守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「では改めて試験の内容を説明する。先程1週間、無人島生活を送って貰うと言ったが、試験のテーマは自由だ。この1週間、君らは何をしようと自由だ。海で泳いだり、バーベキューをしたり。キャンプファイヤーで友と語り合うのもいいだろう。この試験のテーマは『自由』だ」
「んっ?え、試験なのに自由?ちょっと頭こんがらがってきた……」
改めて試験の説明をする真嶋に生徒らは混乱し始める。
「この無人島における特別試験では、まず試験専用のポイントを全クラスに300ポイント支給する。これを上手く使うことで、君らはこの試験を乗り切ることが可能だ。今からマニュアルを配布するが、マニュアルにはポイントで購入できるすべてのものがのリストが載っている。食料や水のみならず、バーベキュー用の機材や無数の遊び道具なども取り揃えている」
「つまりその300ポイントで欲しいものがなんでも買えるってことですか?」
「そうだ」
「つまり300ポイント全部使って遊び倒した後に試験をリタイアをして豪華客船で夏休みを満喫するのもアリか?」
「…………………………………一応認められている」
俺の質問に真嶋は物凄く嫌そうな表情になって、小さい声で答える。他の教師も苦い表情を浮かべている。1人あたり25万払ったと思えば試験の放棄を提案をされたから当然だろう。
「で、でも試験っていうくらいだから、何か難しいのがあるかもしれないし、アリかもな」
そんな声が聞こえてくる。やはり人間は楽をしたい生き物だからな。
「いや。2学期以降への悪影響は何もない。それは保障しよう」
「悪影響はないなら良い影響があるって訳か。残った試験ポイントがクラスポイントに変換でもされるのか?」
龍園の呟きに周りが騒めき、真嶋が頷く。
「そうだ。残ったポイントがクラスポイントに加算される。また欠席者がいるAクラスとDクラスについては30ポイントのペナルティがあるので270ポイントからのスタートになる」
真嶋の言葉にAクラスはそこまで反応しない。まあ有栖については身体の問題があるから仕方ないだろうからな。これについては葛城派からも不満の色は薄い。
一方Dクラスは物凄く不機嫌だ。山内は有栖と違って停学を食らってこの場にいないから当然だ。いつも思うが、この学校で足手纏いがいると負担がデカくないか?
「今からマニュアルを配布する。紛失の際は再発行も可能だが、ポイントを消費するので確実に保管しておくように。詳しい話はクラスごとに担任から聞いて貰う」
そう言って真嶋がAクラスの所に行き、三十路宮がこっちにやってくる。
「じゃあ最初に今から君達全員に腕時計を配布するね。試験中はこの腕時計を許可なく外すことは認められなくて外したらペナルティが発生するから注意してね。これには時刻の確認だけではなく、GPS機能、体温、脈拍など、様々な機能が搭載されてて、非常事態に備えて学校側にそれを伝える手段も用意されている。緊急時には迷わずそのボタンを押してね」
俺らに腕時計が配布される。GPSが付いて、非常ボタンもあるなんて危険な事もあるって事か?
「緊急時って……熊とかいるんですか?」
「そう言った質問は答えられないね」
答えられないと言っているが嘘じゃないから咎められないな。
「流石に学校の試験で使う島には居ないだろ。居たら俺が殺して熊肉を食わせてやるよ」
「え?狂夜君、熊を殺した事あるの?」
「去年の冬休みの旅行で北海道に行った際に知り合いの猟師と狩りに行った」
自分で狩った肉は店で食うものとは違うんだよな。
「相変わらずぶっ飛んだ人生を送ってるね。話を戻すけど君達は全ての問題を自分で解決しないといけないから気をつけてね」
面倒臭いな……やっぱりリタイアしようかな?
「重要な事はマニュアルの最後に書いているから見てね」
星之宮にそう言われてマニュアルの最後を見る。
それによれば……
・著しく体調を崩したり、大怪我をしたりして続行不可能と判断された場合はマイナス30ポイントとなり、その者はリタイアとなる
・環境を汚染する行為を発見したら、1回につきマイナス20ポイント
・午前と午後8時の2回ある点呼に遅れた場合、1人につきマイナス5ポイント
・他クラスへの暴力、略奪行為、器物破損を行なった場合、そのクラスは即失格、対象者のプライベートポイントを全て没収
重要な4つのペナルティがある。しかし……
「おい星之宮。この環境汚染についてだが、他クラスがベースキャンプで利用している川の上流で10人で一斉に立ちションをした場合、1回とカウントされるのか?それとも10回としてカウントされるのか?」
「君さぁ……真っ先にそんな悪魔みたいな質問するのやめてくれない?」
星之宮がガチのドン引きをして、クラスメイトも結構引いているが、勝つ為ならやることも視野に入れている。
「悪いけど質問が予想外過ぎるから他の先生と話して決める。後、鳳橋君の質問は大半が即決出来ないだろうから、紙に書いて纏めといて」
「了解した。じゃあ普通の質問をするが点呼はベースキャンプでやるのか?それともあそこの簡易テントか?」
「前者だね。ベースキャンプの場所が決まったら簡易テントにいる私に伝えて。後ベースキャンプは一度決めたら基本的に変えれないから注意してね」
そうなると船の旋回中に見た洞窟の確保が重要だな。
「それと追加ルールを説明するね。まもなく君達にはこの島を自由に移動する時間が与えられるけど、島の各所にはスポットという場所が設けられていて。そこには占有権が存在し、占有したクラスにのみそのスポットの使用権が与えられるの」
つまり陣取りゲームをする感じか?
「占有権の効力は8時間のみで時間ごとに権利がリセットされるの。その度に他クラスにも占有のチャンスがあるから注意してね。そして一度占有するごとに1ポイントのボーナスポイントが与えられるよ。このボーナスポイントは試験中に使用できなくて、試験終了時にそのボーナスポイントは加算される」
つまり一箇所のスポットを1日占有すれば3ポイント手に入ることになる。1週間で21ポイント、これはかなりデカいな。
そう思いながらマニュアルを読むと……
・スポットの近くには専用装置があり、それがスポットの占有権を得る為に必要
・スポットを占有するためには専用のキーカードを専用装置に当てる必要がある
・1度の占有につき1ポイントを得る。占有したスポットは自由に使用できる
・他クラスが占有しているスポットを許可なく使用した場合、50ポイントのペナルティを受ける。
・キーカードの使用権は登録者のみにある
・登録者についてはクラスから必ず1名決める
・正当な理由なくリーダーを変更することはできない。
・試験最終日に他クラスのリーダーを指名する権利が与えられる
・リーダーを当てたら1クラスにつき50ポイントのボーナスを得られるが、指名ミスをしたり他クラスから当てられたりしたら1クラスにつき50ポイントのペナルティがある。
・他クラスの指名が当たりペナルティが発生したらスポットによるボーナスは全て消滅する
だいたいこんな感じだ。要はリーダーがバレないようにスポットを確保することが大事なんだな。
「リーダーは必ず1人決めてもらうけど無理にスポット占有に走らなければ、見破られることもないかもね。リーダーが決まったら私に報告するように。その際にリーダーの名前が記されたキーカードを渡すから。そして今日の点呼までに決まらなければこちらで勝手に決めるから覚えておいてね。話は以上。後は各自で頑張って」
星之宮はそう言ってテントの方に向かうので俺は口を開ける。
「全員聞け。今回の試験を真面目に受けるか、バカンスを楽しんでから仮病でリタイアするかはまだ決めてないが、拠点の確保は予定通りに行うつもりだ」
バカンスをしようがマニュアルを見ても一泊じゃ遊びきれないし、どっちにしろ良い寝床の確保は絶対だ。
「と、いう訳で神崎達は打ち合わせ通り洞窟を取りに行け。リーダーについてはお前ら任せるから、7人の秘密としとけ」
一回情報が漏れたら、どっから広がるかわからない。それなら俺も知らない方が良い。
『了解』
俺の言葉に神崎達は頷いてテントの方に行き、三十路とそのまま話してから一本道を早足で去っていく。
他のクラスはまだ打ち合わせ中なので、リードは取れただろう。
俺は拠点を手に入ることを期待しながら、明日以降どう動くかを考えるのだった。
愉しくなることを強く祈りながら。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで