※この作品はR-18です。

守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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第78話

 

 

「どうだ?ちゃんと取れたぜ」

 

「良くやったお前ら。トイレやテントなど、生活必需品が全て入るな。後、リーダーについては俺達に教えなくて良い。情報ってのは表情1つで色々手に入るし、7人だけの秘密にしとけ」

 

「「「「「「「了解」」」」」」」

 

洞窟を占有した7人の労いの言葉をかけながら周りを見るが、洞窟の広さは予想よりも広かったので、後は入口に色付きビニールを付ければ守りについては問題ない。

 

まあマトモに試験を受ければの話だ。

 

「さて、じゃあクラス外の人間に聞かれない場所に着いたし今後について話す。一応洞窟の入口付近にいる奴等は外にも意識を向けといてくれ」

 

『了解』

 

「良し。じゃあ今後の展開について2つある。真面目に試験を受けるか、300ポイント全て使って遊び倒して全員リタイアして豪華客船を満喫するか、お前らはどっちが良い?」

 

俺としては後者の方が楽だが、無理に決めてヘイトを高めるほどじゃない。

 

「そりゃ後者の方が楽だけど、それやったらAクラスとBクラスとの差が広がるんじゃない?」

 

麻子が手を挙げて質問する。

 

「まあ否定はしない。けどしっかり休めるから船で行われるであろう特別試験を万全の状態で受けれるだろう」

 

「えっ!?船の中でも特別試験があるのか?!」

 

俺の言葉にクラスメイトらは騒めく。

 

「絶対じゃないが可能性は高い。何せ1週間ペンションで過ごせるなんて真っ赤な嘘をついて俺達に質素なサバイバル生活をするよう促した学校だぜ?1週間丸々豪華客船で遊ばせるとは思えねえよ」

 

これについてはガチでそう思う。実際クラスメイトも俺の話を聞いて納得したような表情を浮かべる。

 

「ならそっちの試験で全力を勝つ為に英気を養うのも手段の1つだ」

 

俺は全ての試験で圧勝!みたいな事は考えてない。集団行動である以上、アクシデントは付きものだしな。それにモチベーションってのは重要だ。

 

「まあ俺としてはこの試験を真面目に受けようが辞退しようが、どっちでも構わないから強要はしない。よって今回はお前らに多数決を取って、多い方の選択を選ぶ。今から3分やるからしっかり考えろ」

 

洞窟の外を出て周りを見ると林によって船から見えなかった道が2つあるので、奥にスポットがあるかもしれないな。

 

そう思いながら暫く待機して3分経過する。

 

「時間だ。全員目を瞑れ。真面目に試験を受けるべきって意見を持つ奴は手を挙げろ」

 

その言葉に半数以上の面々が手を挙げる。1、2……26か。つまり純粋なバカンスを楽しみたい奴は13人って事になる。白波への暴力に対する躊躇いは無くなっても、基本的に根が真面目な生徒が多いようだ。

 

「決まりだ。今回は試験に挑む事になったから目を開けろ」

 

俺の言葉に全員が目を開ける。

 

「やる以上は全力で勝ちに行くぞ。まずやる事は無人島の調査からだ。今から俺含めて10人は此処に残ってマニュアルの確認をして買うべきものの調査を行う。残りの30人は3人チームを10チーム作って、島の調査をしろ。ただし他クラスのベースキャンプがわかってもこっちからは接触するな」

 

まずは島の調査からだ。他クラスのベースキャンプやスポット、食料となり得る場所を一早く認識する事は重要だ。

 

「とりあえず1時間後には戻ってこい。結果が芳しくなくても咎めないから」

 

『了解!』

 

返事をもらったので俺達は各々動き出すが……

 

「じゃあ帆波ちゃん!行こうよ!」

 

「ダメだよ千尋ちゃん!輪を乱しちゃ!」

 

「私を理不尽に虐める屑共の輪なんて知らないよ!行こうよ!」

 

白波は強引に一之瀬を引っ張る。周りの連中はもう好きにしろよとばかりにため息を吐いて準備を始める。

 

「じゃあまず最低限の生活必需品をピックアップしていくぞ。後食料と水については無人島でどれくらい確保出来るかわからないし、今日と明日の分は購入する予定だ」

 

「それは構わないんだが……どうするんだ?やっぱり白波を退学させるべきだ」

 

神崎は苦い顔をしながらそう言ってくる。

 

「期末試験の時は一之瀬の個人的な貯金で助けられたから退学の強行は無理だったから仕方ないだろ。まあ安心しろ。近い内に一之瀬を屈服させて甘さを捨てさせるからもう少し我慢してくれ。1年生の内に白波は退学させるから」

 

「わかった。お前を信じる」

 

「結構。じゃあ話を戻すが、今日と明日の朝の食料と水、小型テント、仮設トイレ、仮説シャワー室、デジカメ……これについてはもう買うぞ。残りは島の環境次第、随時買う感じで行く」

 

今あげたものは絶対に必要だし、居ない連中も反対しないだろう。

 

「もちろん賛成だ。デジカメは他クラスのリーダー情報を更に違うクラスに売る為の証拠作りの為か?」

 

「理想としては全クラスのリーダー情報を経て、全てのクラスに売りつける感じだな」

 

まあ無理にやるつもりはないけど。

 

俺は自クラスのリーダー指名については余り考えておらず、スポットによるボーナスについては全く考えてない。何故ならリーダー指名については向こうがリーダーを変えたらこっちに50のペナルティがあるからだ。

 

そしてリーダーについても正当な理由があれば変更出来る点も厄介だ。もちろんコロコロ変えるのは無理だろうが、慣れない環境でリーダーが体調を崩す可能性は充分ある。

 

加えて龍園あたりは自らリーダーを引き受けて、わざと他クラスに知られてから最終日に自分の関節を外して「大怪我をした」とリタイアして、船内で関節をはめ直すくらいはやりかねない。

 

よってリーダーの指名についてはウチのクラスは無理にやらず、他クラスに潰し合いをして貰いたいのが本音だ。

 

「わかった。スポットについては洞窟の周りだけに絞るか?」

 

「いや、更に絞る。ここ以外のスポットは占有しない」

 

1つのスポットを1日占拠すれば3ポイントになり、1週間で21ポイントになる。3箇所支配すれば1週間で63ポイントで、5箇所支配すれば105ポイントと大きいがリーダーを他クラスにバレたらボーナスが無くなり、更に50ポイント減らされる。

 

動けば動くほどバレるリスクが高いのは明白だが、洞窟の入口に黒いビニールを展開して、洞窟のスポットだけ占有すれば警戒するべき存在は白波だけだ。他クラスは「無理に洞窟に入ったら、こっちのベースキャンプに乗り込んでくるだろう」と暗黙の了解を警戒して入らないだろうからな。

 

「俺としてはこの試験で300や400のポイントは考えてない。200稼げれば上出来だ。無理に稼ぐのはリスクがデカいし、敵を作りやすい」

 

圧勝など必要ない。一歩だけ抜き出ても勝利は勝利だからな。

 

「なるほど。まあ鳳橋は全クラスに臨時収入を作って、好意的に思われてるし、わざわざ警戒させる必要はないな」

 

神崎の言葉に周りが頷く。実際先程の教師との交渉により、各クラスから俺に対する好感度はあがっただろう。何せ来月には25万もの大金が追加で振り込まれるのだから。まあDクラスの一部のバカについては不満が爆発するかもしれないけど。

 

「ああ……と、いう訳でこの場にいるリーダーの誰かはここ以外のスポットを占有するな。このスポットについても周りに色付きビニールを展開してリーダー候補以外は入れないように徹底するが、抜かるなよ?」

 

『了解!』

 

「良し。じゃあ俺はちょっくら教師の所に行ってビニールを貰って、さっき言った物資を買ってくるから、お前らはマニュアルを熟読しとけ」

 

そう言ってから俺は洞窟を出て、そのまま近くの木を登って、枝から枝に飛び移りながらスタート地点に向かう。通り際にて他クラスのベースキャンプを発見出来たら僥倖と思いながら。

 

そして暫くの間、枝を利用して突き進んでいくと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッハッハッ!実に美しい!自然に囲まれた私こそが究極の美……そうは思わないかい綾小路ボーイ?」

 

「美しさは知らないが圧はあるな。というかこの辺は葉が多いし、ギャラリーに見えないんじゃないか?」

 

同じように枝から枝に飛び移る綾小路と高円寺六助を発見する。

 

よりによってこの学校で勝てる保証がない2人との鉢合わせかよ……幸先悪くね?




仕事が忙しいのに加えてストック切れたんで、暫く休みます

オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?

  • アリだ。雌犬にしてやれ
  • アリだけど程々に
  • 無しで
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