※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第63話

 

後始末を終えて教室に戻ると既に星之宮もいる。

 

「三十路、帰りのHRは終わったのか?」

 

「だから三十路呼びはやめてくれないかなぁ……!結論を言えばまだだよ。で、白波さんの退学についてなんだけど、一之瀬さんが鳳橋君の要求を全て呑むんだって」

 

まあ大体予想通りだな。

 

「ならさっさと屑を救済する為以外のポイントを俺と神崎に渡せ。それと今後も屑が調子こいたら、よろめきまくるからな?俺だけじゃなくて神崎もよろめけよ」

 

「……っ!」

 

俺の言葉に白波は悔しさと恐怖で顔を歪ませる。

 

「待って。お願いだから千尋ちゃんに暴力はやめて」

 

「その屑が調子に乗らなかったらよろめかないからな。そもそも俺としてはクラスメイトの意思を汲んで、努力もしないカスの白波を退学させたいんだからな」

 

確かに俺はクラス平均を上げたり白波にストレスを与えたが、それを差し引いても全科目で60点以下とか舐めているだろう。

 

「お前もそこを認識して甘やかすなよ?馬鹿は甘やかすとつけ上がる」

 

「……うん」

 

一之瀬は重い表情を浮かべながら頷く。今回の件で一之瀬はクラスに対して後ろめたい気持ちを抱くようになったし、今後もガンガン精神的に追い詰めていこう。

 

「ならこの話は終わりだ。救済するならさっさとしろ」

 

言いながら俺が席に着くと、一之瀬と白波が携帯を操作する。

 

「確かに20万確認出来たし、白波さんの退学は取り消しするけど、白波さんは少しは努力しなよ?」

 

「……っ、はいっ……」

 

星之宮の冷たい態度に白波は気圧されながらも頷く。まあ教師からしても白波の学力や態度に思う所はあるのだろう。

 

「じゃあHRを続けるけど夏休みだからってハメを外さないようにね」

 

「俺はハメまくってるけどな」

 

「うん、鳳橋君はちょっと黙ろうか。というか学生妊娠とかやめてよね?」

 

「安心しろ。生でヤる時は安全日、アフターピルなどは徹底してる」

 

「それは当然だけど、生でHするのは勘弁して欲しいんだけど」

 

「ヤるのは止めないんだな」

 

「そこまでは制限をかけないよ。実際コンビニには避妊具が、病院ではピルが手に入るしね」

 

やっぱりな。学校も「ヤるのは構わないが避妊はしろ」って考えているのだろう。

 

「とりあえずハメは外さないように。それと8月の最初から2週間バカンスがあるから、準備はしておくように」

 

そう口にする三十路だが、クラスメイトの表情は芳しくない。概要についてだが最初の1週間は無人島のペンションで過ごして、後の1週間は豪華客船で過ごすことになっているが絶対に裏があるだろう。

 

例えばペンションに入る為や食料を手に入れるには課題をこなすって感じで特別な試験がある可能性が高い。何にせよ余り期待はしていない。

 

「何か質問はあるかな?」

 

俺が手を挙げると三十路は嫌そうな表情になる。

 

「鳳橋君か……何かな?」

 

「豪華客船についてだが部屋は個室か?それとも数人で一部屋使うのか?後者なら女を抱く部屋が欲しいんだが幾ら必要だ?」

 

この学校ではプライベートポイントで基本的に何でも買えるが、船の部屋についても買えるだろう。

 

俺の言葉に男子は戦慄した眼差しで、女子は恥ずかしそうに俺を見てくるが、俺はこういった事にオープンだから早く慣れろ。

 

「相変わらず堂々としてるねー。結論から言えば基本的に部屋は4人部屋だね。で、個室は複数種類あるの。後でリストをメールで送ってあげるから、7月30日までに職員室に来てポイントを払ってね」

 

「了解した。質問は以上だ」

 

「他に質問はあるかな?」

 

三十路が確認するが誰もいない。

 

「じゃあ解散して良いよ。良い夏休みを」

 

星之宮がそう言うと皆が立ち上がろうとする。

 

「ああ、ちょい待て」

 

俺がそう口にすると皆が席に座り直す。俺はそのまま壇上に上がる。

 

「まずは1学期ご苦労さん。一部を除いて上出来だった」

 

俺の言葉に白波に視線が集まる。対する白波は歯軋りをしながら俺を睨んでくる。

 

「と、いう訳で週末に打ち上げに行こうと思う」

 

俺の言葉にクラスに喜びの色が生まれる。

 

「前回は焼肉だったが、今回は寿司にしようと思う……ああ、俺の奢りだから遠慮するな」

 

ここで器の大きさを見せることは大切だ。

 

「あ、白波も参加するか?退学じゃなくなったってお祝いとして」

 

俺は白波にそう告げる。晒し上げているが赤点を取ったお前の自業自得だ。

 

「っ!誰がっ!アンタみたいな屑主催の打ち上げなんて!」

 

白波は激昂しながら立ち上がり教室に出ようとしたが……

 

「へぶっ!」

 

何かに引っかかったように転ぶ。

 

「ああ、ごめん。足が引っ掛かったみたい」

 

姫野が小さく謝罪する。グッジョブだ。

 

「っ!っ!」

 

白波は起き上がり姫野を睨むがここで喚いてもクラスは姫野を庇うのを理解するくらいは出来るようで、そのまま教室を出ようとする。

 

