「ロドスに異常性愛者を放てっ!」のスレ主産慎ましいモノまとめ 作:絵文字さん(フウ)=団長
最近のドクターの悩み事は、ラップランドが本当に怒ってしまったことだ。流石にアナル舐めをさせた挙句一日中扉を叩かれても断固無視の姿勢をとったことで堪忍袋の尾が切れたらしい。連絡しても無視されてしまうし、件の出来事があってからは一日中自室に籠っていて働きもしない。
おかげで最近はストレスが溜まっていくばかりで仕事が上手くいかない。書類仕事ではいつもならしないようなミスをし、指揮も鈍くなっている。それでも問題なくロドスは回っているし、作戦だって失敗はしないのだが。
幸いなことに、アーミヤにもケルシーにもドクターのちょっとした悩みはバレていない。唯一、レッドだけがこの不調を知っていて、たまにマッサージなんかをして癒そうとしてくれる。
このままでは自分が潰れてしまうし、何より心配してくれるレッドの辛そうな顔に耐えられない。そう思った彼は一日の休暇を取ってその24時間で完全にガス抜きをしようという計画を立てる。どうせなら普段あまりできないことがいいだろう。親しい友人とできるようなことなら尚更。数秒の思考時間を経てドクターは一つの結論に辿り着き、電話をかけた。
「あ、ブレイズ?今日飲まないか?君の部屋で」
仕事が長引き、もうすっかり夜も更けてしまった。怒られるだろうかと思いつつ叩いたドアから、ノック音が静まった廊下に小さく響く。2秒ほど経った後、勢いよくドアが開いた。
「もー、遅いよドクター!」
「ハハ、悪い悪い。いっぱい持ってきたから勘弁して欲しいな」
ドクターは右手に提げていたビニール袋の中身の内、一本の酒瓶をラベルが見える程度に持ち上げて見せた。袋には他にも5本ほど入っているようだ。
「んー……許す!ほらドクター、入って入って!」
それからはくだらない話をして、合間にお酒を飲んで。とにかく盛り上がった。たまに2人でバーに行って飲む、なんてことをしていたのも3ヶ月前まで。最近はお互い仕事が多く時間がなかったのだ。そのことへの愚痴、人間関係の話、最近の調子など。
酒も話もとにかく進み、気づけば6本あった酒瓶は全て空になっていた。
「あれ〜?もう無くなっちゃった!」
「飲んだなぁ……全部終わるとは思ってなかったよ」
ブレイズの肌はすっかり紅潮していた。部屋が暑いのはアーツの影響だろう。自分が禍根だと知ってか知らずか、今のブレイズは上着を脱ぎ捨て、ドクターに右肩に寄りかかっていた。対してドクターはいつもの格好で、酒が切れたと知ったらマスクまで装着してしまった。薄着で美女が密着しているというのに特にアクションも起こさず、酔いの余韻に浸っているようだった。
「ドクター、そんな格好で暑くないの?」
「いや、暑いけど」
「アハハ、脱げば良いのに!」
「まあね……眠くなってきたな」
ブレイズを肩からどかして腕を伸ばし、小さく欠伸をすると立ち上がって言った。
「ブレイズ、ベッド貸りるぞ」
言うが早いか、ブレイズのベッドに仰向けに大の字になって飛び込んだドクター。
「あれ?ちょっとドクター?」
読んでも返事は安らかな寝息のみ。
「……もう」
部屋の温度が下がっていく。こんなに冷えていただろうか。ブレイズはドクターの身体をゆっくりと手でなぞりながら問う。
「ドクター……私ちょっと期待してたんだよ?」
ブレイズとドクター。ロドスのベストコンビなどと呼ばれることもあるこの2人は、一般職員やオペレーターからも評判の仲であった。戦場での活躍も言わずもがな、打ち上げと称して仕事後に2人でバーに行ったり、たまたま会うとそのままずっと立ち話をしていたり。一部ではあの2人は交際関係にあるのではないかとという噂も流れるほどだ。
最初はあくまでも仕事仲間として、そして友人として良好な関係を築こうとした。それは早々に実を結び、最初は少々面倒そうにバーに連行されていた彼もたまに自分から行くことを提案するように。ドクターは……少々エキセントリックだが、本当は優しい。回りをよく見ていて、どんなオペレーターからも慕われている。
惚れてしまっていた。いつからなのかはもう分からない。分かるのは彼と一緒にいると鼓動が高鳴ることだけだ。最近会えなくて辛かった。今日は本当に嬉しかったのだ。久しぶりに一緒に飲めて、しかも自分の部屋でなんて。一般的にはそういうお誘いだと思っても無理はない。少しだけ化粧をして、下着も特別なものを着ていた。見せるつもりだった相手は自分のベッドで熟睡しているが。
熟睡しているのだろうか。
「……ドクター?」
優しくマスクを指先で叩く。反応はない。彼の胸に手を当てて、揺さぶってみても声すら出さない。
「おーい……起きないと食べちゃうぞー……なんて、ハハ……」
「…………」
音を立てないように。体が当たらないように。ベッドの上の彼を覆うように。いつもは心の中まで見透かしてくるようなドクターのあまりに無抵抗な姿がブレイズの興奮を誘う。
「キス、しちゃうよ……?」
こんなこと駄目なのに。彼を裏切ることなのに。そんな思いとは裏腹に、マスクにかけた手は止まらない。口角が吊り上がるのを感じる。ゆっくりと慎重に外したマスク。
その奥の双眸は、ブレイズの瞳を捉えていた。
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137二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 16:30:0011報告
動けなかった。体を起こして何か言い訳をしなきゃいけないと思っているのに、ピクリとも動かない。まるで目に引き寄せられているかのような感覚を覚える。
ふと、彼が微笑んだ。目を細めて、イジワルそうに。
「目、閉じていようか?」
「え……?」
「見られて緊張してるのかなと思ってさ」
「いや、あの……これは違くて!」
今度は体が動いてくれた。とりあえず上体だけでも起こしてとにかく弁明をしなければ。
「何が違うの?」
動きを見せた途端、背中と左手首を抑えられた。彼の身体能力なんて自分に比べればちっぽけなもののはずなのにどうして動けないのだろうか。
「バラしちゃうとさ。眠くなんてなかったんだよね。寝てるか起きてるか、この仮面付けてれば分からないでしょう?だから気に入ってるんだよ」
一から十まで演技だったのだろうか?いつから?いつまで?
「全部聞いてたんだよね。まあ、好意を抱かれてたのは知ってたから驚きはしないけども。まあ、なんだ。君には日頃から世話になっているだろう?だから何されても良いかなって思ったんだけど……ちょっと驚かせたくなっちゃって。怖かったならごめんね?」
そう言って背中に回していた左手をブレイズの頭に移し、そのままドクターの右肩に頭を下ろさせる。ドクターは彼女の耳元に直接声が届くように囁く。
「で、結局君はどうしたいの?さっきから怖がっちゃって静かになってるけれど……そういう一面も可愛いよ?でもやっぱりブレイズは明るい方が魅力的だと思うな〜?」
そのままの状態で頭を撫でてきた。耳の根元をほぐすように指圧したり、指先で挟み込んでみたり。ふいに体を右に引っ張り、ドクターとブレイズは狭いベッドで向かい合って寝る姿勢となった。
ドクターの視線が再びブレイズの瞳を捉える。キスしたいと言ったら本当にしてくれるのだろうか。声が出ない。口が思うように動かず、金魚みたいにぱくぱくと震えてしまう。
「……たい」
かろうじて出てきた声。
「もう一回」
「…っ……し……たい」
「何がしたいの?」
「キ……ス、し…たい」
フフッと少し笑ってから、ドクターは起き上がり、黒いコートを脱ぎ捨てる。身軽になったところでブレイズの手を引いて起こすと、彼女の顎を手で少し持ち上げ、緊張で閉じた口に舌を伸ばす。唇だけを舐めていると、興奮が勝ったのか彼女も口を開き、舌を伸ばしてきた。ベロを絡め合う。舌先から始めて、ゆっくりと絡める範囲を奥へ、奥へと広げていくのだ。最終的に唇が潰れるほど顔を密着させ、口内での舌同士の愛撫に没頭するブレイズ。ドクターは片手で彼女の背中を赤子をあやすように優しくとん、とん、と叩きながらブレイズの願望を受け止める。
顎に当てていた手で頭を掴んで口を離させる。ブレイズはら未練がましく吸い付き、ドクターの口内の涎を全て吸い取って飲み込んだ。
「……やめちゃうの?」
「うーん、どうしよっかな。ずっとキスするのもいいけど……もっとイイ事してもいいんだよねー……?」
言いながらドクターはベルトを外し、再び問う。
「キスにしておく?それとも……する?」
「……する」
それを聞いたドクターはより一層楽しそうに笑い、暑苦しい服は全て脱ぎ捨てブレイズを押し倒す。
「一応確認。後悔しない?」
ブレイズはすぐには答えなかった。少しの間を置いてドクターの頭を両手で引き寄せ、唇同士が触れるだけのキスをした。
黒いレースのショーツを下ろすと、既に秘部は愛液で塗れ、てらてらと光を反射していた。
「うわ。これは前戯いらないね」
「うぅ……恥ずかしいってば……」
「じゃあ、ほら」
入り口にそれを充てがって、優しく擦り合わせる。粘性の高い愛液でよく滑り、これだけでもなかなか気持ちが良い。
「ドクター……焦らさないでよ……」
「アハハ、ごめんごめん」
腰を落とし先端を押し当てると、入り口の愛液でぬちゃりとした音を立てた。
そのまま一息に体重をかけると、ぷちんという音と感触と共に完全に中に入った。結合部からは血が流れている。正直ドクターは驚いていた。ブレイズにはそういう経験があるものかと思っていたのだ。後々都合の悪いことになるかもしれない。
「慣れるまでじっとしておくぞ」
「……ありがと」
……まあ、大丈夫だろう。寧ろ良い興奮材料だ。
「そろそろ痛くなくなった?」
「……うん、もう大丈夫そう。……いいよ」
それを聞いたドクターはまたキスをした後、刺激の少ないゆっくりとしたストロークで腰を動かし始めた。
レッドやラップランドとするような激しいものではないので快楽は薄い。ただ、ブレイズの方は気持ちよさそうだ。口元を手で押さえて、背中が仰け反ってしまっている。
奥を突く度に軽くイってしまっているようで、シーツとドクターの下半身を潮でびちゃびちゃにしてしまっている。
「もっと気持ちよくしてあげるね」
「えっ?何……ッ♡」
腰は動かしたまま、クリを指で刺激する。それだけでさっきまでの軽イキが一気に深イキに変わってしまったようで、もう声が我慢出来なくなってしまったらしい。
「ちょ、ちょっとどく、どくたぁっ♡」
「静かに、皆寝てるってば」
「ゔぇっ……?」
喉仏を親指で押し潰すようにして全力で首を絞められてることに気づくには時間がかかった。気づいた時にはもう力が抜け始めていたが、それでも首から手を引き剥がそうと暴れるブレイズの腕は脅威。これに対抗すべくドクターはクリ弄りを中断し両手の全力による首絞めにシフトした。
「こっちの方が気持ち良さそうじゃん」
「ぅ゛……ぁ゛……♡」
ブレイズはドクターの手により生死の境を彷徨わされたことで生殖本能が過剰に刺激され、無意識の状態で精液を搾り取るために締まりと滑りを最大限に高めていたのである。
「……っ」
これには流石にドクターも耐えきれず、すぐに果ててしまう。大量の熱がブレイズの中を蹂躙し、その衝撃でブレイズの意識は完全に飛んだ。
「……しまった」
明らかにやりすぎた。
ドクターは親しい者以外の前では基本的に仮面を外さない。これは顔を隠すためだけのものでもあるが、それとは別に彼の性癖を抑えるためのストッパーとしても機能している。
ドクターは仮面を一種の戒めとしているのだ。誰にでも優しく、優秀なロドスのドクターを演じ、少なくとも万人に受け入れられるものではない自らの内面を抑えるための。
だから、食事以外では滅多に外さない。それ以外で外すのは、基本的にレッドかラップランドの前でだけ。自分の本音を言うのは彼女たちにだけ。
仮面を付けている時はとにかく好かれるような事を言っていれば良い。それが嘘でも。
しかし、抑圧は人を狂わせる。いつもラップランドにぶちまけていたおかげでなんとか保てていた理性が最近の環境のせいでめちゃくちゃになっている。つまりドクターが不調なのも、ブレイズが死にかけたのもラピピのせいである。
翌日の早朝、息を吹き返したブレイズが最初に見たものはいつもの服を着るドクターの後ろ姿であった。仮面だけはまだブレイズのそばに転がっている。
布擦れの音で気づいたのか、こちらに向き直ったドクターは何故かほっとしたような表情をした。
「起きたのか。良かった……あ、昨日のことは内密に」
「もちろん。ドクターのこと好きな子いっぱいいるからね。こんなことバレたら大混乱になっちゃう」
「それだけは絶対に勘弁だからな……私の努力が全部無駄になる……」
「アハハ、そこはモテてるの自慢するところでしょ!」
「…………そうかもな」
「……あれ?私なんか変なこと言っちゃったかな……?」
「あ、いや、別にそう言うわけじゃない。気にしないで」
「そう?なら良いんだけどね。……ねえ、ドクター。ひとつだけ聞かせて?」
「なんだ?」
「その……昨日、しちゃったけどさ。ドクターも私の事……思ってくれてるって考えて良いのかな、私」
完全に服は整え終わったのだろう。ドクターはベッドの上のマスクを着け、
「もちろん」
そう言ってブレイズの頭を軽く撫でた後、ドクターは部屋を出ていった。