※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第62話

 

 

 

 

『よって俺が生徒会長として成したい事は『生徒個人個人のランキング作成』『一定以下のランクの生徒の退学によるペナルティの消失』、『一定以下のランクのAクラスの生徒に対するAクラスの特権の剥奪』の3つを提示したい』

 

その言葉に体育館は静かになるが……

 

『ふざけんなよ!何だよそれ?!』

 

『最低!』

 

一部からブーイングが生まれるが大半がDクラスの生徒だ。1年Dクラスを見れば須藤を始めとした署名をしてない連中が騒いでる。

 

『最低?今反対した人間だが、クラスの優秀な人間に守って貰ってばかりの人間とAクラスでも実力が低い人間だろうが、お前らの方が最低なんじゃないか?』

 

俺の堂々とした発言に再度沈黙が生まれる。

 

『事実だろう。クラスで退学者を出さないようにするのは退学したらクラスポイントが多く減るからだ。しかし雑魚の中には『クラスポイントの消失を避ける為に実力者は俺を助けてくれる』って思ってる奴がいるんじゃないか?』

 

俺の言葉に3年Dクラスの生徒の一部がバツの悪そうな表情になる。今頃解散請求に署名をしたのを後悔しているのだろうが、「堀北学を生徒会長から引き摺り下ろせるぞ」って安易な誘いで署名した自業自得だ。

 

『で、Dクラスの実力者の中には退学者を出さないようにした結果、ポイントを稼げるチャンスを逃したって奴もいるんじゃないか?その枷が無くなるなら自分の力を発揮出来る可能性も増すんだぞ?』

 

Dクラスの生徒がいる場所から一部、興味の眼差しを向けられる。

 

『そして3つ目、Aクラス所属でも雑魚なら特権剥奪だが、剥奪によって生まれた特権をBクラス以下の実力者に渡す学校にしたい』

 

『おおっ!』

 

その言葉にBクラス以下の一部の生徒の歓声が上がる。一方Aクラスの生徒の中には不満そうな表情を浮かべるやつもいるが文句は言ってない。まあ言ったら『自分は雑魚です』と自白するようなものだからな。

 

『俺はまだ入学してから3ヶ月ちょいだがDクラスにも優秀な生徒がいるのは知ってるし、元Bクラスのウチのクラスには赤点を取るような屑も1人いる』

 

その言葉に全校生徒がウチのクラスがいる場所を見る。1年生は白波に視線を集中する。既に白波がウチのクラスの枷である事は有名だからな。

 

当の白波は怒りに震えるが、ここで騒いだら大顰蹙を買うと判断できるくらいの知能はあるようで静かにしている。

 

『学校の評定も絶対じゃないだろうし、Aクラス特権とまでは言わずとも、勉強でも運動でもカリスマ性でも何かしらの強みを持つ人間には褒賞を与えるべきだ。特に1年Dクラスの実力者なんかは一部の無能に足を引っ張られて潰れる可能性もあるから保護するべきだろう』

 

一瞬だけ須藤と目を合わせて小さく嘲笑を浮かべる。

 

「っ!どこまでもコケにしやがって!俺からバスケを奪った上に更に調子乗ってんじゃねぇぞ!」

 

案の定須藤は激昂しながらこっちに向かってくる。やっぱりアイツは馬鹿だろう。ここで須藤が壇上に上がって俺に攻撃を仕掛ければ須藤の評価は更に下がるだろう。

 

そう思う中、須藤は前の生徒を男女関係なく突き飛ばして突き進むがAクラスの森下と影の薄そうな女子を突き飛ばそうとしたタイミングだった。

 

「やめろ須藤」

 

「あぁ?!邪魔すんじゃねぇぞ綾小路ぃ!すっこんで「やめろと言った」うおっ!かはっ!」

 

綾小路が須藤の前に立って、そのまま一本背負いを決めて須藤を床に叩きつける。

 

(テメェやっぱり強いじゃねぇか。あれほど綺麗な弧を描く一本背負いは早々見れねえぞ)

 

俺も以前須藤に一本背負いを叩き込んだが、あそこまで綺麗な一撃を放つのは難しいだろう。

 

壇上の恵は驚いているが、龍園と坂柳と南雲は不敵な笑みを浮かべながら、須藤に気圧されて尻餅をついた影の薄そうな女子に手を差し伸べて起こしている綾小路を見ている。

 

あらら、クラスの代表格に目を付けられるとはな。まああの実力なら暴力系では負けないだろう。

 

『馬鹿を止めてくれて感謝するぞ綾小路。話を戻すが確かに状況次第では団結を必要とするだろう。しかしこの学校はクラスポイントを主に連帯責任から団結を強要してくるが、俺としてはこの縛りを少しでも緩めたいと思う……以上だ』

 

俺がそう締めくくると満開の拍手とは言わないが結構な拍手が生まれる。1年Dクラスを見れば学力特化の幸村や運動特化の小野寺あたりは大きく拍手している。

 

「何であんな屑に拍手してんだよ!ふざけんな!」

 

三馬鹿の1人である池が騒ぎ出すが、お前に屑呼ばわりされたくないわ。

 

「ふざけんなはこっちのセリフよ!4月は騒ぎまくった挙句に借金して!5月になってからは借金返済の強要!山内のセクハラ事件!挙句期末試験では赤点ギリギリ回避!どこまでクラスに迷惑をかければ気が済むのよ!」

 

「4月には不快な奴がそれなりにいたが中間試験が終わってからは大半は改善した……が、お前ら三馬鹿は全く変わってないじゃないか!俺はお前らに縛られるなんてゴメンだ!」

 

「大体、教室でグラビア雑誌広げて猥談してんじゃないわよ!確かに私は優秀じゃないかもしれないけど、アンタ達と同類に扱われるのは耐えられないわ!」

 

「何なら生徒会長は3馬鹿を今すぐ退学にしてよ!」

 

池の喚きにDクラスの生徒は反論する。それに伴い、体育館には同情の雰囲気が生まれる。恵や千秋からDクラスの状況は逐次聞いているが、三馬鹿は相当酷いようだ。

 

「煩ぇよ!さっきから黙って聞いてりゃ!」

 

綾小路に叩きつけれた須藤が立ち上がろうとする。

 

『煩いのはお前だ須藤。他のDクラスの生徒も気持ちはわかるが、今は静かにしろ』

 

今は終業式だ。三馬鹿に不満を持つ気持ちはわかるが早く終わらせたい。

 

「あぁ?!調子乗ってんじゃねぇよ鳳橋?!」

 

「そうだそうだ!女誑しの屑の癖に!」

 

いや、調子に乗ってないわ。当たり前の事を言っただけだ。

 

というか須藤と池以外は皆大人しくなったのに、コイツらは救いようがないな。

 

『……なら好きにしろ。次の表彰式に移る。校長、任せた』

 

言いながら俺は壇上脇に移動すると校長が戸惑いながらも壇上中心に向かい、須藤と池が喚く中、陸上部と水泳部、弓道部の表彰を行う。

 

そしてその後はテンプレ通りの流れが進み、終業式が終了するが俺は壇上から降りてDクラスの方に向かう。その際に堀北からの敵意が増すが堀北には用事がない。

 

「テメェ、何しに来やがった!?」

 

「そうだそうだ!さっさと帰れ!」

 

須藤と池が喚き、周りが冷たい眼差しを2人に向ける。

 

「須藤、先程お前は周りの生徒を突き飛ばしていたな。その件については罰を与えるように学校に進言するから、学校から呼ばれたら逃げないように」

 

「あぁ?!ふざけんじゃねぇよ!」

 

「それはこっちのセリフだ。自クラスだけならまだしも、いきなりキレてAクラスの生徒数人を突き飛ばしておきながらお咎め無しな訳ないだろ」

 

俺の言葉にAクラスの生徒はうんうん頷く。Dクラスの生徒も須藤の態度が酷過ぎるので弁護する奴は現れない。まあ弁護しても勝ち目はないだろう。

 

「テメェが俺を見て見下した態度を見せたからだろうが!」

 

「何言ってんだお前?俺は常日頃からお前を見下してるんだし、わざわざ態度に出すわけないだろ?」

 

『ぷっ!』

 

「っ……」

 

周りにいる人間が俺の発言に笑い、近くにいる綾小路も微かに震えるが、微かだがツボにハマったようだ。

 

「クソがぁっ!どこまでもコケに「ところでそこの女子。さっき須藤に気圧されて「山村美紀ですよ鳳橋狂夜」サンキュー森下。山村は尻餅をついたが怪我してないか?」無視して調子に乗ってんじゃねぇよ!」

 

山村に確認を取っていると、須藤は激昂しながら殴りかかってくるので、奴の右拳を受け流し、左拳で殴ろうとしてくるそのまま一本背負いをする。

 

「がはっ!」

 

本日2度目の一本背負いに須藤は苦悶の表情を浮かべながら息を吐く。ただ運動神経が良く喧嘩を繰り返すだけの猿に負けるつもりはない。

 

「おいっ!生徒会長が暴力を振るって良いのかよ?!」

 

池が喚きだすが、須藤の場合終業式に暴れ過ぎたから正当防衛が成立する可能性が高いので毅然とした態度を見せればいい。

 

「だったら学校に訴えれば良い……という訳だが、学校側はどう考えてるんだ?担任の星之宮と茶柱以外の意見を聞きたい」

 

俺は近くにいる教師陣に確認を取る。

 

「普通に正当防衛でしょう?鳳橋君は須藤君を取り押さえる為に投げただけですし」

 

「坂上先生に賛成です。入学当時からトラブルを起こして尚、改善しない須藤に問題があります」

 

「ですね。全く反省しない須藤君には多少の荒療治が必要でしょう」

 

どうやら教師陣は俺の投げを正当防衛と認めるようだ。まあ俺は教師に対する態度は悪いが、上級生や同級生と目に見えるトラブルは起こしてないからな。

 

対する須藤は事あるごとにトラブルを起こしてる。『ケヤキモールのコンビニで列を作ってたら、邪魔だと胸倉を掴まれた』とか『食堂でぶつかったら、余所見するなって恫喝された』とか『騒いでたから静かにしろって注意したら逆ギレされた』なんて苦情なんかザラだし。

 

「けっ!ふざけやがって!どいつもこいつも鳳橋を贔屓しやがって!」

 

須藤は身体を起こして悪態を吐きながら体育館を後にするが、周りの人は冷たい眼差しを須藤の背中に向ける。

 

「だ、そうだ。池は訴えたければ訴えろ」

 

「ちっ!イケメンが調子に乗りやがって!」

 

池も悪態を吐きながら体育館を後にするが、馬鹿を放置して山村を見る。

 

「話を戻すが山村は怪我してないか?」

 

「は、はい……大丈夫です」

 

山村は消え入りそうな声で返事をするがこっちが悪い事をしてるみたいだな……

 

「なら良いが、もし痛むなら保健室に行って、そこの更年期を頼れ」

 

「ぷっ!」

 

「ぶっ飛ばすよ鳳橋君。後真嶋君は後で校舎裏ね?」

 

更年期が俺と真嶋にキレるが、笑った真嶋が悪いだろう。

 

「ともあれ痛みがあるなら無理はするな。お前らはさっさと解散しろよ」

 

そう言ってから俺は壇上に戻る。生徒会役員はこれから後始末があるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもこれからは忙しくなるし頑張らないとな。

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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