前回合わせて現時点での時系列は2終了後、3以前に修正しています。
レヴィアタンがあなたの家に居座り始めてから1週間ほど経過した。
奔放かつ暴君女王様をキメた彼女に慣れ切ったあなたは上手くいなしながら彼女のいる毎日を過ごしていく。
別にあなたの仕事の邪魔をするわけでもないし、単にあなたの家に居るだけ。暇を持て余した所で時々ちょっかいをかけてくるぐらいだ。
寝ているところをつついてきたり、先日の仕返しと言わんばかりに足コキし始めてきたり。
掃除しろしろと急かしたり。
お陰で自宅の部屋が常に綺麗になったり空気もよくなった。
それはさておいて、いつもの仕事を終えて家に帰ったあなたは疲れた体を引きずりながら、バスルームに足を運ぶ。
さっさと、シャワーを浴びて寝てしまおう。
あなたは一人暮らしのクセで疲れからかバスルームの電灯を確認せず、衣服を脱ぎ捨て、バスルームの戸を開く。
すると──
「ん?」
ちゃぽん。
と、湯船が跳ねる音がした。
あなたの中で、時間が止まった気がした。見慣れた顔が全裸でバスルームに入ってきたあなたを真顔で見ている。
それにあなたは無言で戸を閉めた。
あなたは思い出した。
そう言えば、金曜ロードショーの時間だった。アレを見なくてはいけない。
録画は確かにした気はするけれども、知らん、忘れた。録画は
あなたは気持ちを無理やり切り替えてさっさと服を着ようとした。
すると扉越しに風呂場で反響して篭った声が飛んできた。
「怒っていないから入りなさいよ。どうせ当面出る気ないから」
待てや。
唐突な長風呂宣言されたあなたは映画のことは考えるのをやめ、ドアを開ける。
すると、湯船に浸かった見慣れた顔ことレヴィアタンがあなたにちょいちょい、と湯船の水面を指し示した。
今の彼女の姿は見慣れたいつもの姿だ。先日のやたら人間のそれに近い姿ではない。
入れと?
そこまで広くないのに?
あなたは困惑しながら、一旦身体を洗ってから湯船に足を突っ込むとレヴィアタンが自らの背中にあなたが入ることができるようにスペースを作る。それに従ってあなたが入り込むと、あなたの膝の上に乗るように位置取った。
「狭いわね……」
誘っておいて何言ってるんだろう、このヒト。
あなたは独りで愚痴っている彼女にあなたは突っ込む。けれども不快に思っていないのかあなたに体重を預けて、気の抜けたような吐息を漏らした。
「はぁ……でもちょっと気に入ったわ」
プールの方が広くて自由でいいんじゃないか。あなたはその疑問をレヴィアタンにぶつける。
「落ち着くのよ。時々こっちの方が。あなたの方が分かると思ったけど」
言わんとしていることはなんとなく分かった。たしかにプールで泳ぐより暖かい風呂に入った方が一般的な人間の感覚においては気が楽なのは当然に近い感覚だ。
それもそうか、と納得したあなたはレヴィアタンの腹回りに手を回す。
抵抗されるか、と思ったあなたはいつでも引っ込められるようにしたものの意外にも彼女は何もしなかった。
形のいい腹筋は硬く、撫でてみれば癖になる凹凸があなたの手を楽しませる。
幼い身体とは裏腹に引き締まった肉体のアンバランスさはあなたの欲望を煽る。
そんなあなたの状態に気づいたレヴィアタンはあなたの方を向いて大袈裟な笑みを浮かべた。
「ふーん?」
この顔はあなたもよく知っている。
悪いことを思いついた顔だ。
「私の腹筋触って興奮するなんて、随分と特殊性癖だこと。人類の夜明けって感じ?」
などと嫌みったらしく言いながらあなたの股座にある俄かに硬くなったものをにぎにぎ、と牛の乳搾りのようなマッサージする。
湯船で血行が良くなったせいか、全身の血がまたたく間に肉棒に集まっていき、立派な竿へと変わる。
「ふふっ……」
その竿から手を離し、太ももで適度に圧力をかけつつ上下にあなたのそれを扱く。
あなたは腹筋から、胸元まで手を滑らせベスト状のアーマーに隠れた乳房を下から潜り込ませて人の持つそれより硬めのそれの感触を指で撫でたり押したりして感触を楽しむ。
これまでの行為で慣れきった彼女は何も仕返しせずに、レヴィアタンは振り向いて口を開いた。
「これ以上は風呂を汚すわ。外でしましょ」
それに反論したりするほど今のあなたには余裕がなかった。
あなたは椅子に座り、その前にレヴィアタンが腰をかける。何をする気だと思ったあなたは神妙な気持ちで彼女の動きを見守る。
まずはボディーソープを手につける。そして、あなたの血走った肉棒を指でくすぐるように、ねぶるようにボディソープを絡み付ける。
指を器用に動かしながら、まるで子宮口のようにあなたの肉棒の先端から絞り出すような動きで亀頭を優しくさする。
「先端弱いのよね。いいわ今の顔、好きよ」
好きよ、という単語にあなたはドキッとしかけるけれども冷静さを務めてレヴィアタンの愛撫に身を委ねる。
時にたぷたぷとあなたの玉袋を揺らし、時にあなたのお尻の穴に指を這わせる。
ノーガードの箇所に彼女の指が触れた瞬間、あなたの声が漏れ出る。
「あは……っ、お尻、弱いのね」
新しい弱みを見つけた今の彼女の表情はひどく活き活きとしていた。
指はあなたの菊門を滑りのいい指で撫で回す。翻弄されるあなたを見ながらレヴィアタンはあなたの耳元に口を寄せる。
「ねぇ、このまま指を挿れたら前の私みたいに壊れてくれるのかしら?」
とんでもないことを言い出して震え上がるあなたにレヴィアタンは追い打ちをかける。
その手際はサディストのそれだ。
「それとも、わたしのあそこにあなたのと同じやつでも付けたら少し前の私の気持ちも分かるんじゃない? あなたのお尻、きっと気持ちがいいでしょうね?」
流石にそれは勘弁してくれ、とあなたは声を上げるとふふふっ、と愉しげに笑う。
「ぎゅうぎゅうっ、て締めつけて。私がつけた肉の竿で女の子みたいにあんあん啼くの。そして私に白いのをぶちまけられて、子宮がないのにそれを受け入れちゃう……あぁ、いいわ」
それをされる側からしたらたまったものではない。独り想像して身悶えているレヴィアタンにあなたは顔を引き攣らせていると、スッ、と我に返ったかのようにレヴィアタンの顔は真顔に戻った。
「冗談よ」
そのたった3文字にどれだけ救われただろう。
ホッとするあなたを他所に、レヴィアタンはもう一度あなたの耳元に息を吹きかけるように言葉を紡いだ。
「でもね、退屈したらあの手この手であなたを壊してあげたい。今のあなた壊し甲斐があるもの。蕩けて男としての何もかもがぐちゃぐちゃになって私のことしか考えられなくなるの」
彼女の嗜虐心は底なしだ、と今の彼女を見てあなたは思う。
しっとりとした口調があなたの耳の中に染み込み、ぞくりと背筋を震わせるあなたのその姿に「はぁぁぁぁん……」と悩ましい声を上げた。
あなたが乱される姿だけで、ご飯何杯もイけそうなレヴィアタンの痴態にあなたの肉棒に集まった血も更に次へ次へとポンプのように詰め込まれていく。
そんなあなたの肉棒などお構いなしにあなたを押し倒す。
床の上に倒れる形となったあなたに、レヴィアタンはベスト状のアーマーを脱ぎ捨てる。
すると白いアンダーウェアに包まれたその細い肢体があらわになる。
乳首はない。きっと必要がないからだろう。
レヴィアタンはそんな身体全身にボディーソープを塗りたくり仰向けに床に転がったあなたの上に覆いかぶさる。
そして、その全身を使ってあなたの身体を洗う。
にゅるにゅる、ぬぷぬぷと泡立つ音を出しながら。
時には膝の裏であなたの肉棒を挟み、ボディソープのすべりを使って扱く。
「んっんっ、んっ。いい顔してる、あなたの今の顔を見るたびにないはずの私の子宮がきゅぅって鳴くの。見ているだけで私のボディが限界を来してしまいそうなの。あぁ……いいわっ」
白濁が爆ぜそうだと気付けば、責めをやめ。落ち着けばまた責めを始める。
寸止めを繰り返しながら、お碗の形をした膨らみを使ってあなたの腕にしがみつくようにして洗い、それが終わればあなたを起こして後ろから抱きしめるようにその引き締まったボディであなたの背中を擦る。
「んっ、んっ、今は膣入れてないのにおかしいわね……じわって……きてる、まるでとろ火で炙られてるみたいで……んんっ!」
これまでの行為でそういうことをするための膣などをアタッチメントとしてつけてきたツケが回ってきたのか、レヴィアタンの電子頭脳が既に『それが元からあるもの』と認識し始めている。
びくん、びくんと勝手に腰をびくつかせながら、いわゆるソーププレイに興じる彼女にあなたは愛おしさ相まって、ぎゅっ、と正面から抱きしめる。
「ほら、私のお腹。好きでしょ?」
するとちょうどいいように抱きしめたレヴィアタンのお腹とあなたのお腹に挟まるようにあなたの肉棒が挟まる。
レヴィアタンのお腹に圧迫されたあなたの肉棒は喜びで先走りがトロトロととめどなく溢れてくる。それを悟ったレヴィアタンが至近距離で艶めかしい声を上げる。
「んぅっ……かったぁい」
わざと甘ったるい声をあげて、あなたの脳を溶かしにくる。
的確にあなたを追い詰めるレヴィアタンの手際にあなたが抵抗する余地はない。これまでの仕返しをたっぷりさせてもらうと言わんばかりに繰り返されるそれはあなたを蕩けさせ、レヴィアタンはその顔を見るたびに、電子頭脳が甘イキを繰り返す。
「ぁん……ほーら。私のお腹でイキなさい? 白くてどろーってしたものを私のお腹にぶち撒けてしまいなさい?」
獲物を前にした肉食動物のようにも、淫欲に飲み込まれた魔物のようにも見える。
力が抜けきった笑みをこぼしながら、あなたの肉棒にお腹でぐりぐりとマーキングでもするかのように擦り付けながら耳元で囁きかける。
「ほら、イけ、イけ、イッちゃいなさい」
ラストスパートとなれば動きが緩慢かつ大きくなる。ずりゅ、ずりゅ、とレヴィアタンのお腹が膣肉の代わりとしてあなたの肉棒をいじめ倒す。
そしてあなたの射精タイミングをこの身をもって味わっているレヴィアタンはその射精を囁きかけた。
「はーい、びゅっ、びゅっ、どぴゅっ、びゅーっ、びゅーっ、びゅぅぅぅぅぅぅ、びゅ────っ」
どくん、どくん、とレヴィアタンの白いお腹に欲望を吐き散らす。すると同時にレヴィアタンの下腹部がびくん、びくん、と跳ね。
表情がとろりとしたものになり、舌がだらしなく一瞬だけ放り出される。
「ぁぁぁぁん……はっ、はっ、はぁぁぁっ……ひぅ」
あなたを責め続けるだけで電子頭脳が欲情して甘イキを繰り返し続けた結果限界がきたのだろう。
「ぁむ」
何も言わずにあなたの耳たぶを甘噛みし、ぺろぺろと犬が飼い主を舐めるように。甘い声をあげながらちゅぷちゅぷと柔らかい舌を這わせる。
「ちる……ちゅるっ、んっ、ぁぅむ……ぁん、んんっ、ふぅぅ……」
甘えたがりな小動物のようにあなたの耳を吸い、時に甘噛みする。
そんな彼女が我に返るまであなたはされるがまま、彼女の頭を撫でながら甘んじた。
なお、自身の行為を自覚した途端逃げるように風呂場を出ていったのはまた別の話。
彼女は「わすれなさい」と言ったけれども、ご希望に沿って忘れてあげるか、それとも墓まで持っていくかどうかはあなた次第
◆◆◆◆◆
これまで眠る時は、レヴィアタンはあなたのベッドで横になり(レプリロイドがアナログな眠り方をしてもあまり意味はないが)、あなたは床に来客用の布団を敷いて眠っていた。
まぁこれはあなた自身の希望ではあるが。
けれども珍しく、彼女に誘われる形で同じベッドの布団の中に入っている。
これではもうまるで恋人同士のそれだ、なんてことをあなたは茶化せずそのまま布団の温もりを分け合っている。
「ねぇ……」
ふと、レヴィアタンの声が微睡に沈みかけたあなたを現実に呼び戻す。
どうしたのか、あなたが問いかけるとレヴィアタンはくすっ、と穏やかな笑みを浮かべて。
「ん、なんでもないわ。……おやすみなさい」
と、言った。
こうして意味のないやり取りすらも愛おしいとすら思えてきて、あなたは無言の訴えとして彼女の小指に触れる。
するとまるで餌を待っていたかのようにあなたの包み込むように手を掴み。
「ふふっ、つーかまーえた」
と、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
きっとこうして日々は続くのだ。緩やかに、テロリストの恐怖に怯えたり、仕事のことで四苦八苦したり、その日ののご飯に悩んだり、趣味に没頭したり、レヴィアタンとこうして身体を重ね合わせたり、こんな風にいたずらし合ったり。
そう、あなたは信じていた。
きっと、レヴィアタンも信じていた。
でも
翌日。
そこにいたはずの彼女は家から忽然と消えていた。
パソコンのメールボックスには一件だけ彼女の書き置きが一つ。
『仕事だからちょっと行ってくる。多分明日くらいには戻るから』
けれども、明日になっても。明後日になっても。ひと月経っても。
彼女は一向に戻ってくることはなかった。
ふたなりレヴィアタンとかいう可能性と危険性
次回、ユメノオワリ。
作者のモチベーションとなるので是非オシコり報こ……感想お待ちしてます( ゚д゚)