※この作品はR-18です。

【完結】「助けてノノえもん!」~ブルアカの世界でノノミとエッチしまくるダメ先生~   作:春画屋@二次創作R18

72 / 81
ミカとナギサの話、後半部分が比較的ガチのエロシーンです。約10000字。
独自設定が多いので、もし初見の方であれば、よく注意してお読みください。

本編がしんどいので、書きやすくて書きたいのを書こう…と思ったらまた長くなりました。あと、エロとのバランスが悪いです。すみません。
少しミカの旬の時期を逃した感…。

トリニティ関連回:
46.6回:ハナコ、ミカ、恥じらいの出会い【♥30】
49.6回:「キスぐらい、して欲しいな☆」【♥30】

参考:
メインストーリー、エデン条約編
各絆ストーリー、ナギサ、ミカ、ヒナ、etc



第56.5回:ナギサはミカにロールケーキをぶち込めない【♥70】

 

「み、ミカさん、冗談はそこまでにしましょう? これ以上……ぁ♡ や、やめ……ミカさ……」

「ホントだ♪ ナギちゃん、見た目より胸あるんだね? それに服の上からなのに、感度も……♡」

「ぁ♡ あっ♡ そ、そんないやらしい触り方を……ゆ、許して……ふぁ♡ ンッ♡ ま、待っ……」

「あははっ♪ 今日は、「ロールケーキぶち込みますわよ!」とか言わないんだ? 何か、涙目のナギちゃん見てたら、ちょっと興奮してきちゃったかな☆ 大丈夫、(暴力は振るわないよ的な意味で)痛くしないからさ……♡」

 

 ベッドの上にナギサを組み敷(し)いたミカ。既に乱れてしわになった制服の上から、それをこんもりと押し上げるナギサの胸をゆっくりとこねまわす。ナギサの両手は、頭の上で両手首をまとめて、しっかり拘束されている。ミカは、はぁはぁと息を荒げ、声もうわずり、完全に発情している。本人はどうも、「幼馴染同士の、ちょっとしたスキンシップだよ☆」ぐらいのノリのようだが、ナギサから見ると、笑えるような姿ではない。

 

 何でこんなことになったかというと……少し時は巻き戻る。

 

 

------------------------

 

 

 ——午後の昼下がり、トリニティのナギサの自室。

 

「……まあ、先生には十六夜(いざよい)ノノミさんという、れっきとした恋人がいますからね」

「会ったことないけど、その子、そんなに可愛いの? 私じゃダメなわけ?」

 

 桐藤(きりふじ)ナギサは、お茶会と称してやって来た聖園(みその)ミカに、愚痴(ぐち)を延々と聞かされていた。

 

 ——正直、完全に色ボケと化したミカさんの愚痴を聞かされるのは、うんざり……とまでは言いませんが、少々疲れますね……。

 

 と、面倒くさくなってきたあたりである。そもそも、トリニティに来るたびにお茶会(ティーパーティー)を楽しむような仲になった、「先生」——と言っても、すっかり扱いは本人の申告通り、どっかの異世界から来た人、みたいになっているが——の彼女のノノミの話を聞いているだけに、ミカの話を聞いても「不毛な……」としか思わないのだ。

 

「まあ、そもそもミカさんのような立場の女性が相手では、完全中立の立場の『シャーレの先生』としてはやりにくいでしょう?」

「? 何それ?」

「ノノミさんはアビドスの所属とはいえ、他学園との火種(ひだね)になるようなしがらみはありませんし、先生がはっきり「シャーレ」とは無関係だと表明すれば、そう問題になる相手ではありません。特定の相手を作るのならば、妥当な選択——どうしました? ミカさん。そんな顔をして」

 

 ミカは、「何言ってんの?」とでも言いたげな、つまらなさそうな表情をしていた。

 

「何かしらけちゃった」

「しらけ……別に、私は事実を言っただけで……」

 

 戸惑(とまど)うナギサを前に、ミカはやれやれといった感じで、クッションにもたれかかった。

 

「あの先生が、そんな打算で彼女を作ると思う? 立場とか関係なく、無条件に好かれてるんだよ、その子。それぐらい分かるよ」

「それはもちろん、私だって……」

「ナギちゃんの言うことももっともだけどさ、そういうのを考えるのなんて、好きになった後の話でしょ? めんどくさい事情なんか、誰を選んだって大なり小なりついてくるし、そんなこと気にして彼女を作るなんて本末転倒っていうか、バカみたいじゃん?」

 

 流石にムッとしてナギサが反論する。

 

「そうやって、立場や状況も考えずに感情まかせに暴走するから、いつも失敗するのではありませんか? 今のところは、うまくまとまっているからいいようなものの、アリウスの件だって「仲良くしよう」などと、いきなり幼稚な理由で無茶なことを始めて……。まあ、あの件に関しては、いくらミカさんとはいえ、何の目的もなしに動いているとは思っていませんが。仮にも「ティーパーティー」の一員であり、パテル分派の代表であるあなたが、そこまで浅はかな……」

「ナギちゃんってさー、そうやって「事実」とか「状況」を並べ立てれば、何でも理解できる、なんて思ってる節(ふし)あるよね。だから私の本当の目的すら理解できないんじゃない?」

「なっ——!」

 

 バカにした物言いに、ナギサが完全に激昂した。しかしミカは平然と言葉を続ける。

 

「大っ嫌いなゲヘナとの間に『エデン条約』を締結*1するのを容認、それと引き換えに、アリウスの編入、『ETO』(エデン条約機構)への任命と、そのためのゲヘナとの交渉を要求。確かに、「ティーパーティーの聖園ミカ」には、そこまでするほどの大きなメリットがあるのかもね。でもそれは、先生の彼女の話と一緒で、後からついてくる話。どっちかっていうと、周りに勘繰(かんぐ)られて面倒くさいだけの話だよ」

「ならば、なぜ……? 本当にあんな能天気な理由のためだけだとでも?」

「私はサオリが好き。アズサちゃんや、他のアリウスの子も好き。コハルちゃんやヒフミちゃん、ハナコちゃんも好き。本当のところ、私は「アリウスとの和解」だとか「和解の象徴」だなんて、ご大層(たいそう)な名目はどうでもいいんだよ。ただ、好きな友達と一緒にいられる場所が欲しいだけ。「みんな仲良く」なんて夢物語が実現するなんて、本気で思うほどおめでたくないよ。でも、そこに続く道の上にしか、私たちの欲しいものがないのだって分かる。それぐらい、エデン条約の時みたいに、形式上のことばっかり気にしてるナギちゃんにだって分かるでしょ?」

「そ、それはまあ……確かに、本気でそんな目的のためだと考えているなら、そもそも前提が全く違いますし……」

 

 少し悔しそうにナギサが認めた。

 

「ですが、ミカさんにとって、ただの思いつき程度のことにそこまでする理由は……」

「そりゃそうだよ。だってこれ、ほとんどハナコちゃんの受け売りだもん。やってるのは私だけどね」

「浦和ハナコさん、ですか?」

「そう。あの子が最近、シスターフッドや救護騎士団にまで働きかけてるの、知ってる?」

「ああ、聞いています。何が目的なのか分からないので、戸惑っているそうですが……」

「あははっ、そうだろうね。何しろ、あ(・)の(・)「浦和ハナコ」だもんね。利用されるのが嫌で、シスターフッドなんか毛嫌いしてたあの子が、自分と仲のいい友達*2との居場所が作りたいってだけで、そんなことしてるんだよ? アズサちゃんのために、私やサオリを巻き込んだのだってあの子だしね。どっちかっていうと、私はそれに乗っかってるだけだよ」

「そうなのですか?」

「あんなことしたって、それこそハナコちゃんには何のメリットもなくて、逆に何かあったら利用されるかも知れないのにね」

「ハナコさんも、でしたか……。なるほど、私たちには理解できなかったはずですね……」

 

 確かに、ハナコさんたちと一緒にいるようになって、ヒフミさんが少し違う表情をするようになりました。あれが、ハナコさんが作った居場所の結果なのでしょう。私には用意できなかった、いえ、そもそも思いつきもしなかった居場所……。

 

「別に、ナギちゃんの考え方を否定するつもりはないんだよ。私だって、気持ちだけで世の中渡っていけると思うほどおバカさんじゃないし、必要な駆け引きはしてる。ただ……」

「気持ちを無視して何かを作り上げても意味はない。そういうことですね。確かに、少し考え方を変えた方がいいのかも知れません。実はヒフミさんからも、同じようなことを言われているのです。「エデン条約」に真の意味を与えるためにも、まずはゲヘナを好きになってみないかと。彼女らしいとは思いましたが、正直今まで、それはちょっと、と思っていたのですが——」

「あははっ、それナギちゃんも聞いたんだ!」

「はい?」

 

 大笑いするミカ。ナギサが何かと思っていると、

 

「あの子、最近すごいよねー! ゲヘナともっと仲良くしよう、とか言い出して。ヒフミちゃんはいい子だし、私も好きだけどさー、あれはないよ! だって、ゲヘナだよ? ナギちゃんじゃないけど、もう少し現実を見た方が良くない? 本当、何を言い出すかと思ったらさ。だってあんな連中、仲良くできるわけないし、調印式のときだって……」

「…………」

 

 ナギサは、なおも好き勝手なことを言い続けるミカを前に、心の中でキレていた。

 

 ——意外としっかりした考えで動いているのかと感心したら、またそれですかっっっ! エデン条約締結後も、あなたがゲヘナ嫌いを隠そうともしないせいで、私たちがどれだけ苦労しているか……! その上、ヒフミさんのことまで……! ヒフミさんのことまでっっっ……!

 

 キレている理由の七割は、ヒフミをバカにされたからである。最近、あまりヒフミに相手をしてもらえない分、過敏になっているのである。ヒフミ成分渇望(かつぼう)症である。

 

 しかし、

 

「——で、先生だって本当は、私とキスしたりとか、エッチなことをしたりとか、したいはずじゃん? だから名目にちょうどいいかなーって、「じゃあ、ゲヘナと仲良くしたらご褒美ちょうだい☆」とか言ってあげてるのに、全然その気にならないみたいだしー? あと……」

 

 ——公私混同も甚(はなは)だしい上に、本当にゲヘナと仲良くしようという気は皆無なのが見え見えですね……。こんな子供じみたことばかりしているから、先生にまともに相手されないのでしょうに。

 

 やはり色ボケなことに変わりはないミカを見て、一気に冷静になってしまった。

 

 ——まあ、ミカさんのゲヘナ嫌いは今さらですし、もしゲヘナとの友好関係を進めるとしたら、私がやるしかないでしょうね。……そういえば、いつもノノミさんが持ってきてくださるハーブティーのセレクトは、とてもセンスがいいですね。どなたかは知りませんが、あれもゲヘナの方だそうですし、あの方ならお茶会ぐらい、お招きしてもいいかもしれません。品や教養も感じられますし、絵画の話なども出来るかも知れませんし……ああ、そうそう、自分でスコーンなども焼いているとか。ぜひ、作り方なども——

 

 その「ゲヘナの方」というのは、ゲヘナ風紀委員長、空崎(そらさき)ヒナ*3、その人であり、改めて好きになるまでもなく、ナギサ本人の知らないところでゲヘナとの友好は進んでいるのであった。

 

 ——ふふっ、それにヒフミさんも呼ぶ名目も増えそうですし、共通の話題も出来そうです。何しろ、ヒフミさんやノノミさんが盛り上がっている、ペロ……なんとかいう不気味なぬいぐるみにはついていけそうにありませんからね。必死に全キャラの名前を覚えようとしても挫折(ざせつ)しましたし。何しろあの目が、こう、こっちを……

 

 ミカほどではないが、公私混同する気満々なことに関しては、ミカと大差ないナギサであった。

 

 ——それにしても。

 

「でさー、嫌そうにはしてるけど、デートには付き合ってくれるし、文句ばっかり言ってるけど、何だかんだ言いながらも優しいし! いろいろ悩みとかも聞いてくれるしさ!」

 

 ナギサが聞いていないのも気にせず、ミカが先生とデートだ何だと勝手に盛り上がっているのを見ながら、

 

 ——ミカさんといい、のろけ話の時のノノミさんといい、こんな色ボケのアホみたいな姿にはなりたくありませんね……。

 

 などと、失礼なことを考える。まあノノミも、ナギサがうんざりしているのにも気付かず、「彼ったら……♡」「彼とエッチして……♡」「彼と二人っきりで……♡」と、なまじ等身大の彼氏として「先生」と付き合っているせいで生々しい話ばかりするという(当然、怒られている)、かなり酷い状態なので無理もないのだが。

 

 しかし、そういうアホになったとしか見えないミカが、多少はいろいろ経験している分、自分の知らないことを知っているのも事実。言いたい放題に言われていたナギサとしては、

 

 ——何かムカつきますね。

 

 というわけで。

 

「まあ……色事というのは、単純に好きとか嫌いというだけでは成立しませんからね。その点、私は先(・)生(・)の(・)恋(・)人(・)であるノノミさんからいろいろ聞いていますから、ミカさんよりそういったことはよ(・)く(・)知(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)かもしれません。男女の仲は難しいことが多いですし、すれ違うこともあります。つらい決断を迫られることもありますし、時には二人だけでは解決できない問題もあります。そういうことを彼女のような大(・)人(・)の(・)女(・)性(・)から聞いていると、ミカさんのように無ぼ……いえ、積極的に誰かにアプローチしようという気にはなりませんね」

 

 ナギサは知識マウントを取りに行くことにした。ただし、ノノミから聞きかじった話だけなので、恋愛について語れるほどナギサが理解しているかは疑問である。

 

「へえ……先(・)生(・)の(・)彼(・)女(・)から? ああ、ナギちゃん、その子と仲良いんだっけ?」

「そうですね。最近はヒフミさん抜きで、二人だけでお茶したりなど。私としても、男女交際の実態には一応興味もありますし」

「あっ、そうなんだー? ふーん」

 

 ノノミの名前を聞いて、本人がいるわけでもないのに、ミカが敵愾心(てきがいしん)をむき出しにする。(悪い意味でも)感情優先という言葉に偽(いつわ)りなしである。

 

「まあ、こう言ってはなんですが、ミカさんのような漠然(ばくぜん)とした大人への憧(あこが)れだけでは、先生にまともに相手をしてもらうのは無理でしょうね。ノノミさんはああ見えて、しっかりした方ですし、ヒフミさんも頼りにしています。何よりミカさんは、先生の好きなタイプをご存じですか?」

「胸の大きい子でしょ、知ってる」

「その通りです」

 

 身もふたもないが、事実である。それだけではないのはもちろんなのだが、ほぼ前提条件としてそれがあるのは、どう考えても事実である。

 

「おかしいよねー? そこに関しては何も問題ないはずなのに、全然興味を持たれてないような……。それともその子、そんなに胸大きいの?」

「ふふっ。一度会ってみれば分かるでしょうが、彼女に匹敵(ひってき)する大きさの胸の持ち主など、キヴォトスでもそうは……そうですね、ハナコさんぐらいのものでしょう」

「何で、ナギちゃんが得意げなの」

 

 自分のものではマウントを取りに行けないから……などと言ってはいけない。

 

「ていうか、どっちかっていうと、ナギちゃんはそれ見て凹む方でしょ?」

「失礼な。私は品のないほどの大きさではないというだけで、ミカさんが思っているほど貧相ではありませんが?」

 

 へー……。品のない大きさ? それって誰のことを言ってるのかなー? とミカが静かにキレる。

 

「あっ、そうなんだー☆ 最近見てないから、ナギちゃんの胸が育ったかどうかなんて知らないし、ちょっと確かめてみよっか?」

「は? な……何を……やめなさい、ミカさん。私を押し倒して何をしようと……」

「おっぱいって、揉(も)むと大きくなるらしいよ? せっかくだから幼馴染として、私が揉んで育ててあげようかなって♪」

「やめ……やめなさい……くっ、この馬鹿力……」

「大人しくしなってば☆」

「ちょっ、触ら、ない……で……み、ミカさん、本気で……? ぁ♡ は、ンッ♡ ま、待っ……ミカ、ミカさんっ……」

 

 というのが、冒頭に至るまでの顛末(てんまつ)である。

 

 

------------------------

 

 

 ミカの手が、ナギサのむき出しの素肌をまさぐる。そこから逃れようとするたびに、乱れた制服がさらに脱げてしまう。

 

「み、ミカさん? そろそろ終わりにしませんか?」

「ダメダメ〜! ふふっ、まだまだ、これからじゃんね?」

 

 本気で抵抗されてるわけじゃないし、ちょっとぐらい、イタズラしたっていいよね♪ などと軽いノリのミカだが、興奮しているせいで、自分が尋常ではない力でナギサを押さえつけているのに気付いていない。

 

「あ、あの……あまり、見な……ぃで……うぅ……」

 

 襟(えり)のところから制服がはだけてしまったナギサは、胸元はもちろん、シルクか何かの素材であろう、白の高級そうなブラジャーが露わになっている。スカートがめくれてしまっている下半身も、タイツに包まれたすらっとした足が、腰のところまで完全に露出してしまっている。黒のタイツが覆い隠しているため、生足よりはマシだが、ブラジャーとおそろいの純白の下着は、バッチリ透けて見えてしまっている。

 

 へー、やっぱナギちゃんは下着も上品だよねー、と、ミカがそれをまじまじと見つめる。そして、ブラに包まれたバストの美しい稜線(りょうせん)に目を奪われる。上品な下着との一体感を考慮すると、大きさでは勝っていても、トータルでは自分といい勝負かも知れない。

 

「白の下着って気をつけないと、清楚アピールが強すぎるって思われて、意外と男ウケ悪いらしいよー? あ、でもナギちゃんみたいに、見るからに初心(うぶ)だったら関係ないか☆ むしろプラスかも?」

「わ、私は、そういうのはまだ興味が……ちょ、や、ぁ……み、見ないで……くださ……ぁ……やめ……て……」

 

 ミカがブラジャーを上にずらしてしまったせいで白い乳房が丸見えになり、ナギサが、あぁ……と、弱々しく声を上げる。綺麗なお椀(わん)型の胸の膨らみは、押し倒された状態でも形が崩れていない。色素の薄(うす)い大きめの乳輪の中央には、服の上から揉まれていたせいか、心なしかぷっくりと勃起した乳首がある。

 

 ふるふると小刻みに揺れるナギサの乳房。異性はもちろん、同性にもここまでもろに乳房を見せるのは初めてだ。——わぁ……ナギちゃんの胸、いやらしい……。乳首たってるってことは、これ、気持ちいいんだよね……? と、興奮したミカがうっとりと見つめ、羞恥(しゅうち)にナギサの顔が真っ赤になる。首を振っていやいやをしながら、視線から逃れるようにして、ほとんど裸の上半身をくねらせるが、ミカの馬鹿力で押さえつけられているせいで身動きが取れない。

 

「や……ぁ、ンッ……見ないで……くださ……ぃ……。恥ずかしぃ……は、ぁん……いや、いやぁ……み、ミカさん……」

「ふふっ、ナギちゃん、震えてる? いつもの強気な姿からは想像できないね?」

 

 相手がミカということである程度は許容しているとはいえ、ナギサは割と本気で怖がっているのだが、ミカが気付く様子はない。ナギサの形のいい乳房を、握りしめるようにして手のひらに包み込み、ゆっくりと円を描くように揉みしだく。すると、ナギサの口から、ぁン……♡ はぁ……♡ と、かすかに甘い声が漏(も)れ始める。それを見て興奮したミカも、熱い吐息を漏らす。

 

「あはっ、そろそろ感じてきたかな? 先生とエッチする時のために、いろいろ試してみた成果かも♪ ほらほら、ナギちゃん。力抜きなよ。気持ちいいんだよね?」

「き、気持ちよくなど……は、ンッッ♡ み、見ないで……こ、こんな恥ずかしい姿をミカさんに見られるなんて……ンぁっ♡ そ、そこは……タイツの中はダメっ……ン、ぁっ♡ やめ、あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ ダメ、で……す、ンァっ♡ はっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

「ふふっ、そんなに喘(あえ)いじゃって、体は正直だね? ……なーんてね。でも、気持ちいいんでしょ? もっとして欲しいんだよね?」

「そんな、わけ……あ、ンッ♡ も、もう許し……て……。あ、ぁあ……」

 

 もはや何を聞いても「もっとして欲しい」に変換されている時点で、勘違いの仕方がもはや女同士というより、ほとんど男の目線になっているのだが、目にうっすら涙を浮かべるナギサを見て、余計興奮しているのだから、ミカが止まるはずもない。とうとう血走った目で、ミカ本人も震えながら、とんでもないことを言い出した。

 

「せ、せっかくだから、ナギちゃんのファーストキス、貰(もら)っちゃおうかな!」

「⁉︎」

 

 いやいやいや、無理無理無理、とナギサが全力で首を振る。しかし、全身を拘束されているわけでもないのに、ミカの異常なほどの握力で押さえ込まれているせいで、首以外はピクリとも動かせない。ミカは顔を真っ赤にしながらも、思い切った様子で言葉を続ける。

 

「も、もちろん、ナギちゃんはキスなんて初めてだよね? でも、実は私も初めてなんだ。だからいいよね?」

「いいわけがないでしょう⁉︎」

「一応、先生とするために取っておきたかったんだけど、いつになるか分かんないし。とりあえず一度してみたいかな、なんて」

「キスは、とりあえずでするものではないでしょう⁉︎ あ、あの、待っ……ミカさ……ぁ、あぅ……ほ、本当に……」

 

 ミカの整った顔が徐々に近づいてきて、熱い吐息すら感じられる。ナギサはファーストキスを何とか守ろうと顔を背けるが、ミカがあごをつかんで、くいっと自分の方へ向けてしまう。そして……

 

「ナギちゃ……んっ、んむ♡」

「ンっ……」

 

 押し当てられたミカの唇が、はむはむ、と、ナギサの小さな唇を包み込む。ちゅ、くちゅ、と唾液が絡まる音がする。ミカが激しく、何度も吸い付く。

 

「ぁふ♡ はぁ……ちゅっ♡ んにゅ、んっ、ん……♡ な、ナギちゃ……ぁ、あん、ちゅっ♡ くちゅ……♡」

「ン、ちゅ、くちゅ……♡ はぁ……♡ は、ぁふ♡ ンく、ンぁぁ……♡ んぅ……ひく、ひっく……やめ……ぁ、ンン…ちゅっ♡」

「ちゅ、んちゅ……♡」

 

 頭がだんだんくらくらしてきて、ナギサの柔らかい、ぷるんとみずみずしい唇のこと以外、考えられなくなり、それを存分に味わってから、ミカはナギサを解放した。

 

 可愛らしい仕草で、小さな唇に指を当てて、

 

「ふふっ、ナギちゃんのファーストキス、私がもらっちゃった♪ちょっと抵抗されちゃったけど、そんなに嫌じゃなっ……た、でしょ……? あれ? ナギちゃん? も、もしかして、本気で泣いちゃっ……てる?」

 

 ナギサは何も言わず、ヒックヒックと涙をこぼして泣いている。ミカが正気に戻り、ど、どうしよう……とあわて始めた。どうしようも何もない。ナギサが、ささっと乱れた服を直して、むき出しだった肌を隠す。

 

「あ、あはは……。もしかして、ナギちゃんも大事な人のために取っておいたりとか……した? まさか、相手が私だから嫌だった……とか? そんなことないよねー? 幼馴染だし」

「お、幼馴染だとか、そういう問題ではなく……ひっく、こ、こんな無理矢理だなんて……」

「む、無理矢理だった⁉︎ ごめん! 私、力強いから、加減とか分からなくってさ!」

「そんなはず……ひっく……ないでしょう……」

「わ、私も脱ぐから! ナギちゃんも、どんなエッチなことしてもいいよ⁉︎ ほらほら! 大サービス!」

 

 勢いよくミカが服を脱いでいき、下着姿になる。背中のホックを外すと、ピンク色のふわっとしたブラが浮き上がって、ミカの大きな乳房が解放される。それを、触っていいよ、ほらほら、と前に突き出す。しかし、半裸のナギサは、ペタンと弱々しく女の子座りをしたまま、動こうとしない。溢(あふ)れる涙をぬぐっている。

 

「え、えっとー……。自分で触っても、あんまり気持ち良くないかな……なんて……あはは……」

 

 むにょんと、量感のある美乳を下から持ち上げるようにしてミカが自分で触っている様は、普通の状況なら女子でも興奮するほどに魅力的なのだが、今のナギサが反応するわけもない。

 

 ——ど、どうしよう。こんなナギちゃん、初めて見たんだけど?

 

 体を震わせながら泣き続けるナギサ。そして、気まずいまま時間が流れ……

 

「ナギサ、いるかい? 少し話が……」

「セイアちゃん! 助けて!」

 

 説教は覚悟で、たまたまナギサの部屋を訪れたセイアに助けを求めたミカであった。

 

 

「ミカ……。ふざけるのも程々(ほどほど)にしないといけないのは分かるね?」

「ミカさんの力で押さえつけられると、本当に……。それと、キスした事は誰にも……」

「ごめん! ごめんね、ナギちゃん!」

 

 いつもはガミガミとお説教をしてくる相手に、丁寧に悲痛なお願いをされると、本当に申し訳なくなる上に、自分もかなり凹むなあ……と実感したミカであった。

 

 ともあれ、「みんな仲良く」どころか、ティーパーティーに亀裂が入り、トリニティ内部が崩壊しかねなかったのは、ギリギリのところで防がれたのであった。

 

 

------------------------

 

 

 余談。

 

「ふんふ、ふんふふ〜ん♪ ふふっ、今日はどんなお菓子が出てくるでしょう? 楽しみですね〜☆」

 

 と鼻歌を歌いながら、上機嫌でトリニティのナギサのところに向かっていたノノミなのだが、

 

「…………。これは……トリニティの寮の方向から、巨大な恋敵(ライバル)力を感じますね。ではでは〜、じゃ〜ん!「ライバル☆レーダー」! これで、いつものように探知しちゃいましょう! ふむふむ……絆ランク15、女子力780000、戦闘力1250000……やはり、ミカさんですね。これだけの力を持ったミカさんと私が鉢合わせて戦ったら、トリニティが崩壊してしまいます。では、今日はナギサさんのところにお邪魔するのはやめて、ヴァルキューレの生活安全局に行って、フブキちゃんやキリノさんとドーナツでも食べましょう! となれば、ふふっ♪ D.U.のお店をネットで検索して〜♪」

 

 このように、ミカの気配を事前に察知するノノミによって、トリニティの物理的な崩壊が未然に防がれている事実は、あまり知られていない。

 

 

 

*1:
こ(・)の(・)『ブルーアーカイブ世界』には「概念上の連邦生徒会長」が配置され、エデン条約編に関わる事件も全て起(・)き(・)て(・)い(・)な(・)い(・)ため、エデン条約は特に問題なく締結されている。

*2:
こ(・)の(・)世界には補修授業部が存在しないが、そのメンバーは「縁」の操作で仲良くなっている。

*3:
ヒナがハーブティーを趣味にしたいきさつは、45.5回、49回などに。あくまで本作品中のみの設定である。




ヒフミ(とハナコ)がゲヘナとの友好関係に積極的になったのは、カヨコの件があるからです。カヨコの意向通り、まだ出会ってません。
ヒナとティーパーティーのお茶会は、ノノミ、先生(主人公)、『前の先生』が進めている話です。ホシノは結局、黒服の方と行動するのに忙しくなって、関わることが出来ずにいます(ヒナとは会っている)。
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