守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「さて、勝負は終わったが、オレに対する罰はあるのか?」
須藤のゲロで服を汚した綾小路が俺に聞いてくる。
「特に問題提起するつもりはないから帰って良いぞ」
俺の言葉に綾小路は頷いて森下と山村を連れて武道場から出ていく。
「何でだよ!健にあんな事しておいて無罪なんだよ!」
池が納得いかないとばかりに叫ぶ。
「当たり前だ。元はと言えば須藤が俺と堀北の決闘に介入したのが事の発端だし、殴る必要のない綾小路を殴ったんだし、正当防衛が成立するわ」
「だ、だとしても明らかに過剰防衛だろ!」
「だったら顔面に拳を叩き込んだ須藤は過剰攻撃になるが?」
「で、でも!納得「テメェの納得なんか知るか。お前は何の価値もない塵だし、さっさと人に迷惑をかけないように死ね」な、何だよ!何でそこまで言われなくちゃいけないんだよ!」
池が馬鹿みたいに喚く。
「塵だからに決まってるじゃないですか」
「綾小路や森下に理不尽な罵倒をしてるしブーメランじゃん」
「ブーメランって自覚がないんだろ」
「俺も馬鹿だけどコイツらより遥かにマシだな」
「Bad boy」
「普通にキモいんだけど」
「見苦しいな。恥を知れ」
「鳳橋君は言い過ぎだけど、池君達も同じくらい言い過ぎだからね」
「普通に気持ち悪いんだけど」
「もう学校を辞めてくれないかな?」
「というか死んでくれないかな?」
「うん、須藤や山内と一緒に死んで欲しいわ」
「だよね〜」
「そうすれば女子には安寧が生まれます」
「う〜ん。鳳橋君の罵倒は酷いけど、池君は綾小路君と森下さんには謝った方が良いよ」
坂柳、真澄、龍園、石崎、アルベルト、伊吹、神崎、一之瀬、麻子、夢、千秋、恵、佐藤、みーちゃん、櫛田がそう返す。
お人好しの一之瀬や表向き善人の櫛田ですらそう言っているのだ。池の発言がいかにクソなのか嫌でも理解出来るだろう。
「櫛田ちゃんまで……クソがぁ!」
池は居心地が悪そうに逃げていく。
「ったく、馬鹿の相手は疲れる。まあ何にせよ堀北は負けたし、坂柳、龍園、恵は生徒会室に行くぞ」
生徒会の仕事の引き継ぎがあるからな
「それは良いんだけどあの2人は放置で良いの?」
恵は気絶している須藤と堀北を指差す。
「ちっ、一之瀬。あの屑どもを保健室に連れてけ。目覚め次第さっきのやり取りの説明をしとけ」
「え?私?」
「赤点を取る屑を救済することに目を瞑ってやったんだ。そのくらいは当然だろう?」
「そうですね。鳳橋君の勉強会に参加しないで赤点を取った屑を助けたのですし、鳳橋君の命令くらい聞くべきでしょう」
「てか中間試験で大敗したのに狂夜の勉強会に参加しないなんて白波って馬鹿じゃないの?」
「だな。反感を抱くのはともかく、雑魚が態度に出してる時点で不良品だろ。そんな屑を助けるなんて一之瀬は退学して精神病院に通った方が良いんじゃねぇか」
俺の呟きに坂柳、恵、龍園が賛成する。
しかも龍園の顔には嘲笑がないが、それがまた本気で言っていることが如実に現れている。
「っ……堀北さん達は私がやっとくよ」
一之瀬は俯き、震えながら堀北達の所に向かう。白波をdisられまくったからだろうが、あんな屑のために心を痛める必要なんかないのに、難儀な性格だな。
そう思いながら武道場を後にして、生徒会役員以外のメンバーとは解散する。
「そういえばさ、有栖は出るの?」
生徒会室に向かっていると恵が坂柳に話しかける。
「潮についてか?出まくりだろ?」
坂柳が答える前に龍園が笑いながら答えて、坂柳の額に青筋が生まれる。
「や、バカンスについてだよ。学校側から何か言われたりしてないの?」
「坂柳は出るだろ。何せ行き先は海だし、仲間の鯨に会えるかもしれないし」
坂柳の額の青筋が増える。
「殺しますよ、りゅうたん」
「その呼び方してんじゃねぇよ、雌鯨」
「おやお気に召しませんでしたか?中3のクリスマスイブに乱交パーティーをした際に、女子大生3人の攻めに屈してされるがままだったと聞いてますが」
