次の日
いつものように学校へと向かっていると駅で仁科と出会った。
「おはよっ圭介君!」
「おはよ!仁科さん。」
昨日は用事があると言って部活で会えなかっただけに少し久しぶりな感覚になっていた。
二年生から同じクラスになってはいるけど、もう少し同じ時間を過ごせたら良いなと思いつつ、他愛のない話をしていた。
部活の事、小室君の事、進学の事、そして話し合ってくれない隆之に別れを切り出した事など。
「とうとう伝えたんだ…」
「うん…直接会ってからって思ってたけど、美香ちゃんがずる休みしてるって言ってたし、メッセージも既読にはなるけど返信が無かったから…」
「じ、じゃあ!」
「私の中ではもう隆之とは別れた感じ……だけど、同じ大学に行くまで待っててくれない…かな?」
少し上目使いで俺を見てくる仁科。
その顔は恥ずかしさと期待するかのような表情が混ざっていた。
「うん!俺達受験だし。 むこうで…あたっ!」
大勢の集団が後ろから追い抜きざまにぶつかりながら通り過ぎて行く。
「何で今日はお客さんが多いんだろ?」
いつもはそこそこ多い乗客が今日は特に多かった。
「今日から金土日でイベントがあるらしいよ。明日は学校も休みだし行ってみない?」
「うん!いいね!」
人込みに塗れながら電車に乗り込んだ。
たった二駅だと言うのに久しぶりの満員電車はキツイ。
俺は仁科を守ろうとしていたが、後ろから押された仁科が奥のドアまで移動していく。
それ程身長の無い仁科だがピコッと飛び出たリボン型のカチューシャが居場所を教えてくれた。
直ぐ近くには脂ぎったおっさんもいるが、俺よりも背の高い女の人もいるので、まあ安心か。
ゴールデンウイーク前だからか、浮かれた人が大勢乗っていた。
朝っぱらから飲んだ帰りのような人もいるし、イベントに向かう若い男や女達もいた。
そんなザワザワした電車の中で一駅過ぎた時だった。
「この人痴漢でーす!」
「俺はやってない!冤罪だ!」
突然の痴漢騒ぎに車内が一気にザワザワしだす。
直ぐに次の駅へと到着した電車は、人込みを一気に吐き出して行く!
「あっ!待て痴漢!」
その人は仁科の近くにいた背の高い女性で、低いハスキーボイスで叫んでいたが、細い身体が人混みに挟まれて握っていた手が離れたみたいだ。
俺ば最近体力が付いてきたせいか、楽に出てこられたが、元々体力の無かった仁科はどうにかドアまで出て来た様子だった。
「スゴイ混みようだね。」
「う…うん……」
少し赤くなっている顔は車内が混んでて暑かったのか?
その時…
「ねえ君大丈夫?」
声のする後ろを振り返ると、さっき痴漢に声を荒げていたお姉さん…黒いタイトなボディーコンシャスな超ミニ丈のドレスの上にジャケットを羽織った、いかにも水商売の人だった。
身長も高けりゃヒールも高い物を履いていて俺よりも身長が高い人だった。
そしてその人は俺では無く仁科の方を見ていた。
「え、ええ大丈夫です。」
「え?どうしたの?何かあった?」
俺がその女性と仁科を交互に見た。
「さっき逃げられた痴漢に触られてたのよ。ちくしょー絶対に捕まえたと思ってたんだけどなー。ごめんね逃がしちゃって。」
「い、いいえ。ビックリしちゃって声が出せれなかったから…」
「え?痴漢され…た…の?」
「ダメじゃない、彼氏だったら側に居なきゃ!こんな可愛い子触られるに決まってんでしょ!」
「あ、はい…」
「あの…彼氏じゃないんで…」
「ぁ…」
「あ、そなのね。ごめんごめん彼氏かと思ったわ。同級生か何かなのね。」
「はい……」
二人で今後どうするかを話していたが、仁科の口から彼氏じゃないと言う説明がグッと心に突き刺さっていた。
隆之と別れた事になったとは言っていたが、俺が何もせずに彼氏になれる訳が無かった。
以前に告白しようとして寸前で断られた事から勝手に彼氏面していたが、まだ俺と仁科の関係は始まっても無かった事を実感した。
誰かに取られる可能性だってあるのだ。
一人取り残された気分の中、いつの間にか話は終わっていた。
「行こっか。」
「あ、うん。」
何処を触られたんだろう。足?胸?お尻?それともアソコ?
男なら触りたくなる様な身体をしている仁科だけに、触ってみたい気持ちは分かるが、それを実際にするのは違うと思う。
仁科も知らない人に触られて怖くて気持ち悪かったんだろうな。
「ごめん、少しトイレに…先に行ってていいよ。」
「いや、待ってるから。」
学校へ行く時間はまだ余裕がある。
触られて気持ち悪かったんだろうな。
暫く、一人駅の出入口で待つ俺。
色々考えながらも、次に満員電車に乗る事があったのなら絶対に離れないように守るんだと誓っていた。
「ゴメン、お待たせ。」
「うん、いこっか。」
少しスッキリした様な顔の仁科。
でも少し赤い顔は未だに恥ずかしかった影響なんだろうなと感じていた。
「あの人から名刺を貰ったんだけど…あの人ってオカマさんだね。」
貰ったと言う名刺を見せて来たが、名刺には名前だけしか書かれていなかった。
『黒乃 弥生(やよい)』
店名も無く単なる名前と個人の携帯電話番号だけの名刺だった。
「声はハスキーだったけど、男だった?」
「うん、喉仏があったの。手もゴツゴツしてて男っぽかったし。」
「スゲー見てる。俺全然分からなかったよ。」
「どうせ、足とか見てたんでしょ。生足だったし、凄く綺麗な足だったもんね。」
「見てないって、仁科の方が綺麗だし。あ、比べるのもアレだけど……」
「あ……ありがと。」
言っちまった……
それから俺達は無言で学校までを歩いた。俺の少し後ろで二人並んで…………
「で、やられちゃった訳ね。」
「やられてないって!……触られただけ。」
「くそお!俺が傍にいたらギッタギタのメッタメタにしてやったのにな!」
「ずる休みしてたバカユキが何言ってんの。」
「だってよお……」
昼休みになって久しぶりに四人が集まって学食での昼食だった。
「あんたが毎日毎日ガツガツやり過ぎたからでしょ。こっちは将来を決める受験があるんだからね。」
「分かってるって!分かってるけどよお…」
「このサル!」
「うごっ」
「ヤリチン!」
「うぐっ」
「千歳はオナホじゃないの!」
「ちゃんとイカせてたわ!」
「隆之ストップ!」
「ちょっと! ここでその話は……」
食事時であり、大勢が集まっている食堂でエロ話は流石に……
周りを見ると案の定白い目で見られていた……
「バカッ!」
「だからバカユキって言われるの!」
「す、すまん…」
言い訳をする事も出来る状況では無く、平謝りするしかなかった。
「それで?」
腕を組んだ美香さんが最後通告を放つ。
「ああ、迷惑になっている事は薄々分かってた。休んでた時に色々考えたんだが、きっぱりと諦める事にした。」
「「「おおー」」」
みんなの驚く声が。
「だから最後に一発だ――」
「諦めて無いでしょ!」
パシッ!
姉の強烈な一発が隆之の頭に来る。
「わーったって。俺も男だ。部活も辞める!」
「え?隆之、そこまでしなくっても。」
俺も驚いて声を掛けるが、辞めるのは既に決めていたらしく頭を振っていた。
「元々、美術なんて趣味じゃなかったし、書いてた絵も殆どないのも知ってるでしょ堀君。俺、汗を流す運動部に入るわ。」
「「「おおー」」」
「出来れば胸の大きい女子がいる所に!」
感動していたみんなが、白い目に変わるのは一瞬だった。
「こんな事続けてたらダメだって。」
「でも好きでしょ。」
俺は放課後、旧校舎二階の非常階段の踊り場で小島にフェラをされていた。
ここ数日続いているこの行為。
俺と仁科の仲が良いからか、当てつけなのか、それとも独占欲が強いのか、仁科と隆之の行為を見てからは同じように俺から精液を出す事に必死になっていた。
やり慣れていなかった口や舌の使い方も、徐々に上手になっていく。それよりも|何時
手コキをしながらチュポチュポと亀頭を咥えている。年下の小さい口にチンコを入れていると言う事がなによりも興奮し、徐々に射精感が高まってくる。
昨日あんなに出したのに、今日も美香さんと出来ないかなと、他の人にフェラをされながら考えてしまう。
初めての生セックスに中出し。
どっちの液体か分からないくらいに股間をグチャグチャにしてやりまくった。一度出してからバックで抜かずの三連発は凄かった。
良い香りのする部屋がイカ臭い臭いになって申し訳無かったが、ゴムがあるのと無いのとでは精神的な面を含めてやはり良いと思いだしていた。
こんな事を隆之は仁科とやっていたんだろうな。
初めての四人での事を思い出す。
「あはっ 膨らんできた! お口に出していいよ。あーん!」
小島は大きく口を開け、舌先で亀頭の裏をテロテロ舐める。
「あ…出る……イクッ」
どびゅっ どびゅっ と口の中へと出されていく精液。それを微笑みながら口の中へと溜めて行く小島。
あーんと、溜まった精液を見せつけ、ごくんと飲み込む。
セックスの経験は無いと言っていたが、こう言う知識は16でも知ってるんだと冷めた興奮の中で考えていた。
ペロペロとお掃除フェラをしてくる小島に、全てを任せていく。
こんな事をしておいてだが、未だに小島に特別な好意が持てれない自分にこんな事をしてても良いのかと自問自答していた。
服装を整え部室へと入る。
「遅くなりました。」
「ました~」
美香さんと仁科は既に絵を書き始めており、小室君はまだ来ていなかった。
自分の席に着き絵を書く準備を始めると、小島が俺の隣に椅子を持って来て座って来た。
「鈴ちゃん、貴方の席はあっちでしょ。ここはイチャツク場所じゃないのよ。」
「少し見るだけじゃないですか。美香先輩も嫉妬してるんですか?」
「嫉妬?どうかしらね。取られると思ってないからそれは無いわよ。堀君も千歳からは簡単に離れられないだろうし、私とも簡単には離れられないから。」
「……それってどう言う事なんですか?」
何かヤバイ雰囲気になって来た。
モテない俺が修羅場?!
小島は俺の横で立ち上がり、美香さんも椅子から立ち上がった。
そのまま見ている訳も出来ず、俺も一緒に立ち上がった。
「言葉通りよ。鈴ちゃんが掘君にフェラで抜いて上げてるのかもしれないけど、私達はそれ以上の事をしてあげてるから。」
「見てたんですか?趣味が悪いですよ。」
「鈴ちゃんの口から…吐く息から匂うのよ、気を付けなさい。」
あっと言う顔になって顔を下に落とした。
「此処はね。絵を書いたりする場所なの。私達はこの部屋の中で恋愛感情は持って入ってないつもりよ。例え部活が終わってから三人でセックスしていても、昨日みたいに部活終わりに私の部屋で生で中に出していたとしても。」
「み、美香ちゃん…………」
仁科も驚いた顔になっていた。
「さ、三人でなんて…不潔よ!」
「それは貴女の倫理観よ。私達に押し付けないで。フェラをされるのも自由。私みたいに意識が無くなるまで中に出されるのも自由。鈴ちゃんが掘君に好意をもっているのも自由だけど、その見返りを求めるのは間違ってるわよ。」
「何でですか!?私はっ!」
「私はフェラチオをしてザーメンを飲んであげました、堀君も同じようにしてください。
私は堀君が大好きです、だから私を大好きになって下さい。
愛してます、だから愛して下さい。
愛と言う感情はまだ私には分からないけど、愛って見返りを求めるモノじゃないくらいは分かってるわ。
一途な愛情を持っているのなら堀君に見返りを求めてはダメ。
勉強になったわね。」
「それじゃあ私が他の人とエッチしても堀先輩は良いって事ですか!?」
「いい?堀君は千歳の事が好きだったのよ。隆之と付き合って1年が経っても。簡単に鈴ちゃんの所に行くとは思えないわ。」
「先輩はどうなんですか?!」
「俺は……俺は残念だけど小島に特別な感情は持ってない。いつかは変わるかもしれないけど、今はまだ……」
そこで美香さんは立ち上がった。ゆっくりと小島を見ながら俺に近づいてくる。
「ずるい!ずるいよ!」
小島の声が胸に刺さる。
ずるい。
そう俺は一時の快楽の為に、結末を引き延ばしにしていたんだ。
こんな関係だと言ってしまうと、好意を持っていた小島が離れて行くと思って。
「それよ。見返りを求めていると結局傷着くのは自分。返って来るのよ。だから私は堀君に最大の愛情を注ぐの。」
そして近づいて来た美香さんは…俺にキスをした。
真横にいる小島に見せつけるように…
「わっ私も!私もしますよ!!」
いつの間にかドアの所に来ていた小室君の手を取り、俺達に叫んだ。
俺も面倒な事が続くのは嫌だったので、前に立っていた美香さんを背後から抱きしめた。
その俺の腕の上に手を掛ける美香さん。
「今からしますよ!するんですから!」
小島は小室君を引きずるように、逃げるように行ってしまった。
残念だけど、俺は小島の事を……
「圭介君…………美香ちゃん…………」
後ろに座っていた仁科がいつの間にか立っていた。
「ゴメン巻き込んじゃった!」
「うん、それはいいけど…」
「今年受験だからね。生理に左右されたくないと思って今年に入ってからしばらくしてピルを飲み始めたの。そしたらしてみたくなっちゃって、昨日一杯中出しさせちゃったのよ。千歳も飲んでるでしょ、中に出される気持ち分かるわよね。すごかったわ。」
「え?仁科も?」
「え?あっ…うん。でも中に出されたのってあの日だけだよ……」
「え?そうなの?私てっきり毎日バカユキに中出しされていると思っていたわ。あいつもそこまで節操無しじゃなかったのね。じゃあ今から三人でする?」
「今日こそは勉強しないと…それに…付き合ってると言うか、セフレと言うか…小室くんと…その…」
「ああ、やられちゃった訳ね。手が早そうだと思ってたけど…浮気は駄目って事?」
「う、浮気じゃないと思うけど、き、今日はどうしても…」
視線をうろつかせ後ろへと下がる仁科さん…
俺とそう言う事をするのが嫌とか?
朝はそう言う感じじゃなかったけど…あ、でも彼氏じゃないって言ってたし、やっぱり浮気はダメだと言う事?
大学に行ったらとも言ってたけど何かあったのか?
「じゃあ堀君、行きましょ。ずっとアソコがヌルヌルしててムラムラしてるの。今日も中に出して良いから。千歳、戸締り宜しくね。」
そう言って俺を引っ張っていく美香さん。
出来れば仁科ともしたかったが、美香さんとやれるのなら何も文句はない。
珍しく連日だけど、美香さんとだったら何度でも出せれるんだよな。
相性良いのかな…
◇◇◇
静かになった部室に一人、千歳はボーと椅子に座っていた。
寒いのか、時折り軽く身震いをして深いため息を付いていた。
ブーブーブー
スマホのバイブが鳴り、握りしめていたスマホを見る千歳。
『今日は無しだ。今から小島とやる事になった。昨日ハメたアナルストッパーを付けてるか写真を送れ。そして今夜、アナルでオナニーする動画を送るんだ。それが出来たら明日はハメてやる』
その指示は先ほど小島に連れて行かれた小室からの指示だった。
その指示を見た千歳は、座ったままの状態でスカートの後ろを捲り上げる。
白い肌に食い込む黒いTバックがお尻の肉を割り開いていた。
そしてその肛門の所には黒いゴム製のアナルストッパーの台座があり、そこを小さめのTバックが出ないように抑えている。
カシャ カシャ
スマホで写真を撮る千歳。
音と共にアナルが締め付けストッパーの台座がヒクヒクと動く。
アナルの前の場所が一度濡れて乾いた跡に、また濡れていく染みが広がっていく。
「あぁ どうしてこんな…」
一人呟く千歳、それは何を意味していたのか誰も分からない。
千歳本人にしか。
そしてバックを持った千歳は、部室の戸締りをして出て行く。お尻をムズムズさせながら。