時系列は大体ゼロ1直前か中盤くらいから。
あなたは森の中を歩いている。
その森は人気もなく、整備もされておらず人間とレプリロイドの共存のために作られた安息地ネオ・アルカディアに似つかわしくない場所だ。
それも当然、まだ人が住みやすいような完全な復興がされていない区画。物好き以外が立ち入ることはほぼない。
ある日あなたの携帯端末に舞い込んできたメールにはこの区画の座標に来るように、と書かれていた。
送り主は初めて貰った時こそ信じられない話ではあったが……
指定された座標には青いレプリロイドの姿が、一体。岩の上に座っていた。
そのレプリロイドは女性型で、ショートヘアのようなヘルメット。
後頭部の左右から伸びるパーツはまるで二つ結びの髪のようにも、魚のヒレのようにも見える。
すらりと伸びる細い手足、白いウェアパーツに手足を覆うストッキングのような青く薄いアーマー。脚はハイヒールのような形をしている。
唯一ヘルメットから覗かせる顔は一瞬人間と見紛うほどに人肌に近く小さな顔。
サファイアの瞳はこの世のものとは思えない程に透き通っている。
一見可憐なレプリロイドだが、あなたは知っている。暴走したレプリロイドこと、イレギュラーから人々を守る守護者の筆頭。四天王が一人。
レヴィアタンだ。
「来たのね。待っていたわ」
ネオアルカディアにおいてその名を知らない者はいない、そんな彼女がたった一人でどうしてここにいるのか。
理由はあまり言えない。
「さ、始めましょう」
ちょんちょん、とレヴィアタンは隣の空いた場所を指す。
あなたは誘われるように岩の上に腰掛ける。するとレヴィアタンの小さな手が、あなたのズボンに伸びる。
そして股間のチャックの前に軽く触れて上下にさする。
これから起きることを、あなたは知っている。だからあなたの分身は熱を帯びていた。
「もうこんなに大きくなって。期待してたのね」
耳元でレヴィアタンの囁き声があなたの鼓膜を擽る。くすっ、と笑うたびあなたは耳がこそばゆくて肩が跳ね上がる。
そんなあなたを面白がって、息を吹きかけてくる。
「くすっ……ふー、ふー、ふぅぅぅぅ……」
蒼海の海神という異名を持つ、水と氷の力を操るレプリロイドなのもあり、冷たい息があなたの耳という耳を愛撫しあなたの背筋がぞくぞくと震える。
「かわいいわ……ふふっ」
普段ならかわいいと言われてあまりいい気がしないのだが、今この瞬間だけはあなたの劣情を煽るスパイスでしかない。
熱を帯び切ったあなたの分身は外の空気を吸いたがっているが、ズボンが抵抗するせいで叶わない。
その痛みにあなたが少し苦しむそぶりを見るや否や、レヴィアタンがそのサファイアの瞳で覗き込んでくる。
「性器、外に出したいのかしら?」
わかり切ったことを問いかけてくる。確信犯だ。あなたは頷くがレヴィアタンは首を横に振った。
「だめよ。まだ」
あなたは分身を自分の手で出そうとしたが、レヴィアタンはそれを手で制して阻む。そして、再びあなたの耳に口を近づけ……
「あむ」
耳を甘噛みした。
そんなことどうやって覚えたのだろう、とあなたは疑問に思うがきっとこの為に勉強してきたのだと思うと愛おしくなる。
これからも逢瀬を重ねたくなる。
けれどもレプリロイドは『そういうこと』を前提につくられていなければ涎なんてものは出すことはできない。
スピーカーがあれば口もそもそも必要はない。舌は半ば飾りのようなものなのだ。
けれども、レヴィアタンは水を操るレプリロイド。舌に水気を帯びさせることは出来る。
冷たい舌がヒルのようにあなたの耳の外側を這い回る。
「ぇる……れろ……はぷ……ちゅるっちゅぅぅぅうっ」
耳たぶを甘噛みして吸い上げる。それと並行してレヴィアタンの手はあなたの股間をズボン越しに這わせるのだ。
耳たぶを吸い上げた後は、耳の内側に舌先を這わせ、凸部分をなぞり終えたら次は耳の穴に舌を差し込む。
レヴィアタンの舌がまるで肉棒のようにピストンしあなたの耳穴を犯す。
「ぇぅ……っぷ、っぷ、っぷ……ちゅろろろろろっ」
そしてひとしきり犯し切った所で追い討ちに舌で、耳のあらゆる場所を左右に動き回る舌で嬲って嬲ってから満足したのか口をやっと離した。
「ぷはっ……すごい顔。そんなに気持ちよかったの?」
煽り立てるような蠱惑的なその物言いはきっと生来のものだろう。噂だとネオアルカディア創設者である伝説の英雄、エックスのデータを元に作られたと言うが、そんな畏れ多い存在に今劣情を煽られ、耳を嬲られ、あなたの分身をひどく焦らしている。
この状況そのものがイレギュラーだ。
普通ではきっとあり得ないことなのだ。けれども今起きてしまっているのだから受け止めるしかない。
「出すわよ」
じーっと、ファスナーを下ろしてズボンと下着からからあなたの分身を解き放つ。
拘束を無くしたあなたのそれはぶるんと、外気にその身を晒し今か今かと射精の瞬間を待ち侘びている。
「随分と硬くなってるわね……ふふっ、ふふふっ」
あの……レヴィアタン様?
笑い声が怖いんですが?
あなたの訴えはどこ吹く風、完全に味を占めている。根本的に彼女はSっ気が強い。
空に向いた分身にレヴィアタンは小魚のように細い指を絡め、体勢を直してもう一度身を寄せる。人に限りなく近いように作られたレプリロイドだ。
強度は当然あり、その腕は、胸は。少し柔らかくも硬い。
ベスト型のアーマー越しとはいえ胸は作り物であるが故にゴム毬のようだ、とあなたは思う。そんな感触をわざとレヴィアタンは感じさせようとしている。
「随分と貴方も物好きね。変態というべきかしら? そういうことをする店もゴマンとあったでしょうに、まさか私にそんなことをさせようなんて。まぁ、貴方の壊れた顔が見られるのだから私はそれでいいのだけれども」
あなたの分身の先端から滲み出る透明の我慢汁をレヴィアタンは指で馴染ませ分身全体に行き渡らせる。
そういうことをするためのレプリロイドは人肌レベルの暖かさと柔らかさを持ったパーツを持つ。けれどもレヴィアタンはそんなレプリロイドとは違う。
人間の生きる環境を維持し、イレギュラーから護る戦士なのだ。
「あなたのことを虐めていると私もおかしくなってしまいそう」
そう言いながら、我慢汁塗れの白い手であなたの分身を包み、しゅこ、しゅこ、と上下する。
「しこ、しこ、しこ……壊れていく貴方の顔を見ていると、私の何かが疼くの。もっと壊してあげたくなる」
レプリロイドあるまじき歪んだその物言いを耳元で囁かれたあなたは何か咎めることもない。
ただ、リズミカルに上下する分身を優しく握ったぬるぬるの手に合わせて耳元で「しこ、しこ、しこ、しこ」と囁く彼女に甘んじるだけだ。
「あぁ……いいわ。もう限界なのね……んちゅ、れる……ぇろぇろぇろ……」
耳を舐める傍ら、スピーカーから続けて「しこ、しこ、しこ、しこ」と囁くそれは機械にしかできない芸当だ。
そんな未知数の快楽はあなたの耳越しに背筋を震わせ、守護者にあられもないことを言わせているという事実から下腹部から熱が込み上げる。
どんどんあなたの分身の先まで昇っていくそれに、レヴィアタンは気付いたようだ。
「もう出すのね……ほら、出してしまいなさい。子を成す為のそれを、無駄撃ちしなさい?」
そう、これは無意味だ。
でもレヴィアタンとこういうことをすると望んだのはあなた自身だ。そしてそれを許したレヴィアタン。
レプリロイドと人間。生殖としてはあまりにも無意味だとしても彼女と「そういうことをしている」という事実は何物にも変え難いのだ。
「3」
込み上がる熱は、あなたが下腹部に力を入れない限り迸ってしまいそうだ。
「2」
あとは時間の問題。
レヴィアタンは構わず、見た者の劣情を誘うような笑みを見せる。
時には分身の亀頭を我慢汁塗れの掌で、嬲る。
「1」
「ほら、出して、出しなさい? あなたが本当なら子を成す為の種を、子を成せない私の手で出しなさい? びゅっ、びゅっ、びゅーっ……」
耳元であなたの敗北を誘うように射精を促す。あなたは耐えきれずレヴィアタンのベストの下に手を潜り込ませる。
「あぁんっ!? ちょ、ちょっと!?」
咄嗟の行いに驚いたのか、それとも感じてしまったのか。きっと後者だ。
ベストの下のレヴィアタンのそれは想像していたより硬く、それでいて手で覆える程度のお碗型の形のいい膨らみだった。
それと同時にあなたの先端から白いものが迸った。
「きゃっ……ぁん……出た……」
どくっ、どくっ、と白いゼリー状のものが先端から吐き出され、すぐそばにいたレヴィアタンの青く美しいアーマーを、唯一人肌に似た端正な顔を白濁に染める。
まるで芸術品のような美しさを持つレプリロイドが、あなたの欲望に染まっていく。
「はぁ……精液がこんなに」
顔についた白濁を指で掬い取り、不思議そうに眺めてからチロリと舐めとる。
そして……
「いつまで触ってるの?」
ベストの下に潜り込ませたあなたの手にレヴィアタンは呆れ気味に指摘したことで賢者タイムになって落ち着いたあなたは咄嗟に手を離す。
ゴム毬のような作り物の乳房は、本来触れてはならないものに触れた気がして、背徳の感触がした。
◆◆◆◆◆
「またあなたの壊れた顔が見れたわ。……どうしてでしょうね、見ると満たされるの。わたしには無いはずのものが熱く疼いて、欲しがるの。もっと、もっと、って。まるであの戦闘バカみたいな物言いで嫌になるわ」
事を終えてあなたが崩れた自分の衣服を整えている間、レヴィアタンは満たされ切った表情をしていた。しかし同時に、下を見ると下腹部に手を添えて小刻みにさすっている。
まるで幻肢痛のように、存在しない子宮の疼きに耐えているようにも見えた。そんな様がいじらしい。
女王様のように高飛車気味に煽る彼女も、こうして未知の疼きに耐えている彼女も可愛らしい。
「また、会いましょう?」
どうしてこんなことになったのか。四天王の紅一点である彼女とこのような逢瀬を重ねているのか。
これには深いわけがある。
全ての始まりは……ほんの事故だったのだ。
レヴィアタンに炎技を喰らわせていけ
作者のモチベーションとなるのでオシコり報こ……もとい感想お待ちしてます(`・ω・´)