守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「さて、理不尽な逆恨みをぶつけてきた馬鹿を全員撃退したし、説明をするぞ」
5月1日の放課後、俺は教卓に座りながら周りを見回す。今日の休み時間やつい先程までDクラスの馬鹿共が借金をチャラにしろ云々喚いてきて、漸く全員追っ払ったのだ。
しかし15人しか来なかったが、松下千秋と軽井沢恵は何故来なかったのだろうか?自分が悪いと認識したのだろうか?
まあ何かしらの策があるのかもしれないし、今は気にしなくて良いか。
で、クラスから契約だのDクラスの借金について説明を求められたので今に至る。
「まずは300万を持つ理由から説明するぞ。事の発端は入学初日のホームルームで行き遅れの説明したSシステムが胡散臭いと思った事だ」
「待って。入学初日のホームルームでSシステムの内容は気付いたの?」
網倉が信じられないといった表情で質問してくるが首を横に振る。
「詳しい内容には気付いてない。ただ国民の血税で運営してる学校でただの高校生に1人あたり10万もやるなんて怪し過ぎるわ。仮に生徒全員に毎月10万ポイント支給されるなら、1クラスで400万、1学年で1600万、全生徒で4800万の血税が使われる事になるが、国民はブチ切れるぞ」
比喩表現抜きで。
「そう言われたら上手すぎる話だね。でもどうやって詳しい情報を手に入れたの?」
「怪しいと思った俺はホームルームが終わり次第、直ぐに2年生の階の男子トイレの個室に入った。そしたら2年生が今頃1年生ははしゃいでるだろうなって言ったのを皮切りに、クラスポイントやプライベートポイントやクラスの格付けを話したんだよ。お前らだって連れションした時に雑談しながら過ごさないか?」
「……まあ、あるな。確かに上級生なら1年前の自分や学校について他愛のない雑談で話してもおかしくない」
「だったら何で教えてくれなかったの?!教えてくれたらクラスポイントがもっと増えたのに!」
ここで白波が文句を言ってくるがコイツにだけは文句を言われたくないな。まあ見せしめにしよう。
「お前は馬鹿か?情報を得たら裏を取るのが基本だろうが……ああ、小テストで55点しか取れない馬鹿だったな、悪い」
俺が軽く煽りながら黒板に貼られた小テストの結果が書かれた紙を指差す。それに伴い白波は真っ赤になって震え出すが反論は出来ない。当然だ、馬鹿にした俺は95点とクラス最高だからな。
「それにお前は俺に文句を言う前にクラスメイトに謝罪するべきじゃないのか?一之瀬が注意するまでに小橋や網倉と授業中に割と喋っていたじゃねぇか。しかも仲の良い小橋と網倉だが小橋は運動能力は低いが成績優秀で網倉は成績も運動能力も平均以上……で、お前は小テスト最下位で水泳で補習に引っかかる……自分がクラスで1番価値が低いって理解してないのか?」
「っ……それはっ」
俺の指摘にさっきまで勢いあった白波は真っ青になって勢いを失う。隣にいる小橋と網倉も授業中に喋っていた事もあり、反論出来ずにいた。
俺がトドメを刺そうとするが、その前に一之瀬が割って入る。
「待って鳳橋君、それ以上千尋ちゃんを貶めないで」
「貶める?客観的な事実を言っただけだ。それに俺が本気で貶めるなら引き篭もらせる自信があるわ」
実際中学時代に気に入らない反乱分子を暴力を使わないで引き篭もりにさせたしな。
「なんにせよ、一之瀬が注意する前に授業中に話したり携帯を弄ったりした連中に真面目に授業を受けていた面々に頭を下げるのが筋じゃないのか?そういうのを有耶無耶にしていたら、今後クラス内で揉めた時に火種になり得るぞ」
この学校は連帯責任だが、一部の馬鹿の為に被害を被った人もいる。Dクラスでは顕著だと思うが、そいつらからしたら馬鹿からの謝罪がないと胸にモヤが残るだろう。
「っ、それは……」
一之瀬も分が悪いので反論出来ない。
「先に喧嘩を売ったのは白波で俺はそれを買っただけだ。……もう話を戻すが俺は情報の裏を取るために職員室に行ったら、教員らは俺に広められるのを避けたかったようで口止め契約を求めてきた。その契約料が300万って訳だ」
白波1人の為に時間を使うのは無駄なので話を戻す。
実際は俺が「情報をネタにプライベートポイントを寄越すように教員を脅して300万ポイントを奪った」のが真実である。
しかし「手に入れた情報の裏取りをする為に職員室に向かったら教員から口止め契約を結ぶように強く要求されたので受けた」って内容にすれば、印象はだいぶ違うだろう。
「300万の出所はわかった。ただ気になる点がある。鳳橋はDクラスの生徒が借金を返済出来ないと思って、ポイントの貸出と引き換えにペナルティに退学処分がある契約を結んだらしいが、学校は本当に認めたのか?俺が教師なら詐欺と断罪するぞ」
神崎が真剣な表情を浮かべてそんな質問をしてくる。まあその心配は当然だな。
「ちょっと待ってろ」
言いながら俺は契約書の1枚を神崎に渡し、ボイスレコーダーを取り出して音声を流す。
「契約書には7月までと書かれている。つまり期日までに3回ポイント支給日を挟むように長い猶予がある。更に1人1人に貸した額が小さい事、利子が少ない事、俺はクラスポイントの存在を言ってない事、例年のDクラスの1年5月次のクラスポイントの平均が250前後である事から学校側は物議を醸したが俺の契約を受理した。よってその契約がこのクラスに被害が及ぶ事はない」
まあかなりギリギリの内容だけどな。
「……なるほどな。まあこのクラスに被害が無いなら問題ないか。契約内容を見る限り理不尽な内容でも無いし、悪いのは金銭管理が出来てない借り手だろう」
「本気かよ神崎?!ちょっと見せろよ!」
クラスメイトの大半が契約書を回し読みしていくが、読むに連れて不満の色が消えていく。実際1年Dクラスからしたら返済がキツいが、それ以外のクラスなら緩過ぎる条件だから当然だけど。
そこまで考えているとドアが開き、星之宮が入ってくる。
「何だ星之宮。男漁りに来たか?」
「ぶっ飛ばすよ。私これでも何人も彼氏を作った事あるからね」
「どうせ飽きたらポイだろ?拘りすぎると本当に行き遅れになるぞ」
俺の言葉に星之宮の額に大量の青筋が浮かぶも深呼吸を何回もして落ち着きを取り戻す。
「……話をさせて。朝の須藤君の件についてだけど、話し合った結果、須藤君の発言内容が問題視されてペナルティを課せられるんだよ」
「それで?」
「けどDクラスはクラスポイントも無いからね。かと言って須藤君の独断行動の罰として他のDクラスの生徒からプライベートポイントを没収するのは筋違いだから、罰の内容については鳳橋君が申請して。それを学校と生徒会が審議して判断するから」
つまり理不尽過ぎる罰を下すのは無理って訳だな。
「わかった。適当に考えとく……あ、後もう一つ星之宮に話がある」
「えぇ……聞きたくないんだけど」
「生徒の相談を教師が蹴るなよ。話ってのは定期考査で高得点を出せたらボーナスは貰えんのか?」
『っ!』
俺の言葉にクラスメイトらは驚きの表情になり、星之宮は苦笑いを浮かべる。
「やっぱりポイントに対する貪欲さは桁違いだね〜」
「今更だ。体育の授業で担当の東山は1番早く泳げた生徒にポイントを支給したが、つまり教師はある程度ポイントを融通出来るわけだ」
「……うん、正解。結論を言えば試験におけるボーナス制度は気付いたクラスのみに与えられる権限だね」
星之宮の言葉にクラスの騒めきが強くなる。やはりこの学校、知らないままにするのは危険過ぎるな。
「支給額は?」
「かなりキツイよ。試験は5科目だけど1科目につき、85点以上90点以下が5千ポイント、91点以上100点未満が1万ポイント、100点が2万ポイント。全科目満点で10万ポイントだね」
星之宮の言うようにハードルはかなり高いようだ。まあ平均点くらいでポイント支給じゃ緩過ぎるしな。
「じゃあ私は行くよ。鳳橋君は全科目満点取れるかもしれないし頑張ってね〜」
星之宮は出ていく。ドアが閉まる同時に改めて教室を見回し……
「さて、これからは他所の3クラスとAクラスの座を賭けて醜い蹴落とし合いをするが……このクラスのリーダーは俺がやる」
アンケート「ドSキャラの奴隷になったら人気が出そうなよう実キャラは?」の結果ですが1月22日23時30分の時点で……
1位櫛田 278票
2位一之瀬 207票
3位坂柳 181票
4位堀北 159票
5位星之宮 118票
6位伊吹 93票
って結果です。櫛田と一之瀬が2トップなのは予想してましたが、坂柳が3位なのは予想外でした。自分としては3位は堀北と予想していました。
とりあえず現状一之瀬は奴隷ルートが99.9%確定して、櫛田については奴隷になるからわかりませんがハッピーエンドの確率は0です。オリ主か原作以上にゲスになった龍園にすり潰されるでしょう。
3位以下の扱いが今後わかりませんが、坂柳以外は悪いルート行きの可能性大です。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
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アリだ。雌犬にしてやれ
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アリだけど程々に
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無しで