※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

7 / 141
第7話

 

 

 

4月も順調に進み、明日で5月になる。明日は間違いなくDクラスの連中が乗り込んでくるだろう。俺の予想ではDクラスはクラスポイントを0にしていると思うが、実際どうなるかはわからない。

 

そんな事を考えながらも授業を受け続けて、4時間目の保健体育の授業が始まる。チャイムが鳴ると星之宮が入ってくる。

 

「はーい、みんなちょっと聞いて〜。今日は月末だから、授業は無しで小テストやることになったよ〜。これ後ろに配ってね〜」

 

星之宮がそう言って一番前の生徒達にプリントを配っていく。クラスメイトの大半は嫌そうだ。

 

「えぇ〜、聞いてないよ〜」

 

「抜き打ちテストかよ……」

 

まあ学生したらテスト、それも抜き打ちは嫌だろう。

 

しかしそれらを気にせず、星之宮は説明する。

 

 

「ごめんね。けどルールだから従ってね。それと今回の小テストは、あくまでも今後の参考用だから、成績表には反映されないよ。たとえ点数が悪くても補習とかはないから安心して受けてね」

 

成績表"には"反映されない……この学校の性格上、それ以外の場所で反映されるだろうな。

 

「じゃあ始め。カンニングした場合は厳罰だからね」

 

そう言われて解き始めるが……

 

(何だこりゃ?簡単過ぎるな)

 

内容は中学の復習といった簡単な問題で、中3ではなく中1で習うような問題もある。

 

何でこんな問題を今更やるのかわからない。中学の復習は各授業の最初にやったので、わざわざ今になってやり直しているのだろうか?

 

疑問に思いながら問題を順調に解いていくが……最後の3問で手を止めてしまう。

 

(難しいな……)

 

2問は時間はかかるが解き方を知っているので出来る。しかし最後の問題だけは全く解ける気がしない。

 

こんな問題を解ける生徒はこの学年にいないと評価されてもおかしくない程だ。

 

よって俺は最後の問題だけは一切解かず、それ以外の問題を全て正解である為に何度も見直しをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?真澄、小テストは出来たか?」

 

「最後の3問以外はね。というかアレ、高1でやる範囲じゃないでしょ」

 

夜、自室で夕飯を食べながら今日のテストについて真澄に質問すると、やはり真澄のクラスでも難しい問題が含まれていたことがわかる。

 

「ああ。2問は高2高3でやる範囲で、最後の問題は多分大学の問題だな」

 

「解けたの?」

 

「最後以外は。高校の勉強は中学3年次に一通りやったからな」

 

流石に大学の勉強はやってないので最後の問題についてはやらなかった。

 

しかしクラス1位は取れるだろう。最後の問題は普通に無理だから同率1位は充分有り得る。

 

「……前から思ってたけど、アンタってゲスな割に博識よね」

 

「当たり前だ。卑怯な手段ってのは基礎能力を高めてこそ真価を発揮するものだから。基礎を高めれば卑怯な手が通じない相手とも戦えるし、俺は日頃から鍛えて学力や身体能力、教養を身につけてるぞ」

 

実際中学時代には茶道や囲碁、チェスや手話など教養あるものを学び、それを利用して同じ学校にいる金持ち息子の親と仲良くなった事もある。 

 

「何にせよ明日が楽しみだな。Dクラスの馬鹿が喚くだろうし、俺は俺でクラスリーダーになるとするか」

 

「アンタがリーダーって頼もしいけど、怖すぎるわよ。というか実力は認められても性格は屑だし、反発する人が出るでしょ」

 

「だろうな。一之瀬あたりは俺のやり方を認めないのは明白だ」

 

この1ヶ月弱、クラスメイトを見てきたが一之瀬は純粋な善人だし、俺のやり方に反発するだろう。

 

しかし……

 

「まあ問題ない。アイツも自分の親友がこっちの味方になれば従わざるを得ない」

 

「と、言うと?」

 

真澄が確認してくるので俺はニヤリと笑い……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「簡単な話だ。一之瀬と特に仲の良い白波千尋、網倉麻子、小橋夢の3人の内、最低2人を俺の女にして、一之瀬との友情より俺との情事を優先するくらいまで開発するだけだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

「ふむ、6万5千か。真澄は?」

 

「9万4千。坂柳と葛城が忠告したからね」

 

起きて携帯を確認すると昨日より6万5千増えているので、真澄に聞いてみると予想以上より遥かに高い。何でも入学して直ぐに坂柳って女子と葛城って男子が早々に注意したようだ。

 

で、龍園も初日に注意したので多分龍園のクラスも9万近く支給されているだろう。Dクラスについては間違いなく0だろう。つか0じゃないなら学校の査定は甘過ぎるわ。

 

そこまで考えていると龍園から電話がかかってくる。

 

「何だ」

 

『幾らだ』

 

「6万5千。そっちは?」

 

『7万8千400だ』

 

「はあ?少な過ぎだろ」

 

龍園は入学初日に説明したのだ。俺としてはAクラスと同じくらい、最低でも8万5千以上と踏んでいたが、予想より遥かに少ない。

 

『一部の馬鹿が俺に不満を持って、忠告を無視したんだよ。まあコイツらについては今日から虫ケラ以下の扱いだろう』

 

そりゃそうだ。忠告を無視してクラス全体の支給額を下げたのだ。龍園の忠告を聞いて真面目に授業を受けた生徒からしたら「ふざけんな」の一言だろう。そいつらのクラス全開から敵意をぶつけられ、龍園はクラス全体から支持を得るだろう。

 

もちろん龍園の態度はクソいから不満を持つ一部の生徒もいるだろうが、実績を出した龍園に不満を吐いたら、その一部もクラス全体から敵意をぶつけられるだろう。

 

「それは楽しみだ。俺も今日から楽しみだよ」

 

『ほう?何をするつもりだ』

 

「とりあえず今学期中にDクラスを傘下において、一之瀬の取り巻きをセフレにして一之瀬を奴隷にする」

 

これについては絶対だ。まずはクラスのリーダーになる必要があるが、その為のプランは考えている。

 

『なるほどなぁ。一応聞いとくが停学や退学のペナルティを知りたいからDクラスの生徒を狙っても良いか?』

 

「出来れば停学処分を狙ってくれ。退学については俺がやるかもしれない」

 

まあ退学か飼い殺しにするかはDクラス次第だがな。

 

『良いだろう。必要なら手を貸す。情報は共有な』

 

「オッケー。また後で」

 

俺が通話を切ると真澄は呆れ顔全開を向けてくる。

 

「アンタって本当に屑ね」

 

何度も言われた台詞だが、特に気にしない。幼稚園の頃から言われていたからな。

 

俺のクズな性格は一生直らないだろうからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

チャイムが鳴ると星之宮が入ってくるが、いつもよりテンションが低い。多分龍園のクラスに抜かされたからだろう。

 

「は〜い。じゃあホームルームを始めます。質問はあるかな?」

 

質問がある事が前提で聞いてくる。一之瀬が手を挙げる。

 

「先生。今朝支給されたポイントは6万5千でした。そして先程Cクラスからクラスポイントとか授業態度という言葉が聞こえましたが、授業態度で支給額が変わるという事ですか?」

 

一之瀬の言うようにさっきまでCクラスからはそんな声が大声で聞こえてきた。龍園の忠告を無視した馬鹿を怒鳴る声だが、そこから察したようだ。

 

「正解。まずはこれを見て」

 

星之宮は持ち運んだ紙を黒板へと張り付け始めた。

 

そこには……

 

 

Aクラス 940

 

Bクラス 650

 

Cクラス 784

 

Dクラス 0

 

 

と、書かれていた。やはりDクラスは0だ。多分ホームルームが終わったら乗り込んでくるだろう。

 

 

「これは……各クラスの成績、ですか?」

 

前に座る網倉の呟きは届いていたようで、星之宮は頷いてそのまま説明を始めた。

 

 

「これは『クラスポイント』って各クラスの成績なの。リアルタイムで生徒を査定して、クラス全体を総合的に評価したポイントなの。それで皆は6万5千ポイント支給されたけど、そのポイントは『プライベートポイント』って言って、クラスポイントの100倍貰えるの」

 

「つまりAクラスは9万4千、Cクラスは7万8千400のプライベートポイントを手に入れたって事ですか?」

 

「そうだよ。それでここらが重要だよこの学校は、優秀な生徒達の順にクラス分けされるようになってるの。最も優秀な生徒はAクラス、駄目な生徒はDクラスって具合にね。大きな集団塾でもあったよね?」

 

その言葉にクラスメイトらは驚くが、やがて一之瀬はハッとした表情になって手を挙げる。

 

「では星之宮先生。今回私達はCクラスよりクラスポイントが下でしたが、その際にペナルティはあるのですか?」

 

「ペナルティというか序列が変わるね。君達はCクラスに降格、CクラスはBクラスに昇格。今日から君達はCクラスに変わるよ」

 

そう言って星之宮はジト目で俺を見て、クラスにはガッカリした空気が生まれる。まあ入学早々に序列が下になるとなれば誰だって良い思いはしないだろう。

 

そこまで考えている時だった。廊下の方からドタバタ足音が聞こえてきて、教室のドアが開き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鳳橋ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!テメェふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

Dクラスの須藤健、俺に借金をした馬鹿の1人がこのクラスに入ってきて、俺を見るなり殴りかかってくるのだった。

 

 

 

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。