一度切りだと思っていたら、また同じことを繰り返していた。
そもそも私たちのようなタイプのレプリロイドにそういうことをする機能はない。
けれども私の
それからは流れだ。
私が呼べば彼は応えてくれた。彼が破滅を望んでいたからなのか、快楽を求めていたのかは分からないしこれからも問い詰めることもないだろう。
手コキだけではない、耳舐め、フェラチオ、今の私ができる事を使って、彼を溶かす。
知識を覚えれば覚えるほど、あの男は面白いようにその肉の竿を大きくし白濁を撒き散らす。
あぁ、可愛らしい。
あまり興味はないが生まれついての使命として守るべき対象たる人間が、こんなにも。こんなにも簡単に自分の掌で踊り狂うなんて。
造られてきて初めてだったのだ。下腹部がじわり、と疼く感覚がしたのは。
人間の女は性的な興奮を覚えるとそういうことがある、と聞いたことがある。子宮が疼いているのだとか。
でも私にはそんなものはありはしない。子供なんて作れたとしても作るつもりもないし邪魔だとしか思わないのだけれども。
この疼きに最初は困惑した。
何かしらの不具合だったんじゃないかって、私は自分のボディを調べてそれらしき不具合が起きているか確認もした。
結果は……異常ナシ。
何も起きていないのなら、それでいい。
ただ、この疼きが時間と共に消えた後少し切なくなった。もう一度同じ疼きが欲しい。
試しに人間の女がすることを試してみた。
私に女陰はない。
私に胸は……いや、あるにはある。ただ問題があってそれがただの飾りであるということだ。
そんなものだから当然期待していた結果なんてものは得られない。時間を無駄にしていくだけだ。
あの男で遊んで疼きを求めてしまう。
逢うたびに、責めるたびに、私の下腹部の疼きが入る。その度に私の手はそこに手が伸びていた。
愛おしげに自らの下腹部をさすっている。
あぁ、これが欲しかったんだと。
私の中の雌の本能が満足していた。
今の私はおかしい。
そう理性が分かっていても、彼に逢いたくなる。彼を壊して、また同じ疼きが欲しくなる。
それをただ、繰り返していく。
気付けば彼の要求に応えること+破滅を求めてきたことに対する嫌がらせを兼ねた行為は、気づけば彼を責めて壊れる様を見ることで疼きに身を捩らせることが目的になっていた。
彼が私に触れようとしたのはあの最初の行為から10度目かのことだった。
防護用のベストタイプのアーマーが胸部にはある。それに下から手を潜り込ませたことに私は驚いてしまった。
触れた所で何も得られないのに。
強いて言うなら失うだけ。私のおっぱいはただの飾りだ。柔らかくなんてものはない。
彼が期待していたものはきっと人間の女の持つ指すら沈み込むような、柔らかいものだ。
だから──
「いつまで触ってるの?」
刺々しい言葉が気づいたら喉から出ていた。
私は人間とは違う。彼が期待しているものは持ってなどいない。
そうして彼ががっかりすることで私はあの疼きを失うことが嫌だった。
行為の後、満たされたような顔をする彼を見ることができなくなることが嫌だった。
他のレプリロイドを行きずりの人間に同じことをさせたいとは思えなかったし、それでいてあの顔を見られるのは彼だけにしか出来ない。
だから願いを掛けるように私は告げる。
「また、会いましょう?」
と。
◆◆◆◆◆◆
イレギュラー化したレプリロイドやメカニロイドの犯罪や暴走に巻き込まれたことはあるが、あくまでこれは単独犯だ。
明確にテロ、と呼ばれるものに巻き込まれたのはあなたにとっては初めてだった。
後々これは元ネオ・アルカディアのレプリロイド、エルピスが指揮したレジスタンスによる「正義の一撃作戦」と呼ばれる電撃作戦だったと知ることになるが今のあなたには知る由もない。
明確にレプリロイドたちは居住区に住まう人間を狙いはしなかった。どちらかと言えば、インフラ系統に関する攻撃だ。
爆破、射撃、多種多様な暴力が片手間に生活を破壊していく。インフラや地形を破壊すれば確かにガードメカやパンテオンの動きを制限できるだろう、おそらくそれが狙いだ。
それをただ逃げ惑う人々に揉まれながらあなたも共にレジスタンスのいない安全地帯まで向かう。
「パンテオンだ!」
誰かの声にあなたは視界を動かすと、誰かの声の通りパンテオンやガードメカたちがレジスタンスを迎撃するために出動していくのが見えた。
あぁ、もう大丈夫だ。
そう、安堵したのも束の間。
近くにいた他の民間人に突き飛ばされ、あなたは地面に叩きつけられるように倒れる。
そして追い討ちをかけるかの如くあなたの後ろで逃げていた人々たちが地面に転がったあなたなどお構いなしに踏みつける。
体の中から聞こえて来る嫌な破壊音を聞きながら立ちあがろうとしても次の誰かに跳ね飛ばされる。
ようやっと、収まったなと思ったあなたが立ち上がったその時だった。
「なんか落ちて来るぞ!!」
──あ。
誰かの叫びに気づいたあなたがふと顔を上げると、そこには墜落していく飛行メカのパーツが火花を散らしながらあなた目がけて落ちていく。
突然の光景にあなたは避けるという選択肢が奪われていた。足は思うように動かず、腕が身を守ろうとガードするだけ。
その時、あなたは思った。
死にたくない、と。
落ちていく壊れたガードメカ。大きさは大体1ガロン分のボトルサイズの金属の塊だ。
そして、光の剣を持った紅い誰かが。
あなたと壊れたガードメカの間を横切り、そして。その光の剣を閃かせた。
◆◆◆◆◆
正義の一撃作戦と呼ばれることになるそれは、結果的にネオ・アルカディアの市街地に凄まじい被害を与えた。
民間人に踏まれまくった結果、医師には骨がちょっとやられていると言われたがこれでも生き延びることができた。
一旦安静、家から出るな。
自宅は幸い攻撃を免れてはいるが、電線系が先日の攻撃で切れてしまったため停電中。
ベッドの上で寝転がったままあなたはぼんやりとする。特にやることもないし、再びやっとこさ手に入れた新しい仕事にも出られず、残した仕事のことを考えてもどうしようもないのであなたはついに考えるのをやめた。
まどろみに身を任せてあなたは意識を手放していた。
特に夢を見ずに眠ることができるのは、ちゃんと休めている証拠だと。そんな話がある。
あなたは真っ暗闇の中、頬に小さな圧迫感を感じた。
ちょっと不快感を持ったあなたは首を軽く振り払うかのように振るとその圧迫感はさっぱりなくなった。
何か端末を見ながら寝落ちして、頬に端末がぶつかった。そうに違いない。
そもそもあなたは一人暮らし。住まう家のセキュリティが泥棒の侵入を許しはしないのだ。
目を開ける。
当面は骨がやられて不便な生活の始まりだ。そんなうんざりとしたような感覚を覚えながらあなたは──開かれた瞳の向こうに待つ何かを見て呆然とした。
「あ、起きた」
──は?
あなたは思わず、素っ頓狂な声が出る。
何故家にいるんだ。そんな感想しか湧かないのだ。
青い瞳はあなたを見下ろしている。
──レヴィアタン?
「随分と散らかっているわね。ちゃんと掃除くらいしなさいよ」
勝手に家に上がり込んでおいてこの言種。
いつも通りの彼女に安心しながら、あなたは口を開いた。
「……ん? どうして私が居るのって? 事情聴取って所かしらね。勝手だけど鍵はハッキングして開けさせてもらったわ」
事情聴取。
あのテロに巻き込まれた事か。それとも……あなたは過去に何をやらかしたか思い出すために振り返る。
レヴィアタンにセクハラ紛いどころか、セックスしてしまった事か。
心当たりしかなくてあなたは沈黙した。心なしかレヴィアタン当人からはピリピリとした雰囲気を出しており冗談の一つも通じはしないと本能が察した。
「紅いレプリロイドを……ゼロをあなたは見たかしら?」
ここで嘘をつく必要はなかった。
何ぶん、多少なりとてレヴィアタンのことは信用していたあなたは首を縦に振り、彼のやったことを伝える。
報道で見たことがある。あの紅いレプリロイドはエックスを殺害した最低最悪のイレギュラー、ゼロだ。
けれども彼は落ちゆくメカニロイドを叩き切ってから、あなたの安全を確認してからそのまま建物の影に運び何処かへ去っていった。
まるで嵐のような一瞬だったことをレヴィアタンに伝えると「そう……」と零した。
「このことは誰かに話した?」
ゴタゴタのせいで一度もそんな話はしていない。他人にあれこれ話したとしてもきっと信じてはくれない。
普通の人間ならば人間に害を成すイレギュラーがあなたを助けて去るなんてことは有り得ないと断じるのだから。
「なら、知らないふりをしてて。あれはゼロじゃなかった、私は何も聞かなかったことにするわ」
あなたは言われるがままに頷く。
するとレヴィアタンは先ほどまでのピリピリとした雰囲気は何処へやら、クスッと小悪魔めいた笑みを浮かべた。
レヴィアタンの細い腕があなたを覆う布団に伸びていく。指先のいく先はあなたの肉竿を覆う布団の上だ。
「死ななかったことは褒めてあげる。ちょっとは進歩したってことかしら」
さするように、円を描くように撫で回す腕の動きはまるで蛇のように艶かしく、指はくすぐる様にあなたの固くなりかけた竿の上で動かす。
「大きくなった。期待していたの?」
期待していようが期待していなかろうが、レヴィアタンのような女に誘われては雄の本能が反応せずにはいられない。
散々っぱら人間とは違う肉体と体を重ねてきておいて、散々っぱら人間のような感触などないと思い知らされたとしても、それでも身体を重ねることに期待してしまうのは異常なのかもしれない。それでもあなたはこの感覚に拒絶をしない。
──しょうがないだろ。レヴィアタンがするから
「随分と最近、口答えといい先日のセッ……アレといい、逆らうわねあなた……」
確かにここ最近というよりレヴィアタンに会った時に比べれば多少はマシにはなった気がする。
死にたいとは思わなくなったし、新しい仕事を手に入れて今日も生き続けている。
そしてあのテロについても、あの時自分は死にたくない、生きたい。そう思って逃げてきたはずだ。
「まあいいわ」
そう言うとレヴィアタンは布団の中に潜り込み、あなたのズボンの中に手を入れると爛々とした目であなたを前に肉食獣のように口角を吊り上げた。
「アは……硬くなってる」
すりすり、と手を動かし、あなたの竿の先端から我慢汁が出るように扱きながら、あなたの耳に舌を入れる。
「ぁむ……れろ……ちゅる……んんぅ……」
下と上、同時に犯されている感覚に身を浸らせているとそんなあなたの顔を見たレヴィアタンは満足げだ。
「……れぉ……んっ、耳いじめられて肉の竿もいじられて。病人なのにそんなにして撒き散らしたいの? 孕まないレプリロイドを孕ませようって。へんたいさん」
何も言い返せない。
怪我に対してあなたの肉竿は元気だ。レヴィアタンに責められ嬲られ白濁を吐き出したいと必死に手コキをされながら訴えている。
レヴィアタンははむっ、とあなたの耳たぶを甘噛みし。蛇の舌のようにちろちろと舐める。
──いったいどこで習うのそれ
苦悶の中で問いかけてもレヴィアタンは答えない。きっと何処かで勉強なりなんなりしているのだろう。
耳の中を舌でピストンされ、快感に飲み込まれたあなたから思考力をごっそりと奪う。
あなたの肉竿から徐々に肉竿が登ろうとしたその時、察知したレヴィアタンはぎゅっ、とあなたのそれを握りしめた。
うっ、とあなたは痛みで目を絞るように閉じていると、彼女は口を開いた。
「疼いてるだけじゃ満足出来ないわ。だから……私を満足させて?」
どうやって、と問いかけるより先にレヴィアタンが一度ベッドから出て下半身のパンツを思わせるパーツを外す。
すると先のシャワー室で見たあの卑裂が露わとなった。
毛の一つもない、レプリロイド特有の人間離れした色の肢体。レヴィアタンの場合は純白だ。
露わになった、ぷにぷにとした肉の裂け目と、先端にある小さな肉突起。指で弾けばきっとその細い身体を跳ね上がらせ先日のように乱れ狂うのだろう。
あなたは体の痛みを堪えながら身を起こそうとすると、レヴィアタンは肩を押してあなたの身動きを封じた。
「……病人は大人しく寝て私を満たさせなさい」
そう言うや否や自前で持ってきたのであろう、小さなボトルを取り出した。
おそらくローションだろうそれは柑橘系の香りを発しながら、とろりとレヴィアタンの指の上に乗る。それを股の裂け目まで持っていき、ローションの乗っていない指でくぱぁ、とこじ開けローションに濡れた指を潜り込ませた。
「んっ……」
短い嬌声を上げつつも、引き続きその指を動かす。
ぐちゅり、ぬちゅっ、ぐちゅっ。
水音を立てながら、レヴィアタンの作り物の姫壺を水気で満たしていく。愛液代わりのローションで満たしていく。
「ぁ……んっ……あっ」
身を捩らせ小さな嬌声を堪えるように出す姿を見せつけ、自らの淫らなものに身を落としていくという事実が、あなたの全身の血が肉竿に行き渡らせる。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
少し内股で、ローションが垂れないように堰き止め10秒その疼きに耐える。
落ち着いた所で、あなたからズボンを引き摺り下ろし、ベッドに乗り足を上げてあなたの肉竿の上に跨るように座り込む。
そしてあなたが上向きになった肉竿を押しつぶすかのように倒しその股ぐらを押し付けた。
そう言うことをする為に作られたパーツなのだろう。レプリロイドとの性行為、珍しいが無いわけではない。一部の好事家が作り出した作り物のオナホール同然のそれはあなたの肉竿に触れた時、沈み込むような柔らかさと冷たさがあなたを包んだ。
「んっ……こうして壊れるあなたの顔を見るの……イイわね。疼くわ」
そう言って自らの下腹部を撫で回すレヴィアタンの姿は下手な娼婦を顔負けの淫靡さを秘めていた。
そう言うことをすることのない、四天王の一人。つまりアイドルに等しい存在がこうして男の肉竿を跨って下腹部を疼かせている。
現実離れした状況があなたの劣情を煽る。
「このアタッチメント、随分と碌でもない機能がついているけれども嫌いじゃないわ。バカのやる事だとは思うけど。さ、始めるわよ」
言われてみれば潮吹きやら何やら、レヴィアタンが喘ぐ姿といい感覚神経ともリンクしているように出来ているのだろう。
あなたの肉竿を扱き上げるように前後に腰を揺らす。最初こそは動きがぎこちなかったが我慢汁がローションの代わりとなってにゅるにゅると動きを滑らかにしていく。
「んっ、んっ、んっ、はぁぁ……ぁんっ、随分と気持ち良くなっているみたいね。顔がとろけかけてる」
そう言うレヴィアタンもあなたを責める事で恍惚とした笑みを浮かべ、顔を寄せてあなたの顔をじっくりと見る。
少し身を起こせば唇同士が重なりそうなぐらいに。
ぷるん、とした唇は人間の持つそれに近いだろう。けれどもレヴィアタンの重みと怪我のせいでそれは叶わない。
彼女の素股は徐々にぎこちない生娘の動きから根本から先端までをねぶる娼婦の動きに変わっていく。
「ほら! ほらほらほらほら! 挿れもしないでこんなに追い詰められて! 顔を見るだけでもわかるわよ、白くてどろっとしたものを私のボディに撒き散らしたいって肉の竿が訴えているわよ!」
動きはエンジンがかかったと言わんばかりに早まっていき、レヴィアタンのボディも熱を帯びていくのが分かる。
このまま待てば彼女の言う通り射精してレヴィアタンのボディを白濁で汚すことは出来るだろう。亀頭の向きとして事故って自分の顔にかかる危険性の方な高い気がしなくもないが。
でもここであなた自身が下半身を動かせばどうなるのだろうか?
前後に腰を振っている彼女に、あなたが腰を引いたら? あるいは突き上げたら?
そんな少し悪戯心が芽生えたあなたは出来心でレヴィアタンが腰を前に出したその時あなたも僅かに腰を動かした。
「ぇっ……?」
呆気に取られるレヴィアタンだが、癖のついた身体が気付くより先に彼女の蜜と我慢汁を吸ったあなたの肉竿がレヴィアタンの蜜でひたひたになった肉の穴にずるり、と滑り込むかのように
どちゅんっと音を立てて入り込んだ。
「きゃぁん!? イっ……く……ぅっ!?」
びくん、びくんと背筋を痙攣させながらボディを弓なりにしならせる。
レヴィアタン自身は目を白黒とさせ、口を大きく開けたまま涎を口の端から垂らす。
体全体と連動するかのように、姫壺がびくっびくっと震えてあなたの肉竿をぎゅっ、ぎゅっ、と搾り、まるで牛の乳搾りのようにレヴィアタンの体が精液を強請る。
根元から先端へ、波打ちまるで別の生き物のように蠢く姫壺にあなたの肉竿は爆ぜた。
「あっ……
びゅっ、びゅっ、びゅっ、とあなたの肉竿から吐き出されるものは当然雌を孕ませるための精子だ。白濁で満ちていく雌穴に溶けるように、そしてあなたに覆いかぶさって倒れ込んだレヴィアタンは恨めしげにあなたを睨みつける。けれどもその瞳はとろけ切っていてまるで気迫が感じられない。
「なに……するの……よ……」
流石にやり過ぎたか。
ごめん、とあなたが謝るとレヴィアタンは「うるさい」と返してから、かぷっとあなたの首筋に噛み付いた。
当然跡がついた。
何をするんだ、とあなたが恨めしげにするとレヴィアタンは舌を小さく出した。
作者のモチベーションとなるので是非オシコり報こ……感想お待ちしてます( ˙-˙ )