「ちょっとだけ良い?話があるんだけど……」
仁科が寝巻の薄い短パン、シャツのまま、手を腰の前で握り上目使いで俺に話しかけてきた。
今まで少ししか話を出来ていなかった事もあり、少しならと言う感じで受け入れる。
「良いけど、どうかしたの?」
リビングでは既に電気を消していたのか、廊下には間接照明の明りだけが輝き、仁科の胸の先が一部分だけ尖っているのも丸見えになっていた。
「バイトを変えたって言ってたけど……アレってバイト先で…………犯されてたの…………」
「え?!」
衝撃的発現だった!
視線を合わさずに身体の前で手を組んでいるが、ブラをしていない胸が前に飛び出し、薄暗い廊下とう事もあって、余計に卑猥に見えていた。
「ど、どうして……」
「バイト……初日からだったの…………」
◆◆◆
「仁科千歳と言います!今日からよろしくお願いします!」
初めてのアルバイトと言う事もあって、私は張り切っていた。
お金持ちの多い同級生の中で、余り余裕の無い私はアルバイトをするつもりだった。入学式前から雑誌などを読み漁り、近場にあるレストランに絞り込み、面接を無事に合格しての初バイトが入学式終わって直ぐからだった。
「思ってた通りにエプロンも似合ってるじゃん」
オーナーシェフの近藤さんは、サーフィンをやっているらしく、浅黒い肌で真っ白な歯を見せて笑っていた。
少し遊び人の感じにも見えるが、地元などでは雑誌や情報番組で使われる有名店だと言っていた。
今まで高校の時には関わって来なかったタイプだけど、いかにもモテそうな雰囲気に少し引いていた。
お店はイタリアンを中心にして創作料理であり、まだ早い時間帯なのだが、お客様はそれなりに入っていた。
自分で流行っているとは言っていたが、嘘ではないらしい。
「可愛い仁科ちゃんだったら似合うと思っていたんだよな~」
私の制服姿を見てもう一人のスタッフである目黒さんが褒めて来た。
褒められるのは嬉しいが、この人もサーフィン仲間と言う事を面接時にオーナーが言っていた。
二人でこのお店を始め、大きくして言ったと。
調理から接客など全てをこなす万能だと言っていたが、店長に似て真っ黒い肌に真っ白な歯、そして私を見る目つきがイヤらしい目になっている。
何か受け付けない。
制服は白い開襟シャツに黒いタイトミニ。その上に焦げ茶のエプロンをしている。
その大きく開いた解禁シャツの合わせ目が大きく、そこに目黒さんの目が隠す事も無く釘付けになっていた。
それは大きいけどさあ。
そんなに凝視しなくても。
「千歳ちゃんって、胸が大きいから男のお客が増えそうね!」
そう言って来るたった一人の女性のアルバイトである向井さん。
二十代後半らしいが、このお店のオープニングスタッフであり、オーナーの友達の妹だと言っていた。
この人は流石にサーフィンはしていないんだろうけど、少し茶髪でミディアムショートの可愛らしい感じ。
「今の内に色々教えるわね」
大学生のアルバイトが居なくなったせいで、募集を出していたらしいが、向井さんが穴埋めをする形で22時まで残っているらしい。本当は忙しさが少し落ち着く19時で終わりだから、早く私に教えたいのかな。
私は接客の仕方も分からなかったので、一から教えてもらい、初めは一緒に付いて一日を過ごした。
平日であったけどそれなりにお客様も多く、覚える事がたくさんあって、疲れてしまった。
ラストオーダーも終わり、後片づけを行いながら閉店準備をしていく。
「後は目黒君に聞けば分かるから。ごめんね、お先に!」
先に帰って行く向井さん。
そしてレジを閉める目黒さん。私は残りの洗い物を手伝い、近藤さんは厨房を綺麗にしていた。
「仁科ちゃんってここまでは歩いてだったよね?」
「はい!近場が希望でしたので」
「じゃあ、食器を洗い終わったらテーブルに座ってて!賄い料理を出すから」
「すみません、頂きます!」
バイト代を貰えて、賄いもあり、運が良ければお料理も教えて燃えらえるかもと思っていたが、やはり賄い料理がある事に頬が緩む。
出来るだけ生活費を押える為に、食事を貰えるのは大事な事だった。
近藤さんの作った賄いのパスタに、残り物のワインを出してきた。
「グラス販売用の残りで悪いけど、後は捨てるだけだから気にせずに飲んで」
三人でテーブルを囲み、帰る前の遅い夕食が始まった。
流石は自分で自慢するだけあって、残りの食材で作ったとは思えない程にパスタは美味しく、初めて飲んだワインも食事が進む程に美味しく感じていた。
グラスで軽く三杯程飲み、いい気分で食事が終わった。
「後はこっちでやっておくから、先に着替えておいで」
「はーい、御馳走様でした」
この店はこじんまりした店舗なので、更衣室もトイレも共同だ。
エプロンは毎日お店で洗うらしく、前もって洗っていたので、着替えようとロッカー室へと向かった。
ロッカー室は休憩と仮眠室を兼ねているらしく、小さい二人掛けのソファーと四人分入るロッカーが置かれていた。
その下段にある私のロッカーのカギを開け、シャツを脱ぎ、スカートを脱いだ。
スカートは洗わなくても良いけど、シャツは緊張して少し汗を掻いたので持って帰って洗おう。
シャツを畳み、バックの中へと入れた時だった。
ガチャ
背後でドアが開く音と共に、目黒さんが入って来た!
「キャッ!まだ着替えてます!出て行って下さい!」
手で胸とアソコを隠すように押さえ、出来るだけ見えないように身体を横向きにして言った!
「ああ、大丈夫、大丈夫。俺って女の裸は見慣れてるから。気にしないでも良いよ」
「ちょっ!」
平気で部屋に入って来る目黒さん!
部屋は3畳程度しかなく、隅に寄ってもロッカーとソファーがあって余りスペースが無い!
その中で私を見ながら服を脱ぎだした。
浅黒い肌に引き締まった身体を見せつけながら白いシャツを脱ぎ、そしてズボンも脱いでいく。
部屋の外に出れば近藤さんも居るんだろうが、下着だけの身体を見られたくは無かった。
それがいけなかったのだろうか、小さいビキニの下着を穿いた目黒さんはスマホを握って私の下着姿を撮りだした!
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
「ちょっとやめて下さい!大声出しますよ!」
「そんなに言わなくても良いじゃん。この位は水着と変わらないっしょ!でも、スゲーおっぱいしてるよね。ちょっと触っても良い?」
「え?!やッ!」
返事をするまでも無く、いきなり空いた手で胸を揉んで来た!
「こんなエロい下着を穿いて……誘ってんだろ」
この時の下着は、初めてのバイトと言う事もあって、白い上下の下着で、ハーフカップの薔薇柄の刺繍のブラに、同じ薔薇の白い刺繍がされたローライズのショーツだった。
まさか、男の人に見られるなんて思ってもみなかったし、気合を入れる為に好きな下着を穿いているだけだった。
「ちがッ!触らないでッ!」
抵抗する私の腕を避けて胸を揉み、更にはお尻まで揉んでくる目黒さん!
「なあ、俺千歳の事が好きになった。俺と付き合わねえ?」
「ッ!?」
意外な言葉に背の高い目黒さんを見上げた。
その時を狙っていたかのように、突然キスをされてしまった。