ドスケベ弦巻こころとパンツレスリング&バトルファック対決! 作:両津
弦巻邸の長い回廊を、こころと並んで歩いていた。
午後、清掃員の仕事を終わらせた俺は
陽光がステンドグラスの窓から柔らかく差し込み、床に淡い虹の模様を描いている。
いつもは掃除道具を抱えて急ぎ足で通り抜けるだけの場所だが今日は仕事が終わったため
俺はこころと二人で俺の指をそっと絡めて、ゆっくりと歩いている。
彼女の指先は細くて温かく、時折小さく震えるのが伝わってきた。
緊張しているのか、それとも……嬉しさを抑えきれないのか。
「ねえ……今日は、二人きりでいたいなって思って」こころが小さな声で呟く。
いつもの元気いっぱいな声ではなく、耳元でそっと囁くような、甘くて少し震えた響き。
白いブラウスに淡い水色のスカート。
風が通り抜けるたびにスカートが軽く揺れて、彼女の細い脚がちらりと覗く。
金色の長い髪が陽光を受けてきらめき、歩くたびに優しく揺れる。
普段のステージ衣装や俺と対決してる時とは違う過激なビキニとは違う、普通の女の子らしい姿が
俺の胸を強く締めつけた。
「俺も……こころと、こうやって歩いているだけで、全部が特別になる」
俺がそう言うと、こころは足を止めて俺の方を向いた。
黄金色の瞳が、陽光を映してきらきらと輝いている。彼女は少し恥ずかしそうに微笑んで、俺の手に自分の手を重ねた。
「じゃあ……秘密の場所、連れてってあげる」
「秘密の場所?」
「ええ」
こころは俺の手を引いて、回廊の奥へ。普段は鍵のかかった扉の前で立ち止まり、ポケットから小さな銀色の鍵を取り出す。
カチリと音がして、扉が開いた。中は小さな温室だった。
ガラス張りの天井から柔らかな陽光が降り注ぎ、無数の花々が色とりどりに咲き乱れている。
中央に白いベンチと小さな噴水。空気は甘い花の香りと湿った土の匂いで満ちていて、外の世界の喧騒が遠く感じられた。温室の隅には小さなテーブルとティーセットが置かれ、まるで絵本の中の秘密の庭のようだった。
こころは俺をベンチに座らせ、自分も隣に腰を下ろした。
膝が触れ合う距離。彼女は少し俯いて、指先でスカートの裾をいじりながら、ぽつりと呟いた。
「ここ……あたしが一番落ち着ける場所なの。誰も知らない……今までは」
俺は黙って彼女の横顔を見つめた。
いつも元気で、みんなを引っ張っていくこころの、こんなに静かで儚い表情を見るのは初めてだった。
俺はそっと彼女の手を握り返した。「こころがここに連れてきてくれたこと……すごく嬉しい」こころの頰がぽっと赤くなった。彼女は俺の肩にそっと頭を預けて、目を閉じる。
「ねえ……今日は、あたしのことだけを見ててくれる?」
「ああこころ。ずっと見てるよ」
「約束してくるかしら?」
「もちろんさ」噴水の水音と、花々のそよぐ音だけが響く中、こころはゆっくりと顔を上げた。黄金色の瞳が、俺を真っ直ぐに見つめる。
そこには、ステージの上の輝きとは違う、ただ一人の女の子としての純粋な想いが映っていた。
「大好き」小さな声で、でもはっきりと。
俺は彼女の頰に手を添え、そっと唇を重ねた。
柔らかくて、甘くて、花の香りがした。
こころは目を閉じて、俺の首に腕を回す。キスは長く、深く、静かに続いた。唇が触れ合うたびに、彼女の小さな吐息が俺の肌に溶けていく。
離れたとき、こころの頰は真っ赤で、瞳は潤んでいた。
彼女は恥ずかしそうに微笑んで、俺の胸に顔を埋めた。
「……もうちょっと、ここにいよう?」
「うん。ずっと」
俺たちはそのまま、ベンチに寄り添って座っていた。
陽光が温室全体を優しく包み、花々が静かに揺れる。こころの髪から甘いシャンプーの香りが漂い、彼女の体温が俺の肩に伝わる。
時間はゆっくりと流れ、弦巻邸の喧騒は遠く、俺たちだけの世界がそこにあった。夕陽がガラス越しに差し込み、温室を淡いオレンジ色に染め始めた頃、こころがぽつりと呟いた。
「また……ここに来ようね。二人で」
「もちろん。いつでも」
こころは満足そうに笑って、俺の手に自分の手を重ねた。
「約束だよ?」
「ああ!」
温室の花々が、静かに俺たちを見守っていた。
噴水の水音が優しく響き、こころの小さな吐息が俺の耳に届く。彼女の指が俺の指に絡まり、離さない。この瞬間が、永遠に続けばいいと思った。