淫の実力者となってみた! 作:らぅめん せゝらぎ
〘名詞〙1:生活がくずれ、品行がいやしくなること。節操を失うこと。身をもちくずすこと。「酒がもとで堕落する」
2:とある存在に惚れてしまい、何もかもを委ねてしまうこと。またその有様。「私は彼に堕落した」
週末。
それは私を全てに置いて負かし、更なる高みへと励み合い将来を誓った婚約者がやってくる日。
王女としてでなく、ただ一人の女として。ただの魔剣士として。
ただのアイリスとして、私はその時を心待ちにし髪を解かす。
侍女に用意されていたものを使うだけだったのが、ミツゴシの人に聞き、シドくんの未来の妻として。ミドガル王国の先導者として恥ずかしくないように自分を磨き、卑猥に躾けられシドくんにマーキングされたお腹を撫でる。
婚約し、一年の記念日。
その日にアーティファクトにより刻まれたそれは左手に輝く金のリングと合わさり、どうしようもなく私が女にされてしまったことを実感できてしまう。
シドくんは魔道具に精通し、私が打ち負かされ女にされる初めての行為を記録として残してある。
私に預けられたネックレスに素早く三度魔力を流すことで起動するそれは、一人寂しい夜には私を慰めてくれる。
……だけど、今日はシドくんと会う興奮を我慢できずにそれを起動した。
堅苦しい公務の服を脱ぎ、シドくん好みの髪色と同じ赤いレース下着姿となりひとりでは持て余す大きさのベッドに入る。
目を閉じ、集中すれば……
『先程ぶりですアイリス王女殿下』
負けた。無名の魔剣士である彼に自身の実力で奢っていた訳じゃない。
数々の名門貴族を有効打ひとつで倒し、一回り年下ながら私すらもその剣の前では地に伏せるしかなかった。
『僕はカゲノー男爵家出身、シドと申します』
完璧な礼儀作法。指摘するようなマナー違反をする気はもちろんない。けど、この男の子の一挙一動に何故か目を奪われてしまう。
……きっと、私を初めて真正面から下した同年代の男の子だからだ。そう思う込むようにした。
けど、試合から時間が経った今でも彼から受けた一撃はかなりの魔力を込めた剣を介してなお私の腕に痺れを残すほど。
もし試合ではなく殺し合いだったら。もし彼の魔力に耐えれる武器があれば……
私なんか一蹴されてもおかしくない。そう思えてしまう。
『此度は……』
「もういいですよ。既に私たちは婚約者。硬っ苦しい貴族のふりはやめにしませんか?」
『……わかった』
彼の全てを私が知っているわけではない。
出会ったのは今日、だから問題はない。これから知り合っていけばいい。
そんなことを思い、年下でありながら格上のシドくんを見る。
整えられた綺麗な黒髪に同じように黒い瞳。
鍛え上げられてる体は12歳でありながら騎士団に所属する魔剣士にも劣らない。むしろ、美しく見惚れてしまえそうな色気を持ち……いろけ?
「な、なんで脱いでるのですか!?」
そう、シドくんは上に着ていた服……先ほどの授与式で着ていた貴族服を脱ぎ、ピッタリとした黒いインナーとズボンだけ身につけている。
恥ずかしながら色恋は未経験である私にはそれだけで刺激的だった。
「なんでって……アイリスを正真正銘、俺の
ここからは鮮明に覚えている。
呆気にとられる私の唇はシドくんに奪われた。
啄むようなキスに口元が緩み舌の侵入を許してしまい。
口内を舐められる。ゾワゾワとした感触が、鍛錬では感じたことのない求められるという幸福が私の精神を蝕む毒のように沈んでいく。
当時16歳の魔剣士学校に通っていた私の正装である制服が一枚、また一枚とはだけさせられていく。
あまりにも慣れすぎている。今思えばこの時すでにシドくんは数々の女性を手篭めにし、その閨の技術を相当研鑽していたのだろう。
色気のない下着を剥ぎ取られ、剣を振るうのに邪魔だと感じていた胸が曝け出される。
シドくんのキスに身を委ねてしまっている私は無意識に目を閉じ、暗い視界の内でシドくんの手が私の胸をまるで別の生き物かのように動く指先で弄ばれる。
くぐもった漏れてしまった声もシドくんの舌で奏でさせられている唾液と唾液の水音でかき消され、調理場に上げられた食材のように私は整えられていた。
唇が離れうっすらと目を開けば私と彼の舌先を結ぶ唾液の橋がぷつりと途切れる瞬間を見てしまう。
それは私が理性を溶かされる予兆のようでもあり、次の言葉が私を王女からただの女に変えてしまう。
「お前を俺の女にする。俺だけを愛して、俺にだけ全てを委ねろ」
それは今まで言われなかったこと。最強だのなんだの持て囃され、自慢であった剣も上回れ、自分の行った宣言により倒され、今こうして初めて他者の庇護下に、守られる側に置かれている。
ああ、きっと。
この人が、私の運命の人なのだろう。
そう思うにはあまりある魅力と現実。ふたつの決定的な証拠が私を丸裸にする。
「……」
殿方を喜ばせるほど私はその道に詳しいわけじゃない。
シドくんが求める女の姿なんてわかるわけはない。
けれども、無意識に。私は乱れて胸を露出した状態から自分の意思で脱いでいく。
ブーツを、ジャケットをスカートをシャツを……
顔が熱い。真っ赤になる程恥ずかしい。
私は、今心を奪った婚約者の前でストリップをしている。
身体が資本である魔剣士の体でありながら、女であることを捨てれていない未熟な体を彼の視線が貫いている。
最後の一枚を残し、私は口を開く。
私の意志を、責任を伝えるため。
「どきどき、してます……うまくは、できません。でも……こんな私でも……」
その言葉を君は人差し指で止める。
「お前の全部、俺に寄越せ」
その漆黒の瞳に映る私はこれまで見たことの無い私。
王女でも魔剣士でもない。ただのアイリス。
女の子の扱いを知り尽くした魔性の彼に今から全てを捧げる幸福な女。
子どもの私の象徴でもあった動物がプリントされた下着はシドくんにより切り裂かれた。
期待で、興奮で、喜びで濡らした私含む誰の躾も受けていないそこが。
「……はい♡」
この世界で最も優れた男の前に晒された。
最低限の手入れしかされていない茂みに触れられ、下腹部を優しく指先で押される。
それはまさに今から犯すという予告のようで、初めての事に腹のうちが熱を持ったかのようになるのがわかる。
「お前を俺の好みの女に育て上げてやる。いいな?」
「もちろんです♡」
バチッと身体の中でなにかが弾ける。
視界がほんの一瞬紫色に染まり、私の身体は彼に掌握された。
ミドガル王国において、初めて淫紋を刻まれた女にされた。
それは今後増え続ける最高の男の女である証。
押し倒され、私たちは裸のまま縺れ合う。
「おねがい、してもいいですか?」
「なんだ」
「初めては、キスされたままがいいです。その……声、我慢できないので♡」
今一度、私たちは口同士で深く繋がる。今度は私の方から舌を差し出し絡め互いの相性の良さをこのはしたない身体に覚えさせながら。
大好きな男の存在を認め、ありとあらゆる初めてを捧げたい。
そんな私の心を聞いてくれたのか。
それとももう我慢できなくなったのか。
熱い肉の棒が誰にも弄られたことのない下の穴を拓いていく。
ぷち、にちゅ……ぷち♡
進まれていく度、喜びが強くなる。
私は生涯、シドくんのモノとしか交わらない。
それ故に他者との比較はしたことない……が。
(ふとい♡おおきい♡あつい♡…………きもちいい♡♡♡♡)
少しずつ犯されていく度に頭が真っ白になりかける。
口と口で繋がってなければその嬌声が外にまで聞こえていたに違いない。
痛くない、ただただ心地よく体を頭を鈍い痛みが巡るようにシドくんに犯される喜びが……快楽が。
私を奈落に堕とすかのように染み込んでいく。
気を遣ってしまいそうな快楽に振り回され、もう自分がどれ程の時間そうされたかわからない。
ただ、愛してる男の匂いと気配、さまざまな情報をゼロ距離で感じながら感じることは時間感覚を狂わせてしまうのは、違いない。
それ故に腰を引かれ離れると勘違いした時は、強く抱き締め、シドくんのモノにされたそこも締め付けてしまった。
逃がさない。逃げられたくない。
もっと繋がっていたい。
そんな欲求を出会って一日……いや、0日で抱かされ。
私は隙を突かれる。
「んぅっっっ♡♡じゅりゅぅぅぅっ♡ふぎゅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡」
離れた分のストロークを使い押し込まれ、襞が、入口が、躾られ始めた女性器が電撃を帯びていると錯覚してしまうほどの快楽で貫かれた。
体は震え、声には色が。
そして繋がっている肉の穴からはとめどなく体液がほとばしる。
たったの一突き。それだけで私は絶頂へと至らされた。
頭が弾けたような感覚。何度も味わったらダメだと本能が警鐘を鳴らす。
それほどまでに危険で中毒性のあるものなのだろう。
凛とした、自慢の姉でありたかった。
民を導く王になりたかった。
けれども、今目の前には私よりも王にふさわしい人がいる。
私を手篭めにした女の天敵がいる。
一度きりでは終わるはずもなく。
何度も、なんどもなんども。
その体はもう、シドくんには勝てない。
ベッドを台無しにしたうえでまだ終わらない。
壊れてしまうほどの快楽。
ほんの少し前までは生娘だった私には受け止められない……いえ。
こんな凄まじい快楽、受け止めきれる女なんていないと思えるほど。
気持ちいいという感情の濁流に呑まれ、自分を失わないように本能的にシドくんを強く抱きしめる。
そして、ひときわ強く突かれ
ひときわ強く電撃に撃たれ
ひときわ強く抱きしめようやく終わった。
渦巻く熱が。私の体を駆け巡り発散される。
何度も反芻され、それだけで絶頂を数十回味合わされ……私は大敗した。
口が離れ、肉棒が抜かれる。
返しに私の中が刺激されるだけで快楽に震え、アイリスはシドくんに討伐された。敵わない。敵うはずがない……すごかった。
震える視界の中で、ただ私に愛を囁くあなただけが色付いているように見えた。
魔道具を仕舞い、私は衣服を整える。
薬指に光る婚約指輪が下腹部に熱を伝え続ける淫紋が、シドくんが私を愛してくれる証。
彼の手ほどきを受け、私はかなり強くなった。
垂れ流すだけじゃない魔力の使い方。基礎の剣術、立ち回りの奥深さ。
どれをとっても師範であるシドくんにはまだまだ敵わない。
けれど、研鑽を辞める気は無い。
それは大事なアレクシアの先達としての誇りと。
シドくんの婚約者として自認のおかげだ。
私を狙う不埒者を返り討ちにし、その名を覚えた。
ディアボロス教団
きっと、シドくんなら壊滅させるのは容易なのだろう。
けれども、王女として王族として。シドくんが婿入りするまでに
この巨悪は私が倒すと勝手に誓った。
綺麗になったこの国をシドくんが導く。
それが私の思い描く未来図。
「……なのはいいですが」
姿見に映る私の姿を見て呆れてしまう。
元々発育の良かった体はシドくんの好みにさらに育て上げられ、公務に出る時の服にも困る始末。
これだけは……恨んでも……いえ
「アイリス、ただいま。いい子にしてたか?」
一度彼の顔を見れば、そんなことはどうでも良くなる。
私はアイリス・ミドガル。
最強にして最高の魔剣士……そして
数多の女を手篭めにし、神と謳われる存在になるシドくんことシャドウ。
その婚約者にして、ミドガル王国を守護する女王にされる女だ。
といっても。まだこの頃はシャドウガーデンは裏社会にも痕跡がなければ
本来、その露出となる事件は……シドくん本人がアレクシアをねとられる?からとかで直ぐに解決してしまったし……出てきた魔人は私が倒してしまったのですが。ね
この小説における〇〇
ミドガル姉妹編
シドによる手ほどきが加わり、100人中100人が振り返るスケベ王女姉妹に育て上げられ。その実力は原作とはかけ離れたほど強くなっている。
そしてなにより、一人の男のみを愛し、その身を委ね堕落しきっている。
いちばん困ってるのはお父さんだったりしそう。
なお、第一巻の出来事がナレ死扱いなのは予定してた。
見たい話に入れてくださいな。
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