※この作品はR-18です。

自分用ゴミ箱(仮)   作:なわ

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エロほぼなし


生意気な高校最強がプロに負ける話

 魔闘師。

 魔気と呼ばれるエネルギーを使い、肉体の能力を向上させて闘う者達の総称である。極めた者であれば自動車以上のスピードで移動し、コンクリートの壁に亀裂を入れるほどのパンチを放つ。

 

 国に認可されれば警察が対処出来ない犯罪者を捕えたり、自衛隊と共に海外で活動する事もある。その活躍は度々メディアで取り上げられ、子供の憧れの職業のひとつに数えられている。

 

 そんな魔闘師の人気は凄まじく、プロが時々行うエキシビションマッチだけでなく学生の大会にすら根強いファンがいる程である。

 

 夏に行われる高校の全国大会などメディアが連日出場校の紹介をし、試合の結果を夜のニュースで大々的に発表する。

 

 そうして誕生する学生ヒーロー達が将来日本を守護する存在になっていくのである。

 

 東白学園は高校魔闘の名門校だ。

 過去何度も全国制覇しており、本気でプロを目指す学生達が全国から集まっている。特に今年の団体メンバーは史上最強の呼び声も高く、昨年、ほぼ同じメンバーで優勝を果たしていた。

 

 キャプテンの北条メアリは昨年の個人戦優勝者であり、正真正銘の高校最強。副キャプテンの深山ランカは関東大会2位の実力者。その他の三年生レギュラーも他の強豪校でエースを張れるレベルの逸材である。

 

 それに加えて今年入学してきた無月ハルは中学の元世界チャンピオンであり、メディアでは北条メアリより強いのではないかと報じられていた。

 

 そんなメンバーが揃い、二連覇も確実視される東白学園だが、監督の大林シュンはある問題に頭を抱えていた。それは選手達が指示を聞かないというものだった。

 

 キッカケは新入生の無月ハルが部活への参加を拒否した事だ。学外のクラブに所属している彼女は、大林の基礎トレーニングを中心とした練習風景を見て「時間の無駄ですね」とだけ吐き捨て、それ以降顔を出す事はなかった。

 

 無月ハルがただの生徒であれば勝手な行動への罰としてレギュラー落ちさせて反省を促すのだが、彼女がメディア注目の選手である為に大林にその選択をする勇気はなかった。

 

 その為、仕方なく特例を認めたのだが、そうすると今度は真面目に練習に参加していたメンバーが不満を露わにしたのである。

 

 特にキャプテンの北条メアリは以前から実戦形式の練習を増やす様に訴えていた事もあり、新入生に屈する形となった今回の監督の判断に失望してしまった。

 

 その結果、大林の指示を完全に無視して勝手に練習メニューを変更し、レギュラーを含めた殆どの選手達も監督ではなく北条メアリの方針に従い始めたのである。

 

 全国制覇を成し遂げている選手達からすれば、今更基礎を反復するだけの練習は非効率に思えたのだろう。これまでは内心はどうあれ実績のある監督に従っていたが、一度見限ってしまえばあっという間だった。

 

 大林としてはまだ粗さのみえる彼女達がプロで活躍する為に基礎能力の向上が必要だと判断しての事だったのだが、その思いが選手達に伝わる事はなかった。

 

 北条メアリの「私達は既に日本一になれるだけの能力はありますわ。ですが、監督に従っていては万が一がありそうで不安になります」という言葉には大きな驕りがみてとれた。

 

 この時期の基礎トレーニングがどれだけ大切かを理解している大林としては、選手達の行動に焦りを感じてしまう。このままでは、たとえ全国制覇出来たとしても卒業後に挫折を味わいかねなかった。

 

 そこで彼は、一度彼女達にプロの壁を経験してもらう事に決めたのだった。荒治療ではあるが、本人達に自分の実力がプロと比べてどの程度か理解させようという訳である。

 

 

 

 そうして選ばれたのは松尾カナコというプロの魔闘師だった。大林は知らなかったが過去にいくつか問題を起こしている人物である。

 

 

 

 ★

 

 

 

 北条メアリが廊下を歩いていると、他の生徒達が熱のこもった視線を向ける。それは東白学園ではありふれた光景だった。

 

 モデルのような細くメリハリのある体型と、生まれ持っての高貴な雰囲気。それだけで北条メアリという女性は特別な存在に見えるのだが、それに『高校最強の魔闘師』という肩書きまで持っている為、一般の生徒からすれば近寄りがたい存在となっている。

 

 同級生ですら一歩引いてまるで芸能人の様に扱う為、彼女に友人と呼べる存在は多くない。その数少ないうちの1人である深山ランカは周囲の生徒を微笑ましげに眺めながら隣を歩くメアリに声を掛けた。

 

「そういえば、もう聞いたかしら。今度プロの魔闘師を特別講師として招待するとか」

 

「ええ。監督が色々と頑張ってくれたみたいですわね。もっと早くこういう機会を作ってくれたら、私も大人しくしていましたのに……」

 

「ふふっ。今回の事があったから監督も考えを改めてくれたのよ。模擬戦の機会もあるでしょうから、プロ相手にも戦えるところを見せてあげましょう?」

 

「ええ、勿論ですわ。そこらのプロ相手に苦戦して「基礎をおろそかにするからだ」なんて言われたら悔しいですし」

 

 そう言ってクスクスと笑うメアリの姿をランカは頼もしげに見つめた。プロ相手に勝って当たり前といった様子のメアリだが、それが実力に裏付けされた自信である事を親友であるランカは理解していた。

 

 中学時代から同年代に負けた事はなく、それどころか全ての試合を圧倒的な差で制して来たメアリには超高校級という言葉が相応しい。

 

 彼女が将来日本を代表する魔闘師になる事を疑う者など部内にはいなかった。────監督と、とある新入生を除いては。

 

「────あら?」

 

 と、その時。

 廊下の反対側から歩いてくる人物を見つけたランカは小さく声を出す。隣のメアリも足を止め、微笑みながら彼女が近付いて来るのを待った。

 

「ご機嫌よう、無月さん。オリエンテーションの日以来ですわね」

 

「お疲れ様です北条先輩。深山先輩も。──私に何か用ですか?」

 

 彼女、無月ハルは先輩2人と対面しても一切物怖じせず、冷めた表情で挨拶を返す。少し前まで中学生だった彼女は小柄な体型をしており、発育の良いメアリと並ぶと年齢差以上に離れて見える。

 

 しかし、その小さな身体に反してメアリに比肩する強者のオーラを纏っていた。近くにいる深山ランカなど後輩の放つ空気に飲まれ、怯んだ様子を見せる。

 

 これで新入生か、とメアリですら内心で驚いていた。高校で何の実績もないにも関わらず、彼女が自分と同列に語られる事に少し不満があったのだが、無理矢理納得させられた形だ。

 

 部活の不参加など自分達を軽視した行動の数々は許せないが、実力主義の魔闘師の世界の基準で見れば、それが許されるだけの能力があるのだろう。

 

 そう自分の気持ちに折り合いをつけ、メアリは意識して柔らかく微笑んだ。

 

「用というほどの事ではありませんが、クラブでの活動は順調かしら? 部では最近実戦練習を主に行っているのですけど、良かったら参加してみませんか?」

 

「部活に出るつもりはありませんよ。得る事もないでしょうし。ああ、大会ではちゃんと結果は出しますから安心して下さい」

 

「……そうですか。分かりましたわ」

 

「用がそれだけならもう行きますね」

 

 そう言って小さく頭を下げると、ハルはメアリ達の横を通り過ぎて行く。その際、身体を強張らせるランカに見下す様な目を向けた事にメアリは気付いた。

 

 メアリは背を向けるハルに言葉を投げる。

 

「────高校魔闘を甘く見ない方が良いですわよ」

 

 それに一瞬だけ立ち止まってハルは返す。

 

「────北条先輩が頂点なら簡単に手が届きそうですけど」

 

 先輩への敬意なんて微塵もないハルのセリフ。

 それを聞いたメアリは愉しそうに目を細めるのだった。

 

 

 ★

 

 

 松尾カナコはプロの魔闘師としては下の上程度の実力の女性である。

 

 プロの中で"下の上"という評価は一般的に考えれば十分凄い事であり、松尾が本気を出せば大の男が束になって掛かってきても問題なく対処が可能だ。プロの魔闘師は超人と呼ばれる事が多いが、彼女も間違いなく超人と呼ぶに相応しい実力を持っている。それも25歳という若さであるのだからエリートといっても過言ではないだろう。

 

 しかし、名門校の選手にとって"下の上"というのは尊敬出来るような評価ではなく、悪い言い方をすると"プロで成功出来なかった人"というイメージが強い。

 

 だから、特別講師として紹介された彼女を見た部員達の半分がガッカリした表情を浮かべた。

 

 ──そして、もう半分に関してはそれより酷い嫌悪や侮蔑の目を向けている。

 

 松尾はその実力に反してそれなりに知名度がある。しかし、それは良い意味ではなく悪い意味で、である。なんと松尾は過去に同性へのセクハラでプロの資格を剥奪され掛けたという前科があるのだ。

 

 市民を守る魔闘師でありながら、罪を犯した彼女に対する世間の風当たりは強く、ネットでは度々要注意人物として名前を挙げられている。

 

 そんな女性を講師として連れて来た監督の評価は完全に地に落ちていた。

 

「監督。見直したと思いましたのに、ガッカリですわ」

 

 メアリは深くため息を吐きながらそう口にした。

 

「先輩。それは私の台詞です。どうしてもと言うから参加したのに」

 

 メアリの隣ではハルが同じように呆れた表情を浮かべている。滅多に経験出来ないプロとの模擬戦が行えるからとメアリに誘われて来たのだが、松尾カナコの顔を見た瞬間からハルのテンションは急降下していた。

 

「失礼な子達ね。こっちは頼まれて来てる立場だってのに。──貴女が高校生チャンピオンの北条メアリで、そっちが天才・無月ハルね。監督から色々と話は聞いているわ」

 

 部員達から冷めた目を向けられながらも松尾カナコは気にした様子はなくメアリ達に話しかける。

 

「へえ。私の事知ってて来たんですか? 底辺プロが一体何を指導するつもりなんですかね」

 

 ハルはプロ相手でも変わらず見下した目で嘲笑する。

 

「無月さん流石に失礼ですわ。彼女もプロには違いないですし」

 

 普段、目上の相手は敬うメアリも前科者と見て遠慮のない言葉を口にした。

 

「あはは♪ 聞いてた通り、随分と生意気な事言うじゃない。もしかして私の事を見下してるの? アマチュアのクセに?」

 

 松尾はそんなメアリ達の様子を可笑しそうに眺めていた。しかしその目が笑っていない事に一部の生徒達は気付いていた。

 

「逆にお聞きしますが私より強いおつもりなんですか? 今は学生ですが卒業後はプロ認定を確実視されていますわ」

 

「でも今はアマチュアでしょ? 貴女に本当に実力があれば学生とか関係なくプロにスカウトされてる筈よ。それがないって事は今はまだ実力不足って事なんだけど、それ理解してないの?」

 

「北条先輩の肩を持つわけではありませんが、私達は"まだプロにならないだけ"です。学生時代に大した成績を残していない貴女とは違うんですけど」

 

 お互いに相手を格下と見て言葉をぶつけ合う松尾とメアリ。そこにハルも加わり、自然と攻撃的な魔気を放ち始めた3人に部員達は顔を青くする。

 

「ちょうど良いわ。監督から、勘違いした貴女達のプライドを粉々にしてくれって頼まれてたのよね。来て早々だけど格の違いを教えてあげるわ。────悪いけど手加減はしてあげない」

 

「確かに実際に実力を見せるのが早いですわね。では、私が相手しますわ」

 

「何言ってるんですか、先輩。私がやります。あ、あの人を倒したら次は先輩ですよ」

 

 言い争うメアリとハル。

 そこに松尾は強烈な気を放ちながら不敵に言い放った。

 

「────格の違いを教えるって言ったでしょ? 2人まとめてかかって来なさい」

 

 

 ★

 

 

 魔闘師の戦闘スタイルは千差万別である。

 

 北条メアリは腕の強化が得意なタイプであり、試合では相手の攻撃を両腕でいなし続け、隙が出来るまで耐える守りのスタイルを取っている。

 

 驚くべき事に中学から5年間ただの一度も有効打を受けた事がない。相手の攻撃を正面から受け止める戦法は"王者の戦い方"としてファンから高く評価されている。

 

 対照的に無月ハルのスタイルは超攻撃型である。両手両足を同時に強化し、相手が倒れるまでラッシュし続けるのだ。相手が攻撃型だろうと防御型だろうと関係なく一方的に蹂躙する戦い方は世界中を驚かせた。

 

 最強の矛と最強の盾。

 どちらが強いのか全国の魔闘ファンが注目している為、メディアが彼女達をライバル関係にしようと企むのも仕方がないだろう。

 

 

 

 

 

 そんな2人は現在、仲良く床に倒れて失神していた。

 

 

 

 

 高校最強と呼ばれ、公式戦無敗を誇る無敵の女王・北条メアリと世界の頂点に立った天才少女・無月ハル。その2人が白目を剥いて無防備な姿を晒している。

 

 それを成した松尾カナコは疲れた様子もなくその場に佇み、哀れな敗者達を見下ろしていた。

 

 試合は完全なるワンサイドゲームで終わった。

 北条メアリの鉄壁の守りは松尾の攻撃で簡単に崩され、無月ハルの攻撃は松尾の身体に僅かなダメージすら与える事は出来なかった。

 

 技術や駆け引き、経験。そんな物は一切関係ない。ただ、肉体強化の練度が違ったという、それだけ。彼女達が疎かにしていた基礎が勝敗を決定づけていた。

 

 松尾は試合を見学していた生徒達の方へ顔を向ける。皆、目の前の光景が信じられないという様に揃って固まっていた。

 

「これで基礎の重要性は分かったわね。今日から一週間、貴女達には私の指導に従って貰うから、ね」

 

 松尾がそう声を掛けるとようやく彼女達が反応を示す。すでに松尾に対する侮蔑の感情は消えており、あるのは絶対的な強者に対する恐怖だけだった。

 

 

 ★

 

 

 翌日。

 生徒達は松尾の指示で基礎トレーニングを行っていた。それに不満を言う者はいない。昨日の試合を見てその重要性を理解したという事もあるが、それ以上に松尾の指示に逆らうのが怖かったからだ。

 

「あっ、あっ、だめ、ですわ……っ」

「んああ、はあぁ、ぁん……っ」

 

 体育館に2人の声が響く。

 その発生源に目を向ければ、松尾の腕の中で弄ばれるメアリとハルの姿があった。

 

 制服姿の2人はスカートを捲られ、露わになった下着をずらされている。メアリの黒い下着はクロッチの部分が横にずれており、その下の陰毛と濡れた女性器が丸見えになっていた。

 

 ハルも同様に白い下着をずらされ、薄い茂みとつるりとした割れ目が露出している。松尾はその2人の間に座り、剥き出しの女性器に指を入れてかき回していた。

 

 昨日、目を覚ましてから彼女達は松尾によって徹底的にプライドをズタズタにされた。部員達の前で無理やり全裸に剥かれ、愛撫されて最後には泣きながら絶頂させられた。

 

 そして今日は朝からずっと秘所を弄られているのだ。最初はピタリと閉じていた女性器も今では淫らに花開いており、勃起した陰核から愛液を垂らす陰唇まで触られていない場所はないほどだ。

 

 初日のメアリ達の態度は松尾にとって許せないものであったのだろう。彼女が講師をするこの一週間は2人にとって忘れられない挫折の思い出として残る事だろう。

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