※この作品はR-18です。

英雄王は妻が欲しい?   作:若杉優太(テト/teto)

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やっぱり英雄王は妻が欲しくて

私がギルガメッシュに無理矢理犯されてから1日が経った

昨日はギルガメッシュの部屋で気絶してしまいそのまま一日が過ぎた

気づけば朝だったのでギルガメッシュの部屋のベットで食事を摂ることになった

今日の朝食は焼き鮭、ほうれん草のおひたし、白飯という内容だった、ギルガメッシュ自身は何も食べずにずっと私が食べる所を見ていた

 

「もぐもぐ……ギルガメッシュ……食べている時まで私の方を見ないでくれませんか……食べずらいです……」

ジト目でギルガメッシュに言うがギルガメッシュは一向に私から視線を外そうとしない

それどころかニヤニヤとしながら私の反応を楽しんでいた

ジト目から鋭い目つきに変えて睨んでも一向に私から目線を変えようとしない

 

「いい加減にしてください!私の食事の時間まで邪魔するつもりですか!」

 

なかなか私から目を外そうとしないギルガメッシュに怒鳴りつけた

しかしギルガメッシュは、さも悪びれもなく

 

「まぁそう怒るな……アルトリア……我はただお前が飯を食うところを見ていただけではないか……それにお前は言ったであろう……?この我と一か月は寝食を共にすると……」

「だからと言ってご飯ぐらいは落ち着いて食べさせてください!」

 

確かに英雄王の言う通り私は約束した一か月寝食を共にすると

やはりあの場では渋々承諾してしまったが実際はもっと深く考えねばならなかったのだ………

あのギルガメッシュがまともな事をしない事など初めから分かっていたのに

 

「まったく………注文の多いやつだ………我の妻というのに夫である我に言うことを聞けとは呆れたやつよ………」

 

ギルガメッシュがそう言うと急に私に唇を重ねてきた

 

「んん………!」

 

急なことで身体が反応せず逆に受け入れてしまった

昨日は散々口づけをされていたが感覚に慣れることはなくギルガメッシュの口づけの上手さにまたもや翻弄されてしまった

脳が蕩けそうになるぐらいの甘い感覚に全身が支配されてしまう

 

「っぷはぁ………!ぎるがめっしゅ………いきなりなんてぇ………」

 

唇を離した時には秘部はすでに濡れてしまっていた

昨日刻まれた焼き印のせいだろうか?身体が燃えるように熱い、そして身体が疼いてしまう

 

何か言い返してやろうと思ったが変だ………ギルガメッシュを見ているだけで身体が疼く

一旦この場を離れようと頭の中では考えたが身体は全く言うことを聞かない

 

「昨日は途中でお前が失神したが、今日は存分に快楽という物についてじっくり教えてやろう……」

 

ギルガメッシュは私の下着をまさぐり始めたかと思うと秘部に指を入れ始めた

 

「ひあっ……!ギルガメッシュ……どこを触ってっ…………!」

 

「昨日はいきなり本番に入ってしまったからな、今日はお前にも快楽を感じれるほどの余裕を持たせてやろうと思ってな」

「私はそんなことを望んではいない……!」

 

精一杯ギルガメッシュを睨むが全く凄みがなくただ哀れなだけであった

それもそのはずギルガメッシュの口づけや愛撫された時に顔を蕩けさせていたのだからまるで説得力がない

今もギルガメッシュに愛撫され声を出さないように我慢しているというのに

 

「んっ……!ぐっ……!そこはぁっ……!」

「ふはははは……!気丈に振舞って見せても所詮は口だけか………何度も言っているであろうアルトリア……自分に素直になれと……」

 

ギルガメッシュは指を一本しか入れていなかったが、私の反応を見たいのか指を二本入れさらに秘部をまさぐり始めた

 

「やめっ……!ひうっ……!」

 

耐えても耐え切れなくなるほどの快感が自身の身体を襲い自然と声が漏れてしまう

ギルガメッシュもそれに反応し、さらに手つきを激しくしていく

身体が熱くなる感覚、何かが湧き出てくるような感覚それらが一気に自分を襲う

 

「ぎるがめっひゅ……もうやめっ……!」

 

 

やめるように懇願するがギルガメッシュの手は止まらず私は絶頂に追い込まれてしまった

 

 

「イクッ……!嫌なのにっ……!」

「ふはははは……!存分に絶頂しろ!許す!」

 

昨日と同じようにまたもやギルガメッシュの性技によって絶頂に導かれた

いくら自分が今まで他人と肌を重ねるということをやっていなかったとしても早すぎる絶頂だった

身体に電撃が走るような快感に身を震わせる

一回の絶頂では終わらず数回の絶頂に襲われ、身体を何度も跳ねさせる

そして絶頂が終わった時には完全に顔がメスの顔になってしまっていた

 

「そろそろお前も限界であろう?安心するがいい……我がすぐに慰めてやろう!」

「んあっ……!っ……!」

 

ギルガメッシュは昨日と同じように思いっきり肉棒を私の秘部に突き立てた

意外なことに昨日と違い全く痛みがなかった、むしろ気持ちよさを感じてしまっていた

ギルガメッシュは最初から腰を振る動きが強く本気で自分を堕としにかかっていることがよく分かった

 

「ひぐっ……ん……なん、で……こんにゃにぃ………気持ちいいんですかぁ……?」

 

そう疑問を持つがそれに答えてくれる人物は誰もいない

ギルガメッシュの手は胸に伸び、腰を振りながら胸を揉み始めた

その手つきは乱暴のように見えるが実際は花を摘むような優しい揉み方であった

部屋には一人の女の喘ぎ声しか聞こえない

 

喘ぎ声を出す度に自分の尊厳が失われていくような気がする

憎んでいた相手に犯され半ばそれを受け入れてしまっている自分

アルトリアはそんなことを思いながらも快楽を受けいれていた

 

「やはりお前の蕩けている顔は実に美しい……!」

 

ギルガメッシュは何とも愉快そうな顔でそう言った

少し前のアルトリアならば何か言い返すことも出来たが

激しい快楽により口も開けなくってしまっていた

しかしその激しい快楽にも終わりは必ず訪れる

 

 

「さぁ我が妻よ……!いよいよ最高の快楽を味わえる時が来たぞ……!しっかりと我が与える快楽を享受するがいい……!」

「いやだぁ………きょうじゅなんかぁ……♥」

 

ギルガメッシュの肉棒の先は膨れ今にも射精をしてしまいそうだった

口では拒絶したものの心の中では早く出して欲しいと思ってしまっていた

 

そんなことを考えている内にギルガメッシュは腰の動きいきなり止めたかと思うと一気に私の中にへと精液を解き放った

「いっぐぅぅううううう……!」

 

昨日とは違う快感が自身を襲い、何度も何度も身体を仰け反らしてしまう

頭に何か入れられてしまったのではないかと思うほどの快感に気が狂いそうだった昨日も体験したことなのに昨日とは全然違う絶頂やアクメにすっかり翻弄されていた

そして、ギルガメッシュが肉棒を抜く頃には意識が朦朧としていた

 

「やはりお前を抱くのは我も心地がよい、だが………もう少しとばかり足りんな………」

 

ギルガメッシュのまだ物足りなそうな声を聞きながら意識は沈んでしまった

 

 

 

**

 

 

 

「本当に、許しませんからね!」

「許せ許せアルトリア……我も柄でもなくたぎってしまってな……ふはははは!」

「全然反省してませんよね!?」

 

結局あれから丸一日気絶してしまい、せっかくのマスターからの休養日を無駄にしてしまった、起きた時には次の日の朝であったので激しく動揺した、それからこの男を責め立てるが全く反省の色を見せずただ笑いながら、私の怒る姿を面白そうに観察していた

「まぁよいではないか、昨日はお前も半ば楽しんでいたであろう……?」

「っ……!そ、それは………」

 

「図星か?やはりお前は初心なやつよのう………」

 

ギルガメッシュの言う通り自分は半ば快楽を求めてしまっていた

いくらギルガメッシュに無理やり犯されていたとはいえ顔を蕩けさせ、まるで痴女のように喘いでしまっていた

今話しているこの時でも期待してしまっている……またギルガメッシュに犯されてしまったらどうなるのか………

 

「だが安心するがいいアルトリア、今日から接吻だけにしてやろう」

「えっ………?」

 

突然言われたことにびっくりして気の抜けた声を出してしまった

昨日まで散々犯していたのにいきなり口づけだけとは一体どういうことなのか

 

「どうした?我に犯されないのがそんなに残念か?」

「そ、そんなことありません!むしろ清々しました」

 

またもやギルガメッシュに自分の心を見透かされたような感じがしたので若干たじろいでしまう

どうしてこんなにもギルガメッシュに弄ばれてしまうのか?

そんなことを考えていると唐突に部屋のドアが開いた

 

「ギルガメッシュ~♪今日は手伝って欲しいクエストがあるんだけど~、来てくれないか……な…………?」

 

いかにも意気揚々とした声でマスターが部屋に入ってくると、入った瞬間にマスターの表情が固まった

無理もない……元々自分とギルガメッシュの不仲についていろいろ聞いていたはずなのに、その二人が裸で部屋にいたら誰しも表情が固まるだろう

 

「えっ?えっ?えええええ!?何で二人が裸で一緒になってるの……!!」

 

数秒経ってフリーズから解放されたマスターは顔を真っ赤にしながら慌てて目を両手で覆い、その場にうずくまってしまう

 

「ま、マスター……!お、落ち着いてください!これには訳があって……!!」

 

すぐに服を着て、何とかうずくまって座り込んでいるマスターを説得しようとするが、一向に顔を上げてくれる様子はなく、いくら声をかけても無駄なようだった

 

「雑種……そこまで慌てるでない、仮にも我と契約したものなのだから、これくらいのことに動じてどうする?」

「人の裸を見てしまってこれくらいのことと言えるのは貴方だけでしょうね……」

 

ギルガメッシュの場違いな発言に冷ややかな声色で応じ、マスターを再度説得しようとするが結局、マスターが話を聞いてくれるようになったのは数十分後の話だった

 

 

 

**

 

 

 

「………で、どうして二人が裸で一緒にいたの?」

 

何とかマスターを説得して話を聞いてもらえるようになりそのまま部屋の備え付きの机で話をすることになった

 

「マスター、あれはギルガメッシュに襲われて無理矢理……」

 

席に着いた途端にギルガメッシュに襲われたことを強調してなんとか自分に対する誤解を解こうと思い、おおまかな経緯を説明した

 

「ギルガメッシュ……それってほんとのこと?」

「確かに無理矢理行為に及んだことは事実だが、アルトリア……何度も言うように貴様も楽しんでいたであろう?我とのまぐわいを……」

 

「た、楽しんでなどいません!!寝ぼけたことを言うのも大概にしてください!」

 

 

「じゃあ、結局ギルガメッシュが悪いってことかな?」

「仕方ないであろう雑種、我の妻は何かと素直になれないやつでな……我が素直になれるように少し教育してやっただけの話よ」

 

 

明らかに自分が悪いのに自分が正しいと信じ込んで話をできる根性は英雄王から学ぶべきことかもしれない、そう思っているとマスターが青筋を立てながら令呪が宿った左手を突き出し

 

「令呪を持って命ずるギルガメッシュ、この一か月休み無しでクエストを回り続けて」

 

「ふはははは……!無駄だ……!知っておろう……?長期間の命令は令呪一画では強制力が薄いことを……だからその命令は無駄で……なにっ……!?」

 

怒りのこもった声でマスターがそう命ずるが、ギルガメッシュは余裕と言わんばかりに高笑いをしてふんぞり返って椅子に座っている、だが数秒後突如としてギルガメッシュの身体が椅子から立ち上がり徐々にドアの方へと動いていく

 

「なっ……!?身体が……!ば、馬鹿な……!令呪の強制力は一画では弱いはず……!まさか………!」

 

ギルガメッシュの驚きの声に反応し、とっさにマスターの左手を見るとなんと令呪が三画すべてなくなっていた

 

「マスター……まさかギルガメッシュにすべての令呪を使ったのですか……!?」

 

「仕方ないよ……ギルガメッシュを無理やり反省させようと思ったら令呪を全部使ってこの一か月間は頭を冷やしてもらうから……、それに……アルトリアも私の大事なサーヴァントだから……私の大事なサーヴァントが傷つけられたんだったら、いくらギルガメッシュでも許せないから……」

 

マスターは少し複雑な表情をしながら私にそう告げると席を立ち、未だに何か喚いているギルガメッシュと共に部屋を後にした

[newpage]

あれから数週間が経った、ギルガメッシュはマスターの言った通り

クエスト周回から一度も帰ってきていない

自業自得だと内心思うところもあったが、数週間前に命を救って貰ったことを思い出すたびに思わず気にかけてしまう

それに、感謝の気持ちも一切伝えられていない

 

「今はギルガメッシュはどうしているのでしょうか……?」

 

嫌いな相手のはずなのに思わず口に出さずにはいられない

無意識の内にギルガメッシュのことを心配してしまっていた

 

最初の数日はすっきりとした気持ちだったが日が経つにつれ、なぜか不安感が全身を襲い始めた

ギルガメッシュは大丈夫なのか?もしかして……?

いつもの自分だったら思わないようなことを思ってしまう

 

悶々とした日々を過ごしていたが、ある日マスターから思わぬ話が入ってきた

 

「ギルガメッシュは今日から難しいクエストを攻略する予定なんだけど、ごめん……!アルトリア……ギルガメッシュと行きたくないと思うけど一緒に行ってくれない……?」

 

「分かりました、安心してください。私は貴方の剣なのですから……」

「ありがとね!アルトリア!ギルガメッシュが何かやらないか私がしっっかりと監視しておくから安心して」

 

久しぶりにギルガメッシュに会えるということに内心喜んでいた、しかしすぐさま頭を振り

(ギルガメッシュと会えたらうれしいなんて絶対に思ったらだめです…………!)

そう自分に言い聞かせながらカルデアス内部に足を進めるのだった

 

 

 

**

 

 

 

「ふはははは!!脆い!脆い!我を楽しませる奴がいないのか!?」

『____!!!????』

 

ギルガメッシュのゲートオブ・バビロンによって、砂漠で群れになっていたオーガが次々と吹っ飛ばされていく

 

『____!!!!!』

 

ギルガメッシュの背後を突こうとオーガが後ろから砂煙に交じり咆哮を上げ突進してくるが

 

「気づかぬと思うたか?」

 

ギルガメッシュは背後を不敵な目でちらりと見ると、すかさず自身の蔵から武具を射出しオーガの身体を串刺しにした

『____!!????』

突然串刺しにされたことに驚きと疑問を持つが、次の瞬間にはオーガの意識は闇の中へ消えた

気づけばギルガメッシュの周りにいた無数のオーガは見るも無残な状態になっていた

 

「どうだ!我が妻よ!我の活躍は!?」

「何度言ったらいいんですか!?私は貴方の妻ではありません!」

 

「お前こそ何度言ったら分かるのだ?お前は我の妻であると言っておろう……?」

「違います!貴方の思考回路はどうなっているんですか!?」

 

「全く不思議なことを言う奴だ……王たる我が妻と言っているのだから、我の妻であろう?」

 

「だからそれがおかしいんです!」

 

いつものようにギルガメッシュの妄言に付き合うのもこれで何度めだろうか?

若干ギルガメッシュの相変わらずの言動に呆れつつも、自分の中にあった孤独感という物は一気になくなった

 

「ギルガメッシュ、あんまりアルトリアに対して変なことを言わないでね……もし何かしたらまた周回をさせるよ」

 

興奮するギルガメッシュに対してマスターが釘を刺すと、興奮していたギルガメッシュの顔が一気に青ざめた

 

「もう嫌だ……周回は……やりたくない……」

 

あのギルガメッシュが顔を青ざめさせ小鹿のように、震えている姿など見たことがないので見ていてとても愉快だった

 

 

 

 

ギルガメッシュのおかげもあってか、砂漠でのクエストは驚くほどスムーズに進んでいた

もちろんギルガメッシュ一人に任せるということは魔力的にも無理なので自分が戦うこともあったが、基本的にギルガメッシュが率先して敵を倒しに行っていた、いつもならば「我が出向くまでもないわ」と言って何もしない事が多かったのに、今日はやけに積極的に敵を狩りに行っている

そんなギルガメッシュに疑問を持ちながらもクエストはスムーズに進んでいった

 

そして、いよいよ最後のクエストの場所に着いた

砂漠の中にポツンと佇んでいた神殿の中に足を進めると、巨大な門があり門の隣にあるレバーを倒すと門がゆっくりと上がっていく

神殿の中に入ると何百もある宝箱がそこにはあった

 

「うわぁ……!すごい!こんなに宝箱があるなんて……」

「これはすごいですね……一体何故こんなに宝箱が……?」

「こんな財宝、我が本気を出せばいくらでも出してやるというのに……」

 

ギルガメッシュのぼやきを無視しマスターと共に財宝に目を奪われていると急に門がガシャン!という音を立てて閉まった

それと同時に神殿が結界のような物に覆われ始め、ぞろぞろとシャドウサーヴァントと思わしき敵が次々と出現し始めた

 

「しまった……!罠だったのか……!」

 

すぐに武装するがもう遅く、無数のシャドウサーヴァント達が周囲を囲っていた

この前の時よりもまずい状況に剣を握る手が強くなる

 

「ギルガメッシュ!マスターは私が守るので、貴方はシャドウサーヴァントの相手をお願いします!」

「言われなくてもやってやろう!」

 

ギルガメッシュにシャドウサーヴァントの相手を任せ、結界のすぐそばまで行き何とかして結界を割ろうとするが、いくら剣で切りかかっても割れない、風王結界を開放し何とか結界を割ろうとするがそれでも割れない

割ろうと必死になっていると、後ろからシャドウサーヴァント達が続々と侵入者の命を奪わんとばかりに集まってくる

 

「こんなにもいるなんて……」

「くっ……!どうやら簡単には逃してくれないようですね……」

 

シャドウサーヴァント達はこちらの状況などお構いなく攻撃を仕掛けてくる、狙いはマスターのようだ……

シャドウサーヴァント達が一斉に矢を放つ、それに合わせ自分も風王結界を開放する

 

「ストライク・エア!」

 

殴りつけるような風がシャドウサーヴァント達を襲い、シャドウサーヴァント達を吹き飛ばす、放たれていた矢もあまりの風の強さに耐え切れなくなり矢の先が折れ地面に落ちた

吹き飛ばされたシャドウサーヴァント達は柱に叩きつけられると消滅した

どうやら追ってきたシャドウサーヴァント達は神殿の中心よりも弱いようだ

 

「これで全滅したのかな……?」

 

「分かりません……それよりギルガメッシュがどうなっているか見に行きましょう」

 

急いでギルガメッシュが残って戦っている神殿の中心部に行った

 

 

 

 

神殿の中心部に行くとそこには思いもしない光景が広がっていた

 

「おのれ……!この我にここまで手を焼かせるとは……許さんぞ……!英霊のなり損ね共が……!」

 

『………』

 

圧倒的にギルガメッシュに分があると思っていたが、意外にもギルガメッシュが押されていた

恐らく原因はそのシャドウサーヴァントにあるのだろう、そのシャドウサーヴァント達はカルデアで見たことのある英霊のなり損ねだった、名をエミヤということだけ覚えていた

 

「ど、どういことですか……!ギルガメッシュのゲートオブ・バビロンが次々と潰されていって……!」

 

ギルガメッシュが何か武具を射出しようとするとすぐさまシャドウサーヴァントがそこに同じような武具を複製し射出し武具を相殺、ゲートオブ・バビロンを完全に封殺していた

            

「くっ……!貴様……!まさか贋作者(フェイカー )か……!?」

 

ギルガメッシュもようやくシャドウサーヴァントの正体に気づいたようで、その顔を苦々しくする

恐らくギルガメッシュとは相性が悪い敵であろう、そう思いすぐさまギルガメッシュに加勢する

 

「ギルガメッシュだけでは無理です、私も参戦します!」

 

遠目で見ていたので数を把握出来なかったが、大まかに数えて十人はいる

これは確かにギルガメッシュも手こずる、十人を一気に相手をしていては勝てない

そう判断し、風王結界を開放し一気にシャドウサーヴァント達を吹き飛ばそうと試みる

しかしさっきのシャドウサーヴァント達と違い、とっさに盾のような結界を張り風を全てしのいだ

 

「なっ……!?風王結界の風を全て防ぎきるなんて……!」

 

一人は倒せると思っていたので、思わず目を見開いてしまった

だが遠距離攻撃が通じないなら近接戦闘に持ち込む、自分一人だけでは不利だ、そう考えギルガメッシュはマスターを守りつつ後方で支援してもらおうと指示を飛ばす

 

「ギルガメッシュ!貴方はマスターを守りながら後方から支援してください!」

 

 

「ならん!」

「あのような贋作者(フェイカー)などに我が遅れを取ったなど、王の沽券に関わる問題だ!」

 

ギルガメッシュはそう吐き捨て蔵から宝剣を2本取り出し、それを射出するのではなく手に持ちシャドウサーヴァント達へ突っ込んでいく

 

「ギルガメッシュ!?一人では危険です!ここは二人で一緒に合わせないと!」

 

引き止めようとするが、ギルガメッシュは聞く耳を持たずシャドウサーヴァント達に突撃していく

急いで自分もギルガメッシュに続いてシャドウサーヴァント達に突撃していく

 

ギルガメッシュが右手に持つ宝剣で斬りかかるとすぐさまシャドウサーヴァントの1人は短剣を複製し応戦した

宝剣と短剣がぶつかり合うがすぐさまシャドウサーヴァントが持っている短剣はギルガメッシュの宝剣により打ち砕かれてしまう

 

「貰った!」

 

すぐさま片方の宝剣を振るいシャドウサーヴァントを両断する

切り裂かれたサーヴァントは直ぐに消滅していく

だがすぐさま他のシャドウサーヴァントがギルガメッシュの後ろから切りかかる

 

「やらせません!」

 

切りかかろうとしていたシャドウサーヴァントをすぐさま風王結界を開放し吹き飛ばす

吹き飛ばされたシャドウサーヴァントは結界の壁に衝突するとさっきのように消滅していった

 

シャドウサーヴァント達も学習したのか、短剣ではなく宝剣を複製し始めた

そして4人がギルガメッシュに対して、もう4人が自分に対して切りかかってきた

 

「うぐっ……!」

 

「令呪を持って命ずる『アルトリア負けないで!』」

 

聖剣にかかる重圧に負けそうになるが、すんでのところでマスターが令呪でブーストを自分にかけたため、一気に力がみなぎり宝剣を押し返し弾き飛ばした、無防備になったシャドウサーヴァント達の一瞬を突き、聖剣でシャドウサーヴァント達の身体を横に両断した

 

『!!!!』

 

声にならない声を出し消滅していく

 

 

 

 

一方ギルガメッシュの方は押されていた

 

「ぬぅ……!英霊のなり損ないどもめがぁ……!」

 

ギルガメッシュが切りかかってもすぐさま別のシャドウサーヴァントに遠距離から攻撃される

ゲートオブ・バビロンを使おうとしてもすぐさま潰されてしまうなど八方ふさがりであった

ギルガメッシュはアルトリアと違い戦士ではないため、近距離戦になるとどうしても差が出てきてしまう

シャドウサーヴァント達はギルガメッシュの弱点を見抜いたようで2人は近距離、もう2人は遠距離からの攻撃をして

ギルガメッシュが上手く戦えないようにしていた

 

「我は認めんぞ……!我が 贋作者(フェイカー )などに負けるなど……!」

 

完全に頭に血が上ってしまったギルガメッシュがまた切りかかる

シャドウサーヴァントの2人に切りかかるが、力ではシャドウサーヴァントの方が上らしく徐々に押されていき、持っていた宝剣を弾き飛ばされてしまった

 

「しまっ……!」

 

宝剣を弾き飛ばされ仰け反り返っているところに、シャドウサーヴァントが放った矢が迫る

痛みを覚悟したその時

 

「危ない!」

 

とっさにアルトリアがギルガメッシュをかばうようにして、その矢を受けた

矢は脇腹に刺さり、さらには肩にも刺さった

 

「うぐぅぅぅ……!!!」

 

『アルトリア!?』

 

矢を受けたアルトリアはそのまま力なく倒れてしまった、ギルガメッシュが急いで駆け寄りアルトリアを介抱する

致命傷ではなかったようだが、出血が多い……このまま何もしなければ命に関わってしまう

シャドウサーヴァント達はそんなアルトリアの状態を見ても構うことなくアルトリアを介抱しているギルガメッシュに向かって前進していく、ギルガメッシュはアルトリアをそっと離れたところへ寝かすと

 

「おのれ……おのれ、おのれ、おのれぇぇぇぇぇ……!!!!!」

 

妻を傷つけられた怒りとシャドウサーヴァントに遅れを取ったことの怒りがついにギルガメッシュの中で爆発した、蔵から何やら杖のような物を取り出しそれを思いっきり地面に突き立てた、するとギルガメッシュを中心に結界が張られていく

 

「雑種!この我に令呪を使え!この贋作者(フェイカー )共々結界を破壊してやろう!」

 

凄まじい怒りと共にマスターに対して令呪の使用を要求をした

 

「ギルガメッシュまさか……乖離剣を使うつもり……!?」

 

「安心せい!威力は抑える!」

「我が妻を傷つけたとなれば我も本気を見せるしかあるまい!」

 

「分かった!」

 

宝具に巻き込まれないよう離れた位置から、すぐに令呪をギルガメッシュにかけて宝具を使用可能な魔力まで充填する

ギルガメッシュは蔵から鍵のような物を取り出し、それをぐいっとドアのカギを開けるように捻ると、眩い光を放ちそれはみるみるうちに乖離剣エアへと変わっていった

ギルガメッシュの様子に焦ったのかシャドウサーヴァント達は結界内にいるギルガメッシュを射撃するが、結界に触れた瞬間矢はすべて跳ね返されてしまった

 

「無駄よ、この結界は神代の魔術で作られた物

そう簡単に破れはせぬ」

 

乖離剣エアが徐々に回転していき、その先にどんどんとエネルギーが集まってくる

威力は抑えているはずなのに、神殿が地震を起こしたかの如く揺れている

 

「さぁ……裁きの時だ……」

 

遂にエネルギーが溜まりきり、刀身が激しく回り始める

 

「我が花嫁を傷つけ、我のプライドまでも傷つける大罪を犯した物達よ、死を持って償うがいい!天地を切り裂くは我が乖離剣!

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」

 

ギルガメッシュの渾身のエヌマ・エリシュがシャドウサーヴァント達を襲う

破滅的な衝撃破がシャドウサーヴァント達を包み込み、その霊基は一片も残さずに塵となった

外に張られていた結界もギルガメッシュが張っていた結界もろとも粉々に打ち砕かれ、消滅した

 

「終わったか……」

 

そうぼそりとギルガメッシュが呟くとアルトリアを抱き起し、蔵からアシュヴィン双神の霊薬を取り出すとそれをアルトリアが負傷した部分に塗りつけた

そうすると、みるみるうちに傷口が塞がっていく

 

「う……ん……?」

 

意識が朦朧としていたアルトリアの意識は一気に覚醒した

アルトリアが自分の身体を見ると負傷していた場所はきれいさっぱりとなくなっていた

 

「ギルガメッシュまさか……またあの霊薬を使ったのですか?」

「あの霊薬は……その……貴重だったのではないですか……?」

 

少しバツの悪そうな顔でギルガメッシュに聞いてみる

するとギルガメッシュは

 

「よい、そもそも今回はアルトリア、お前の責任で負傷した訳ではあるまい

元を正せば我のせいだ」

「すまなかったな我が妻よ……」

 

しんみりとした顔でギルガメッシュが謝罪を述べてきたので、びっくりしてしまった

ギルガメッシュは謝ることを知らないとずっと思いこんでいたため、こんな風な形で謝罪されるとは思ってもいなかった

そんなギルガメッシュに感銘を受け、思わず自分から唇を重ねる

今までとは違い不快な感覚はなくむしろ心地よかった、ギルガメッシュもまさか突然唇を重ねられると思っていなかったのか若干戸惑っていた

 

「ふふ……ギルガメッシュ今回はありがとうございました」

「貴方のおかげでクエストをクリアできました」

 

いつもはギルガメッシュに対しては冷たい態度をとるアルトリアだったが、この日はひまわりのような笑顔でにこやかに接していた

ギルガメッシュもそんないつもと違うアルトリアに一瞬驚いた顔になるがすぐさま

 

「ふはははは……!当然であろう!我は英雄の中の英雄であるからな!」

 

すぐにいつもの調子に戻るギルガメッシュをアルトリアは穏やかに見つめていた




 pixivでも同様の小説を投稿しているので、良ければ……
 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12753560
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