「死ね」
龍園の回し蹴りが俺に放たれるので手で受け止める。堀北の蹴りより数段威力がある為、脇腹で受けるのはキツい。
「いきなり何をすんだよ?」
「どの口が言ってやがる。大体あの時テメェも北欧系人妻に屈していたじゃねぇか」
「いや、あの人はマジでヤバかったんだよ。百戦錬磨の俺が負けたし、ガチのビッチだったな」
「というか女子大生や人妻って……中3の時に手を出したの?」
「裏世界で色々あった女だな」
少なくとも表の世界の歳上の女を手に入れるのは難しいし、手間だ。
「というか話がそれ過ぎだ。何で恵はそんな質問をしたんだ?」
「友達が鯨と並んで潮吹きをするか気になったんだろ?」
「龍園はちょっと黙ってて。や、学校は1週間無人島ペンション、1週間豪華客船って言ったけど胡散臭いし、有栖の参加が認められないなら黒だと思って」
「そういう意味ですか。結論から言いますと乗船は許可されてますが、無人島への上陸は禁止されてます」
坂柳の言葉に龍園も笑みを消して真剣な表情に変わる。
「ただペンションで過ごすだけなら上陸は禁止されないし、ペンションを使う際に条件でも出て、それがクラスポイントに繋がる可能性はあるな?」
「ペンションの鍵を手に入れるにはチェックポイントに行って課題をクリアする、食料を得るためには課題をクリアする必要がある、出来なかったテントで山菜定食……って所か?」
「それ、詐欺じゃないの?」
恵が呆れながらそう言ってくるが詐欺にはならない。
「先生は確か「ペンションのある無人島で1週間過ごす」と言ってました。しかし「ペンションを使える無人島で1週間過ごす」とは言ってません」
「実際にペンションが無かったら虚偽発言として問題提起出来るが、ペンションがあって「無条件でペンションを使えるとは言ってない」と言われるのがオチだろう」
クラスポイントの件でもそうだが、この学校では嘘はつかないが遠回しな発言ばかりで、自主的に動かないのが悪いってスタンスだからな。
「何にせよやる事は変わらない。重要なのは如何にして儲けるかどうかだ」
「……ふーん。まああたしは狂夜のペットとしての役割を果たすだけだけど、して欲しいこととかある?」
「そうだな……須藤か池を如何に上手く貶めるかだが、そこは考えとく」
「場合によっては協力してやるよ」
「私としては私を突き飛ばした山内春樹を貶めたいですが、停学中なので2人を狙いましょうか」
下衆2人も協力する気満々だし、きっと良い策が出来るだろう。
「そうだな。後あの女にも協力を頼むとしようか」
そう思いながら俺と龍園と坂柳はニヤリと笑い携帯を操作するのだった。
「ああ、最高だった」
櫛田桔梗は最高の気分だった。大嫌いな堀北や須藤がボコボコにされたのだから。
明日以降、友達にさりげなく話すつもりだ。悪い噂とは広まるのが早く、誇張されやすいので櫛田本人が悪意を込めなくても、勝手に悪意は増幅するだろう。
「それにしても綾小路君がアレだけ強いなんてー。鳳橋君を排除する際に頼んで……いや、綾小路君に頼むのは撮影者をわかってからだね」
例の動画については狂夜が所持していたが、狂夜はあの時に部下から貰ったと言っていたので、その部下についても把握する必要がある。
そう思っていると……
pipipi
pipipi
pipipi
櫛田の携帯が3度も鳴る。一度に3回も鳴るなんて珍しいと思いながら携帯を取り出すと……
from鳳橋狂夜
須藤と池を夏休みに起こるであろうイベントで叩きたいから案を出せ学級崩壊女
from坂柳有栖
貴女のクラスの馬鹿2人を正当なやり方で叩く予定ですがご協力お願い出来ますか?自己中心的な学級崩壊女子さん
from龍園翔
須藤と池を貶めるから協力しろ。出来ないとは言わせねぇぞ、冤罪生産好きの学級崩壊女
ガシャン
悪魔3人からのメッセージに櫛田は携帯を机の上に落としてしまうのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで