キモオタだって彩南町に転生して寝取りハーレムを作ってみたい 作:大島納豆
「―――は、nを物質量、Rを気体定数、Tを絶対温度として」
意識が蜃気楼の様に揺らぎ、声が頭に入ってこない。
身体全体がサウナに入っているように火照り、少しでも動くと自分の敏感な部分が衣服に擦れ微弱な電流がピリピリと脳を刺激する。
(だめ……全然集中できない……)
紗弥香は学校に来てからずっとこんな調子が続いていた。
紗弥香の頭の中に巣食っているのはあの得体の知れない快楽だった。忘れようと躍起になるも、身体の奥がじんじんと疼き、それが記憶にもまとわり付く。
あの全身が甘く痺れるような感覚が、嫌だと思っているのに無意識のうちに求めてしまうあの中毒性たっぷりの背徳的快楽がゆっくりと染み込んでいく。
(なんだったんだろ……あれ)
身体をまさぐられ、手が這い回り、自分の性感帯を的確に刺激する。
まるで舌のような手に臀部をまさぐられたり、胸を揉みしだかれ先端をぐりぐりと刺激される
そんな事ばかり思ってしまい、体が火照りに我慢が効かなくなると、トイレに行くと偽って自分の体を慰めていた。
トイレに籠るとあの快楽を頭の中であの時の状況をシュミレーションする。
電車の中でのあの激しい愛撫が自分の身体を舐め回し、あの臀部に押し付けられた一物が、あの時唯一触られていない秘部を貫き、擦り上げる。
自分は為す術も無くただ蹂躙され、擦り上げられ、喘ぎ、受け入れることしかできない。
しかし所詮空想の出来事、自分を激しく慰めても何度イっても満足することはできず、むしろ欲求ばかりが溜まっていた。
満足できないあまりに紗弥香はもう一度あの秘め事を望み、あまつさえあの手に好きなように嬲られたいとさえ無意識に思っていた。
もはや紗弥香の理性は陥落寸前であり、身体も心もほぼ屈服し、あの快楽に再び蹂躙されることを望んでいた。
キーンコーンカーンコーン
「はい、それでは今日はここまで!」
気が付けばもう授業は終わっており、授業の内容なんてものは全く覚えていない。
そして次の授業が体育だったことを思い出し、憂鬱になる。
(辛いけど行かなきゃ…)
紗弥香は、おぼつかない足取りで女子更衣室へと向かっていった。
(あの様子だと、どうやら暗示は効いているようですね)
(もう堕ちたかな?)
(いえ、彼女に「催眠」が通りやすいのは事実ですが、まだ堕とし切れていない可能性もあります。次で畳み掛けてください)
(でゅふふ、了解……)
――――――
「はぁっ……はぁっ……」
体操着に着替えグラウンドにはなんとか早めにたどり着いたものの、紗弥香の中の欲望は限界まで膨れ上がり、いつ爆発してもおかしくない程だった。
一歩歩く度に衣服が肌に擦れ、その度に身体の熱は上がるため、頭が熱に浮かされてもはやまともに歩くことすらもまともにできなくなっている。
もう立っていられなくなった紗弥香は木陰までヨロヨロと移動し、どっと倒れる様に座り込む。座ったその拍子にもう一度立ち上がる気力も失せてしまった。
(カラダ……敏感になって…熱いよぉ……)
乳首は触れてもいないのにぴん、と勃起し、秘部はまるで炎に炙られているかのように熱く、さらに奥の部位はさっきよりも強く、そして甘く疼いていた。
火照った身体を冷却しようと本能が汗を流させクールダウンさせようとするが、身体の奥で次から次へと湧き上がる熱に対して雀の涙ほどの効果しかなかった。
(だめ……もう我慢できなくなっちゃう……!)
今すぐここで自分の乳房をこねくり回したい、指をアソコに突っ込んで奥までぐちゅぐちゅにかき回したいと欲望が叫んでいる。
ヒートアップした頭のお蔭でまともな思考もできなくなった紗弥香の頭はここで自慰をしろと身体に指示を出す。
(もう、どうなってもいいかなぁ……)
沙弥香は下着の中に手を突っ込むと、割れ目の中に指を数本突っ込み、余った指で陰核を弄った。
秘部はもう愛液で濡れそぼっており、すんなりと奥まで入ってゆく。
「ふっ、く、ぅ、はぁん!」
指を膣内で激しく前後させ、引き際に自分の弱い部分を抉るように擦ってやると、激しい快楽が全身を駆け巡る。
(だめなのに、きもちいいよぉ…)
ぐちゅぐちゅと秘部からもれる粘り気のある水音が紗弥香の情欲をさらに急き立て、指の動きを激しくさせようとしたその時だった。
「君、こんなところで何してるのかな?」
『まるで見計らったかの様な』タイミングで紗弥香の背後から男の声が聞こえてきた。
―――――――
「もしかして熱中症?じゃあ僕がもう少し涼しい所に運ぶよ?」
紗弥香は手を下着の中に突っ込んだままゆっくり後ろを振り向く、そこには汗だくのメガネをかけた小太りの男がいた。
手足はまるで豚のように短く、胴体もまるで水の入った袋のように膨れていた。
髪はもじゃもじゃで頭に油でもかぶったの様にギトギトしており、顔の方もニキビ面で身体のどのパーツも褒めるところが何一つしかなかった。
こんな醜男に自分の身体を慰めている所を見られたら人として、乙女として屈辱であり、生きていくことさえ辛くなるだろう。
紗弥香にとってはこんな男は眼中どころか、この世に存在することすら許しがたい。
しかし『何故か』そんな男を見ても嫌悪感はない、それどころか胸が高鳴り、先ほどの自慰を見られて嬉しいとすら思っている。
「僕がもうちょっと涼しい所に連れて行って上げるからさ、ほらっ」
「あっ……」
男は紗弥香の返事も聞かず、強引に紗弥香を背負うとそのまますたすたと歩き出す。
身体に密着しているので体臭が強制的に鼻腔に入り、酸っぱい匂いが鼻の中に入ってくる。
(なんでだろ…もっと嗅ぎたくなっちゃう…)
醜い男の体臭すらも愛おしくなり、紗弥香は背中に鼻をグリグリ押し付け、匂いを肺一杯に充満させる。
匂いが肺を満たすと脳が甘く痺れ、秘部がじゅん、とまた濡れるのを感じた。
(ふひひっ、催眠大成功♪)
浩一は紗弥香がもう自分の物になったことを確信し、思わずほくそ笑んだ。