守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「んじゃ参加者全員全科目85点以上を祝って……乾杯!」
『乾杯!』
俺の音頭に続いてクラスメイト38人がジョッキを挙げて声を上げ、手に持つジョッキの中身を飲み始める。
夏休みが始まってから数日、ケヤキモール内に寿司屋『銀鮨』という店で俺達Cクラスは期末試験の打ち上げをしている。
回らない寿司屋で39人で貸切なので50万近く飛んだが、クラスの士気を高める為には必要経費だ。というか愛里のストーカーからぶん取った臨時収入は300万近いし全く問題ない。
「いやー、流石鳳橋は気前が良いな」
「当たり前だ。臣下を労うのも王の勤めだからな。テメェらは全科目85点以上という俺のも命令を実行したからな」
柴田の言葉にそう返しながら俺は赤身鮪を口にして右隣に座る夢が酌するウーロン茶を飲む。本当は焼酎を飲みたいが、この学校では飲めないからなぁ。
「しかし明日からは意識を切り替えて自己研鑽に励めよ。別に毎日何時間も研鑽しろとは言わないが、出来る範囲で己を高めろよ。2学期には体育祭とかもあるからな」
「やっぱ体育祭とかあるんだ。ちなみに内容とかは生徒会が関与するの?狂夜君、あーん」
俺の左隣に座る麻子が差し出す卵焼きをあーんしながら質問する。
「あーん……甘くて良い卵だな。基本的な内容については学校が作るが、報酬やペナルティについて俺達生徒会が口を挟んで、内容次第で採用されるらしい」
「そうなんだ。やっぱりペナルティについて厳しくするの?」
「今年度は厳しい内容にするつもりはないが、来年度からは厳しいものにするから努力を怠ると白波みたいになるぞ」
姫野の質問にそう返すと不機嫌な表情に変わる。
「ちょっと鳳橋君。白波さんと一緒にするなんて人生最大の屈辱なんだけど」
「鳳橋君さいてー」
「ユキちゃん可哀想」
「今のはちょっと酷過ぎるよなー」
周りからブーイングが起こる。これは失言だったな。
「悪かった。極上鮪セットを1つ頼む」
俺は詫びとして店で1番豪華なセットを頼む。
「……次からは気をつけて」
「悪い悪い。次からは言わないようにする」
謝罪をしてから鮭を食べる。今のは悪い事をしたし反省だな。
(しかしクラスの支配は順調だな)
5月当初は和を尊び一之瀬を崇拝するクラスだったが、白波という疫病神のおかげで一之瀬に対する求心力は弱まって、一之瀬と白波以外のクラスメイトの大半は結果を出す俺の考えに染まっている。
ポイントも順調に溜まっているが、まだ足りない。この学校では1番重要なのはクラスポイントだが、プライベートポイントは戦略を練る際に重要だから貯めに貯めて置く必要がある。
他にもやるべきことがある。白波の悪口を聞いて笑顔が翳る一之瀬から善性を奪うことである。
一之瀬はポテンシャルだけ見れば優秀だが甘ちゃんだ。未だにクラスのゴミの白波に対して気を遣っているなんて無駄な事をしている。白波が落ちぶれているのはアイツの自業自得なのに。
そんな甘ちゃんな性格が一之瀬の足を引っ張ってポテンシャルを発揮出来ていない。
近いうちにその甘さを捨てさせて機械兵のような存在にするつもりだ。そうすれば一之瀬はクラスの主力になるだろうしな。
(まあ次のバカンス次第だな。場合によって派手にやるのも悪くない)
そう思いながらも俺は出てくる寿司を両隣に座るセフレからあーんされるのだった。
「ふぅ……食った食った」
2時間後、俺は自室で寝転がりながら息を吐く。今日の打ち上げだが9割がた満足だった。
店を出る直前まで完璧だったが、店を出た瞬間にスーパー帰りの山内と遭遇して「俺を停学にしてひもじい生活を送らせておきながら、テメェは寿司屋で宴会かよ!ふざけんな!」と喚かれたのだ。
その瞬間、最高の気分にケチがついてマジでイラッときた。幸いクラスの皆が同じ気分だったようで山内に文句を言いまくって早めに撃退出来たが、あのまま続いていたらガチで殴っていたかもしれない。
ため息を吐きながら携帯を見ると愛里から着信が来ていた。しかも30分くらい前に。
俺は電話をかける。
『もしもし、狂夜君?』
「俺だ。さっきはクラスの集まりに参加して着信に気づかなくて悪かった」
『う、ううん。大丈夫だよ』
「そう言ってくれて助かる。で?何か用事か?」
『うん。二つお願いがあるんだけど良いかな?』
「内容次第だ」
まあ愛里の性格的にそこまで難しい内容じゃないだろう。
『最初のお願いなんだけど、私も少しずつ変わっていきたいの。だから苦手な運動を改善したいんだけど、メニュー作りを教えてくれないかな?』
ほら、やっぱり難しい内容じゃないな。
「そのくらいお安い御用だ。1学期の体力テストの結果を送れ。そしたらそれに合わせて作ってやるよ」
『う、うん。ありがとう』
「気にするな。で、2つ目の頼みってのは?」
『えっと……今日、水着を買ったんだけど、きょ、狂夜君の感想を聞きたくて……』
消え入るような小さい声であるが俺のテンションが上がる。雫の姿の愛里の水着姿はSNSとか見たが、ガチでエロかったし生で見れるなら大歓迎だ。山内によって溜まったストレスの発散になるだろう。
「そうか。じゃあ俺の部屋に来てくれないか?今の時間じゃ俺はもうお前の部屋に行けないし」
既に時刻は8時を回っているので男子は女子部屋に行けないし、愛里が来るしか出来ない。
『う、うん。疲れてるなら明日でも良いよ?』
「そこまで疲れてないから大丈夫だ」
疲れてはないがストレスはあるから発散したい。
『じゃあ、今からそっちに向かうね』
「待ってる、鍵は開けておく」
通話を切った俺は楽しみにしながら鍵を開けて待つ。案の定直ぐにドアが開いて紙袋を持った愛里が入ってくる。
「お、お邪魔します」
「おう。茶菓子の準備はしとくから脱衣所で着替えといてくれ」
「う、うん」
愛里は恥ずかしそうにしながらも紙袋を持って脱衣所に入るので俺はお茶と軽いお菓子を用意する。夜遅いし菓子は少しで良いだろう。
準備を済ませてベッドの上に腰掛けていると……
「お、お待たせ……」
愛里がリビングにやってくるが息を呑んでしまう。愛里は本来の素顔を晒しながらピンク色のビキニを着ている。水着には白いヒラヒラが大量についていて可愛らしさを出している。
しかし愛里の抜群なスタイルが可愛さに加えてエロさを醸し出している。高1とは思えない巨乳に、細い腰、大きな尻、綺麗な脚……流石グラドル経験者だ。
今までに何人の女を抱いてきたが、その俺をもってしても今の愛里は最上級クラスの破壊力を持っている。
正直言って今直ぐ押し倒してセックスの気持ちよさを教えてあげたいが焦ってはいけない。急いては事を仕損じるというしな。
「ど、どうかな?」
不安そうに尋ねてくるが、その仕草がまたこちらの欲情を高めてくる。
「似合ってるぞ。愛おしくすら思える。隣に来れるか?」
俺の呼びかけに愛里は恥ずかしそうにしながらも頷いて俺の横に座る。綺麗な肌が間近にあり、興奮を高めてくれる。
「夏のバカンスで泳ぐ為に買ったのか?だとしたらまだ性急じゃないか?野郎どもから注目が集まるぞ?」
マジで。下心ある奴から強引なアプローチを受ける可能性もあるだろう。
「えっと……茶柱先生に聞いたんだけど、船には小さいけどプライベートプールがあって貸切に出来るの」
なるほど。まあそれなら大丈夫だろう。
「だから……えっと、狂夜君さえ良ければ2人で遊ばない?そ、その為に買ったんだ……」
モジモジしながらそう言ってくる愛里を見れば情欲が増してくる。
「わかった。お前のために数時間は予定を空けるから、借りる時間が決まったら連絡しろ」
「い、良いの?」
「良いに決まってるだろう?こんな愛おしい愛里を独り占め出来るんだし、こちらとしても嬉しいぞ」
「あ、あう……」
右手で愛理の背中に触れながら抱き寄せて左手で愛里の顎を掴み顔を寄せて愛里の眼差しを見る。
「どうした?いつもみたいに甘えて良いんだぞ?」
愛里は2人きりになると寄りかかったり手を繋いでくるのでそう尋ねる。
「う、うん。じゃあ……今日は、ギュッと抱きしめてくれない、かな?」
ほう。抱き合ったことはないが大胆な水着を着て大胆になったようだ。
「構わない。幾らでも抱きしめようじゃないか」
俺はそのまま愛里の背中に手を回して、そのまま抱き寄せて優しく抱きしめる。
「んっ……」
愛里も恥ずかしそうに抱き返してくる。いつもより積極的だが、今日はもうちょっと攻めれそうだな。
そう思いながらも俺は愛里の温もりを堪能し始めるのだった。
「クソッ!何で鳳橋は良い思いをして、俺は辛い思いをしなきゃいけないんだよ!」
山内春樹はイライラしながらベッドを殴り、備え付けのパソコンを起動する。
「こうなったら佐倉のグラビア画像で抜くか。マジでアイツの胸デカいし、揉んだり抱きしめたりしたいぜー」
そんな風に呟きながらパソコンのフォルダから愛里のグラビア時代の水着写真を表示させる。
ちなみに山内が画像を表示する同じタイミングで、山内の部屋の3階下で狂夜が水着姿の愛里と抱き合い始めたのだった。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで