守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「なぁひより。済まんが俺はそろそろ帰る。いつまでもリーダー不在ってのもアレだからな」
暫くの間、ひよりと抱き合った俺はそう口にする。
「そうですか……寂しいです」
ひよりは拗ねたようにそう言ってくる。そんなひよりを見ると、もう少しと思ってしまうが一度引き摺るといつまでも引き摺ってしまうので我慢する。
「俺も同じ気持ちだ。とはいえここで動かないと、いつまでも動けなくなっちまう」
「はい……じゃあ狂夜君。試験が終わったら、まだこうやって抱きしめてくれませんか?」
そう言ってから抱擁を解くと、ひよりは上目遣いで可愛らしくおねだりをしてくる。これで狙ってないのはわかるが、狙ってやっているよりもタチが悪いくらい可愛過ぎる。
「もちろんだ」
「ありがとうございます。それと試験中に無茶はしないでくださいね。龍園君によれば狂夜君は勝つ為なら自身の怪我も戦略に入れるらしいので」
否定はしない。勝ち星を得られるなら多少の怪我は戦略に含めるのが俺のやり方だからな。
とはいえ今回は暴力沙汰になることはないだろう。須藤の件もあって学校も敏感になっているだろう。
「わかった。無茶はしない」
「じゃあ指切りしてください」
ひよりはそう言って指を出す。指切りなんか幼稚園の頃以来だな。多少恥ずかしいがこのくらいの頼みなら叶えてやるか。
俺は小指を出してひよりの小指と絡め合い……
「「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます、指切った」」
久しぶりのゆびきりげんまんをする。指を離すとひよりは小さく笑い…….
「じゃあ狂夜君。約束は守ってくださいね」
再度抱きついてくるので俺もひよりを抱き返して30秒だけ抱き合ってから抱擁を解き、膝の上に乗っているひよりを立たせ、オレ自身も岩場の陰から立ち上がる。
そして歩き出そうとすると手に柔らかな感触が伝わってくるので見れば、ひよりが俺の手を握っていて、目が合うとクスリと優しい笑みを向けてくる。
そんなひよりに癒されながらもキャンプに戻り、テント近くにいる龍園に近づくと嫌そうな顔になる。
「龍園、俺はそろそろ帰るがバーベキューコンロ1つ、テント1つ売ってくれ」
この2つは龍園達がリタイアするなら生活向上レベル向上の為に手に入れておきたい。
「10万だな」
「わかった。じゃあ坂上と三十路を呼んで船に戻ったら支払う契約を結ぶぞ」
俺は即決する。バーベキューコンロとテントは合計で30ポイントだ。
で、30ポイントは30クラスポイントであり、1人あたり3000プライベートポイントで、1クラス40人だから12万プライベートポイントになるのでお得だ。
「もう小宮に呼びに行かせてる。綾小路もバーベキューコンロやテント、クーラーボックスなど色々売ってくれないか頼んできたからな」
「なるほど。ちなみにその綾小路達は?」
「テメェとひよりがイチャイチャしてる間に帰った。森下と山村を送ってから、Dクラスで買うかどうかの相談をするらしい」
まあリーダーはあくまで恵や櫛田だからな。綾小路が出過ぎるのは違うし当然か。
しかし……
「イチャイチャ?そんなことはしてねぇよ、なあひより?」
「はい。ただお互いに抱き合って温もりを感じ合っていただけです」
全くだ。俺達は癒し合っていただけで、エロい事を目的として抱き合っていたんじゃない。性欲が絡んでないしイチャイチャもなにもない。
「ああ、そうかい……そりゃ悪かったな」
俺とひよりの言葉に対して龍園が物凄くウザそうにこっちを見てくるが腑に落ちない表情だな。何か見ててイラっとするな。
そう思っていると綾小路が戻ってくる。
「龍園。Dクラスと話した結果、テントとバーベキューコンロを1つずつ、クーラーボックス2つ、釣り竿を4つ買いたい。値段については12万ポイントだが、無人島試験が終わってから支払う」
「わかった。しかしすんなり通ったのか?確かにDクラスでも定期試験のボーナスを使えば払えるだろうが、学力優秀な連中が雑魚の為に支払うのは嫌がってるかもしれないだろ?」
確かにそうだ。学力優秀な奴が須藤や池、篠原が含まれたクラスの為に払うなんて忌避感を抱いてもおかしくない。
「それなら問題ない。今回のポイントについては12万の内、暗黙の了解を破って迷惑をかけた堀北が9万6974ポイント払って、残りは割り勘だからな」
まあそれが妥当だな。迷惑をかけた堀北は落とし前をつける必要がある。須藤は落とし前をつけれないし。そして随分と細かいが、定期試験のボーナスのみならず元々所有していた分も含まれているのだろう。
「それ、須藤はキレたんじゃね?」
「キレたけど、3回嘔吐させるまで鳩尾に蹴りを入れて黙らせた。堀北についてはクラスメイト8人が堀北の近くで木の棒や鉄パイプを素振りを始めたら快く了承したな」
それ完全に脅迫じゃねぇか。どうやら堀北はウチのクラスでいう所の白波的なポジションのようだ。龍園も楽しそうに笑っている。
「余り暴力は良くないですよ」
「それは否定しないが基本的に2人から暴力を振るってくるぞ。堀北なんか気に入らないことがあればコンパスで刺してくるし」
ひよりの注意に綾小路はそう返すが、普通に暴力じゃねぇか。やっぱり不良品だな。
と、ここで小宮が坂上が連れてやってくる。
「坂上、話は聞いてると思うがCクラスも追加だ。テントとバーベキューコンロを1つずつで10万ポイントだ」
「わかりました。では契約書を作成しましょう」
こうして俺達は坂上の立ち合いの下で契約書を作り、売買を済ませる。今回は単純な買い物だから契約についても頭を捻る事もないので楽だ。
「契約は完了した。物資についてはまだ使うから夕方6時以降に持っていけ」
「了解。じゃあ俺は着替えて帰る。またなひより」
「はいっ。また船で会いましょう」
ひよりは笑って俺に一回抱きつくので優しく頭を撫でてからテントに戻り、体を拭いてからジャージに着替えて、そのままBクラスのベースキャンプを後にする。
とりあえずバーベキューコンロは手に入ったし、手に入れた食材を焼いてクラスメイトに振る舞おう。サバイバル生活である以上、味気ないものを食うのは嫌だろうしな。可能な限り快適な環境を作るべきだ。
それがリーダーとしての責務だからな。
それにしても……今頃豪華客船を満喫している有栖と高円寺が羨ましいし、これからリタイアするひより達も羨ましいものだ。
内心羨ましく思いながらも俺は自クラスのベースキャンプに向かうのだった。
その頃……
「ふふふっ、今日の私も実に美しい。これほど美しいとは逆に罪深いかもしれないな」
高円寺六助は船内のジムで鍛錬をして、鏡に映る自身の肉体を見て笑みを浮かべていた。
「はぁ……退屈ですね」
坂柳有栖は狂夜が借りている船室にて窓を眺めてながら黄昏ていた。手元にはチェスボードなどがあるが、相手がいないと退屈凌ぎにもならなかった。
「早く試験が終わって……狂夜君に攻められたいです」
そう呟く有栖の目に牝の色が宿っていた。
「っ!愛里!愛里!愛理!俺のチンポは気持ちいいか?!ふんっ!」
東京高度育成高等学校の1年生寮、寮内にいる唯一の生徒の山内はクラスメイトの愛里をネタに自慰行為をしていた。
旅行に行けなかった挙句、学校から大量の課題を出された山内はストレスが溜まりまくり、自慰行為でストレスを発散していて、山内の部屋は異臭に満ちていた。
「鳳橋の粗チンより気持ちいいだろ!おらぁっ!」
言いながら自慰行為を続ける山内だが、実際のところ山内の男性器が粗チンであり、勃起時の大きさは狂夜のそれの3分の1以下であるだった。
おまけ
バカテスト
問題(数学)
A B C D E Fの6人が1列に並ぶ時、AとBが隣り合う確率を求めよ。ただし途中式も書きなさい
一之瀬帆波の答え
6人が1列に並ぶ並び方は6!=6×5×4×3×2×1=720通り
AとBを一括りにして合計5人とした場合の並び方は5!=120通り
またAとBの並び方は(A B) (B A)の2通りがあるのでAとBが隣り合う確率は120×2÷720=1/3
教師のコメント
正解です。特に言う事はありません
鳳橋狂夜の答え
6人が1列に並ぶ並び方は6!=6×5×4×3×2×1=720通り
AとBを一括りにして合計5人とした場合の並び方は5!=120通り
またAとBの並び方は(A B) (B A)の2通りがあるのでAとBが隣り合う確率は120×2÷720=1/3
追伸 毎回思うけどこんな確率ってわざわざ調べる意味なくね?
教師のコメント
一々問題にツッコミを入れないでください。答えは合ってるので点数をあげますが、次回以降は1点引きます
佐藤麻耶の答え
並び方は(A、B、C、D、E、F)(A、B、C、D、F、E) (A、B、C、E、D、F)……………(A、E、C、B
教師のコメント
パターンを全部書き出そうとして投げ出したようですね。場合の数は公式を使ってください。
池寛治の答え
こんなもの将来の役に立たないから問題に出さないで欲しい
教師のコメント
まずは問題を解いてから言ってください。役に立つ立たない以前にテストを解くのは生徒の義務です。
山内春樹の答え
1人が俺で残り5人が女子ならハーレムを作れる可能性は無限にある!
教師のコメント
現実を見てください。君がハーレムを作れるなんて有り得な……ゴホンッ!不正解です。問題を解いてください。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで