A.筆者も蠱惑で耽美なトガヒミコのR18を書きたかった。それだけは真実を伝えたかった。つまり朱紅が悪いよ朱紅が。
※生理ネタです。そして二人の“個性”からそういうことになります。
※『トガヒミコが××を好きになるまでの物語』から少し未来のお話です。既読前提です。
痛いです。
おなかいたい。
ぽんぽんぺいん。
ぽんぺ。
「いたいのいたいのとんでいけー」
お布団の上、あーちゃんがトガの下腹部を撫でつつ囁きます。生理痛なんて、学生時代はそこまで酷くなかったと思うのですが、ストレスでしょうか? プロのヒーローとして活動し始めてから大変なことばかりですし。
勿論やりがいはありますけど、本当の本当に頑張って“個性”が『普通』蔓延る社会に合わない人のための制度を作っても思ったように機能しなかったり、当然のように制度を悪用しようとする生粋のヴィラン対策も講じたり、政府やら警察やら公安やらマスコミやらの対応もしないとですし、あばばばば。
「おしごとつらいです……」
「うん」
「でも、この前お手紙貰えたんですよ、ずっと自分の“個性”が嫌だったけど、これも自分なんだと受け入れることが出来ましたって……嬉しかったです」
「うん」
横になって丸くなりながら、ぼそりぼそりと心情を吐露します。あーちゃんはそんな私に添い寝して、後ろから抱きしめるような体勢で話を聞いてくれています。
「まだ、なりたいヒーローには遠く及びませんけど、少しずつ前に進んでいるのです」
「そうだね、ヒミちゃんはすっごく頑張ってるよ」
「……まぁ、それはそれとして、今はとにかくおなかがいたいです」
「うーん、病院行く? ピル貰ったら楽になるかもしれないよ」
「病院ヤです……」
この体調で行きたくないです。じゃあ元気なときに行って貰っておけばいいとは思うのですが、おしごとたくさん、おしごといっぱい、おしごとしなくちゃ……おしごとどこです……?
「ヒミちゃんヒミちゃん、今日はお休み! お休みの日だよ! ゆっくりしようね!!」
「あえ、資料作成は、報告書は、始末書は……?」
「ないよ! ないから! うん、ちょっと燈矢兄ちゃんに言ってお休み増やしてもらおっか!!」
あーちゃんがワンワン元気です。カァイイなぁ。
「そういえば、あーちゃんは生理軽い……というか、来てます?」
「来てるよ? 軽いし経血はすぐ肌から吸収されるけどねー」
「月イチで妙に元気なときがある理由、それでしたか……」
「あ」
何か思いついたような声を漏らしたあーちゃんは、下腹部を撫でていた手をさらに下へと伸ばしていきます。
「ボクがヒミちゃんの経血を吸収したら早く生理が終わる、かも!」
「そうかなぁ」
「やってみようよー。たまにはボクもヒミちゃんの血を被りたいし、ダメ?」
少し考えようとして、おなかがいたくて、あーちゃんならいいかと思って、太腿に触れて止まっているあーちゃんの手を、私はそのまま受け入れました。
「……おまかせします」
「わーい、任せて!」
あーちゃんはいそいそと服を脱ぐと、私が着ているワンピーススカートの中に手を差し入れます。そのまま下着の中へ、あーちゃんの指先が、私の身体にくちゅりと沈みました。
「んぅ」
大事なところを自分以外の人が触るという、初めての感覚に思わず声が漏れます。どこか甘さの混じる刺激は、それでもすぐ、ジクジクとした痛みに飲み込まれてしまいました。
「あったかいね」
指をもっと奥の方へと挿し入れようするあーちゃんは、私の血を被って『変身』し、トガの姿をしているのでしょう。録音した自分の声とはまた違った、聞き慣れない自分の声が耳元にあって、少しぞわぞわしました。
ぐちゅり、ぐちゅりと、経血を掻き出すように蠢く指をどこか他人事のように感じながら、ぎゅっと目を閉じます。少し荒くなった息を整えるように、大きく息を吸い、ゆっくりと吐きました。
「あれ?」
あーちゃんが指を引き抜き、起き上がって身体も離します。パタリと仰向けになって、あーちゃんの方に目を向けると、彼女は血に濡れた指先を不思議そうな顔をして眺めていました。
「あーちゃん?」
「なんかね、吸収できてないみたい」
んー、と瞬きながら首を傾げます。指先はずっと、紅く染まったままです。
「前はヒミちゃんになっても吸収できてたけど、“個性”がなにか成長でもして、『変身』した身体がヒミちゃんに近づいたのかな?」
「かもしれませんね」
「なるほどなー」
うんうんと頷いたあーちゃんはそのまま、指先をぺろっと舐めました。
「血の味がする!」
「……おなか壊しますよ」
「大丈夫、おいしかったから!」
おいしさは関係ないと思うのです。
「でもあれだね、血の味のままおいしく感じるんだねー、物語とかだとさ、精液を甘く感じるとかあるじゃん?」
「あるの……?」
「あるよー、よく媚薬になったりもするね」
あるんだ……いや、当然のように言われても反応に困ります。というより、あーちゃんはそういった話は苦手じゃありませんでした?
「そういうの、読むんです?」
「うん、意外と面白いよー。あ、漫画やアニメだと恥ずかしくて見れないけど、小説だと読めるって気づけたんだ、薦めてくれたパープルのお陰だね!」
「峰田くんかぁ」
んー……うーん……うん、場合によっては焼き葡萄になってもらいましょう。いや、経緯が分からないのでもしかしたら無罪かもしれませんけど、色々と前科が多いので、彼。
そうこうしていれば、指先を綺麗に舐めとり終えたあーちゃん(トガのすがた)が物足りなさそうな顔でこちらを見ています。
「ねぇねぇ、チウチウしていい?」
彼女はふにゃふにゃと笑いながら、私の脚を撫でるように触れました。
「吸収するのも、吸い出すのも、おんなじだもんね」
片脚を優しく持ち上げて、脚と脚の間に空いた空間へ、あーちゃんがひょこっとやってきます。待てが出来ないワンちゃんみたく、そわそわと身体を揺らしていました。見かけはトガでも、中身はまるっとあーちゃんです。だから、愛おしいなって気持ちと、血を飲みたいとトガと同じ想いを抱いているあーちゃんに、悪い気がしていなくて。
「うん、いいよ」
こくりと素直に頷いて。
「そうだねぇ、おんなじだねぇ」
うっそり笑えば、いつのまにか、おなかのいたみも少しだけ引いていました。
このあと滅茶苦茶チウチウした。
書いててR18書くの苦手なんだなこの人って思いました(他人事)