※この作品はR-18です。

【完結】「助けてノノえもん!」~ブルアカの世界でノノミとエッチしまくるダメ先生~   作:春画屋@二次創作R18

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実質的に、ホシノ回である次話、第26回:「二番目に会いたかったあなたと」と前後編の様になっています。
約7000字弱。


第25回:ちゃんと私を認知してください![★90]

【前回のあらすじ】

 アカリの太ももも、ユウカの太ももも、どれもいい。ていうか、太ももはがいい子は大体いい(ただし、おっぱいには勝てない)。

 

 

 

------------------------

 

 

 俺はアビドスの対策委員会の教室に来ていた。少し疲れていることもあるし、何だか知らないけど憂鬱(ゆううつ)だし、ノノミとイチャイチャする時間が欲しいので、最近はここによく来る。そんなわけで、今日もここでノノミを待っている……というのもあるし、もう一つ来た理由もあるのだが、それにしても、

 

「暇だな」

 

 教室に誰も居ないので、やることがない。しょうがないのでスマホを取り出す。何となく、前の世界で毎日ブルアカにログインしていたことを思い出す。こっちの世界に慣れきってしまったせいもあり実感がわかないのだが、そういえばあのゲームの中の世界なんだな、ここ。確かにブルアカのキャラもみんな居るし。アビドスの対策委員会にゲヘナの風紀委員会に、ミレニアムだのレッドウインターだの、あまりよく知らないが、トリニティの生徒もみんないるんだろうし。

 

 こっちの世界に来てからは、ソシャゲの類はやっていない。ていうかまず、あるのかどうかがわからない。流石にブルアカがないのは確認したが、他はどうなのか。原作では「先生」がおもちゃを買ったりソシャゲに課金したりしてたから、あるんだろうけど。

 

 で、ブルアカの代わりに、俺のスマホにノノミがインストールしてくれた(というか、いつの間にかしてあった)『手乗りアロナちゃん』というアプリを立ち上げる。すると、

 

「こんにちは、先生! 今日もお元気ですか?」

 

 ブルアカの起動画面と同じように、アロナが出てきて挨拶(あいさつ)してくる。……アロナが。アロナだよな、これ。そもそも、あれだけ長くブルアカやってたのに『アロナ』ってのが何だったのかをよく覚えていないんだが、それにしたって見た目も声も動きも、どこからどう見ても『アロナ』そのまんまなんだが……。

 

「えーっと、お前、アロナじゃないんだっけ?」

「はい! 私は、某(・)タ(・)ブ(・)レ(・)ッ(・)ト(・)端(・)末(・)のメインOSである『A.R.O.N.A』、通称『アロナちゃん』にそっくりですが、実際は見た目だけそれっぽく作られた、ただのおしゃべり用AIです! その代わり、こうやって画面から飛び出たり出来ますが……」

 

 アロナがぴょんと画面から飛び出てきて、机の上に立った。

 

「うん、その辺がオリジナルの『アロナ』と違うんだよな? それはわかった」

 

 でも、要するに『アロナ』のコピーか何かなんだろ? 大して違わないんだろ? なんてつっこみは入れないことにする。もう何回も聞かされたから、「それっぽく」とか「某」タブレット端末とか、いちいち説明が適当なのも、もうつっこむつもりはない。その辺はもういい。

 

「で、何だっけ? どうやって生まれたんだっけ? 生まれたっていうか……」

「はい! 私は先生が存在を望み、ノノミさんがそれを具現化して生み出した——」

「うん」

 

 全く記憶にないのだが、例のごとく俺が喋(しゃべ)る相手でも欲しがって、ノノミがそれに応えてこいつをどっかから出したのはわかる。しかし、だ。

 

「——つまり、先生とノノミさんの愛の結晶! 先生とノノミさんの娘のようなものです!」

「その発想をやめろよ!」

 

 誰が俺の娘だ。

 

「俺は生まれて一週間もたたないのに、こんなにペラペラしゃべる娘を望んだ覚えなんかない!」

「痛い痛い! ぺちぺち叩かないでください! ノノミママに言いつけますよ!」

「だからノノミママとか言うな! 俺のママという意味なら確かにノノミはママだけど!」

「先生はノノミさんと避妊せずにエッチするたびに、「子供が出来たら認知(にんち)する」って言っていたそうじゃないですか! そんなこと言わずに、ちゃんと私を認知してください!」

「いくら何でも、人外に娘として認知しろって言われることになるとは思わなかったわ! ていうかお前、要するに『アロナ』だろ! あのブルアカのマスコット的な、あれ!」

「本当に微妙に違うんですってば!」

 

 「微妙に」って自分で言いやがった。大体、自分で「ただのおしゃべり用AI」とか言っておいて何が娘だ。俺の子種(こだね)から出来たわけでもないのに。あー、頭が痛くなってきた。

 

「そもそも先生は、『アロナちゃん』が何なのか、ちゃんと説明出来ますか⁉︎ 覚えてますか?」

「いや、それはよく覚えてないんだけどさ。確かブルアカを起動するとスマホの中にいて、毎日出席簿にスタンプ押してくれる感じの」

「ス(・)マ(・)ホ(・)の(・)中(・)に(・)い(・)る(・)んですか?」

「そう。お前みたいに、画面の外に出てこないのだけは覚えてる。ていうか、現実の世界でゲームのキャラがスマホから出てくるわけないだろ……え? 何? 俺のタブレット?」

「はい! そちらの調子はいかがですか? 確か先生がお持ちなのは、『連(・)邦(・)生(・)徒(・)会(・)』か(・)ら(・)支(・)給(・)さ(・)れ(・)た(・)、キヴォトスでは一般的なものでしたよね?」

「ああ、ヴェリタスの奴らからはセキュリティがガバガバだから、俺のだけ他のメーカーのに変えてもらえって言われてるんだけど、許可が下りないんだよな……。生徒の個人情報でも漏れたらどうすんだ、って実務面の話をしてんのに、まったく連邦生徒会ってのはそういうところ……何をニヤニヤしてるんだ」

「いえ、万事うまくいっているな、と*1」

「何の話だよ」

 

 俺の使ってるタブレット端末が何なんだ。唐突にこういう意図のわからない質問をしてくることも多いし、ぬけぬけと俺の娘を名乗る割に、どうもうさんくさいんだよな、こいつ。ノノミが出したものだし、俺が望んだ存在ってのも間違いないようだし、信用はしてるんだけど。

 

 しかし、自分の研究成果なり、芸術作品なり、自分が生み出したキャラなり、そういうのを自分の「子供」と表現する人はいっぱいいるわけで、それで言うとこいつの場合、親は誰かと言えば……

 

「やっぱ俺とノノミか……?」

 

 嫌だ、そんな結論……。認知だの何だの言ったところで、養育費払え、とか育てる義務が、とか具体的に何かしてくれって話じゃないにしろ(新型のスマホに機種変しろ、ぐらいは言われるかもしれないが)、子持ちの気分になるのが嫌だ……。なのに、律儀に毎日これを一回は起動している自分が悲しい。

 

 と、スマホから着信音がした。

 

「あっ、先生! モモトークが来ました! ノノミママからです!」

「勝手に俺のモモトーク見るなよ!」

 

 どうやら俺のスマホは娘に常時監視されているらしい。俺のプライバシーはどこにいった。んで、ノノミからのメッセージは……と。『少し遅れますが、待っててくださいね☆』と。それから……

 

『後であの子に会わせてくださいね☆』

 

 ダメだ。やっぱり俺、気分はもう子持ちだわ。

 

 それにしても、今まで口癖のように「認知はする」とか言ってノノミに中出ししてきたが、もうちょっと考えて言うべきだっただろうか。誰に聞いても、そんなもん当たり前だよって言われそうだが。

 

 妊娠したって言われたらその時に考えようと思っていたし、収入とかそれ以外はどうにかなると思っていたし、収入面だってノノミの家は大金持ちらしいし(最低の発想)、向こうの親に頭を下げる以外はどうにかなるだろう(ならなかったらどうしよう)、って思っていたが……

 

「娘、ねえ……」

「これからは先生のことは、「お父さん」とか「パパ」って呼んだ方がいいですか?」

「やめろ!」

 

 覚悟していたはずなのに、実際にその状況になってみたらいろいろ予定と違うって意味では、そろそろちゃんと考えた方がいいのかもしれない。何となくキヴォトスならいいか、って思ってるけど、現実世界でこんな感じで女子高生と毎日のように中出しなんてノリで生きてたら完全にヤバい奴だし。そもそもキヴォトスでも多分アウトだし。

 

 ……考えるのが嫌になってきた。

 

 

「それにしても、この世界のことだろうが現実世界のことだろうが、大抵のことは知ってて話が通じるのは、それも俺がそういう風に望んだからか?」

「うーん、そうですね。何でも知っているわけではありませんが……。でも、私がいろいろ知っている方がおしゃべりも楽しいですよね!」

 

 そんな理由かい。その割に、この世界がそもそも何なのかとか、現実世界とどういう関係なのかとか、この世界の誰も知らないような重大な話ばっかり聞かせてくるのは何なんだ。まあ、聞いても哲学的(なのかもよくわからない)すぎて俺にはよくわからないんだが。そういうのはカヨコあたり、頭のいい奴が聞いたらわかるのかもしれないけど。

 

「ゲームの方の『ブルーアーカイブ』のことも、うろ覚えの俺よりよく知ってるみたいだよな」

「あはは……。先生もいろいろ知ってるは(・)ず(・)ですけど、先生はす(・)ご(・)く(・)忘れっぽいですからね。私も、そんなに詳しくはないんですけど」

 

 あんまり忘れっぽいとか言われると、ボケかかってるおじいちゃんみたいな扱いをされてる気分になる。実際のところ、俺はそのレベルにゲーム関係の話を忘れてるみたいだけど。まあ、こいつの知識だってふわっとしてるというか適当というか、あんまり当てにならないけどな。「〜らしい」とか「〜みたいだ」ってのが多いし。それでも、ゲームのブルアカを何ヶ月も触ってない俺の記憶より確かなんだろう、多分。

 

「知っている限りはお答えしますので、何でも聞いてください! 余計なことは省いてコンパクトに、必要なことだけ適切に教えますので!」

「うん、説明が長いと聞いてもわかんないから助かる」

「はい! 絶(・)対(・)に(・)余計な説明はしません!」

「そんな、強調するほど徹底しなくていいんだけど」

 

 いちいち極端だな、こいつは。

 

「まあ、暇つぶしに呼んだだけで、特に聞きたいこともないんだけど……あ、そうだ。ちょうどいいし、今聞いておくか」

「何かありますか?」

「メインストーリーの展開とかわかる? 全部じゃなくて、一部だけでも」

「気になりますか? 基本的に、ゲームの『ブルーアーカイブ』のストーリーの内容はこの世界ではあまり意味がないのですが……」

「気にならないしあんまり聞きたくないから、それこそ余計なとこは言わなくていいよ。ただ、中途半端に知ってるところが気になるだけで」

「はあ……」

 

 俺はゲームはあまり二周目をやらないたちなので、隠しフラグだの隠しレアアイテムだの、後から回収できない要素は好きじゃない。なので、攻略サイトもそういう欄はあまり見ない。そもそも攻略サイトもあまり見ない。しかし、「あそこで〜すると〜」とか「〜が〜らしいよ」とか中途半端に知ってしまうと、逆に気になってしまうのだ。それに、気になる理由が何かにもよる。

 

「でも説明したと思いますが、この世界はいわゆる「ゲームの中の世界」ですが、『主人公』である先生が死んでしまって「ゲームオーバー」になったり、「バッドエンド」になったりすることはないので安心なんですよ? もちろん、だからと言ってずっとそのゲームをやらなくてはいけないわけではありませんが……」

「そういうのが不安で知りたいわけじゃないんだけど。別に、ブルアカ飽きたからやめたいとかそういう話をしてるわけでもないし」

 

 そもそもサービス終了もしていないソシャゲで、そう簡単に「ゲームオーバー」だの「バッドエンド」にはならないだろう。よっぽど上手くシナリオを書かなきゃ、プレイヤーに何言われるかわからないし。まあ、そういう凝(こ)ったゲームもあるのかもしれないけど。

 

 それに、少なくとも『ヘイロー』の設定がある限り、ギャグ時空みたいなこのブルアカの世界観*2では、どれだけ銃器を持った女子高生がそこら中に居ようが死人も出ないだろうし。そういう意味では、「便利な道具で爆破された『柴関ラーメン』が一瞬で建て直せました!」なんてバカバカしいご都合主義があっても、「まあ元がブルアカだからな」で俺も受け入れやすいし、安心な世界ではある。確かに。

 

 それはそうなんだけど、今してる話はそういうのじゃなくて。

 

「お前の説明を聞く限り、この世界は厳密に言うと「ゲームの中の世界」っていうより、「ゲームの中の世界っ(・)ぽ(・)い(・)異世界」って感じなんだけど」

「うーん……それは、解釈しだいでどちらも成立するという話なのですが……」

 

 アロナ(仮)の説明によれば、この世界は俺がブルアカをプレイし始めた瞬間に生成された世界で、実質的にはいわゆる「異世界」らしい。とはいえ成立も存在自体もゲームのブルアカに依存してるし、「ゲームオーバー」とかの概念もそのまま通用する。そもそも、知らないだけでブルアカのプレイヤーそれぞれが持っているものらしく、「ゲームの中の世界」って表現でも大体合ってるわけだ。多分。

 

 ただ、俺専用のこの世界は、俺がここに来たあたりで他のプレイヤーのとはだいぶ違うものに変わっちゃったらしい。俺が来たから変わったのか、変わったから来ることが出来たのか、その辺はわからない。そもそも、どうやって俺がこの世界に来たのかはアロナにもわからないそうだ。

 

 まあ、ここがどんな世界だとかはよくわからないし、大事なのはそっちの話じゃない。

 

「解釈がどうとか難しい話はいいんだけど、つまりこの世界の人間はみんな、ただのゲームのキャラじゃなくて生きた人間と考えていいってことだろ? ヘイロー持ってて身体能力も尋常(じんじょう)じゃない時点で、そもそも俺とは違う存在なのは知ってたけど、少なくとも俺はそう思って接してきたし」

「それはそうですが……」

 

 そう。問題なのは、世界ではなくそこに暮らす人たちのことなんで……って、おい。何かこいつ、ちょっと泣きそうな感じになってきたぞ。どうしよう。そういえばさっきから、お説教みたいな言い方になっちゃってるけど……。って言っても、言うべきことは言わないといけないし……。

 

「えーと、例えば俺にとっての「ハッピーエンド」が他の人間にとってもそうとは限らない、それはわかる……よな?」

「はい、それは確かに……。でも、先生は先生の幸せを追うべきだと思いますし……」

「うん、そりゃ当たり前っていうか、前提なんだ。ただ、他の人間が不幸な中で俺一人が幸せになるより、出来るだけみんなで幸せになった方がいいのはわかるよな? 少なくとも俺は、そうなるよう努力したいの。幸せってほどじゃないにしても、出来るだけみんなが納得出来るように」

「で、でも、そんなにいろんなことを背負い込んだら疲れてしまって、何もかも嫌になってしまうかもしれませんよ?」

「…………」

 

 反論しづらい。実際、普段は適当なこと言って適当に生活してる割に、それこそこういう時にカロリー消費しすぎてぶっ倒れるんだし。

 

「よく言われるなあ、それ……」

「言われるんですか?」

「言われるよ。他人に迷惑かけるほど悩むな、とか。けど、そうやって説教する側だって完璧な奴はいないし、みんなそれは自分でもわかってて行動せざるを得ないからなあ。そもそも正解があるわけじゃないし」

「難しいんですね……」

「まあ、一応大人の俺と違ってお前は生まれたてなんだろうから、俺やノノミといろいろ話しながらゆっくりやんなさい。その内いろんな奴と話をさせてやってもいいし、人間と人間の付き合い方は知識と違って、簡単に身につくもんじゃないからさ。俺もお前に言われたことは出来るだけ気をつけるから。な?」

 

 とりあえず、よしよし、と頭を撫でてやることにした。えへへ、とアロナが笑う。良かった。泣かせずにすんだ。

 

「やっぱり、先生は私のパパみたいですね!」

「えっ」

 

 …………。

 

 冷静になって考えてみたら、確かに娘をなだめてる父親みたいだな、今の俺。自然にやってたけど。……自然に父親みたいなことやってんのか? 俺、もうダメなんじゃないか? ええい、それはもういい!

 

「話、戻していいか⁉︎ 俺、メインストーリーの話聞きたいんだけど!」

「あっ、はい! えーと……メインストーリーのどの辺でしょうか?」

 

 そうだ。他のことでエネルギー消費してる場合じゃないんだ。俺はこのことで今日アビドスに来たんだから。

 

「小鳥遊(たかなし)ホシノ、いるだろ? アビドスの対策委員会の。あの子の、対策委員会がカイザーPMCと揉めてたあたりの——」

 

 そう、俺はおじさん(ホシノ)に会いに来たのだ。俺が来たことでこの世界が変わってしまったことに気付いている、数少ない人間の一人である彼女に、少しでもその変化に納得してもらうために。今のこの世界を、好きになってもらうために。

 

 

 →次回へ続く

 

*1:
上にあるように、主人公がゲームにおける「シッテムの箱」や「アロナちゃん」に関する正確な知識や記憶を失っていることが、この世界の現在の世界観を維持しているため、それを確認しているのである。詳しくはシーズン2最終回を参照。

*2:
ゲームの内容に関する記憶(特にエデン条約編以降)を失っているため、主人公の認識では『ブルーアーカイブ』はこのようなものになっている。上の「よっぽど上手く〜」のくだりもそういう事である。




つまりブルアカのシナリオは上手いし凝ってるね、というお話です。
実際、最終編をリアルタイムで体験していると「まさかゲームオーバーでサ終とかあり得るのか…?」と思ったプレイヤーも中にはいたとか。もちろん、ならなかったのですが。
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