守銭奴、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
試験6日
いよいよ明日で試験を終了を迎える中……
「全員聞け。退屈になるだろうが今日は基本的に外出を禁止する。例外としては作った生け簀から魚を取りに行く時だけだ」
俺はクラスメイトにそう命じる。理由としては今日は雨が降っているからだ。
幾ら学校の管理下とはいえ、土砂崩れとかがあるかもしれないからだ。念には念を入れてくる。
「そして最後の点呼が終わり次第は俺は教師のテントの近くに待機して、リーダーを交代しようとする他クラスの連中を見張る。その後は神崎が指揮を取れ」
「ちょっと待ってよ!それってつまり雨の中で朝まで見張るの?!」
「当たり前だろ。俺達がわかってるリーダーはAクラスのみだが、奴が体調不良でリタイアしたら違うリーダーになるし、BクラスとDクラスがリーダー交代の策を使うかもしれないし」
一部が驚きを見せるが当然のことだ。リーダー指名のミスはマイナス50ポイントのペナルティだからな。絶対に外すわけにはいかない。
「え?DクラスはまだしもBクラスはリタイアしたんじゃないの?」
「全員がした確証はない。少なくとも俺の知る龍園なら虎視眈々と狙う可能性もある」
だから俺は洞窟以外のスポットを占有しないように指示を出したり、寝ずの番を用意していたのだ。
もちろんクラスメイトと一緒にリタイアしているかもしれないが念には念を入れておく必要がある。
「でも寒くないの?」
「問題ない。真冬に漁に参加したこともあるし寒さには強い自信がある」
ベーリング海漁は流石にないが大間のマグロ漁とかはあるからな。アレに比べたら雨の中で1日過ごすのはなんか朝飯だ。
「以上だ。退屈かもしれないが今日だけは我慢してくれ」
『了解!』
全員が一斉に頷き、各々雑談を始める。ゲームや漫画やスマホがないのはキツいが、明日になったら解禁されるから少しの辛抱だ。
そう思いながらも俺は出口に繋がるビニールを眺めるのだった。
同時刻……
「これで7……やっぱり他の連中はこの辺りのスポットを確保してないな」
狂夜の予想通り龍園は無人島に残っていた。クラスメイトがゾロゾロとリタイアする中、龍園は複数人のクラスメイトと残り、3日目から今日まで島の南西の海岸の岩場に囲まれて死角となってわかりづらい洞窟で一歩も動かずに過ごしていた。
途中は退屈だったり、近くで狂夜が女……愛里とエロい事をしているのを聞いてイラついたりもしたが、結果として今日まで存在が露見しなかった。
龍園は元々6日目の夜の点呼が終わってから、使われてないスポットを占領して、最終日の早朝にスポットを更新してから自分の腕の関節を外して、怪我と言ってリーダーを残っている石崎かアルベルトに任せようとしたが、予想外の土砂降りとなったので勝負をかけるため、スポットの占領を始めている。
ただし狙うスポットは当然考えている。既に各クラスのベースキャンプの位置は把握している。
Aクラスは北東に、Bクラスが南西に、Cクラスが真北の洞窟に、Dクラスが北西にベースキャンプを設置しているが、南東についてはどのクラスも干渉していない。
しかもAクラスは保守派の葛城が仕切っている為にベースキャンプ周辺のスポットしか確保しておらず、Cクラスも狂夜の考えは理解出来ないがベースキャンプのスポットしか確保しておらず、Dクラスは基盤が整ってないので殆どスポットを確保していない。
よって南東のスポットを今から大量に占有出来るのだ。この土砂降りならテントから出ないだろうし、出て龍園を見ても怪我をしてリタイアするから関係ない。
「どうせなら誰かが目撃してくれれば……ん?誰かいるな?」
流し目で横を見れば誰かがこっちを見ているのを確認する。これは好都合だと思い、気づかないフリをして次のスポットに向かうのだった。
「葛城さん!今直ぐ南東部の砂浜に来てください!」
戸塚弥彦は無線を使って葛城を呼びかける。
『どうした弥彦?』
「龍園です!龍園が居ました!」
『何だと?それは本当か?』
「間違いありません……あ!スポットに触れました!」
テントの一部に穴が空いたので予備のビニール袋を教師から貰いに行こうとした戸塚だったが、帰り道に人影を発見したので近寄ればリタイアした筈の龍園だったのだ。
『なるほど。リタイアするフリをして身を潜めて、6日目と最終日に勝負をかけるつもりだったか……聞こえたな?俺は今から確認するが、今日のスポット更新はベースキャンプ以外は無しだ』
龍園がいる以上下手に動くのは危険だからだ。最終日まで全く目撃情報がない事から、バレないようにずっと身を潜めていたのだろうが念には念を入れておく。
まあAクラスのリーダーが町田である事は初日の内に狂夜と綾小路と龍園によって確認されて全クラスが知っているが。
戸塚はバレないようにコッソリと尾行していると、龍園は岩場にあるスポットに近寄る。
「待たせたな弥彦……アレが龍園か」
葛城の視線の先では龍園がキョロキョロしてからスポットの更新をして葛城達に背を向けて去っていく。用心深い葛城は戸塚の意見に半信半疑だったが、実際に見て得心がいった。
それを確認した葛城は龍園を出し抜いたと確信して、龍園に気づかれないようにベースキャンプに戻るのだった。
自らの腹心によって大敗が待ち受けている事など微塵も考える事なく……
「じゃあ……テントを作り直したから宜しくね」
恵はそう言って濡れた体を温めながら周りにいる6人にそう言う。6人は頷いてスポットを覆ったビニール製の簡易テントに入りスポットの更新を行う。
恵は6人の中の誰がリーダーなのかわからない。クラスメイトにも知られないようにしているくらいだ。
加えて恵が選んだ6人は「帰宅部で成績も運動能力も並、クラス外に友達がいない」人間なので他クラスの生徒がスポットの更新を見ても「誰だコイツ?」ってなるのがオチになるように仕組んでいる。
やるならば徹底的に
狂夜から最初に教わった事であり、恵はそれに従って時間の許す限りは自己研鑽に努めて、最悪の展開を回避する事や最善の一手を探る事を続けている。全ては狂夜のペットとして相応しい立場になるために。
恵からしたら狂夜の役に立つ事こそが全てであり、狂夜に必要とされるなら道具扱いされても不満はないし、ペットとしての立場は嬉しい。
有栖もペットになりかけている(実際はなっている)ことを知ってはいるが1番のペットの座は譲るつもりはない。
そんな事を考えながら恵はスポットから出てくる6人を労ってからテントに入りタオルで髪の毛を拭く。
土砂降りによりテントには殆どの女子がいて、女子特有の雑談をしている。
中でも浮いているのは隅にいる篠原と堀北だ。2人は女子の中で地位が最低ランクである。下着泥棒の冤罪を被せられた傲慢な篠原に狂夜に付け入る隙を堂々と見せて堀北はクラス全体から不倶戴天の怨敵でしかない。
ちなみに男子では須藤と池と山内が最低ランクだが、嫌われランキングは……
1位が下着泥棒の汚名を被った池
2位が性的暴行で停学を食らった山内
3位があらゆる相手に喧嘩腰で今回の試験で失格になりかけた須藤
4位がクラス全体に迷惑をかけた堀北
5位が傲慢な篠原
となっている。まあ全員目クソ鼻くそでしかないが。
(まあ狂夜に舐めた態度を取ったから手を緩めるつもりはないけど)
そんな2人を見て恵は今後2人の扱いは変えないと黒い笑みを浮かべながら、千秋と佐藤の会話に加わって雑談をするのだった。
バカテスト
問題(英語)
Howを使って例文を作りなさい。
一之瀬帆波の答え
How amazing to be successful here!
ここで成功するなんて、何て凄い!
教師のコメント
正解です
鳳橋狂夜の答え
How much is it tonight?
今夜幾らですか?
教師のコメント
正解ですが、卑猥な文を作らないでください
綾小路清隆の答え
How stupid is it that you can't avoid Eclipse Meteor by sneezing?
くしゃみをしてエクリプス・メテオを避けられないなんて、どれだけ愚かなんですか?
教師のコメント
FFXIVジャンプに失敗したようですが、コメットについてはしっかり把握してください。
オリ主と真逆の考え方を持つ一之瀬、徹底的に貶めてから逆らえない奴隷にするのはアリか?
-
アリだ。雌犬にしてやれ
-
アリだけど程々に
-
無しで