※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第60話

 

 

教室に入るとクラスメイトの9割が俺を見てくる。

 

「鳳橋。今日いよいよやるのか?」

 

「ああ。まあお前らからしても良い未来になるだろうから問題ない」

 

神崎の問いに頷くと一之瀬が近寄ってくる。

 

「ねえ鳳橋君。今の話は何?」

 

「まあ色々だ。今日わかるから安心しろ」

 

「問題を起こすつもりなのかな?」

 

「いや、今回はしないし、俺がやるのは学校のルールの範囲内だから、処罰は下されないな」

 

別にルール違反ではない。しっかり生徒手帳にも記載されている事だからな。

 

まあ一之瀬には話してないけど。だってコイツに話したら秘密裏の計画が台無しにされるだろうしな。

 

そんな風に話しているとドアが開くので見れば、白波が教室に入ってくるが顔は真っ青だ。赤点の恐怖に震えているのだろう。

 

そんな白波に愉悦を感じながらも席に着くとチャイムが鳴り、大きな紙を持った星之宮が教室に入ってくる。気のせいかいつもより雰囲気が重い気がするがこれはひょっとして……

 

「皆、おはよう。今日で1学期最後だけど今からテスト結果の発表して、その後に終業式をするから体育館に集合ね。鳳橋君は遅刻しないようにね……まあ本番に参加しない訳ないだろうけど」

 

わかってるじゃねぇか。こんな面白イベントを不参加なんか論外だ。

 

「じゃあ発表するね」

 

星之宮はそう言って紙を黒板に貼り付ける。そして成績下位から発表されるが……

 

白波千尋 40位/40位 134位/159位

国語:51点 数学:49点 社会:53点 理科:54点 英語:47点

254点/500点

 

「っ!」

 

ビリは案の定白波だった。前回の中間ではビリだった白波は嘲笑を向けられていた。

 

しかし今回は余りの馬鹿っぷりに皆、ノーリアクションでそれがある意味白波に屈辱を与える。

 

というか159人中134位って……どれだけ馬鹿なんだよ?

 

 

そして次の順位が発表される。

 

渡辺紀仁 39位/40位 65位/159位

国語:88点 数学:89点 社会:87点 理科:86点 英語:95点

445点/500点

 

「うわ!俺がクラスビリかよ!」

 

渡辺が悔しそうに嘆くが白波はカウントしないようだ。まあ学年順位だと69位も違うし、総合点だと191点も違うからな。

 

しかし実質クラスビリでも学年では上位だし、全科目85点以上だし、英語が一段と高いから俺は文句は言わない。よくやっただろう。

 

それからも次々に順位が発表されていくが、白波以外の全員は全科目85点以上取っているので問題ない。

 

俺が満足する中、白波は更に真っ青になり、一之瀬も白波の事を心配になったのか後ろを見てくる。

 

そんな中、どんどん順位は発表されていき……

 

 

 

 

 

神崎隆二 3位/40位 6位/159位

国語:100点 数学:97点 社会:96点 理科:98点 英語:100点

491点/500点

 

 

一之瀬帆波 2位/40位 4位/159位

国語:98点 数学:98点 社会:100点 理科:100点 英語:100点

496点/500点

 

鳳橋狂夜 1位/40位 1位/159位

国語:100点 数学:100点 社会:100点 理科:100点 英語:100点

500点/500点

 

クラスの金庫番がクラスのトップ3を飾れたのは最高だろう。

 

「鳳橋君は今回は満点だね。おめでとう。ちなみに学年トップ20と総合平均がこんな感じだね」

 

星之瀬がもう1枚の紙を貼り付ける。

 

1位  Aクラス 坂柳有栖  500点

1位  Cクラス 鳳橋狂夜  500点

1位  Dクラス 高円寺六助 500点

4位  Cクラス 一之瀬帆波 496点

5位  Aクラス 葛城康平  495点

6位  Cクラス 神崎隆二  491点

6位  Bクラス 椎名ひより 491点

8位  Dクラス 幸村輝彦  489点

9位  Cクラス 小橋夢   488点

10位 Dクラス 松下千秋  487点

11位 Dクラス 堀北鈴音  486点

12位 Aクラス 山村美紀  485点

13位 Dクラス 王美雨   482点

14位 Bクラス 金田悟   481点

14位 Cクラス 浜口哲也  481点

16位 Cクラス 網倉麻子  479点

17位 Aクラス 橋本正義  477点

18位 Bクラス 龍園翔   476点

19位 Aクラス 的場信二  475点

20位 Cクラス 姫野ユキ  472点

 

 

Aクラス 431.2点

Bクラス 409.3点

Cクラス 458.4点

Dクラス 321.9点

 

 

 

 

こんな感じだ。しかし学年トップ20以内の生徒だが、Aクラスに5人、Bクラスに3人、ウチに7人、Dクラスに5人いるが、Dクラスの総合平均はぶっち切りで低い。その事からDクラスには相当なお荷物がいるようだ。

 

しかしそれは今大して重要じゃない。重要なのは白波に赤点があるかどうかだ。

 

「Cクラスは職員室でも評判が高かったよ……けどね。1人だけ残念な結果を出した人がいるね」

 

星之宮は言うなり赤ペンを取り出して、白波の英語の点数の上に赤線を引く。

 

「白波さん。君は英語で赤点を取ったよ。今日で退学だから」

 

