※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第77話

 

 

「ねぇ、打ち合わせって前もって打ち合わせしていたの?」

 

神崎達が森に入ると一之瀬がそう聞いてくるが……

 

「ああ。まあ一之瀬が来たら白波が付いてくるからお前は呼んでないけど」

 

「ふざけんな!人を疫病神みたいに!」

 

「いや疫病神じゃん。テストで赤点取って一之瀬さんに負担かけたんだから」

 

「だよね。しかも一之瀬さんを苦しめてるのに、楽しそうに歩いてるとかサイコパスじゃないの?」

 

「だよね。多分退学を免れた事しか頭にないんじゃない?」

 

白波のツッコミに周りが反論するが、今回は正当性があるんだよな。実際一之瀬は白波の所為で立場が悪くなっているのに、当の本人は改善しないで一之瀬にベタベタしてるし。

 

「待って皆!私は別に気にしてないから「だとしても馬鹿を甘やかすな。迷惑がかかるのはこっちだ」う、うん……」

 

「やっぱアンタが帆波ちゃんを洗脳してんじゃん!優しい帆波ちゃんが間違ってるから改善しろって私に言った時は怪しいと思ってだけど、最低!」

 

どうやら一之瀬はハッキリ注意したようだが、白波は俺が唆したと思っているようだ。もうマジで面倒だな。

 

(予定変更だ。白波を当分サンドバッグにしようと思ったが、一之瀬を早急に性奴隷にして俺に染めてやろう)

 

有栖については身体の問題もあったが多少攻めを甘くして、一之瀬について本気で攻め立て完全な快楽堕ち……第二の俺を作り上げるとしよう。

 

そして一之瀬によって白波を退学させる。期末試験で白波の退学を回避させた一之瀬が白波を退学させたら、白波がどんな顔をするか見てみたい。

 

そう決意した俺は喚く馬鹿を無視して星之宮に近寄る。

 

「おい星之宮。リーダーは誰かは言わなくて良いが、リーダーは決まったんだよな?」

 

「うん。7人の中にちゃんといるよ」

 

「なら良い。それとポイントを利用して道具を買う際には俺の同伴がないと買えないようにしてくれ」

 

マニュアルを見れば勝手に道具を買えるらしいからな。白波あたりが勝手に買う可能性がある。

 

「可能だけどそういったルールを追加するには1万ポイント必要だよ」

 

なるほどな。特別試験で権利を得るにはポイントが必要みたいだ。

 

「じゃあ来月のクラスポイントの支給の際にその分だけ引いとけ。ちなみに他の奴が同じ権利を買おうとしたり、権利の取り消しを求めてきたらどうなるんだ?」

 

「その時は同じように1万ポイントだね。けどその場合、前の契約者、今回の場合は鳳橋君本人が私の前でそれを認める必要があるから勝手に権利の取り下げとかはないよ」

 

それなら安心だ。まあ見えない場所で権利の剥奪とかをしたら泥沼になりかねないからな。

 

「結構。じゃあまた後で」

 

そう言って俺は皆の元に戻る。

 

「待たせた。さっさと行くぞ」

 

未だに喚く白波は無視する。

 

『了解!』

 

クラスメイトらは一斉に返事をして俺に続いて森に入る。チラッと後ろを見れば他のクラスはまだ砂浜にいて、Dクラスからは騒ぎ声が聞こえてくる。

 

そして金髪の女子……恵が1人の女子の喚きを流しているが、俺のペットとして相応しくなっていることを期待しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいストップ。結論から言うとトイレは買うべきだと思うな」

 

Dクラスにて恵がそう言って幸村と篠原の間に入る。簡易トイレに不満を持つ篠原がトイレを買うべきと言って、幸村が過半数の賛成を得てからにしろと反対して、篠原が女子として当然の権利と喚き、揉めていたところだ。

 

「4月に騒いで迷惑をかけたあたしには思うところがあるかもしれないけど、篠原さんみたいに馬鹿みたいな意見を言うつもりはないから最後まで聞いて欲しいの」

 

「ちょっと!馬鹿ってどういう意味よ!」

 

恵の言葉に篠原が怒り出す。

 