しかし……

 

「うっ!」

 

「ん?悪い悪い。足が引っ掛かったみたい」

 

「きゃあ!」

 

「あら?ごめんなさい。足が引っ掛かったみたい」

 

「あぁっ!」

 

「あ、ごめん。足が引っ掛かったみたいだね」

 

教室を出るまでに合計4回転ばされる。

 

「ふざけないで!わざとでしょ!良い加減に「打ち上げ内容については今日明日の内に連絡するが不満があるならメールしろ。内容次第では改善してやる」うぅぅぅぅぅ!」

 

白波は怒るが、ガン無視して話を進めると唸りながら去っていく。何で怒るか微塵も理解できない。寧ろ4人の足に怪我が出来たらどう責任を取るって話だ。

 

そんな光景を見て一之瀬は悲しそうに見ているが、白波の言動が悪いんだから一々気にする必要なんかないのに。

 

「馬鹿が消えたし話を進めるが、夏休みだからって自己向上を怠るなよ?俺が終業式で言った事についてはクラスメイトでも例外じゃない。弱い奴は冷遇するからな」

 

生徒会長である以上、自クラスにも優遇するつもりはない。

 

「でもそれは努力しなかったらの話でしょ?つまり努力すれば問題ないじゃない」

 

「そうそう。サボらないで過ごせば良いだけだし」

 

「それに受験生になると夏休みの努力が勝敗をわけるって言うし、今のうちに慣れておくのはありがたいでしょ」

 

俺の言葉に皆が反論するがやる気充分で何よりだ。

 

「なら結構。夏休み明けを期待しておく。それと勉強でわからない事があるならメールしろ。時間が空いてる時に希望者を集めて夏期講習を開いてやるし、身体トレーニングのメニューに悩んでるなら作ってやるからな」

 

面倒ではあるがクラスリーダーとしての責務は果たすつもりだ。

 

「じゃあ鳳橋君。早速ですが作ってくれませんか?僕は夏休みに少しでも体力を増やしたいです」

 

ここで運動能力の低い浜口が手を挙げてくる。他の運動能力の低い生徒も挙手している。

 

「良いだろう。希望者は4月の体力テストの結果を写真に撮って今日中にメールしろ。今週中に作ってやる……俺からは以上だ。良い夏休みを」

 

そう言ってから俺は帰りの支度をしてから教室を出る。これから須藤の暴動について職員室に行かないといけない。その後は生徒会の雑務がある。

 

職員室に向かうとDクラスの教室前の廊下にて、数人が固まっている。何事かと思って近寄ると……

 

「何をしている恵?」

 

そこにいたのは恵、堀北、綾小路、森下、山村の5人だった。向こうもこっちに気付くが、堀北は俺を睨んでくる。

 

「あっ狂夜。なんか堀北さんがあたしと綾小路君に突っかかってきて面倒なんだよ」

 

うん、大体予想通りだな。

 

「無視しろ。どうせ大好きなお兄ちゃんがリストラされて気が立ってるんだろうが、俺は学校のルールに従ったから正当性はこっちにある」

 

「黙りなさい!」

 

「やなこった。で、綾小路については大方森下と山村と話していたら絡まれたのか?」

 

堀北の怒号をスルーして綾小路に尋ねると返事をしたのは森下だ。

 

「大体その通りです。私は予定通り綾小路清隆と針鍼灸に行く為、山村美紀はお礼をしたい為にDクラスに行きましたが堀北鈴音に絡まれました」

 

「他クラスとの交流は自由だ。部外者が一々踏み込むな」

 

「それを言ったら部外者の貴方が口を挟まないで欲しいわね。邪魔よ」

 

相変わらずの上から目線だな。

 

「ねぇ堀北さん。何で狂夜に上から目線なの?別に敬語を使えとは言わないけどさ、成績も身体能力も狂夜より下なんだから上から目線はやめたら?」

 

「確かに鳳橋は学年1位で堀北は10位圏外だったな」

 

恵と綾小路がそう口にすると堀北は苛立ち混じりの眼差しを2人に向ける。

 

「……不愉快ね。確かに成績で遅れを取ったけど、身体能力でなら負けるつもりはない」

 

「ほう、随分と自信満々だな。なら賭けるか?」

 

「賭け?」

 

「今から武道場で、何でもアリの格闘戦をやらないか?もちろん武道場の使用代金は俺が出すし、お前が勝ったら問題を起こして停学になって、責任を取る形で生徒会長を辞任してやるよ」

 

俺の言葉に堀北は目を細める。

 

「それで私が負けたら?退学でも要求するの?」

 

「ん?いや俺が勝つのはわかりきってるから特に要求するつもりはないぞ」

 

単純に堀北の心を折りたいだけだし。

 

「……随分と舐めてくれるわね」

 

「客観的に見ているだけだ……ああ、賭け金が足りないなら、お前が勝ったら終業式の須藤の行動に対する問題提起も取り止めてやるよ」

 

「……良いわ。後悔させてあげるわ」

 

堀北は勝負を受ける。余程俺の好き勝手にさせたくないのだろう。

 

「決まりだな。退屈凌ぎにはなってくれよ」

 

「その余裕、いつまでも出せると思わない事ね」

 

そう言ってから俺達は足を武道場に向ける。

 

少しは楽しませてくれよな……

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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