※この作品はR-18です。

千歳 ~その後の千歳~   作:A.N.F

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第82話 小悪魔の大悪魔

 

 

 大晦日の日、俺はドカティに乗って実家を目指していた。

完全冬仕様の防寒服を身に纏い、ガス欠にならないように休憩毎にガソリンを給油する。

 

通学や買い物は自前のスズキのGSX-R。

遠出や遊びは貰ったドカと決めていた。

意外に前傾姿勢は余り気にならず、ダントツのパワーは高速では無敵の存在になっていた。

 

雪も降らず、風も静かな帰宅日和。

夜のうちから出発し、問題無く実家へと辿り着いた。

 

「あら?お帰り。あんた、そのバイク買ったの?」

 

玄関先で煩いバイク音を聞いて母が家から出て来た。

 

 

「ああこれは桜花から貰った奴。バイトで買った奴は通学用の小さい奴だよ」

 

 

固まった身体を動かし屈伸して解していく。

心愛に貰ったグローブとネックウォーマーをを外し、ヘルメットの上に置く。

裏起毛の皮パンと分厚い皮ジャケットはそれほど寒く無かった。

寧ろ頭の方が寒くて口元の通気口をビニールテープで塞いだくらいだ。

 

 

荷物を持って久しぶりの実家に入って行った。

 

 

「おう!おかえり」

 

「ただいまー」

 

「長距離疲れなかったか?」

 

「途中休憩もしてたし、大丈夫だよ」

 

いつもセックスで鍛えているからとは言わなかった

 

 

こたつの中に入って横になり父と一緒にテレビを乱すと、母がお茶とお菓子を持って来た。

 

「何でここに東京の有名な羊羹があるんだ?」

 

持って来た物の横に、一緒に箱も持って来ていた。

誰もが知る有名和菓子屋の名前が書いてあった。

自慢する為か?

 

「これね、桜花さんのお母さんが、年末のご挨拶にってくれたのよ~絶対にあの子を離したらだめよ!」

 

「そうそう!入り婿でも良いかと聞いてたから、一切問題ないって答えたぞ」

 

 

「ふえ?!桜花のお母さん?!!いつ!」

 

「あらさっき帰ったばかりよ、聞いてた駄菓子屋に行くって言ってたから今ならいるんじゃない?」

 

 

俺はダッシュで家を出た!

 

駄菓子屋って確か桜花が来た時に寄ったあの店の事だよな!

 

俺は昔っからある駄菓子屋に小走りで向かう。

 

そこには案の定黒塗りのデカいベンツと、真っ白な低いスポーツカーが止まっており、黒服の屈強な男達が店の前で壁を作っていた。

 

 

「マジかよ」

 

 

「だからこれはブラックカードなの!買えない訳ないでしょ!」

 

 

「うわあ、桜花と同じかよ。どういう生活してんだよ!」

 

俺は慌てて店内に入ろうとすると、黒服は顔を確認してスッと道を開けてくれた。

 

『ターゲット確認。武装解除せよ』

 

 

おいおい!武装って何?!この日本で武装出来ちゃう訳?!

 

それに店内は直ぐなんだけど、マイクで伝える意味ないよね!

 

 

店内には暖房もないのにチェックのミニスカと短いダウンを着た神の長い女性が駄菓子屋のおばちゃんに食って掛かっていた。

 

「だから!支払いはカードで払うの!」

 

「いや、カードは無理なんですよ~」

 

「だからカードで――」

「これで払いますから」

 

俺は財布から1000円札をおばちゃんの前に出した。

 

二人の視線が一気に集まる。

 

 

「いやん!圭君!」

 

歳の頃40歳前くらいの桜花そっくりの女性が俺に抱き着いてきた!

 

いやいや!初対面だよな!

そっくりだから桜花の母だと思うが!

 

 

「兄ちゃん全然足らないよ」

 

「ふぇ?」

 

首に手を回され、母親の爆乳を感じながらおばちゃんを見ると、そこには大袋が六つも用意されていた。

この店を買い占めるつもりかよ!

 

 

聞いた額を支払うまで俺に抱き着いていた女性を引き離す。

 

 

「いやん、温かかったのに」

 

「イヤンじゃないでしょ!こんな駄菓子屋でカードは使えません!全く桜花と一緒なんだから」

 

「だってあの子がお菓子が色々あって美味しかったって言ってたから……へへへ」

 

「可愛くイッてもダメです!こういう店はいつでもニコニコ現金払いなの!」

 

「だってーこんなお店に来た事ないしー桜花ちゃんも教えてくれなかったからー……………コレ食べる?」

 

 

既に袋から黄な粉棒を出して食べていたお母さんがもう一本出してきた。

 

「いりません!」

 

「じゃあこの小さいコーラ?」

 

「むぅ……ベビーコーラ……それじゃあ頂きます」

 

 

店先の硬い椅子に座り寒い風が吹く中、二人一緒にコーラを…………

 

 

「ねえ、何で俺の足の上に座る?」

 

「だってこの椅子の木が冷たそうなんだもん。シートヒーターって付いてないよね?」

 

「こんな所にある椅子にヒーターはありません!って言うか初対面ですよね!それに桜花と俺の今の状態を分かってるんですか?」

 

「そうね!よいしょっと!」

 

俺の太ももに横座りしていた母親は、そのまま片足を高く上げた!

ミニスカからドギツイピンクサテンの下着を丸出しにさせ、頭の上を足が通り過ぎていく!

 

そのまま俺の太ももに座り対面座位になった母親!

 

「いつもあの子から聞いてたから初めてって感じじゃないのよね。私は桜小路愛花(あいか)。人呼んで桜グループの裏番!陰で夫を操り、桜花の行く末を見守る天下の大貴族! ああ、圭君は愛花って呼んでね!」

 

 

ああ、頭痛い…………桜花以上の我が儘金持ちだわ。

 

呆気に取られていると、腕を首の後ろに回され、そのままブチュ―っとキスをされた!

 

ベロがグルングルンと口の中を駆け回り、吸われて出された舌を蹂躙される!

 

 

「んんんッぶはあッ! ちょッ!何するんですか!」

 

「子供の彼氏の味見……うん!良い感じよね!あの子も桜小路の素質あるわ~」

 

「意味分かんねえし!グイグイ押し付けなくて良いからッ!」

 

腰を前に突き出し、服を着て無ければ完全にやってる体勢だ。

 

 

「味見くらいならパパはしても良いって言ってたわよ」

 

「いや、パパってのもあった事無いし!味見ってなんですか!味見って!」

 

 

「黙って聞きなさい!」

 

「は、はい!」

 

急に真面目な顔になった!

顔は近いが、素直に聞くとする。

 

 

「桜小路は代々女家系なの。男は生まれた事は無いわ。だから生まれた女は男を娶って会社を継がせるの。その能力が桜小路家にはあるのよ。知ってた?」

 

俺は顔をブンブン横に振った。

 

「あの子って性格が破綻してるでしょ。これは結婚は無理かな~って思ってたの。沢山の旦那候補に逃げられて、そしたら貴方と真夏の一夜を…………キャッ!」

 

自分の子の性格を破綻って……それに一夜って!高校の時のあの事かよ!

誰も居なかったはずだよな!

 

 

「癇癪を起してるみたいだけど、心の中は圭君を思っているはずよ。どお?浮気は一切認めないって感じ?」

 

 

いきなり直球が来た!

SPが報告してるって言ってたよな。上に報告って事は俺と桜花と俊介の事は全て分かっていると言う事か。

 

「桜花は俺に浮気はしても良いって言っていました。だから色々と他の女性に手を出しましたが、そんな桜花が他の男に手を出したらダメだとは思ってないです。

不公平ですから。俺だけオッケだなんて。

 

まあ精神的にショックがあったのは確かですが、前もって言って欲しかったってのが本心ですね。

裏でコソコソ浮気されるのは御免です。やるならこういう理由でしたいとか言って欲しかったですね。

 

やってしまったのは戻せないので、ダメだとは思ってないです。汚れは洗えばいいですから」

 

 

俺の本音を愛花さんへ伝えた。

これで分かってもらえるだろうか。

 

 

「私達はね、お金を持っているから、汚れたら新品を買い直すってのが普通なんだけど。今なら普通の世界へ戻れるわよ。睦月琥珀さんって言う良い感じの人もいるし、仕事は下から迎えたいって話も出てるから受け入れても良いけど…………あんな桜花で良いの?」

 

「桜花が良いんです。仕事は良い所が良いってのが本音ですが、無理やり入れてくれなくても……」

 

「桜花の夫になるのなら家の会社に勤めるのは当たり前です。他のライバル会社へ行くつもり?」

 

「いえ、そう言う訳では……」

 

ヤバイ、この人頭がキレそうだ!

 

「家の会社は多種目、多企業の集まりです。会長、社長、支社長、役員の殆どが血の繋がりを持っています。全員で協力する事で強固な会社が作れると思っております。その中に入る意思はあります?」

 

「そのために勉強をしていますし、ソコに行くだろうと頑張っています」

 

 

愛花さんは間近で俺の目を見ていた。

何もかも隠せない、見通せる何かを持っている様な気がしていた。

 

「良い目ね。信用するわ。あの子を宜しくね」

 

そのまま俺はまた唇を奪われた。

ちゅるちゅると吸いだされ、舌を弄ばれる。

大人と子供のように相手にならないテクニックでやられていく。

やりたい放題されて解放された。

 

「パパと結婚して無ければ、貴方を選んでいたかもね、うふふ」

 

 

小悪魔の母親は大悪魔だった。

 

 

「でも!桜花はアイツの方に行く可能性が!会ってもくれないし!」

 

俺は一番の心配の元を伝えた。

俺を本当に振ってアイツの方に行く可能性だったあるのだ!

 

「あんな小物?小銭があるだけのヤリチンでしょ。無理無理、能力以前に私が許さないから。それにあの子は少しヤケになってるだけでしょ。これを見て聞いてみて」

 

パチンッ!

 

指を鳴らすと屈強な男が一人近寄って来た。

 

愛花さんの手にスマホを渡すと、愛花さんはスマホを触り、動画を見せて来た。

 

 

そこには最近であろう桜花の姿が映っていた。そしてその発する声も…………

 

 

「ああ……桜花…………バカだなお前は」

 

「ね?忘れる所か、今でも思っているでしょ」

 

「多分…………今のを見るとそうなんでしょうね」

 

 

「まだ同じ様な物があるわよ。見る?」

 

「それだけ聞けば十分です。理解しました」

 

「それを行うのは圭君の手腕よ。私は助けないから自分でやって見なさい」

 

「はい!やってみます」

 

 

俺はこの映像を見て自信になった。

桜花はまだ俺の事を思っていた。

まだ可能性はある!

 

 

「それじゃあ私は行くわね!また今度会いましょう」

 

「はい!愛花さんありがとうございました!」

 

「愛花ちゃんが良いかな~」

 

「愛花さん気を付けて!」

 

「愛花ちゃん!」

 

「愛花…………ちゃん」

 

「もう!…………今度は呼んでね?それとコレ使っても良いから」

 

 

俺にプレゼント何か、カードの様な物を手に渡してきた。

そして愛花さんは車に乗って…………これってやけに低いくるまだと思っていたが、ドアが真っすぐ上に開いた!

 

ランボルギーニかよ!

 

ガルルルルルルルッ!

 

吠えるようにエンジンが掛かった。

 

ランボルギーニムルシエラゴSVR!

純白の車が進みだし、後からSPの黒いSクラスが付いていく。

 

ホイールも変えていたをは見えていたが、マフラーも変えていたのか、見えなくなっても爆音が暫く響いていた。

 

 

とんだ親子かよ!

 

俺は飲み終わったベビーコーラを店先の籠に入れ、疲れた身体で家に向かって帰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の中でさっきの映像が、声がリピートされていた。

 

寝室の上から撮られた映像だった。

お風呂上りなのか下着姿の桜花がベッドで横になっていた。

 

その片手は股間に入り、微妙に動いている。

自慰、オナッている所を撮られていた。

 

音も撮られているのか、手の動きに合わせてクチュクチュ音が響いていた。

 

手の動きだ次第に大きくなり、漏れ出る声も大きくなっていく。

 

 

「ああイクゥ」

 

そして絶頂!

横向きになったお尻がピクピク痙攣し、腰が前後に揺れていた。

 

 

動かなくなった桜花が声を漏らした。

 

 

「圭君……圭君……ごめんなさい、ゴメン、ゴメン、ごめんなさい…………」

 

絞る様な声がたった一人の寝室に響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って言うかこれって盗撮じゃん!

 

え?え?

今までの事は全部見られてたって事?!

ちょッ!まずいじゃん!

色々しちゃってるし!

 

俺…………変な事してないよな…………

 

 

「はっ! これは怪しいブラックカード!隠していたのに何でここに!? 」

 

 

自分の部屋も完全に監視下に入っている事に漸く気が付くのであった。

 

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