喜多ァ!イクよっ! 作:マイケルみつお
1話 喜多ァ!イクよっ!*(喜多郁代)
「結束バンド」のライブ後打ち上げ。いつもはメンバー四人に加えてSTARRYの店長の星歌や、立ち位置が曖昧なヒモも参加している。
が、星歌はまだ仕事が残っており、そしてヒモは家の用事があったため今日の打ち上げには参加しなかった。
そのため今日はメンバー四人となぜかいつもいる廣井きくりの五人で打ち上げを行なっていた。
バンドに直接関係ないきくりであるが、打ち上げには皆勤賞で参加しており、メンバーとの付き合いも長いため皆、彼女の泥酔っぷりにはもう慣れていた。
が、今日のきくりはいつもと少し違った。それはいつもと違ってこの場にヒモも星歌もいなかったから。......彼女のストッパーがこの場にはいなかった。
ストッパーを失ったきくりはいつもの5割増で酒を飲み......メンバーに対してウザ絡みする。普段であればその矛先は彼女と最初に知り合ったひとりに向くのだが......
「ひとりちゃん、お家遠いですからね」
下北沢から金沢八景の家まで帰宅するのに片道2時間はかかるひとりは、打ち上げ途中で帰ってしまった。
「ひとりちゃん、いつもこんなに大変だったなんて......」
郁代はひとりの苦悩を知る事になる。きくりの矛先が......今日は郁代に向いたからだ。
「え、えへへベース最高! この後ライブだ新宿最高!」
「何言ってるんですか!? もう帰りますよ!」
打ち上げの会計も終わり店を出たメンバーはそれぞれ帰路につこうとするが......きくりにしがみつかれた郁代は帰る事ができない。虹夏とリョウはきくりの面倒さを知っていたからか、郁代が気づいた時には既に帰宅していた。
「(こうなったら!)」
郁代が採れる手段はもう一つしかない。幾度も訪れた事もあって道も覚えている。郁代は背中にしがみつくきくりを追い払うために彼女の
ヒモの家に着いた後でも(ここがどこかも分からないくらいに泥酔している)きくりは酒をひたすら飲み続けている。
「っはーっ! やっぱりグラスで飲む酒は美味しいねー!」
テーブルの上に置かれていた水を飲み干して、空になったグラスに何度も持参した酒を追加して飲み干していた。が、その興奮も上階から階段を降りてくる足音と共に覚めていく。きくりは酔いのあまり知らない。ここが一体誰の家であるのか......。
「で、言いたい事は分かっていますよね?」
「ホントウニスミマセンデシタ」
完全に酔いの覚めた状態で、仁王立ちするヒモに対して土下座し、逃げるようにしてきくりは帰っていった。
「全くあの人は......」
「あ、あはは......ありがとうございましたヒモ先輩」
場所はヒモの家。姉の明海は今日はバンドの用事で帰ってこない。先ほどまでは3人いたが、3人目の彼女は逃げるように帰ってしまったので今、ヒモの家にはヒモと郁代の二人しかいない。
「もう外も暗いし送っていくよ」
「え? だ、大丈夫ですよ! 悪いですし!」
「全然大丈夫だから。こんな時間に一人で帰す方が心配だから」
居酒屋からきくりを担いでヒモの家まで向かった事で夜は深くなっていた。まだ補導に引っかかるような時間帯ではないが既に日が落ち、窓の外は暗闇が支配していた。
「もう少しで洗濯機が止まるから、干し終わるまでちょっと待っててくれない? 量は少ないからすぐ終わる」
郁代がヒモの家を訪れていた時、ヒモは洗濯をしていた。脱水を終えたとしても洗濯機の中で放置していたならば、またもう一度洗濯し直さなければならなくなってしまう。
「全然大丈夫です!」
ヒモの申し出を郁代は受け入れた。彼と一秒でも長く過ごせるなら......それは郁代が望む事でもあったから。
──────
洗濯が終わるまでの間、二人はリビングを出て階段を昇り、ヒモの部屋で過ごしていた。
椅子は一つしかなく、地面に座る訳にもいかないので二人並んでベッドに腰掛けていた。
「これが「Aki」様のピアノ! いつ見ても......!」
ヒモのネットでの活動を知っていて、熱狂的ファンの郁代は配信で何度も見たピアノを目に前にうっとりとした表情を浮かべていた。
そんな後輩の姿を見てヒモは...
「あんまり本人の目の前でやられると恥ずかしいんだけど......」
と言いながらもやはり嬉しくもあった。出会った当初にいきなり「ファンです!」宣言された時には思いもしなかった感想。
厄介なファン、という認識は時間とともに可愛らしい後輩へと変わっていった。尤も、だからといってそんな事など口にはしないが。
「(喉が渇いたな......)」
喉の渇きを癒すため、そして顔の火照りを抑えるためにヒモはリビングから持ってきていたグラスを一気に飲み干す。
「先輩! そ、それは!」
「(な、なんか変な味がする......)」
しかしグラスの中身は、郁代達が訪れるより前にヒモが注いだ水ではなくきくりが注いだ酒であった。口一杯に含んだそれを吐き出す訳にはいかず、ヒモは飲み干した。
「大丈夫ですか先輩!? すみません、廣井さんが帰った後、流しに流すべきでした......」
「大丈夫だから。あの人のお酒だったか......。気分が悪いとかないから安心して」
「それなら......良かったです」
ヒモは意図せず飲酒してしまう。......これがこの夜の転換点であった。
──────
「今日のライブも良かったよ」
「ありがとうございます!」
打ち上げには参加していなかったヒモでもライブには足を運んでいた。
人生で初めて酒を飲んでしまったとはいえ
「ギター、凄く上手になったよね。まだ始めたばっかりだというのに凄く上達してて......凄いよ」
「せ、先輩!?」
ヒモは普段、安易に異性を褒める事はしない。下心はなくとも女性を口説くようで.......彼が嫌悪するバンドマンと重なるイメージがあったから。
「指も硬くなってる......。毎日、練習してるんでしょ?」
こんな風に郁代の手を握る事など普段ならあり得ない。
「せ、先輩!? もしかして......酔ってますか?」
「ちょっと頭がふわふわするけど......いつも通り......だよ......」
酔っていないというのはヒモの主観でしかない。酒に全く耐性のなかったヒモはグラス一杯を飲み干しただけで......完全にでき上がってしまった。そしてその事を郁代も認識した。
「(酔ってる先輩......かわいい! 先輩は酔うと素直になるタイプなのかしら?)」
泣き上戸や笑い上戸など、酒に酔った時にどういう性格になるのかは人によって異なるが......郁代の予想した通り、ヒモは見栄や自重といった理性が消え去り自分に、自分が思った事に素直になるようだ。
最初、郁代は目の前の彼......というより「Aki」に対して、リョウに対して抱いていたものと似たような、信仰のような感情を持っていた。だがいつしかその感情は等身大の彼と接していくうちに次第に変わっていき、今では「ヒモ」に対して確かな感情を秘めている。目の前の彼の姿を見て......
「(ちょっとだけなら甘えちゃっても......いいかしら......)」
漏れ出した気持ちに嘘をつけなくなった。
──────
「先輩......私、頑張ってます。だからその......ご褒美を......」
「うん......
「ッ!」
手を握りながら耳元で下の名前を囁かれ、つい可愛い悲鳴をあげてしまう。
「先輩......その......下の名前は......」
「そうだったね......。でも、「郁代」って凄く可愛い名前だと思うし......恥ずかしがる必要ないんじゃないかなって......」
「可愛いってその......」
「せめて二人きりの時だけでも......呼んだらダメかな......?」
「せ、先輩が呼びたいのでしたら......」
恥ずかしがるように郁代は顔を背けながら言った。
「ご褒美、だよね?」
「んんっ!」
郁代の手を握っていない方の手で彼女の頭を撫でる。蔦のように艶やかな紅い髪を丁寧にかき分ける。
「とても......綺麗だ......」
「せ、先輩......その......」
言葉とは裏腹に郁代は幸福感を感じていた。そしてその感情はヒモに連鎖する。
「きゃっ!」
その期待に応えるかのようにヒモは両腕で包み込むようにして郁代を抱きしめる。甘い香りが鼻腔をくすぐる。暴力的な誘惑が抱き締める力を強くする。
「先輩っ......!」
胸の内に収まる健気な少女の声が、表情が、何かを訴えるようなその視線がヒモの中の雄を刺激する。
「私......先輩の事が......」
我慢などできるはずがなかった。
「きゃっ!」
抱き締めたそのままにベッドに押し倒し、その勢いに任せて口付けを交わす。
「はぁんっ! んん!」
本能のままに口内を蹂躙する。郁代も嫌がる素振りも見せず......二人は激しく唾液を交換する。舌を重ね合わせ、ゆっくり、ねっとりとかき混ぜる。唇を離せば二人の間に糸が引き、また吸い寄せられるように惹かれ合う。
「んん!」
唇を合わせる中、空いた手は乳房に向かっていた。服の上からの摩擦の刺激で郁代は身体を一瞬震わせる。
「服......脱がせるよ」
「......はい」
衣ずれの音をしながらリボンの紐を解いていくと......
「綺麗だ」
小さいながらも形のいい双丘が露わになる。両手で小さな丘を包み込む。
「んんっ!」
まだ成長途中で手のひらに吸い付くような大きさの胸を揉みしだく。
「はっ! はぁん! んんっ!」
強弱をつけ、緩急をつけ、郁代の反応も楽しみながら手を動かしていく。揉みしだく手は次第にある一点を目指していき......
「はっ! ああああぁぁん!!」
双丘の頂点に到達する。
小ぶりながらも敏感なところを刺激され、郁代は未知の感覚に震える。二本の人差し指で乳頭を刺激し続けた後、片方は残したまま、もう片方の突起に口からしゃぶりつく。
「あんんっ!」
二種類の異なる刺激が郁代を揺さぶる。そして空いた手は......
「はぁっ! そこはっ!」
郁代の秘所に向かった。スカート越しに太ももを堪能してから奥に侵食していく。そして......
「濡れてるね」
目的地に辿り着いた時、ソコは既に洪水を引き起こしており、ヒモの左手は郁代の愛液で満たされる。
「これじゃあ下着の意味ないね」
「っ!」
ヒモは郁代でびしゃびしゃになった自分の指を郁代が見えるように向ける。それは雌が雄を誘う粘液であり、郁代が興奮している事を示す何よりの証拠だった。その事実に郁代は顔を逸らして答える。純白の下着を脱ぎ捨てる。秘所から滴る愛液がシーツを濡らす。
「これだけ濡れてたら......大丈夫かな」
そう言うと彼はベルトに手をかけ、先ほどから苦しそうにしていたモノを解き放つ。当然初めて見る光景に郁代は顔を真っ赤にさせ、膨張しきった肉棒をマジマジと見る。郁代と同じく肉棒からも我慢汁が溢れ出しており、挿入の瞬間を今か今かと待ち望んでいる。
もう我慢できない。
郁代を仰向けにそのまま寝かせ、股を開かせる。
自らの肉棒を秘所に当てがい、最後の確認をする。
「来てください先輩。私は......先輩が好きですっ!」
その言葉を皮切りに、巨大な肉棒は蜜壺に侵略を始め......郁代を貫いた。
「ひゃあっっっっ!!」
異物の侵入を初めて許した事で郁代は今まで味わった事のない激痛に襲われる。その苦痛に抗うように、異物を外に出そうと締め付ける力を強くする。激痛に耐えるようにぎゅっとシーツを強く握りしめる。
「郁代!」
ヒモはその締め付けに抗いながらも、肉棒を固定し、彼女の痛みを少しでも和らげようと再び唇を交わす。しばらくすると、彼女の声は苦痛に抗う悲鳴ではなく快楽に喘ぐ嬌声に変わっていく。
「大丈夫? 痛くない?」
「さっきまでは......でしたけど......今は何だか変な感じで......」
「ゆっくり動かすね。痛かったら言って」
「......はい」
蜜壺に根本まで挿入していた肉棒をゆっくりと引き抜いていく。郁代は先ほどまでとは別次元の快楽に声を抑える事ができない。そして亀頭を残して引き抜いた肉棒は再び快楽を得ようと元いた場所への帰還を望む。
抽送運動を繰り返し、郁代が馴染んできたのを確認し、往復の速度を速めていく。
「はんっ! んんっ! なにこれっ! 凄いっ! なにかっ! くるっ!」
「郁代っ! イクよっ!」
先ほどまでの痛みなど、まるでなかったかのように郁代は絶頂に達し......ヒモも興奮の高鳴りと共に自らの性魂を郁代の中へと注ぎ込んだ。
──────
「ん、よく寝た」
いつの間にか眠っていたようで......昨日、郁代がヒモの部屋に訪ねてからの記憶が曖昧だ。
「(それにしても......とんでもない夢を見てしまった......。後輩相手にあんな夢を見るなんて......しかも何かかなりリアルだったし......)」
ヒモは郁代と交わった記憶を夢だと思っていた。
「zzz」
「(や、やってしまった......)」
が、腹の辺りに感じる重さと隣で可愛い寝息をたてる郁代を見て、昨晩の出来事が夢ではない事を悟る。急速に脳が覚醒していくと共に昨晩の出来事を完全に思い出していく。彼は酒に酔っている間の記憶を全て覚えているタイプの人間であった。
「(ッ!)」
そして昨晩の事を思い出そうとすればするほど、慕ってくれる可愛い後輩を、この手で、本能の赴くままに犯した事を思い出してしまう。彼女の中の感触、その時の表情、背徳的な光景は鮮やかに脳裏に刻み込まれている。
「これからどんな顔をして接すれば......」
「ん、んんん」
そんな事を考えているとヒモの声に釣られたのか郁代が目を覚ます。
「お、おはようございますヒモ先輩。その......昨日は......」
話題を出したはいいものの、お互い恥ずかしがってしまい顔を赤くして目を逸らしてしまう。
喜多郁代との関係がこれからどんなものになるのか、それは未来の二人にしか分からない事である。
R18の小説は初めて書いてみました。喘ぎ声とかがちょっと最後まで分かりませんでした。もっとこうした方がいいよ!とかありましたら教えて頂けると幸いです。
続編
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虹夏のターン!
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ずっとキターン!
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蛇足だから続編とかやめとけ