まあ、その、アレだ。
オシッコが出る穴は知っていたが、あまり興奮する物じゃない。
バスタブの縁に腰掛けて大股を開いた桜花が、恥ずかしそうに、
「出すよ……掛かっちゃうよ……ああん、出るぅ」
少し可愛い声で、目の前に座っていた俺の股間に掛けてくれた暖かいオシッコは忘れないだろう。
可愛さ余って、“くぱぁ”してやったからな。
出る所もバッチリだったわ。
だがその後で、俺も出す所を見られるとは思いもしなかったが。
別にイヤン恥ずかしぃ、とかは言わなかったが、チンポを持って出す所を見たり、自分に掛かっている所を何故か喜んだりするのは、俺には意味がわけワカメだった。
家じゃないのでレストランで食事の後に、お酒は飲めないなぁと思っていたら、俊仁が何処からか調達して俺達が泊っている部屋で酒盛りが始まった。
もちろん、これからやるつもりだったので、俺も桜花も薄着のままだった。
だが、初めてと言う位に夜に集まってワイワイする事を桜花はとても喜んでいた。
変に遠慮していた俺が間違いだった?
バスローブが開けて胸がチラ見しても気にしていないし、太ももの奥まで見えていても別に気にしていない。
俊介が何か反応するかと思ったが、俊介は結衣に掴まっており、身動きできなかった事もあって、何事も無くシャンパンを二本も飲んでみんな隣の部屋に戻って行った。
「あーあ、楽しかった」
「もう少し警戒するとか、嫌がるとかあると思ったわ」
「して欲しかった?」
「いや、俺もワイワイやってて楽しかったし。」
「ねえ、私前にも言ったけど、家がお金持ちなだけで普通の女だよ。いっぱい勉強して、みんなと遊んで騒いで、ドキドキして、泣くのは嫌だけど、笑って過ごしたいな。
だから今日みんなの前で恥ずかしい事をされたり、夜中に集まってワイワイしたいし、もし、俊介君が彼女とエッチを始めたら、私も見せても良いと思ってるわよ。
その……身体には少し自信もあるし…………」
「でたな、顔も体も天性と努力のたまもの。日頃からちょいちょいトレーニングしてるもんな」
俺が泊りに来ない時などは、開いている時間などでトレーニングを行っている事は知っていた。
マンションのジムや、プールで鍛えていると言うか、体形を維持していると言うか、どう見ても男が悦びそうな体形を作っている。
お尻なんかデカくて後ろにブリンッ!って出ているし、アソコの締まりも良いのは、内転筋なんている所を鍛えているんだろう。
初めに出会った時の思っていた桜花を、ドンドンいい方向へと崩して行っている。
そう言えば何でも注文してとか、見せびらかしてとも言ってたよな。
俺は彼女のはずの桜花にいつまでも遠慮していたんじゃないのか?
一番信頼出来て、一番身体も心も分かち合えていると思っていた桜花に。
「さあ、今日は飛ぶわよ!みんな言ってた物は持って来たわよね!」
「言ってたってパスポートの事?」
俊介がバックからパスポートを取りだしてきた。
「は? 俺聞いてないし!」
「圭君は良いの。私が管理しているから」
「お前は俺のオカンか!いつ俺がパスポートを預けたんだ?」
「えっと…………妖精さんが持って来てくれたの」
「…………入ったな?」
「だって合鍵貰ってるし。時々掃除もしてるんだけど」
「なッ! おまっ! マジか?!」
知らない。
俺の家で飼ってに掃除だとう?
分かるはずなのに、何故今まで分からなかったんだ!
「うん、初めに写真を沢山撮って、埃とかゴミを綺麗にしたら、同じように物を写真通りに並べてくの。パズルみたいで面白いよ」
お前は完全犯罪を行うつもりか……
俺はホテルの部屋に膝を付いた。
そして飛行場からガルフストリームで俺は日本を脱出した。
保護者のような桜花と共に。
一泊の着替えと濡れた海パンを持って海外へと飛び立つプライベートジェット。
「ああ、海外はカラッとしてて暑くないって誰が言ったよ!」
「ああ、あちいな。サッサと店に入ろうぜ」
俺達は今、ハワイに来ていた。
修学旅行で使ったパスポートでは台湾に行っただけであったが、こうして二度目の海外がハワイになろうとは思いもしなかった。
有名なショッピングモールに入り、服や水着を買い込んでいく。
俺はひたすら桜花の荷物持ちに専念している。
これが異世界冒険活劇ならば、俺はポーターで、桜花は商人……いや、貴族か。。
俊介は遊び人で、結衣は踊り子、琥珀は……琥珀は…………娼婦…………いや!それはマズイ!普段は結構豆で家庭的なんだよな、桜花と一緒で。だから琥珀は…………ビキニアーマーを着こんだくノ一、お色気担当って所か。
房中術を武器に、男どもをバッサバッサと抜いて…………いや、やりすぎか。
兎も角、琥珀は綺麗な顔とエロい身体や性癖がマッチしてない。
「くノ一だ!くノ一!」
「何?これが一位?これが似合うのかなぁ」
桜花は有名ブランドなのか、高そうな水着売り場であれこれ見ていた。
手に持っていたのは、派手な豹柄のほっそい紐のような小さい水着だった。
「にひひひ、こんなエロいのを着させようだなんて、お兄さんも好きですねえ」
「変な真似すんなよ。一番前にあったから売りたい物なんじゃねえの?他にもアニマル柄とか沢山あるし」
「ほらココ見てよ。すんごく細いの。私のアソコ隠れるかなぁ?」
指さすクロッチと言うか、うっすい生地のアソコの部分は、ビラビラが広がっている女では隠しきれない何かがはみ出る恐れがあった。
だが、桜花は自分のその所を知っていて、目を細くして俺に聞いて来た。
「大丈夫だ、お前のマンコは小さいし、綺麗だ。そのギリギリを攻めている女は他には居ないはずだ」
「やだあ!恥ずかしいでしょ!」
俺の腕をバシバシ叩いて来る。
ブラの部分も生地が決行薄い。乳首が立っていると完全に浮き出ると思うが、此処は海外。
ビーチクが出ていたって気にする人はいないのか。
他にもハイブランド風のショップに入り、ケツが半分出そうなホットパンツや、小さい胸を露わにするようなタンクトップなどの露出の激しい服を買いまくった。
何故金持ちの若い女子は露出をしたがるんだろう。
バカンスか!
バカンス効果か?!
ショップの買い物袋が増えていく中、俺はポーターに徹していた。
「私こんなの欲しいなぁ」
そこは同じくハイブランドの宝石店。
見れば金とプラチナが混ざったようなリング。中央にはデッカイガラス玉……ダイヤか。
値段は数えるのも面倒な1万$半ば…………
「無理だ!無理無理!お前、俺の時給2500円だぞ!学生の俺に帰る訳ないだろ!…………そうだな、アレにしろ、アソコの小さい店で売ってるアクセサリーだ!」
店の窓から見える外の道路に面した観光客に売っている小さい店。
数人の客が小物のアクセサリーを吟味している所を指さした。
「本当?!」
パアッ!と明るい顔になった桜花は、店を出て俺を店外まで引っ張っていく!
出している物を見ると日本と違い、数千円の物など無い!最低100$、1万4千円程度からの値付けだった。流石は観光客の多い場所だ。
「うーんとねえーこれなんてどうかな?」
くすんだ金色の物が多い中、その一品は綺麗なイエローゴールドのリングであり、飾りの無いシンプルな物だった。
「綺麗な色で良いんじゃない?」
目鼻立ちが目立つ顔だが、シンプルなリングが桜花の顔に邪魔していない気がしていた。
値段を見ると200$と書いてあったが、日本円にして約3万円。
出せない金額じゃなかった。
「良い?やったー!」
桜花はネイティブな英語でケースから出させると、サービスで名前を掘ってあげると言っていた店員に何かを言っている。
「何て言ったんだ?」
「圭君からのプレゼントだから、From Keyって入れてもらうね!」
桜花はウシシシとニヤニヤしていた。
考えてみれば付き合いだして俺がお金を払った事など一切無かった。
幾らお金持ちであろうが、完全におんぶにだっこ状態はマズイよな。
元々、バイト先も桜花のグループの事務所だし、桜花がいなければ、学業もバイトも上手くいってなかった。
この金額では足らないと思うが、お礼としたら良い物を買ったんじゃないのか?
おいおい、そこで俺が払った200$以上もするサングラスを買うな。
500$もするじゃないか!
俺の立場がないだろっ
直ぐに名前彫りが終わったリングを持って来た。
「ねえ圭君が付けて」
俺は名前が入っているか受け取ったリングを覗き込んだ。
「見たらダメだって!ほらハメてよ」
「……あ、ああ」
左手を広げて出してきたので、俺は桜花の細い人差し指に嵌めた。
「あ、アレ?少し小さいか?」
ニヤニヤしながら待っている桜花。
中指は当然入らず、次の薬指にはピッタリと嵌った…………
「あれ~この指にピッタリだわ~」
「……………サイズ手直ししただろ」
「なんのことかな~あたし分からないな~」
左手薬指を灯りに照らしながら見ている桜花。俺の半足など半分も入ってない様子だった。
「まあいいけど。桜花が喜んでくれて俺も嬉しいから」
「プレゼントありがとっ!」
チュッ!
抱き着いて来た桜花が俺の頬にキスをしてきた。
俺は後を付いて来ていたSPに買い物の袋を預け、桜花に引っ張られながらまた次の店に向かった。
「ねえねえ小腹が空いた!アイス食べようよ!」
ずっと笑顔が絶えない桜花を見ていると俺も気持ちが良かった。
いつの間にか二人っきりになって町中を散策している。
飼っている物は殆どが桜花が払っていたが、こんなに楽しそうにしているデートは初めてだったのかもしれない。
いいな。こんな感じ。
あの言葉通りになるかどうかなんて俺には分からない。
まだ俺達は若いし、働いてもいない学生だ。
でも、桜花と一緒に歩いていけるのも悪くないと思っていた。
リングに彫られていた言葉の様に…………
リングには確かにそう書かれていたんだ。