自分用ゴミ箱(仮) 作:なわ
「ジャック、ロータス、レオン!! 貴様らには騎士としての誇りはないのか!!」
王城内にある訓練場。
そこに女性の怒鳴り声が響き渡る。
声の主であるアリシア・サークルは王国に5つある騎士団の内の一つを束ねる女騎士だ。
伯爵家の出身であるアリシアは、25歳という若さで団長の地位に就いている。
男を圧倒する剣技とその美しい容姿から高い人気を誇っており、黒い髪と黄金の瞳が夜空に浮かぶ月を思わせる事から《双月》の二つ名で呼ばれている。
そんな彼女は怒りのこもった目を前方の三人の男達に向けていた。
アリシアとそう変わらない年齢の男達は、彼女の部下の騎士達である。
貴族出身の彼等は家の推薦で騎士団に入団したものの、実力もやる気も全くなく、度々問題を起こしてアリシアを悩ませていた。
今も訓練をサボっていた所をアリシアに見つかり、注意を受けているのだが一切反省した様子を見せず、面倒くさそうな表情を浮かべている。
タチの悪い事に彼等の家は伯爵家や侯爵家の上位貴族であり、騎士団内に彼等に面と向かって物を言える人間がアリシアしかいなかった。
「ちょっと休んでただけじゃねぇか」
「そうそう。その程度で誇りとか口にしないで欲しいぜ」
上司であるアリシアさえも侮った様子でそう口にした男達は、これ見よがしにため息を吐く。
騎士としての自覚がなく上位貴族家の息子として甘やかされてきた彼等はアリシアの事も騎士団長ではなく伯爵家の娘としか見ていないのである。
こういった者は騎士団の中に一定数存在する。
それを放置すれば規律が乱れる事は想像に難くない。
「……一度お前達の小根を叩き直す必要があるみたいだな」
アリシアは3人に近付くと訓練用の木剣を抜いた。
「あん? やる気かよ団長さんよ。木剣とはいえ剣は剣だ。それを向けるならこっちも容赦しねぇぞ?」
「構わない。貴様らも剣を構えろ。3人同時に相手してやる」
「はん! 女の癖に舐めてやがる。ちょうどいいぜ。俺達もお前の態度にはイライラしてたんだ。ここで痛い目見て大人しくなってもらうぜ」
リーダー格の男、ジャックがそう言うと他の2人もニヤリと笑う。
彼等はアリシアを本気で痛め付けようと取り囲む様にして剣を構えた。
だが、まともに訓練をしていない彼等の構えは隙だらけだった。
「剣の持ち方すらなっていない。お前達のような者が我が騎士団に所属しているなんて嘆かわしい限りだ」
アリシアはそう言って鋭い視線をジャック達に向けると次の瞬間、地面を思い切り蹴った。
僅か10秒。
それが3人を叩きのめすのにアリシアが要した時間だった。
彼女は地面に蹲るジャック達を見下ろすと「新人の方がまだまともに戦えるぞ」と吐き捨てて背を向けるのだった。
★
「はぁ……」
訓練場にあるシャワー室。
そこで身体を清めていたアリシアは先程の出来事を思い返し憂鬱そうな表情を浮かべた。
「どうしたんですか、団長。ため息なんて吐いて」
そこに隣でシャワーを浴びていた少女が話しかけてくる。
まだ下の毛も生え揃っていないような幼い少女だが、彼女も騎士団の一員である。
「メリナか。いや、やはり団長という立場は色々と大変だと思ってな」
「あの3人組の事ですか? あんな人達、相手にしなきゃいいんですよ。どうせ放っておいたら辞めるんですから」
「私もそう思っていたさ。だが、前団長が放置した結果、3年以上もあの体たらくで騎士を名乗り続けている。彼等の勘違いを正さねばいつまでも辞めずに居続けるだろう」
「あー、そう言えば私よりも先輩でしたね、あの人達」
メリナは呆れたような顔でそう言った。
騎士養成学校を主席で卒業した彼女は入団時からジャック達を上回る実力を身に付けている。
だから未だに新人以下の実力しかない彼等が先輩であるという認識はなかったのだ。
メリナの言う通り、コネで入った者の多くは訓練について行けずに早々に退団するのだが、ジャック達はまともに訓練に参加する事もない為、挫折を味わう事なく今日まで過ごしている。
先程の模擬戦が良い薬になればいいのだが、とアリシアはあまり期待せずに考えていた。
そんな疲れた様子の団長を見てメリナは少し悩んでから口を開いた。
「団長。いいストレス発散場所を教えましょうか?」
小声で周囲に聞こえないようにそう言った彼女は、何故かアリシアの下半身に視線を向ける。そこには濡れた陰毛と形の良い女性器がある。
恥ずかしい場所をジッと見られたアリシアはそこを手で隠しながら訊ねた。
「なんだ、景色の良い場所でも見つけたのか? だが、残念ながら私は団長だからあまり遠出する事は出来ないんだ」
「大丈夫ですよ。ちょっと隣の部屋に移動するだけですから」
「隣? あそこは貴人用の個室のシャワー室があるだけだろう?」
アリシアは疑問符を浮かべながらそう聞き返す。隣にあるのは王家や公爵家の姫が騎士団に入った時に使用する為に用意されたシャワー部屋だ。
と言ってもここ10年以上はそんな人物は騎士団に所属していない為、他人に身体を見られるのが苦手な一部の団員が使っている場所だとアリシアは記憶していた。
「その反応だと団長は知らないみたいですね。あそこの奥の個室、少し特殊な作りになってるんですよ。着いてきてください」
アリシアはメリナの後を着いて隣の部屋に移動する。
そこには3つに分けられた個室のシャワー室があり、その1番右奥の戸をメリナは開けた。
「あれ、なんだか分かりますか?」
共用の物より上品な作りのスペース。
その壁は鏡張りになっており、裸体を晒すアリシアとメリナの姿が写っていた。
その鏡には小さな穴が空いており向こう側の空間が少し見えている。
メリナはその穴を指差してアリシアに訊ねた。
「何って、穴だろう? と言うか、あっちは確か男性用のシャワー室じゃないか」
「そうですね。覗かれるかもですから少し移動しましょうか。あ、声は抑えて下さいね」
2人は鏡に近付く。そうする事で角度的に向こう側から見られる心配はなくなる。
穴はちょうどアリシアの股くらいの高さにあった。
大きさは掌と同じくらいだろうか。
「それで、これはなんだ?」
「交姦窓ですよ。知りませんか? 火遊びの一つとして貴族の女性の間で昔流行ったそうです。私も先輩から教えてもらったんですけど、20年くらい前に騎士団にいた公爵家の令嬢が作らせたんだとか」
「交姦窓……。聞いた事はあるがまさかこんな所にあるとは」
アリシアはなんとも言えないような表情でその穴を見る。
交姦窓はかつては多くの場所に設けられていた性娯楽の一つである。
男性側が窓から手を伸ばし、女性の秘所を触るだけのシンプルな仕組み。
顔を知られる事なく安全に大人の遊びを経験出来る為、貴族の令嬢や夫人を中心にハマる者が多かった。
男女共に禁欲的な生活をする騎士団の団員には
確かに丁度いい娯楽かも知れない。
まだ15歳のメリナがそんな遊びをしている事に思うところはあったが、騎士団の施設内にある為、アリシアは何も言う事はしなかった。
「この時間なら男性側にも人が居るはずですから、合図をして窓の前に立つだけですよ。一度お試しでしてみませんか? 良い気分転換になると思いますよ」
「いや、だが、こういう事は私は経験がなくてだな……」
「だから良いんですよ。ちょっと触られるだけですからね。陰毛が黒色の子は多いですから団長だとバレる心配もありませんし」
「…………っ」
真面目な性格ではあるがアリシアも年頃の女だ。
騎士となるべく剣の訓練ばかりしてきたとはいえそういった行為に興味はあった。
彼女はしばらく悩んだ後、小さく頷くのだった。
★
メリナが出て行ったシャワー室内。
アリシアは交姦窓の前に立つとベルを鳴らして男性側に合図を送る。
すると数秒もしない内に足音が聞こえて来て、壁の向こう側に人の気配が現れた。
「──っ」
アリシアは意を決して窓の前で腰を突き出す格好になる。
恐らく相手には彼女の秘所が見えてしまっているだろう。
誰かも分からない相手に大切な場所を晒している状況にアリシアの胸は緊張でドキドキと高鳴った。
真面目でお堅い騎士団長として認識されている自分がこんなはしたない行為をしていると知られればどう思われるだろうか、とそんな事を考えてしまう。
鏡には顔を紅潮させた自分の姿が写っていて、羞恥心が込み上げてきた。
「────ぁ」
と、その時。
窓から伸びて来た手がアリシアの下半身に触れた。
指は彼女の陰毛を数回撫でてから誰にも許した事のない割れ目へと触れる。
その様子を不思議な感覚でアリシアは見下ろしていた。
指は縦筋に沿って上下に動き、刺激を送ってくる。
自慰の際に自分で触れるのとは異なる感触にアリシアは口を抑えて漏れそうになる声を止めた。
きっと向こうにいるのはアリシアの部下の誰かなのだろう。
もしかしたら今日怒鳴りつけた新人かもしれない。
そんな相手に大切な場所を好きに弄られている。
その特殊な状況にアリシアは微かに興奮を覚えていた。
アリシアの秘所は男の指で左右に広げられ、隠れていた陰核や膣の穴まで晒していた。
そこを無遠慮に触られ、つい反応させてしまう。
数分後。
彼女の秘所は愛液で濡れ、完全に解かされていた。
陰核はツンと勃ち上がり、女の穴には指を根元まで入れられている。
指が前後に動く度に水音が響き、掻き出された蜜が周囲に飛び散る。
鏡には快感に屈しただらしない自分の顔が写っており、それがまたアリシアの興奮を高めていた。
★
交姦窓にハマったアリシアはそれから数日に一度のペースでそのシャワー室を訪れた。
どうやら男性側を利用しているのは3人いるらしく、それぞれ違った攻め方でアリシアを悦ばせた。
最初に相手した男は丁寧に秘所を愛撫し、いつも彼女の女性器を淫らな姿に変えてしまう。
足元に愛液の水溜りが出来るのが常で、アリシアは彼に身を任せて気持ち良くしてもらうのが気に入ってしまった。
彼女の人生初の潮吹きは彼によってもたらされたのだった。
2人目の男はクリトリスを集中的にいじめてきた。
皮を被っているそこを丁寧に剥き上げ、指の腹で擦られる刺激は病み付きになる。
アリシアは相手が彼の日だと分かると自分から包皮を剥いて陰核を突き出すようになっていった。
男性器のように勃起させたそこを摘まれ、扱かれる快感はアリシアのマゾヒズムを目覚めさせた。
3人目の男は尻の穴を触ってきた。
最初は臀部を撫でるだけだったのだが、次第に穴の方を触り始め、数週間する頃にはアリシアは窓に尻を向けるようになり、肛門に指を出し入れされる事に抵抗がなくなっていた。
感じる羞恥は他の2人の比ではないが顔が分からない相手である為、アリシアは簡単に流されて新たな性感帯を開発されてしまった。
アリシアにここを紹介したメリナは「団長に気に入ってもらえて良かったです」と純粋に喜んでいたが、唯一自分が淫らな行為にハマっていると知っている彼女と顔を合わせるのは少し恥ずかしく感じてしまうのだった。
★
男性側の交姦窓のあるシャワー室内。
そこに騎士団の落ちこぼれ、ジャック、ロータス、レオンの3人がいた。
彼等は交姦窓の存在を知った時からこのシャワー室を占領しており、他の団員が使用する事を禁じている。
その為、今の男性騎士に交姦窓の存在を知っている者は殆どいない。
現在交姦窓を使用しているのはロータスだ。
他の2人は後ろからその様子を眺めている。
彼等の視線の先には全裸を晒す少女騎士の姿があった。
"花の騎士"メリナ・サーセント。
可憐な容姿と確かな実力で人気の高い若手だ。
男性騎士達の猥談では団長のアリシアと並んでよく名前の上がる美少女である。
そんな彼女はロータスに陰核の皮を剥かれて興奮したように顔を赤らめている。
小さな胸の頂きではピンクの乳首が上を向き、秘所の薄い茂みの下では幼い割れ目を濡らしていた。
身体の恥ずかしい場所を全て男達に見られているメリナだが、彼女の方はこちらに気付いている様子はない。
それも当然だ。
ここの交姦窓にはある仕掛けが施されているのだから。
いわゆるマジックミラーである。
明るい女性側からは鏡があるように見えるのだが、薄暗い男性側からはガラスのように反対側が見えるようになっているのだ。
それを知らない女性達は顔がバレていないと思い込んで淫らな姿を男達に晒す事になる。
それから数分後。
メリナは男達の前で何度も絶頂し、シャワー室を後にした。
そして更に数分後、新たな利用者が現れる。
その人物を見た男達は無言でジャンケンをし、勝利したジャックが交姦窓の前に移動した。
その利用者、アリシアは鏡に身体を押し付けて窓に秘所を差し出す。
今日も自分達を見下し、誇りだなんだと言っていた彼女が間抜けな姿を晒す様子に男達は顔を見合わせて笑った。
その後、いつも通りジャックの指で潮を吹き、イキ顔を晒す団長の姿を彼等は楽しむのだった。