※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第64話

 

 

柔道場を1時間1万ポイントで借りた俺達は向かい合う。周りにはギャラリーは少ない

 

Aクラスからは坂柳、セフレの真澄、堀北と揉めた森下と山村

 

Bクラスからは龍園と側近の石崎とアルベルト、龍園のペットの伊吹

 

ウチのクラスからは側近の神崎、甘ちゃんの一之瀬、セフレの麻子と夢

 

Dクラスからはスパイの千秋、セフレの恵、龍園のセフレの佐藤、龍園のペットのみーちゃん、堀北と揉めた綾小路、腹黒の櫛田に……

 

「堀北!そんな奴ボコボコにしてやれ!」

 

「あんな調子に乗った屑に負けんな!」

 

三馬鹿の内の2人の池と須藤もいる。俺が負けるところを期待しているようだ。

 

「ルールの再確認だ。勝負内容は何でもアリの格闘戦。敗北条件は気絶もしくは当事者の降参。俺が負けたら問題起こして停学を食らってから生徒会長の辞任、須藤の問題提起の撤回……以上で問題ないな?」

 

「ないわ」

 

「結構、じゃあ始めるか」

 

「須藤君を倒したからって良い気にならない事ね。体格頼りの彼と違って私は武道経験者よ」

 

「で?」

 

それが何だって話だ?こっちは命のやり取りの経験者だからな。

 

「あ、龍園。そこの粗大ゴミが試合中に割って入ってこようとしたら相手しといてくれ」

 

「んだとテメェ!」

 

俺の発言に須藤がキレ、龍園が鼻で笑う。

 

「やるか面倒臭え。大体テメェならあんな粗大ゴミに背後から襲われても2人纏めて片付けられるだろうが」

 

「上等だ!テメェなんかいつでも「いつでも何だ?」うおっ!がはっ!」

 

龍園の罵倒にキレる須藤だが即座に背負い投げで床に叩き付けられる。本日3回目の背負い投げおめでとう御座います。

 

「何だお前?粋がってる割に弱過ぎだろ?1日3回も投げられて無様だな」

 

「っ!マグレで調子に乗ってんじゃ「4回目」がぁっ!」

 

起き上がって須藤に対して龍園が4回目の投げを放つ。学習しない奴だな。

 

何にせよこれなら暫く大人しくなるだろう。というか、大人しくならないなら馬鹿すぎる。

 

「馬鹿は放っておきながらさっさと始めるぞ。来な」

 

「その余裕、いつまで持つかしら?」

 

言いながら堀北は俺の胸倉と右腕の服を掴んで、一本背負いをしてくるので特に抵抗しないで大人しく投げられる。

 

床に叩きつけられると背中に若干の痛みが生まれるが全然大したことがない。

 

「つまらねぇ、この程度かよ」

 

もうちょっと出来ると思ったが期待外れにも程がある。

 

「減らず口を……」

 

堀北は怒りながら距離を詰めて再度投げようとしてくるので、右手で堀北の左腕を掴み力を入れる。

 

「っ!離しなさっ!〜〜〜!」

 

痛みに悶絶し始める堀北。奴の手からはミシミシと音が微かにだが聞こえてくる。武道経験者と言っても単純なパワーは高くないのだろう。

 

「っ!」

 

堀北は拘束を逃れるべく俺の脇腹に蹴りを放つ。しかし……

 

「え?ごめん、マジでその程度?」

 

痛みはあるが、昔から痛みには慣れているので戦闘の継続には全く支障が出ないほどだ。やるんだったら身体の全身にダメージが広がるようにするべきなのに、拍子抜けも良いところだ。

 

それが無理なら股間を狙うべきだ。もちろんわざわざ食らうつもりはないが、股間を狙ってきたら確実に回避するために腕による拘束を解除しただろう。

 

というか何でもアリなら股間や首など急所をガンガン狙うべきだ。にも関わらず真っ向勝負って……やはりコイツは成績と運動能力が少し良いだけのお利口さんだ。

 

内心呆れながらも右手に力を込める。

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

堀北は獣のような絶叫を上げる。別に折れるほどで力を込めてる訳じゃないのに大袈裟な奴だな。アレだけ偉そうな口を叩いた癖に余りにも拍子抜けだから嬲る気持ちすら失せてくる。

 

もうちゃっちゃと終わらせよう。

 

そう判断した俺は堀北を掴んだまま、回し蹴りを放ち、堀北に当たる直前に手を離す。

 

「がっ!」

 

そしてそのまま武道場の壁に叩きつける。堀北はズルズルと崩れ落ちる。

 

「ぐっ……うぅ……」

 

おや、多少加減はしたけど気絶しなかったのか?

 

意外に思いながらも堀北に近寄る。

 

「で?どうする?まだやるか?どうせ勝てないんだし降参したら?」

 

「ふざけないで……!絶対に貴方を倒して兄さんの名誉を回復させないと……!」

 

「意気込みはともかく、俺は追撃をしてないんだぜ」

 

追撃してるならとっくにして勝負を付けている。要は今の俺は全くやる気がない状態なのだ。

 

「っ!いつまでも驕っていられるかしら……!」

 

堀北は無理に身体を起こして再度俺を投げようとするが、2度も投げられる趣味はないので、伸ばしてくる手を掴み頭突きをぶちかます。何でもアリである以上、頭突きも噛み付きも問題ない。

 

「ぶっ!」

 

「堀北!テメェェェェェェェェ!」

 

堀北が鼻血を出しながらのぞける中、須藤が激昂しながら横から割って入ろうとする。予想していたが本当にコイツは暴力を振るうことしか頭にないようだ。

 

内心呆れながらも俺は堀北の腕を掴み投げの体勢を取り、走りながら拳を振りかぶる須藤を見て、殴りかかる直前に堀北を須藤の方にぶん投げ……

 

 

ゴッ!

 

「〜〜〜〜〜っ!」

 

「っ!済まん!」

 

須藤の拳は堀北の鼻に当たり、堀北は鼻血を更に撒き散らしながら床に倒れてのたうち回る。本当に馬鹿だな……

 

「で?馬鹿が介入したけどまだやるか?」

 

「ふざけんじゃねぇよ!堀北を盾にするなんて認められるわけないだろうが!」

 

「それ以前に鳳橋狂夜と堀北鈴音の一騎討ちに割り込んだ須藤健の行動そのものが認められるとは思えませんが」

 

森下がそう呟き、周りの皆がウンウン頷く。まあ実際のところ、須藤の介入は普通にアウトだろう。

 

「堀北があんな目に遭って黙ってられるか!」

 

「元々堀北鈴音は気絶することを想定したルールの試合に臨みました。彼女が臨んだ以上、外部の人間が口を挟むことではないでしょう」

 

全くその通りだな。

 

「さっきから屁理屈言ってんじゃねぇよ!」

 

須藤の怒りが森下に向けられるが、綾小路が森下の前に立つ。というか屁理屈じゃないだろ?立派な理屈だからな?

 

「いい加減にしろ須藤。森下の言うようにお前が介入するのはルール違反だ」

 

「煩えよ!大体他所の女と連んでるんじゃねぇよ!」

 

「そうだそうだ!お前みたいな根暗が女子といるなんてあり得ないだろうが!ポイントを払ってセフレかよ?!」

 

須藤に続き、池も便乗して綾小路を罵倒する。すると無表情の綾小路の眉がピクリと動く。

 

僅かに動いただけだが、何故か俺の中で綾小路に恐怖が生まれる。

 

「森下は普通の友人だし、金で股を開くような女じゃない」

 

「はっ!お前みたいな根暗と連んでる時点で怪しいだろうが!」

 

「だよな!綾小路に女の友達が出来るなら俺は彼女持ちになってるからな!」

 

ねーよ。

 

須藤と池を除いてこの場にいる全員の考えがシンクロしたと俺は確信する。

 

実際綾小路は「イケメンランキング」にてそこそこ上位にいるが、池と須藤については「彼氏にしたくないランキング」で毎回3位以内に入っているし、在学中に彼女を作るのは無理だろう。

 

ちなみに俺は「イケメンランキング」で1位を獲得した経験があるが、「彼氏にしたくないランキング」で毎回10位圏内、最高で4位を取っている。

 

両極端のランキングで名前が載るのは俺と龍園くらいだろう。龍園も「イケメンランキング」では最高4位、「彼氏にしたくないランキング」で最高4位を取っている。

 

まあ最近「彼氏にしたくないランキング」にて常に3トップの須藤と池と山内については殿堂入りしようって話も出てるので、1位を取るかもしれない。

 

閑話休題……

 

何にせよ在学中に池が彼女を作る可能性は殆ど0パーセントで、綾小路より早く彼女を作れる可能性は完全な0だろう。

 

池の余りの挑発に綾小路の眉が再度動くが、どうにも寒気が止まらない。

 

「確かにオレは根暗だが女子に嫌われた覚えはないし、クラスの女子に嫌われるお前らよりはマシだと思う」

 

だよな。根暗と性欲丸出しだったら前者を選ぶよな。

 

「だよね。3人の中から選ぶなら100人中100人が綾小路君を選ぶよ」

 

「だよね。アンタら馬鹿2人と付き合うくらいなら一生独身で良いよね」

 

「そもそも彼女が出来ると思ってるのが馬鹿すぎでしょ」

 

「女子からしたら関わりたくないですよ」

 

千秋、佐藤、恵、みーちゃんがそう口にする。やはり女子の立場からしたらそう思えるようだ。

 

「それ以前に制服を整えてたらどうですか?服装の乱れは心の乱れなんて臭い台詞は好きではありませんが、女子の立場からしたら貴方達2人は普段の言動も相まって服を整える事すら出来ないように見えますよ」

 

森下から容赦ない一撃が放たれる。確かに否定は出来ない。俺や龍園はわざと制服を崩しているが、須藤や池はわざと着崩しているのではなくて丁寧に着れないと思われてもおかしくない。

 

いや、面白い発言だ。マジで今の発言は気に入った。

 

「ふざけんな!俺達は敢えて着崩してんだよブス!」

 

ブチッ

 

ん?何か今何かがキレるような音が微かにだが聞こえてきたぞ。

 

「ふぅ……どのみち迷い込んだ2匹の猿が人間の恋人を作るのは無理だろ」

 

綾小路の口から毒が吐かれるが先程よりも数段声が低く、寒気を感じてしまう。まさかとは思うがキレているか?

 

「煩えってんだよ!一々癪に障るんだよ!」

 

そんな中、須藤が激昂して綾小路に殴りかかる。狙いは顔面だが綾小路は避けずに食らう。

 

それによって綾小路の顔面から鼻血が出るが、須藤の方が気圧され……

 

「1発は1発だ」

 

ドゴッッッッッッッッッッッッッッッ

 

「ぶっ……げふぉ!」

 

綾小路の拳が須藤の鳩尾に刺さり、轟音と共に須藤はゲロを吐きながらこちらに飛んでくる。

 

俺は慌てて横に跳ぶと、須藤は放物線を描きながら飛び……

 

「がふっ!」

 

そのまま堀北の鳩尾に落下する。堀北も口からゲロを吐きながら、そのまま気を失ってしまう。

 

それに伴い俺の勝ちが決まるが、体格の良い須藤をノーバウンドで5メートル以上ぶっ飛ばすってどんなパワーだよ?俺でも3メートルぐらいが良いとこだしパワーは向こうがワンランク上だろう。

 

この場にいる全員が戦慄を込めた眼差しを綾小路に向ける。

 

そんな綾小路はといえば……

 

「ゲロで汚れたか……森下に山村。済まないが、ケヤキモールに行く前に寮に戻って着替えて良いか?」

 

須藤など眼中にない態度のまま森下と山村に話しかけていた。

 

しかしあの圧倒的な力を高1で出せるのは俄かに信じられ……ん?

 

そういや、昔親父の知り合いの綾小路って奴が秘密の特別教育機関を作っていたらしいが、アソコの関係者……

 

(いや、アソコは俗世とは完全隔離と聞いているし、高1の綾小路がここに居るわけないし違うか)

 

そう判断した俺は気絶する雑魚2人から目を逸らしてギャラリー達の元に向かうのだった。

 

 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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