更に記入を続けると英語のクラス平均は97.2で、平均を2で割ると48.6点、四捨五入すると49点だから英語の赤点は49点未満になり、白波は2点足りない。

 

「っ!いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

星之宮の宣告に白波に絶叫をあげる。実に醜い光景だ。

 

「白波さんの実家は東京だから直ぐに迎えに来れるから終業式が終わり次第連絡するけど、白波さんは自分の身の回りのものの整頓をしといてね」

 

「やだっ……やだよぉ……帆波ちゃん助けてぇ!」

 

白波は泣きながら一之瀬に助けを求める。

 

「星之宮先生。確か点数は1点10万ポイントで買えるんでしたよね?20万ポイントあれば千尋ちゃんの赤点回避は可能ですよね」

 

一之瀬はそう言ってくるが予想の範囲内だ。

 

「待て一之瀬。俺は反対だ」

 

反対したのは神崎だ。

 

「これが普段から努力した人が解答欄のズレで赤点なら救済しても良い……が、白波は鳳橋の勉強会に一回も参加してない不真面目な生徒だ。救済してクラスに残す必要性を感じない」

 

神崎の言葉にクラスメイトが頷く。そりゃそうだ。白波が俺の勉強会に参加していたら、俺は白波を退学させる事は出来なかっただろう。

 

白波だけならまだしも、他のクラスメイトが見ている中で手を抜くわけにはいかないし。

 

「待って神崎君。確かに千尋ちゃんにも反省すべき点はあるよ。でもだからって躊躇いなくクラスメイトを斬り捨てたら、今後のクラス運営に支障が出るかもしれないよ」

 

「それは努力した人を切り捨てたらの話だ。白波は能力も低い、努力をしない、鳳橋に反抗的と無能な要素が詰まった不良品だ。切り捨てても誰も悲しまない」

 

「っ!」

 

神崎の言葉に白波は歯軋りするが、いつもみたいに怒鳴りはしない。まあここでするほど馬鹿じゃないようだ。

 

「とはいえ、リーダーは鳳橋だ。お前はどう考えている?」

 

神崎が俺に聞いてくる。基本的には神崎と同じ意見だが……

 

「救済にクラスで集めた資金を使うなら断固反対だが、2人がポケットマネーを使うなら救済阻止を強行するのは無理だな」

 

ポケットマネーをどう使うかは本人ら次第だからな。

 

「とはいえ、白波が努力を怠って無能を曝け出したのは事実で、クラスメイトが救済に不満を持つのも事実だ。皆に確認するが、白波の救済に反対の奴は手を挙げろ」

 

俺の言葉に一之瀬と白波以外の全員が手を挙げる。この状況に一之瀬は絶句して白波は震え出す。

 

「これがクラスの総意だ。それでも救済を考えるなら相応の覚悟をして貰う」

 

「覚悟って……まさか指を斬り落とすとか……」

 

「アホか。今どきのヤクザはそんなことしねぇよ」

 

一之瀬の勘違いにツッコミを入れる。今の時代にそんなことをやったらダメージが入るわ。

 

「まず一之瀬は金庫番の役割を解除して今後は俺と神崎の2人でやる」

 

これについては絶対だ。今後もそこの屑が足を引っ張った際に勝手にポイントを使われたら溜まったものじゃないからな

 

「わかった」

 

「第二に俺の方針に反する行動を取るな。反対意見を出すことについては構わないが、勝手な行動を取るな。今回のセクハラ事件でも放置しろって言ったのに、お前はDクラスに協力したみたいじゃねぇか」

 

「それは……」

 

一之瀬も気づかれてなかったと思っていたようで驚きながら口籠る。しかし話を続ける。

 

「第三に一之瀬と白波は「今後学校から支給されるプライベートポイントは全額クラスに献上する」って契約を結んで貰う」

 

「っ!ふざけないでよ!つまり0ポイントで生活しろって事?!」

 

白波は喚き出す。

 

「ふざけんなはこっちのセリフだ。あんな簡単なテストで全科目60点以下って馬鹿かよ」

 

「っ!煩い!元はといえば「喚くなよ、ブス」ぐふっ!」

 

「千尋ちゃん!」

 

俺は白波の方に近寄り腹に蹴りを放ち、白波は床に倒れ伏す。とはいえさっき綾小路に放った一撃に比べたら手を抜きまくったがな。

 

「悪い悪い。よろめいた拍子に蹴っちまった。まあ不慮の事故だから仕方ないよな?」

 

「ふ、ふざけないで!あ、明らかにわざとの癖に……!」

 

「いやいや、よろめいた拍子に蹴っちまっただけだ、なあ皆」

 

俺が皆に確認すると……

 

「だな。今のはよろめいた拍子に蹴っただけだよな」

 

「そうよね。不慮の事故だから仕方ない仕方ない」

 

「というかわざととか言いがかりにも程があるでしょ」

 

「馬鹿すぎだろ。そりゃ赤点を取るわ」

 

俺の意見に同意をする。それだけ白波の嫌われっぷりがわかる。星之宮はドン引きして、一之瀬は絶句している。

 

そんな一之瀬を見て俺は口を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて一之瀬、お前には3つの選択肢がある。「白波を見捨てて退学するのを見る」、「俺の出した条件を呑んで白波を助ける」、「白波の救済を強行して、以降は俺がよろめきまくる」の3つだが好きな選択肢を選んでくれ」

 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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