A:正直興奮した
きっかけとは言っても大したことはない。
ネオ・アルカディアが理想郷とは呼ばれても個人が幸せに生きられているかどうかは別の話。そして完全な理想郷とは程遠い現実がそこにあった。
事情は……言う必要はあるまい。
何もかもに疲れ切っていたあなたは、ただ街中を彷徨っていた。
人間が人間である以上避けられないものがある。それは人が人である限り他人をボロ雑巾になるまで虐げ、生きる気力も手段も時間すらも奪う。
一方でレプリロイドがレプリロイドである以上、避けられないものがある。
それはイレギュラーだ。
暴走したメカニロイドやレプリロイドは時として無実の人々やメカニロイドに害を成す。
間が悪かったのだ。
あなたは気付けば、作業用重機の形をしたメカニロイドのアームに捉われていた。どうやらあなたがアームに捉われたままでは止めることは出来ないようだ。
このまま放置すれば市街地に影響が出るだろう。暴走しているメカニロイドの防御力も出力も段違い、下手な
となれば治安維持部隊からすれば人間の一人二人を消し飛ばしてでも市街地の多数を救う事を選ぶ筈だ。
そんなあなたの前に現れたのが、そのレヴィアタンだった。
噂では聞いていた。ネオ・アルカディアを守護する四天王が一人、冥海軍団と呼ばれる寒冷地や海域のエキスパートのレプリロイド集団の筆頭である最強クラスのレプリロイドの一人。
それを見たその時のあなたは希望を持てなかった。このまま生きていてもしょうがないと、ただ目の前で氷の獣を呼び出し、暴走メカニロイドを破壊しようとする彼女にあなたは恐怖を感じなかった。
もう助からない。そう諦め切っていたからあなたは目を閉じ終わりをただ待つ。
気付いた時には、あなたは瓦礫の上横たわっていた。
体に力は入らず、身を起こそうと首を動かそうとするとじくり、と熱を帯びるのを感じた。
これは血だ。自分の身体が壊れ始めている事に気づく。レヴィアタンによって破壊されたメカニロイドはあなたより一足先に動かなくなっていた。
空は底抜けに青く、あなたはぼんやりと破壊され切ったメカニロイドを羨む。
自分で死ねるほどの勇気は持てなかった。だから暴走したメカニロイドに全てを委ねてみてもこんなふうにに半端な状態だ。
そんな自分を嘲笑っていると、透き通るような白い肌と青い瞳があなたの視界に入り込んだ。
「…….あなた、随分と怯えなかったわね」
あぁ、流石はレヴィアタンだ。
あんなメカニロイドは人質さえいなければ破壊することなんて訳もない。
「本来なら傷ひとつ付けず救出するのが筋なのだけれども……出来なかったことをお詫びするわ」
いいよ。そんなこと。
本来ならば敬語で話すべきようなビッグネーム相手にタメ口をかましているのはきっと死を諦めていないからか。
冷静に考えるなら人類を守護する存在が人類に牙を剥くなんてことはないだろうに。
「一つくらい、望みを言いなさい。出来ることならば多少手回しはしておけるから」
それはきっと、ネオ・アルカディアなりの詫びだったのだろう。
その言葉が、自暴自棄のあなたに隙を与えてしまった。
どうせ死ぬなら、レヴィアタン様とエッチなことがしたい。どうせ人間の女とは望めない身だ、だから。
当然、この言葉はわざとだ。
けれども、その芸術品のような肢体と透き通るような瞳。人の肌ではないとはいえ純白のアンダーウェアの部分を舐め回し犯すことが出来たらどれだけ幸せだろうとは思う。
けれども初対面も同然な相手に言う台詞では決してない。所謂セクハラというものなのだ。
もし不興を買い、彼女の手に持つ槍で貫かれるのならそれもそれで悪くはない。
そんなあなたの思いとは裏腹に、当のレヴィアタンはその青い瞳をパチパチと瞬かせ……
「は?」
と、素っ頓狂な声を上げた。
「何言ってるの? え……馬鹿じゃないの? 頭打っておかしくなった? そもそもわたしはそういう事の為に作られていないの。そんなにしたいのなら、そういう店に行けばいいじゃない」
そこまで言うかと文句の一つ二つ言いたくもなるほどのオーバーキルな悪口だったけれども、薄れていく意識の中であなたは
レヴィアタンだから、いい。
と、最後の力を振り絞って口にした。
意識が途切れ、視界がぼやけていく瞬間、眼前の少女は少し考え込んでから意味ありげに微笑んだ気がした。
それからはあとは流れだ。
先端医療というものは素晴らしいものだ。奇跡的に生還したあなたは少しのリハビリだけで復帰した。会社からは酷い罵詈雑言、自己管理がなっていないだの、お前如きもう他の会社に行こうと生きていけまいだの言いたい放題だ。
もう関わりたくない。会社との連絡を断ち、死にぞこなった事を呪いながら病院から帰途につく。
そんな時に、メールが舞い込んできたのだ。
座標◯◯◯◯◯にて、待つ。
このメールは他言無用、必ず一人で来るように。
普段ならきっと疑い無視していたであろうメールすらも今のあなたを踏み込ませるには充分過ぎるものだった。
その先に待っていた者は……最早言うまい。
◆◆◆◆◆
「心ここに在らず、といった所ね」
過去を振り返っていたあなた。
気付くとあなたの上に青い少女の形をしたレプリロイドが跨っていた。
レヴィアタンだ。
何でもない、とあなたが否定すると「へったくそな嘘」と吐き捨てる。
そして跨ったその股の付け根で、あなたのズボンに押さえ込まれた分身に擦り付ける。
「言い出しっぺはわたしだから、願いの一つくらい叶えてあげるわ」
レヴィアタンに女性器はない。
誤解しないでほしいが男性器を持っているということではない。何度も言うがレヴィアタンにはそう言う事をする為の作りはしていない。
『そういったこと』をする前提のレプリロイドならば男を満足させられるだけの肉壺を取り付けられているのだろうが。
けれどもあなたはアーマー越しの存在しないレヴィアタンの肉壺を想像する。
膨らんだ股間に擦り付ける中でひだとひだがぐねぐねと形を変え水気を帯びていくのを。
そんなあなたの想像を察したのか、レヴィアタンはクスッと笑う。
「無いわよ。あなたが欲しがっているものは。……それでもわたしがいいのでしょう?」
そう。
きっと10人いれば9人が振り返るであろうその美貌と、可憐な肢体。
そして雄を煽り立てる様な蠱惑的な言動。だからこそあなたは後悔をしない。
彼女に誘われるように、あなたは彼女の穢れを知らない、これからもきっと知ることもないボディに黒々とした欲望をぶち撒ける。
あなたは、欲望のままに先日と同じようにレヴィアタンのベストの下に手を潜り込ませようと、まるでアスリートのように引き締まったお腹の上に手を滑らせる。
するとその手が胸に触れるより先に彼女は掴んだ。
「駄目よ。今日もあの時、壊れたがっていた貴方の望む通り──」
そして、あなたの身体をレプリロイドの力で無理矢理引き寄せ耳元に口を近づけ、囁き掛ける。
「──どうしようもないくらいに、滅茶苦茶に壊してあげるから」
その宣言は、何よりも甘美で。
何よりも、あなたが待ち侘びていた言葉だった。
「さぁ、今日も始めましょう」
◆◆◆◆◆
レヴィアタンの涎は、そもそも機能としてあった冷却水や水を操る力の応用だ。
けれどもあなたの分身を、肉棒を覆う肉壺の代わりにはなる。
くぱぁ、と開かれたレヴィアタンの口腔は濡れそぼっていた。粘膜を模した部分は鮮やかなピンク色。
蠢く舌はにゅるにゅると蠢き、まるでなめくじのように水分に漬けられてらてらと光っていた。
あなたもそう言うものを見たことがないわけではない。けれども、今のレヴィアタンの口の中は心を許されない限り見せられることはないだろうその女の持つ秘密の花園のようでもあった。
「ぁむ……」
とろとろの唾液に満たされた口を開きあなたの剥き出しの分身に、近づいていく。
まるで焦らすように、とろ火で炙るかのようにじわじわと近づけていくそれにあなたの腰は思わず浮かび上がる。そんなあなたの姿にレヴィアタンはわざとらしく首を引かせながらもようやっと唇が触れた。
顔のパーツだけ限りなく人間に近いように出来ているのだろう、唇はぷるんと弾み隙間から溢れ出る唾液はとろりとあなたの分身の先端に溢れ落ちていく。
この中に挿れてしまえばどれだけ気持ちがいいのだろう、そう思えば思うほどあなたの分身に血が集まるのを感じた。
「ぇぅ……」
そして──ぐちゅり、と音を立ててあなたの分身がレヴィアタンの唾液で満たされた口腔に埋まっていった。
『ふふふ……物は試しとは思ったけれども、やっぱり水気を帯びていると反応が違うわね』
咥えたままのレヴィアタンには口で言葉を伝える術はなく、そのかわりスピーカーでその感情を伝えてくる。
『あなたの使っているオナホール……とか言うやつよりは気持ちよくしてみせるわ』
どうしてそれを?
普段プライベートのことを口にすることはないあなたは少したじろぐ。
『わたしたちの情報網を甘く見ないことね』
「ぐじゅっ、じゅぶっ、じゅぼっ」
きっとこんなフェラチオをしていなければ鼻を鳴らしながら言っていたに違いない。
水気たっぷりの口の中で上下されるレヴィアタンの口腔は時として、柔らかい舌があなたの分身を舐めとっていく。
別の生き物の如く蠢く、その様は肉壺のそれと同じ。
「じゅるっ、ぐぷっ、じゅ……るっ」
『こうしてまたあなたが抵抗するような顔をすればするほど、昨日のようにお腹の下が満たされていく。熱くなっていく……この感覚、嫌いじゃないわ』
最初こそレヴィアタンの口腔はまるで氷水に漬けられたタオルの中に分身を突っ込むような感覚だったが徐々に熱を帯びていく。
人工知能が徐々に熱を帯びていっているのだ。それが人肌に近い温度であなたの分身を温め、精を搾り上げようと蠢く。
自分は子を成すための膣なのだ、と嘘をついてあなたの分身を刺激する口腔は膣のように誘惑を仕掛ける。
「ぐぷっぐぷ……ぉぉぉぉ……ぅっ」
『大きくなっていくのが分かるわ。人間のものでもないのに、子を成す術のないわたしの口の中にぶち撒けたいのね……意味がないのに。変態。……変態!』
変態、というたびにレヴィアタンの肉壺の代わりの口に締まりが出来ていく。言っている当人が罵る己自身に興奮しているようだ。
上下に激しくピストンするレヴィアタンの口元からは涎がとめどなく溢れ出てあなたの下半身を濡らす。
「じゅぷっ! ぐちゅっ、じゅるっ! じゅっじゅっじゅっ」
愛液の代わりに湧き出るその涎を撒き散らし、動きを少しずつ早めていく。
あなたの体が僅かにけいらんし、分身の大きさが限界に近いことを察したのだろうレヴィアタンがスピーカー越しに言葉を紡ぐ。
おおよそ四天王とは思えないような淫語をあなたにぶつけるのだ。
『ほら、射精しなさい。また白いのを望み通りぶち撒けてしまいなさい。わたしのボディを口の中をマーキングしたいのでしょう? セックスする為に作られていないレプリロイドに欲情して、おおよそ人間から程遠い動物のように……ほら、ほら!』
お風呂のお湯ぐらいに熱を取った唾液はあなたの分身が、レヴィアタンの口腔を人間の孕み袋と誤認させるには充分だった。
次第にあなたの腰はレヴィアタンの動きに合わせて上下し、徐々に上り詰めていく迸りにあなたは身を委ねる。
けれどもその前に、口の外に出してしまわなければ。あなたは慌ててレヴィアタンの口から分身を引き抜こうと腰をひく。だが、それを彼女の腕が阻む。
『びゅっびゅっびゅぅぅぅぅって出してしまいなさい……!』
「ぐじゅっ! じゅるっ! んんっ!? んんんんんっ……ん……ん……」
あなたの分身から白い欲望が吐き出されたその時、レヴィアタンの目が大きく見開かれた。
必死に口の外に漏れないように口を締め、喉を鳴らす。
どくん、どくん、と一定のリズムに合わせて吐き出されるそれはレヴィアタンの口腔に唾液と混じりながら流し込まれていく。
孕ませられないのに、絶対に孕ませてやるという雄の本能がレヴィアタンの口の中を犯し尽くす。
「……ぁ……んっ」
もう空になるまで出し切ると、レヴィアタンはゆっくりとその涎と精液に満たされた口の中からあなたの分身を引き抜く。
引き抜かれる瞬間まで吸い出されたお陰で精液の一つもあなたの分身にはこびりついていない。
「ぷはっ……随分と出すわね……若い男は出す量も多いと言うけど、あなたは底抜けよ」
悪態つくような物言いながらも、彼女の口の中には既に精液が残っていない。
それは飲み込んでしまったことと同義であった。
いいの?
あなたの問いに「良いわけ無いわよ」と切り捨てた。
「このままちゃんと後始末せずに帰ればメンテナンスにバレるわ。そうすればどうせ面倒なことになる。わたしの体にいつものようにぶち撒けてしまえば良かったものを貴方は」
責めるような口調だが、だいしゅきホールド紛いのことをして口の中に出させたのは彼女の方だ。それなのにどうして責められないといけないのだろう。流石にあなたが首を傾げていると、レヴィアタンはぷいっ、と背を向けた。
「やっぱり、あなたはわたしをおかしくさせる。あなたが壊れる顔を見れば見るほど、わたしがわたしを保てなくなりそうになる」
口元を指で拭い、すくといつもの岩の上から立ち上がる彼女を見てあなたは慌ててズボンを整え直して追おうとする。
このまま彼女が去るのを見ていたらもう会えなくなるような気がした。
けれどもそんな感情はきっとお見通し。
「じゃ……またね」
振り向いた彼女のまるで物足りないような切なげな表情は、そして無いはずの卑裂から溢れ出る蜜でも抑えんとばかりの内向きになった細い脚。そして、別れ際に名残惜しげに触れ合った指先同士が忘れようにも忘れられなかった。
高度過ぎる人工知能と身体のミスマッチによる不具合が起きているレヴィアタンさん
倒錯し過ぎている気もしなくもないが、和姦シチュでチキチキして快楽漬けになって初めての感覚でレヴィアタンが困惑するような話とか、狭いお風呂で不満げに浸かってイチャつく話とか非戦闘用に換装した状態の浴衣ックスやクリスマセックスもやりてぇなぁ(何言ってんだこいつ)
作者のモチベーションとなるので是非オシコり報こ……感想お待ちしてます(゚ω゚)