守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「……と、いう事があったんだ。一応洞窟をくまなく調べてカメラとかがないか確かめるぞ」
『了解』
俺の指示にクラスメイトは頷いて洞窟に入る。
「神崎も付き合わせて悪かったな」
「いや、クラスの利益になったし問題ない。悪いのは暗黙のルールを破った堀北だ」
だろうな。普通に考えたら他所のベースキャンプに踏み込むなんて馬鹿としか思えない。
「それにDクラスからもそこまでヘイトを買ってないからな」
「その為に低めに設定したんだよ」
所有している試験ポイントの半分を要求したら「足元を見る屑野郎」と思われるだろうが、被害者の俺が1割で済ませたら「須藤と堀北の被害者同士、慈悲を与えてくれた優しい人」と思われる。
実際俺が軽い要求をした際はDクラスのメンバー数人から「軽過ぎるペナルティにしてくれてありがとう」と礼を言われたからな。今後も同じ被害者同士って事で接触する事は難しくない。
そしてDクラスのヘイトは須藤と堀北に向けられるが、短気な須藤とプライドの高い堀北に対する俺からのプレゼントだからありがたく貰ってくれよ。まあ俺に暴力を振るったり舐めた態度を取ったお返しだからな。
そう思いながら俺も念の為に捜索を始めるのだった。
「ため池を作ったぞ」
「ありがと。三宅と幸村君、王さんは休んで良いよ。何ならBクラスのバカンスで休んできなよ。釣りに行く人は釣った魚はそこにキープね。で、食料についても終盤以降に備えて今日沢山確保したいから3人1組で捜索をお願い。見張り番もお願いね。櫛田さんと佐藤さんと佐倉さんは調理の手伝いをお願い」
『了解!』
Dクラスのベースキャンプにて恵はテキパキと指示を出してクラスメイトを動かし、自身も昼食の準備に取り掛かる。
そんな中で異物が2つある。堀北鈴音と須藤健だ。2人はソフトボールくらいの石や明らかに硬そうな木の棒や島に落ちていた鉄パイプを持ったクラスメイト8人に囲まれている。
これは恵から「2人が動くと碌な事にならないから、その場から動かないで何もしないで。それが1番クラスの為になるから」指示が出て、堀北と須藤が反抗したからだ。
軽井沢に詰め寄ろうとした須藤だが、千秋が躊躇いなく須藤の鳩尾に鉄パイプを振るったのだ。それに伴い見張りのクラスメイトも躊躇う必要はないとばかりに各々で得物を構えて堀北も黙らせた。
それに対してクラスメイトは全く2人を助けなかった。何せ先程の件は狂夜が穏便に済ませでくれだけで実際は失格案件であり、元凶の2人の自業自得と考えている。
須藤と仲の良い池は不満を持っているが得物を準備する見張り役を前に何も言えずにいた。
例外として櫛田は内心ザマァ!と思いながらも体裁を保つ為、やり過ぎじゃないかと注意したが、クラスメイトが一斉に反論して潔く引いた。
櫛田が引いた事に伴い、Dクラスでは須藤と堀北に対して「この2人には何をしても良い。突っかかってきたら数で潰せば良い」とCクラスにおける白波と同じような扱いをする風潮が生まれた。
しかし空気は悪くない。何せクラス内に敵を作り上げた事により、同じ被害者だと今朝よりも団結力が強くなっているからだ。
またこの場にいない高円寺と綾小路だが……
「うーん、良い潮風だ。体調不良の私には良い薬だよ」
水着姿で船のデッキのプール近くのリラックスチェアにて寝転がり、トロピカルジュースを飲みながら日光浴をして療養していたり……
「清隆の胸板、硬くて好きです」
「私も好きです……もうちょっと触っていいですか?」
「もちろんだ。藍と美紀の髪はサラサラして撫で心地が良いな」
Bクラスのベースキャンプの砂浜にてビーチマットを敷き、Aクラスの親友の森下と山村に左右から抱きつかれ胸板を触られながら2人の髪を優しく撫でて、理想的な夏休みを過ごしていた。
1時間後……
「さて、ちょっくら龍園の所に行ってくるが、この時間の見張り番以外のメンバーも好きに行動しろ。既に食料も充分確保したし、住居の改造も完了したし、Bクラスのベースキャンプに行ってバカンスに行くのも自由だ」
昼、俺はメンバーにそう告げてからBクラスのベースキャンプに向かう。獣道を暫く歩くと開けた場所に砂浜に出る。
砂浜では沢山の生徒が遊んだりバーベキューを楽しんでいる。そしてバーベキューコンロの近くにいる龍園が手招きしてくるのでそっちに向かう。
「来たか。好きなだけ遊んだり飯を食ってきな」
「そりゃどうも。やっぱり全員リタイア作戦か?」
「まあな。テメェらは真面目に試験をやってるみたいじゃねぇか」
「一応提案はしたけど、根が真面目な奴が多くてな。多数決を取ったら負けた」
「ウチのクラスでも多数決を取ったら大差でリタイア作戦が勝ったぞ」
「まあ作戦そのものは悪くないからな」
ポイントが枯渇しているDクラスなら試験に参加するのはわかるが、ポイントに余裕があるクラスなら試験に参加しないで英気を養うのも悪くない。
と、ここで視界の端から綾小路が森下と山村にくっ付かれながらこっちにやってくる。
「龍園、腹が減ったからご馳走になるぞ」
「くくっ、誘ったのは俺だから好きに食いな」
龍園の言葉に綾小路は頷いてコンロの上に乗っている肉を食べているが、コイツはコイツで青春してるな。
しかし……
「綾小路、悪い事は言わないから食べ終わって帰る前は口を掃除して匂いを消した方が良いぞ。堀北と須藤に八つ当たりされて面倒なことになる」
「?いきなりそんな警告をするとは思わなかったがそのつもりだ。ここに来る前にも2人に絡まれたからな」
綾小路がキョトンとした表情を浮かべてそう返してくるが、あの件については知らないのだろう。
「いや、実はだな……」
俺はさっきまでの出来事……堀北がウチのクラスのベースキャンプに踏み込んだ所から細かく説明をする。
「くははっ!馬鹿だ!本物の馬鹿がいるじゃねぇか!マジで馬鹿すぎるぜ!」
その話を聞いた龍園は楽しそうに笑い転げ、当の綾小路本人は無表情ながら呆れの色を宿す。
「身内に爆弾がいるのに、自分から格上に付け入る隙を与える……堀北って成績が良いだけの無能だな」
全くだ。やったらやり返されるのが世の常だ。で、そんなことを知らず、身内に救いようのない無能がいるにも関わらず自ら派手に動くなんて愚の骨頂だ。
積極的に動くなら視野を広くし、最悪の事態についても考えるべきだ。それしない時点で堀北は三下である。
「それにしても1割しかポイントを奪わないって欲無さすぎじゃないの?」
龍園のペットの伊吹がそう言ってくる。普段はクールだが夜の散歩だと恵と一緒に小便をする程エロペットだ。
「良いんだよ。失格にさせたり、大量にポイントを奪ったりしたら向こうの敵意が増すからな。1番怖いのは失う物のない人間の捨て身の一撃だからな」
既に須藤はクラスポイントを考慮しない捨て身の一撃を放っているが、Dクラスを攻め過ぎたら他の連中も捨て身の一撃を放ってくるかもしれない。
失う物のない人間はなにをやらかすかわからないし、それならあまり毟り取らずに須藤と堀北にヘイトを向けさせる方が長期的に見ればメリットが大きい。
「しかし良いネタを手に入れたし、無人島試験が終わったら全クラスに共有しないとな。やっぱ面白い話は皆で仲良く知って楽しまないとな」
当事者からしたら堪ったもんじゃないだろうが、龍園からしたら知ったこっちゃないだろう。まあ俺も同じ気持ちだけどな。
龍園の事だし、挑発に挑発を重ねて堀北からも暴力を誘発させる腹だろうし、その時はソイツを肴にして美味い飯でも頂くとしようか。
俺は愉悦を感じながら肉を追加して焼くのだった。
おまけ
バカテスト
問題(社会)
GNPは何の略ですか?
鳳橋狂夜の答え
国民総生産
教師のコメント
正解です。引っ掛けにはかかりませんでしたね
神室真澄の答え
国内総生産
教師のコメント
惜しいです。国内総生産はGDPです。国内総生産は国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額でありますが海外支店の所得は含まず、国民総生産では含みます。両方覚えておきましょう。
石崎大地の答え
がんばれニッポン
教師のコメント
頑張って捻り出したのはわかりますが間違いです。次頑張ってください
山内春樹の答え
Gカップ Nカップ Pカップ
教師のコメント
後で職員室に来なさい
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで