要だからな。けどよ、期日は1学期最終日で5月1日、6月1日、7月1日とそれまでにポイント支給日が3回あるんだぞ?」
まあクラスポイントが0なら0ポイントしか貰えないけどな。つかDクラスは絶対に0ポイントだろう。移動教室の帰りやトイレの為にDクラスの授業を見るが、酷過ぎるし。
「あ、そっか。つまり今日から期日までに30万貰えるんだな!」
「それに5月と6月に忘れても7月1日に教えてくれるし、7月1日に貰う10万で返せるか!」
やはり2人は毎月10万貰えると思っているようだし、借りるだろう。
しかし学校から咎められないだろう。俺はクラスポイントの内容は一言も言ってないし、毎月1日にポイントが支給されるのは教師が説明している。
一部の教師は「クラスポイントを知らない奴に貸し付けるのは卑怯」というかもしれないが、俺は嘘をついてないし、貸出期間中にポイント支給日を3回も挟んでいるし、事前の通達もする約束をしている。
更に言うなら初日に結んだ契約にポイントの貸し借りを禁止するって内容は書いてなかったし、クラスポイントの事を口外禁止と書かれていたのでルール違反はしていない。
よって揉めはするだろうが最終的にはお咎めはないだろう。俺が2年3年なら立派な詐欺だが、貸し手も借り手も同じ1年だし。
グレーゾーンの中で白側と黒側に分ける境界線の位置を把握するのが大切と元ヤクザの父親と闇金の母親から教えられている。
今回の件は後少しで黒寄りのグレーゾーンに入りそうだがギリギリ入らない白寄りのグレーゾーンだろう。
「よし!サインしたぜ!」
「確認した。じゃあコピー渡すから待て」
言いながら俺はゲームショップの近くのコンビニで3枚、池と山内と学校に渡す分をコピーする。
そして自分用と学校向の契約書を鞄にしまって2人の元に向かう。
「じゃあこれしっかり持ってろよ。で、ポイントを貸すから携帯を出せ」
俺の言葉に携帯を渡してくるので2人のIDに1万送金した。
「うぉぉっ!マジでラッキー!」
「ありがとな!必ず返す」
「ああ。待ってるぞ」
笑顔で礼を言う2人に笑みを返して2人に背を向けてゲームショップを出る。まんまと罠に引っかかった馬鹿を嘲笑いながら
「さて……真澄からの連絡は……来てるな」
真澄のメールからは複数人の女子の居場所が書かれているので、まずは金欠っぽい奴がいる場所に向かおう。で、金欠の声を聞いたら貸し付けよう。
俺は早足で「篠原さつき、鞄屋の前でポイントと相談している」と書かれたメールを頭の中で思いながら鞄屋に向かうのだった。
2時間後……
『じゃあ貸すぞ軽井沢さん。約束通り7月20日までに返してくれよ』
『うん!本当にありがとうね鳳橋君!』
『気にすんな。困った時は互い様だ。じゃあな』
「って、感じだ。契約通りクラスポイントについて一切話していないし、貸した金に対する利子も低くて猶予も長く与えてるので問題はないよな?」
俺は職員室にて17人分の契約書と録音と動画を部屋にいる全員に見せる。大半がドン引きして、堀北会長は鋭い目を向けて、南雲副会長は楽しそうに笑っている。
1年の担任を見れば真嶋が険しい表情を、行き遅れ……星之宮は引き攣った笑いを浮かべ、坂上は冷笑を茶柱に向け、茶柱を俺に対して敵意を向ける。
まあ仕方ない。契約をした生徒は全員が茶柱が担任をしているDクラスの生徒だからな。
そんな中、南雲が手を挙げる。
「俺はアリだと思います。上級生なら問答無用で退学ですが、貸し手が同じ1年です。更に期日までにポイント支給日が3回ありますし、Dクラスの生徒でも返済可能でしょう。1年の5月1日時点における歴代Dクラスのクラスポイントの平均は250ちょっとですし、借り手は全員2万以上は借りてないですし」
どうやら歴代のDクラスはそれなりに残しているようだが、この学校の査定が甘いのか今年の1年Dクラスがクソ過ぎるのか、どっちなのか気になるな。多分後者だろうけど
「だからと言って入学早々に退学に追い込ませるのは些か理不尽じゃないだろうか」
「それを言ったら定期試験で1科目でも赤点なら退学ってのも理不尽じゃないすか?」
「そうですねぇ。それに元はといえば金銭管理が下手な借り手が悪いでしょう」
「だからってアドバンデージを使い過ぎですよ」
そんな風に俺の行動について賛否両論となっている。やはりグレーゾーンだからかなり揉めてしまったようだ。
それから数分後、俺以外でこの場いるメンバー29人で多数決を取り、賛成17票反対12票で俺の契約は受理された。
これでプランAは成功したし、来るべき時にプランBに移行すれば1億まで更なる一歩を踏み出せるだろう。
その事に幸せを感じながら俺は職員室を出てから寮に戻り、真澄の作った夕食と真澄本人を堪能するのだった。
今後の構想を考えてますが、これから主人公のゲスレベルが更に加速するので、原作1巻終了時点でR-18作品に移籍、もしくは運営から強制移行があると思います。
ぶっちゃけ一之瀬がマトモな意味で幸せになる未来が一切ありません。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで