※この作品はR-18です。

アイノカタチ   作:花鳥 ユイ

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甘くて熱い夜

 

 甘くて熱い夜

 

 二人はあれから寝室に移動した。耕作はお姫様抱っこで柔を抱き上げてベッドの上で下ろした。

 

 「耕作さん、ちょっと後ろ見てて。良いって言うまで振り向かないでくださいね」

 

 柔は耕作に後ろを向かせると着ていた物を全て脱いだ。柔らしく脱いだ服をさっと畳んでベッドのすぐ横に置いてあった小さな棚の上に置いた。自分で望んだ事とはいえ、自分の裸を耕作に見られるのはやはり恥ずかしくて、柔は自分の裸を毛布で隠した。

 

 「…良いですよ」

 

 耕作が振り向いて柔を見た。熱い視線でじっと見つめられて柔はカッと赤くなって、思わず言った。

 

 「…あんまり見ないで…恥ずかしい…」

 

 見るな、と言われても耕作はついつい彼女に見惚れて見つめてしまう。柔は、耕作が自分にとっては高嶺の花だと思いながらも、出会ってからの六年間諦められずにずっと想い続けて来た女性だ。その彼女が今、いくら隠しているとはいえ一糸纏わぬ状態で目の前にいるのだ。耕作は堪らない気持ちになり、自分の着ている服を全て脱ぎ捨てた。

 

「……!」

 

 柔は彼のその姿を見て、まるで魔法をかけられた様に動けなくなり、釘付けになった。そして頭がクラクラとしてすっかり魅了されてしまった。すぐにでもあの逞しい腕に抱きすくめられてめちゃくちゃに犯されたいという気持ちになった。彼の放つ色気が、まるで媚薬の様に作用して、柔を大いに翻弄した。耕作は今はアメリカ中を駆け回っているせいか、日本にいた時よりも精悍に、逞しくなっていた。それが、男性としての魅力に結び付いているのかもしれない。

 

 「…柔さんも俺の事さっきからずっと見てるぞ?」

 

 惚けた様にポーッとしながら自分を見つめている柔に、クスッと笑いながら少し冗談っぽく耕作が言った。その言葉に柔がハッとした顔をして、顔を背けた。その顔はみるみる赤くなっていく。

 

 「柔さん…可愛いよ…」

 

 耕作は柔に近付いてその頬に触れた。柔が振り向いて耕作の顔を見た。再び口付けを交わす二人。耕作はそのまま片腕を柔の背に回して彼女を支え、もう片方の腕をベッドに着いてゆっくりと柔に覆い被さった。柔は彼のなすがままにベッドに横になった形だ。

 

 「柔さん、手退けて…俺に柔さんの全部見せて」

 

 柔は横になってもまだ毛布で体を隠したままだった。やはりなかなか恥じらいを捨て切れない柔だったが。耕作に耳元で甘く優しく囁かれて素直に従った。そして顕になった柔の胸を耕作が両手で包み込む様にゆっくり揉みしだき始めた。そして片側の突起を指で弾いたりクリクリと摘んだりしながら刺激する。もう片方の突起も、舌を使って甘噛みしたり吸ったりしながら、耕作は同時に両側の胸の突起を攻めた。

 

 「…あっ、あん、あっ、あっ、あぁん…」

 

 柔も堪らず嬌声を上げて応える。

 

 (…な、何コレ、胸のところすごくジンジンして…気持ちイイ…まだ胸しか触られてないのに頭おかしくなりそう…)

 

 柔は初めての快感に真っ白になりそうになりながら、初めて味わう快感に溺れようとしていた。

 柔は愛情に飢えていた。普通とは違う特殊な家族だった。だから普通の生活や恋に憧れていた。今では父親も自分を愛してくれていた事を知っているが、柔はずっと父親の愛情を知らずに育って来た。子供の時に満たされなかった愛情を、今は彼に求めてしまっている自分がいる事を、柔は分かっていた。大好きな彼を愛して、彼からも深く強く愛されたい…その欲求は、もう柔の中で大きくなり過ぎて自分でもどうしようも無い程になっていた。

 

 「あっ、あっ、あん、あぁっ、あっ…はぁっ」

 

 彼が触れる場所が熱くなって心も体も高揚していく。恥ずかしいのに止められない。柔は自分の奥底に眠っていた欲張りな、女としての部分に自分でも驚き戸惑っていた。

 

 「…!!ああんっ」

 

 柔の胸を愛撫していた耕作の手が、柔の秘部に触れた。そして中指をそっと優しく柔の膣の中に差し入れて、ゆっくり抽送を開始する。

 

 「あっ、はぁっ、あん、やぁっ、そ…そこ、ダメェ…!」

 

 耕作は、柔が自分の行為で感じてくれている事にとても興奮していた。早く柔に自身のモノを突き立てたい衝動を必死で堪えながら、初めてであろう柔を気遣い、挿れた時に少しでも彼女が痛みを感じずに済む様に丁寧に扱う様に心掛けた。少しすると、人差し指も中指と一緒に柔の膣に挿入し、今度は二本指を中で拡げたり閉じたりして、柔の中をしっかりと解していく。

 

 「んっ、はぁっ、あん、あん、あっ」

 

 柔は、自分が初めてであるのに関わらず、耕作の手によってすっかり蕩けさせられて感じてしまっている事に恥じらいを感じていた。恥ずかしい体勢で恥ずかしい声を出してしまっているのに、その声が自然と出てしまうのだ。

 

 (あたし…すごく恥ずかしいのに…あたしってすごくエッチだったのかな?エッチってこんなに気持ちイイものだったんだ…もっとしてほしくて堪らないの。すごく感じちゃうの…。でも、それは耕作さんだから…他の人にはあたしのこんな姿絶対見せられないし、見せたくもない。耕作さん、好き…!好きなの、大好きなの!もっとして…!あたしに触れて…!)

 

 耕作も、柔の感度の良さに内心驚いていた。だがそれが益々耕作の欲情に火を点けるのだ。

 

 (柔さん、初めて…だよな?こんな感じちゃって…カワイイなぁ。もしかして、相手が俺だからこんな感じてくれてんのかな?それだったらすげー嬉しいけど…いや自惚れ過ぎかな?ハハハ…あ、そろそろ頃合いか?でもその前に…)

 

 耕作は、柔の膣から指を引き抜いた。耕作の手は溢れ出た柔の愛液ですでにべちょべちょだ。

 

 「…あ、やぁっ…!」

 

 その瞬間、柔が切なげな声を出して、潤んだ瞳で耕作を見つめた。物欲しげな、なんとも言えない表情で耕作に訴えかけてくる。

 

 「まあ、もう少し待ってくれよ」

 

 すぐにイかせてやるからな…耕作はその言葉を飲み込み、自分の顔を柔の秘部に寄せ、今度は指ではなく舌を柔の膣にねじ込んだ。

 

 「あっ、あぁあん、や…ぁっ」

 

 柔は一際大きな嬌声をあげて体を仰け反らせた。耕作も柔の反応が可愛くて、舌を動かすのと共に指でクリの部分を擦り上げる。

 

 「あっ、はぁん、んっ、あん、んんっ、こ、うさくさっ…あ、あたし、もっ、うっ、だっ、ダメぇっ」

 

 柔は喘ぎながらも言い募り、あまりの快感と恥ずかしさで耕作の頭を思わず両手で押さえて両脚でしっかりと挟んで固定してしまった。柔は耕作の頭を退けようとしたつもりだったのだが、意思とは裏腹に耕作をホールドしてしまっていた。耕作はそのまま気にせずに行為を続けていたが、動けない事で次第に息が苦しくなって来てしまい思わず咳き込んだ。すると、柔がハッとした様に締め付けていた力を緩めた。耕作はそれを合図に更に指と舌のスピードを早めてスパートをかけた。

 

 「はあっ、んくっ、ああああぁっ!な、んか変、あっ、ダメっ。あっ、ああん、ひゃあっ、ああああああぁっ!!」

 

 柔は今まで感じた事の無い、足の裏が痺れる様な感覚と、体の奥から何か迫り上がって来る様な感覚に抗えずに、体を仰け反らせて全身をビクビクっと痙攣させた。

 

 (な、何これ?あたし、一体どうなっちゃったの…)

 

 柔は自身の荒くなった息を整えながら、自分の身に今起きた事に呆然としていた。ただ一つ言えるのは、その感覚が嫌なモノではなく、気持ちが良かったという事だけだ。指や舌をアソコに挿れられた時もほとんど痛みは無く、違和感はあったもののその行為が彼が自分を大切に思ってくれているからだと感じて、素直に受け入れられた事が柔は嬉しかった。

 

 「柔さん…大丈夫か?痛くなかったか?」

 

 耕作が心配そうに柔の顔を覗き込んでくる。柔の髪をそっと優しく撫でてくれて、その感覚も柔には心地良いものだった。

 

 「…はい、大丈夫…です。その…と、とっても良かった…です」

 

 柔は頬を赤らめながら答えた。

 

 「そ、そうか…柔さん初めてかと思ったんだけど、つい調子に乗ってやり過ぎたかな、ってちょっと心配だったんだ。そうか、それなら良かった」

 

 「耕作さん…」

 

 ほっと安心した様な顔を見せた耕作に、柔はキュンとした。どこまでも本当に優しくて、自分を大切にしてくれて…本当に大好き…!そう思うと、柔は耕作とキスしたくなって自分から腕を伸ばして耕作の首の後ろに絡め、唇を重ねた。耕作は何の躊躇いも無く柔の口の中に舌を入れて柔の舌を絡め取って存分に味わった。時折柔から甘い吐息が漏れ、それも耕作をより欲情させた。長く熱いキスの後、やっと唇を離すと二人の唾液が糸を引いて落ちた。

 

 「柔さん、続き…いいかな?」

 

 「…え…は、はい」

 

 「優しくするつもりだけど、痛かったら言ってね」

 

 (そうだった…まだ本番これからだったんだ…どうしよう、緊張しちゃう…でも、あたし、ついに耕作さんと一つになれるんだ…恥ずかしいけどすごく嬉しい…)

 

 柔がそんな事を考えていると、耕作がベッドの横の小さな棚の引き出しを開けてゴソゴソし始めた。

 

 「えっと…確かこの棚に入れたはず…あ、あった。2番目に入れてたんだ、俺」

 

 一人でぶつぶつ呟いて何かを探していた様だ。その棚に入れていた小さな箱を開けて何かしている。柔からは何をしているのかは見えなかった。

 

 「耕作さん?何してるんですか?」

 

 柔は気になって耕作に声をかけた。柔はその辺りの知識は他人よりも浅かった為、彼が何をしているのか見当もつかなかったのだ。

 

 「え、あ、ああ。これ着けてたんだよ」

 

 そう言うと、耕作は自分のモノを指差した。見ると、ピンク色の何かが耕作のモノにしっかりと被せられている。

 

 「えっと…それは何ですか?」

 

 「えっ、コレはその…コンドームだよ。これをこうやって被せて、妊娠しない様に避妊する道具なんだけど…柔さん、知らない?」

 

 柔は、その存在は何となく聞いた事はあった。職場の同僚達やマリリン達が話しているのを聞いていたのだ。だが、ずっと彼氏がいなかった自分はその手の話しに関してはいつも蚊帳の外だった。マリリンの話しの時には、いつも柔の前でそんな話しをするなと、南田がマリリンを叱り飛ばして止めてしまったので、詳しく知らなかったのだ。自分が初めてその彼氏という存在である耕作とする時になって、ようやくきちんと知る事になったのだった。だが、柔の中にもう一つの疑問が浮かび上がってきた。

 

 「耕作さん、ちゃんと用意してくれてたんですね。仕事の合間に買った

 

んですか?もしかしてあたしと…」

 

 そこまで言って柔はハッとした。あたしとする気満々だったんですか?と言いそうになったからだ。そんな事は恥ずかし過ぎて柔に訊ける訳も無く、顔が一気に紅潮した。

 

 「あ、コレ実はさ、加賀くんが日本から送って来たんだ。その…柔さんがこっち来た時に使えってさ…柔さん、俺達の事加賀くんに話したんだろ?絶対必要だからってさ。ハハハ…」

 

 耕作も少し恥ずかしいのか、顔を少し赤くして頭を掻いた。柔も恥ずかしかったが邦子の気遣いにとても感謝した。コレが無ければ、耕作とこうして愛し合う事は出来なかっただろう。多分最後まで出来ずに途中で終了せざるを得なかったに違いない。それでは自分も、そして彼も不完全燃焼のままでスッキリする事は叶わなかっただろう。

 

 (あたしには絶対そんな物用意出来ないし、耕作さんも忙しくて手が回らなかったかも…邦子さん、ありがとう…)

 

 「じゃ、じゃあ、改めて…柔さん。優しくするから…」

 

 そう一言告げると、耕作が唇を重ねてくる。再び二人の甘くて熱い夜が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




だいぶ遅くなってしまいました。楽しみにしてくださってり方がいましたらすみません。

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