「だってそうじゃん。4月から真面目に授業を受けて勉強会を開いたりクラスメイトの相談に乗ったりしてた成績優秀な櫛田さんが女子の権利って言うならまだしも、4月に騒ぎまくって5月には借金の立て替えを強要した成績が悪い篠原さんが我儘を言う資格なんてないじゃん」

 

「それは……!そ、それを言ったら軽井沢さんだって4月には騒いでたじゃない!」

 

「そうだよ。あたしは迷惑をかけた。だからそれを償う為にクラスに貢献するつもり」

 

「……っ」

 

悪あがきのような篠原の反撃に恵は素直に認める。堂々と非を認めた恵に篠原は気圧される。

 

「篠原さんが黙ったし話を戻すけど、基本的に人間は起きた時と寝る前にトイレに行くじゃん?今回は共同生活だから寝る時間は皆一緒になるけど、暑い中で39人が慣れない簡易トイレを回すのは精神的にクるよね」

 

「……まあ、そうだな」

 

「今回の試験で重要なのは精神肉体問わずに余裕を持たせるよう、環境を可能な限り普段の生活に近づける事だと思うの。だから精神的な余裕を作る為に衣食住についてはポイントの使用を厳しくしたくないの。どう?」

 

「そうだな……済まない。俺の考えが甘かったしムキになっていた」

 

篠原と違って筋を通した説明には幸村も納得して謝罪する。

 

「あたしは気にしてないよ。幸村君からしたら実力が劣る篠原さんに偉そうにされて我慢出来ないのは仕方ないよ」

 

「っ!さっきから馬鹿にしてっ!」

 

篠原が恵にキレるが全く気にしてない。

 

「だって篠原さん、あたしや佐藤さんと違って4月から全く変わってないじゃん。成績も全然伸びてないし」

 

実際恵や佐藤はセフレの狂夜や龍園から勉強を教えて貰っていた。結果、中間試験で140位くらいだったが期末試験では90位台と大きく伸ばしている。

 

一方の篠原は5月になっても借金の立て替えの強要ばかりで改善しなかった。中間試験で140位くらいで、期末試験でも130位と全く成長していない。

 

「何よ!成長したからって偉そうな態度を取って!」

 

「狂夜曰く、成長しない雑魚は強者にとっての家畜らしいけど人間と家畜、どっちが偉いか位はわかるでしょ?」

 

恵の淡々とした態度に篠原は真っ赤になって震える。しかしクラスメイトは誰も篠原を庇わず、寧ろ篠原に批判的な眼差しを向けている。実際クラスメイトの大半は篠原を疎ましく思っているからだ。

 

対して恵は5月当初までは篠原同様に疎まれていたが、平田にぶっ飛ばされてからは同情的に思われ、狂夜のペットになってからは自己研鑽を重ねて少し認められるようになっている。

 

クラスメイトがどっちの味方をするなど論じるまでもない。

 

「それより森に入ろっか。ベースキャンプを決めるにしてもここじゃ暑過ぎるし、他のクラスは移動を始めてるしね」

 

周りを見ればCクラスは1人残らず居なくなっていて、Aクラスも移動を始め、Bクラスも移動の準備をしている。

 

「ベースキャンプはどこを目標にするの?」

 

「とりあえず直射日光が当たらない場所、もしくは水源がある場所は絶対だね。暑さは試験で厄介な存在だから」

 

千秋の問いにそう返す。千秋自身狂夜から恵のサポートをしろと命令を受けているが、思った以上にしっかりしているので割と楽な仕事だと安心しながら歩くのを再開する。

 

「これが人の上に立つ資質を持つ人間なんだよな……」

 

そんな恵を見て綾小路は小さく呟き、若干顔色が悪い堀北に視線を移す。

 

狂夜の影響か結構ワイルドになっている恵だが、それでも入学当初より視野が広くなり態度も小さくなっていて、リーダーとして資質を見せている。

 

一方の堀北は5月に1回飯を自身に奢っただけで未だにそれを理由の1つとして協力を要請してくるし、都合が悪くなったら睨むし、成績が良くてもリーダーの資質は遥かに下である。

 

(折角のバカンスがこんな事になるなんて。しかも茶柱は面倒だし……海があるし藍と美紀に気分転換に泳がないかと誘える隙があれば良いんだがな……)

 

最早試験に対するモチベーションが低い綾小路はため息を吐きながら森に入るのだった。

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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