※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第66話

 

 

「これで会長の業務内容の引き継ぎは以上だ。中には学校の評判にも繋がる重要な仕事もあるから常に気を張ってこなすようにしろ」

 

「ああ」

 

生徒会室にて堀北から業務の引き継ぎを済ませる。これで名実共に生徒会長となった。

 

生徒会室にいるのは現生徒会役員と元生徒会役員の堀北と桐山だけだ。橘については流石にこれないだろうが、龍園が「引き継ぎに来ない屑はやっぱりクビにして正解だったな」と爆弾を落として桐山と揉めかけた時は面倒だった。

 

「それで?お前は直ぐに上位の生徒を優遇して下位の生徒を冷遇するのか?」

 

「いや上位の生徒を優遇するが、今年度については下位の生徒を冷遇するつもりはないな。流石にいきなり冷遇したら中堅所からの支持を失うからな」

 

そこまで冷徹じゃない。

 

「とりあえず今年度一杯は実力者を優遇する事に全力を尽くし、中堅以下のやる気を引き出す。そんな中でやる気を出さずに研鑽を怠った屑共には搾取される立場を与えるだけだ」

 

俺は今までそうやって来た。一部に蜜を与えて蜜を欲しがる奴らを煽り研鑽させて、やる気を出さない屑共にはそれに相応しい扱いをした。

 

要は「ああなりたい」って気持ちと「ああはなりなくない」って気持ちを蔓延させる事だ。

 

「事あるごとに「今年度は研鑽の時期」と言っておくが、それを聞き入れずにいい加減に過ごす連中に優しさは要らん。お前の信条の一蓮托生は実力者をいい加減な連中という縄で縛る呪いでしかないんだよ」

 

「おい鳳橋。先輩に向かって「待て桐山」……はい」

 

桐山が割って入ろうとするが堀北自身が止めに入る。

 

「お前の境遇や環境についてはある程度知っているから、お前が強者が搾取する世界を絶対視するのはわかる。だが搾取し続ける事は常に敵を作り続ける事を意味する」

 

「そんなもん百も承知だ。その上で勝ち続けるのが最高なんだ」

 

敵を作るなんてのは生きてる以上避けれない事だ。俺の場合、敵の数がちょっと多いだけだ。

 

それに国を動かすような人間は更に強大な敵を大量に作っていて、その上で戦っているのだ。数にビビって何も出来ないようじゃソイツはただの負け犬だ。

 

「わかっているなら良い。どのみち変えるつもりはないんだろう?」

 

「というか変えられない」

 

俺はこれまで食物連鎖の頂点に立ち続けろと教わって15年生きてきた。考えが染み込むを通り越して俺という人格と一体化しているし、変えるのは無理だろう。

 

「ならば俺はそれを貫けるか見るだけだ。存分にやるといい」

 

「当然」

 

……前から思っていたがコイツは本当に鈴音と血が繋がっているのか?アイツは自分の世界こそが全てと思って、自分と違う意見が出たら上から目線で文句を言うが、兄と真逆にも程がある。

 

そう思いながらも俺は引き継ぎ資料の最終確認をして、それが終わると堀北と桐山は退室して、残りは現生徒会役員のみとなる。

 

「さて、面倒臭いが書類作業を済ませるか」

 

「ちっ、面倒臭いな」

 

龍園は嫌そうに舌打ちをするが、席に着いて筆記用具を取り出す。

 

「ところで鳳橋」

 

席に着いた南雲が声をかけてくる。

 

「何だよ?」

 

「お前ら1年は2週間学校を離れるだろ。今週のどっかで代理のメンバーを話したいから時間を作っといてくれ」

 

「ああ、そうだな。じゃあ都合のつく時に連絡をしてくれ」

 

そう返事をして机に座ると生徒会室のドアからノック音が聞こえてくる。堀北か桐山が忘れ物でもしたか?

 

「入れ」

 

「失礼します……」

 

入って来たのは櫛田だった。同時に目的を理解する。

 

「櫛田か。何か用事か?生徒会に加入したいなら引き継ぎの仕事でグタグタしているから2学期からにしてくれ」

 

俺はあたかも先程のメッセージについて知らない素振りで櫛田に話しかける。それにより櫛田の眉がピクリと動き、口元が微かに引き攣るが笑みは浮かべたままだ。

 

「うん。ちょっと鳳橋君に話があってね。2人きりで話せないかな?」

 

本当は坂柳や龍園にも話があるけど、3人だけ呼ぶのは怪しいから諦めたのだろう。

 

「……引き継ぎの仕事を始める前だから構わないが、時間が惜しいし15分だ。それ以上は却下だ」

 

「うん、それで大丈夫だよ」

 

「なら構わない。ちょっと席を外す」

 

「ええ。有意義な時間になる事を祈ってますよ」

 

「愉しんできな」

 

坂柳と龍園の満面の笑みを浮かべながら手を振るのを見ながら生徒会室を出る。

 

「で?どこで話す?」

 

「屋上で良いかな?」

 

「構わない」

 

櫛田の先導に従って屋上に向かいながら胸ポケットにあるペン型カメラとポッケにあるボイスレコーダーを起動する。

 

そして屋上に到着する。

 

「で?話って何だ?愛の告白ならまた今度にしてくれ」

 

「ふざけるな!」

 

軽い冗談を言ったらキレられた。怒るのはカルシウムが足りてない証拠だぞ?

 

「何でアンタ達がこれを知ってんのよ!?」

 

学級崩壊女と書いたメッセージを突きつける。やはり本人からしたら知られたくない話のようだ。

 

「?元々お前が腹黒女ってのは知ってたが、それだけでDクラス行きになるかって疑問に思ったから調べただけだ」

 

「生徒会には生徒の過去の資料でも見れるわけ!」

 

「お前の過去に関する資料は無かったけど、クラスと生年月日や卒業中学は見れた。で、中学の名前からネットやSNSを通じて調べたら、お前の元クラスメイトがお前に対する悪口を書きまくってる掲示板を見つけたんだよ」

 

俺は携帯を操作してネットを開き、ブクマしたページを見せる。

 

それによれば櫛田は中学時代に匿名でクラスメイトの悪口をブログに書いていたが、それがバレて敵意を向けられたらしい。

 

で、逃げるためにクラスメイトの弱みや秘密をばら撒きまくって自身の罪を曖昧にしたとの事だ。

 

「で、このURLを坂柳と龍園にバラしたって訳だ。いやー、悪い悪い」

 

「このっ!」

 

櫛田は激昂して俺に掴み掛かるがその右手を掴み力を込める。

 

「痛い!離せ!」

 

「離してください、だろ?」

 

「誰がアンタなんか「ん?」がぁぁぁぁぁぁっ!は、離してくださいっ!」

 

更に力を込めると敬語を使うが、目上の人に対する礼儀がなってないな。

 

「全く……堀北との試合を見ていたのに馬鹿な奴だな。ああ、ブログで悪口を書いてストレスを発散する馬鹿だったな、悪い悪い」

 

力を緩めながら謝る中、櫛田は憎悪を宿した眼差しで睨みつける。

 

「煩い……!アンタに何がわかるのよ……!」

 

「わからないし、わかりたくもないな。テメェみたいな安い承認欲求持ちの人間の事なんか……何にせよこのURLと綾小路レイプ冤罪動画を校内ネット掲示板に貼ったらどうなるんだろうな。バズること間違いないな」

 

「やめろ!「やめてください、だろ?」がぁぁぁぁぁぁっ!や、やめてくださいっ!」

 

全く学習しない奴だな。須藤と同レベルじゃねぇか。

 

「まあいい。とりあえず今後は俺達の手伝いを宜しくな」

 

「……性奴隷ってこと?」

 

「セックスについてはそこまで求めてない。嫌なら断っても良いぞ。無理強いはするつもりはない」

 

ゲテモノも行けるが、コイツのゲテモノ具合は遠慮したい。というか快楽堕ちさせたら、他のセフレの排除に動きそうだ。

 

「……拒否権なんかないんでしょ……いつか絶対に潰す」

 

櫛田は絶対に屈しないとばかりに睨みつけてくる。

 

「俺の秘密でも探すつもりか?生憎だが俺に秘密は特にないな」

 

俺は基本的にオープンな人間だからな。クラスメイトも俺が闇の仕事をやったのは知っているからな。

 

「何にせよ楽しみにしてる。またな」

 

俺は屋上を後にする。奴がどう動こうと興味ないが、出来ればナイフでも振るって欲しいものだ。それだけで平田のように奴の家から金を毟り取れるしな。

 

そう思いながらも俺は生徒会室に戻るのだった。

 

尚、記録した映像を見せたら生徒会役員全員が大爆笑したが、客観的に見たら最低最悪の生徒会と確信したのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけんなっ!何ネットに書いてんだよ!」

 

狂夜が去った後、櫛田は激昂しながら屋上の手すりを蹴っていた。自分は全く悪くないと考えている櫛田は掲示板に自分の所業を書いたクラスメイトに逆恨みをしている。

 

「何とかして鳳橋を排除しないと……」

 

言いながらも策が浮かばない。身体能力は桁違いな上、人気者の一之瀬からクラスリーダーを奪う手腕、躊躇いない暴力など櫛田自身勝てる要素が見つからない。

 

狂夜に勝てそうな綾小路を脅して味方に付けるのも無理だ。狂夜が冤罪動画を綾小路に渡した瞬間、怪物に怪物が味方してしまうだけだ。

 

加えて龍園や坂柳も他人を何とも思わない屑共(※ブーメラン)であるし、勝ち目は薄過ぎる。

 

「クソがっ!投稿者も鳳橋も堀北も綾小路も龍園も坂柳も死ね!私のストレスを増やしてんじゃねぇよ!死ね!」

 

怒りのままに手すりをける櫛田だが、間違いなく狂夜や龍園や有栖よりも自己中心的であろう。






おまけ 現時点における各クラス


1年Aクラス

クラスポイント 1021

原作との相違点

・そこまでの変化はなく坂柳派と葛城派がぶつかって坂柳派が僅かに圧している

・坂柳がベッドの上で狂夜のペットになりかけている
 

1年Bクラス

クラスポイント 929

原作との相違点

・元CクラスだがBクラスに昇格している。

・龍園が暴力のみならず実績を上手く噛み合わせていて、不満の声が小さくなっている

・試験以外でもクラスポイントを手に入れて勢いに乗っている


1年Cクラス
 
クラスポイント 744

原作との相違点

・元Bクラスで今はCクラスに落ちている

・狂夜の実績と白波の傲慢な態度によりストレスが溜まり、クラスが全体的に一之瀬が好む平和主義の方針と真逆の実力主義を好むようになっている

・狂夜の影響で自己研鑽に励む生徒が増加している

・暴力に対する嫌悪感が薄れている。


1年Dクラス

クラスポイント 0(実質マイナス81)

原作との相違点

・退学者と停学者が1人ずつ出ている

・狂夜からの若干によりクラスに大きな溝が出来ている

・軽井沢と櫛田がクラスを纏めている

・堀北は兄の生徒会辞任によってストレスを溜めて、綾小路にクラスに協力するように強制をしている。

・綾小路のやる気が堀北と茶柱の強要によって全然出ていない
 
 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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