※この作品はR-18です。

エクスティア×FGO 異界魔導帝国ロギア・アース~堕ちた人理の希望~   作:王天君

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エクスティア×FGOシリーズ第6話。
捕らえられたバーゲストを襲う数々の怪人達による調教。そして罠にはめられた彼女を抱くナイオーロへの思いで全てを染められ、堕落した彼女を待つ運命は……


第6節幕間 隷基再臨 淫魔獣騎士バーゲスト・オルタ

囚われのバーゲスト

━━帝都ホウジョウ内 帝城ペンドラゴン━━

━━同内 四天王ソラエル専用処置室━━

 

鹿児島にてリリスティア達とルクスリアにバーゲストが破れた後。

眠らされた彼女は速やかに帝都の城へと運ばれた。当然、ナイオーロに仕える騎士として堕とすために。

現在そのバーゲストは城の地下にある四天王と皇帝と彼らに許可された存在しか立ち入れない秘密の部屋にて処置を施されていた。

部屋の真ん中にある巨大な処置用ベッドに横になって体を固定され、手足や耳やへそや膣やアナルと様々な箇所に点滴や電極を取り付けられている。

攻めも行われて膣とアナルには巨大双頭バイブを突っ込んで交互に両部位へ何度も出し入れ。これは特別製で柔らかい表面と内部を硬化できるスライム怪人が移動するように出来ている。膣を快感で締め付ければ内部のスライムが反対側へ移動して勢いよくアナルを突く。反応してアナルを締めると逆へ……といった具合。リズミカルかつ交互につくことで頭に絶え間なく快感を刻める便利品。時々怪人が体液を膣か肛内へぶちまけて射精の刺激も与えるので慣れることも許さない。

バーゲストが感じている快感を証明するように溢れた愛液や腸液をスライムが突くじゅぷ、ちゅっぷという音がもう何時間も響いている。

さらに彼女の頭には黒くて顔をすっぽり覆えるバイザーを被せられ、バイブと連動しながら継続的に洗脳用の魔力を流し込む仕掛け。

捕まっている彼女から意識は奪われ、時々流される魔力や快感に反応して「あっ」とか「んんっ」と色っぽい嬌声が口に付いたマスクの中で漏れ聞こえてくるだけ。

その様子を見ながら操作端末片手にソラエルは洗脳を進めていた。

しかし、

 

「━━ダーメだぁ! この子全然堕ちないじゃん!」

 

端末を放り投げて椅子に倒れこむ。

画面に映されていたのはバーゲストの各情報を示す数値。主人であるナイオーロの因子定着率はすでに100%。本来なら彼に抱かれて射精されれば生まれ変われる汚染状態。

しかし一方で彼への愛情や屈服率を示す洗脳度は現在5%。これがどれくらいかと言えば敵で現れたら即殺するところ、数秒待ってくれればいいなという程度にしか心を許していない。

 

「心が固すぎだよ。よっぽど自制心が強いんだねこの人」

 

鹿児島から引っ張ってきて半日以上この快楽洗脳装置繋いでいるが未だにこの進み具合。

この装置自体は欠陥品ではない。レクスティアが遺したエクスティア洗脳装置の改良品。捕らえた人間の改造・怪人化に対馬島の工場でも使用している実績がある。彼女の頭の中ではもう一人の自分が「快楽に負けよう。気持ちよくなろう」と誘惑しているはず。

しかしそれを全部跳ね除け、打ち破ってしまっているのだ。

尋常な精神力で出来ることではない。

 

「……」

(一人にあんまり時間をかけるのも良くない。計画通りならまたすぐに次の奴隷候補ちゃんが連れてこられる。会わせてしまったら結託して反抗されかねない)

 

所詮はサーヴァント。予定のもう一人が来ても大したことはない。姉達がいるし、彼女らを北海道制圧に向かわせても自分一人で事足りる。その代わり確実に魔力切れで動けなくなるので帝都以外で余裕は見せられないが。

 

「元から妖精騎士の中では一番の理性だったらしいしなぁ。裏切ったのもメリュちゃんと違って民の為……根っからの真面目女子。方法を変えないとダメだね」

 

少なくともこのまま焦らしたり、ただ快楽を与えても堕とすのは難しそう。自分を犠牲にして誰かに尽くす心理が強すぎるのだ。

 

「陛下と体はバッチリなわけだし。理性が優秀でも本能には貪欲……忠誠心を良い感じに歪めて……エッチなことは大好きだし……うん、そうしようか」

 

最終的に彼女が堕ちればそれでいい。この調教過程も後で映像記録にして陛下の楽しみにするため、他の奴隷候補たちともやり方は分けた方が面白い。少々特殊な攻めにしてみた方がよさそうだ。

 

「━━ハイラギル」

 

呼ぶとたちまちに背後の闇へ丸いボールのような胴体にスーツ姿の男怪人が出現。ハイラギルと呼ばれた彼はソラエルに向けて頭に被ったシルクハットを取って恭しく一礼した。

 

「ここにおりますとも」

「バゲちゃんの認識を書き換えるよ。また君の力を借りる」

 

彼の持つ力は催眠能力。相手の認識を書き換え、自由自在に言うことを聞かせられる強力な力。

先立っての戦闘でも最後にバーゲストを眠らせたのは彼の「眠れ」という強制催眠。戦闘中に何度か光を見せても効きが悪かったため、ある程度彼女には催眠への体勢があると推測が立っている。実際今も眠らせているのは魔術と薬品なので、永続しないために解けないよう色々小細工の必要がある。

それでも高潔な騎士タイプのバーゲストは力業で精神を変えるより、少し頭を弄った方が堕ちやすいと考えたためだった。

 

「仰せのままに。ところで私にもおこぼれは……」

 

抜け目なく下品な目で見上げてくるハイラギル。普通の女だったら嫌悪感や気持ち悪さで拒絶するところだが、この城でその手の不要な道徳心を持ち合わせる人間はいない。ソラエルもこういう下卑た思考をする怪人の方が好きだ。

だからその希望にもちゃんと笑って答えてやる。

 

「にゃはは! 自分の欲望に素直だねっ! いい子いい子♪ 

もちろん君にも役得は用意するよ。やりたいのは……ってわけ!」

「……なるほどなるほど。心得ましてございます。

ソラエル様のお手伝い、このハイラギルがさせていただきましょうぞ」

「そんじゃ早速やってもらおっか」

 

ピーっと音が鳴り、バイザーが外れる。

やがて電流で弱弱しく瞼の開いたバーゲストの眼に向けて、ハイラギルが杖を向けた。

 

「獣人のお嬢さん。貴女を私の手で立派なレディにして差し上げましょうねぇ。

ほっほっほ!」

 

◇

 

目覚め

目を覚ました時、広い部屋のベッドに寝かされていた。

 

「ここは……それに裸……」

 

起きたバーゲストの体は戦闘用の鎧も下に着込んでいた下着類も全て剥がされ、文字通り生まれたままの姿。手首と足首、それに触って分かったが首の所に黒い帯状の輪が巻かれていた。隙間なくそれぞれ嵌っていて指を差し込んで外すのも難しそう。

人目がなくても落ち着かず、とりあえずベッドに敷いてあったシーツを剥がして胸の所で結ぶ。

 

(このベッド、ひょっとして私用の?)

 

巨体の自分が動いてもビクともしない上、足がはみ出さないサイズ。市中には独特なあしらいの彫刻が施されて職人の芸が光る。マンチェスターの屋敷では特注品でないと寝られなかったからこそ、自分が苦も無く横になっていたベッドの価値が察せられる。

 

(他には何もない。ずいぶん殺風景な部屋ですわね)

 

非戦闘時でもあって心中で本来のお淑やかな本音が漏れる。

天井や壁には調度品も装飾もなく最低限の照明だけ。壁紙やドアに凝った彫刻などは彫り込まれているがこれはどうも建築時から付けられていたもののよう。

床にも絨毯や敷物も一切ない。梁や建材が剥き出しとか、地下牢の何かわからない臭いに囲まれるのに比べればずっといい状況だが良質なベッド一つの部屋は中々不気味。

それでいて広さはかなりある。大柄なバーゲストが動き回っても狭さを感じないのだからすごい。

 

(本来あったものを掃除して捨てた後? 

それとも模様替えでもしているのかしら)

 

他に部屋にある物と言えば窓。バーゲストいくつも大きな窓が取り付けられてその先には穏やかな街の景色が広がっていた。

 

「きれいな街……活気に溢れて、生きている者が皆笑顔で」

 

獣人、人間、帝国人と見た目の差異で見抜ける違いを持った生物が街中を行きかっている。人間は例外なく首輪を着けていたり、帝国人が一番身分が高そうだったりと目に見えた格差こそあれど暴力や横暴の飛び交っている気配はない。

街並みは妖精國の牧歌的な建物と九州で見た近代的な建物が混在している。

記憶と経験則から考えれば敵の拠点のどこかに運ばれたということだろう。

 

(マスター、陛下……ご無事だろうか)

 

仲間達の身を案じていると扉に軽いノックの後、見慣れた顔が入ってきた。

 

「グッモーニン、バゲちゃん。お目覚めの気分はいかが?」

「……貴様か。対馬島で戦った淫魔」

 

リリスティア・ソラエル。一度は撃退し、鹿児島の戦いで最後に自分を眠らせた怪人。

少年っぽさのある髪と少女的な顔立ちは相変わらず余裕の笑みを浮かべている。武器も特に持っていない様子なのは戦う気はないというのだと思われる。

 

「ソラエルって名前があるからそっちで呼んで欲しいな。これからは同僚になるわけだし」

「戯言も告げる相手を選べ。私はいちいち貴様のような道化に付き合うほど優しくはない」

「ありゃ残念」

 

口ぶりほど残念に思った気配もない。そもそも初めて会った時から藤丸への執着以外、この女はどこまで本気なのか分かったものではない。

 

「ここはどこだ?」

「帝都ホウジョウ。ロギア帝国の現首都だね。君達で言うならキャメロット。ついでにここはボクらのお城の中に作ったキミの部屋。部屋の趣味が分からないからとりあえずベッドだけ用意しといたんだ~。

フカフカでとってもいい寝心地だったでしょ?」

「私のためにわざわざ……なぜそんな真似を」

「なぜってそりゃ優秀な人に好待遇は当然でしょ。

ん? メス奴隷って言ったから牢屋に突っ込まれると思ってたの?」

「……」

 

普通はそうだろう。敗北した相手への扱いは酷いのが当然だ。他ならぬ自分も敵対者には容赦なく剣を振るって討ち取ってきた。脱走者は犬に変えて調教したし、そういうものだと思っていた。

それが貴賓室のような豪勢な部屋に一人。客人扱いでもこんな部屋は与えない。奴隷という言葉にイメージしていた状況よりずいぶんいい扱いに多少評価が上がる。

奴隷という身分でいいも悪いもないが。

 

「欲しいもの言ってくれたら用意するから気軽に言ってね。特に乱暴とかもしないし。

あ! もちろんバゲちゃんからも暴力厳禁だからね!」

「さっきから口にしているその、バゲちゃんとは……」

「バーゲストでバゲちゃんだけど?」

「……」

 

当然だろうと言われても反応に困る。

 

「そうそうもう一つ用意しててね♪ 

おーい! 入ってきていいよ」

 

ソラエルの呼びかけを受けて扉が再び開き、見覚えのある似非紳士と彼に鎖で首輪を繋がれた少年が入ってきた。

 

「ふふふ。お邪魔しますよレディ」

「は、離してください!」

 

歳は藤丸よりもさらに下。10歳を少し越えた位で身長は150㎝程度。白いブラウスと赤いチェックのスカートを履いたフェミニンな外見。力は弱そうだが隣の怪人に抵抗する態度は芯の強さはありそう。

金髪のボブヘアとやや潤んだ瞳は必至で恐怖に耐えているように見える。

人間かと思ったが頭から左右に生える巻き角は隣の怪人と同じ、帝国が生み出した怪人だと照明している。

しかも少女みたいな外見に反して骨格は少年のもの。

似非紳士から鎖を受け取るとバーゲストにはいっと渡してきた。

 

「なんだこれは?」

「この子は鹿児島で捕まえて適性持ちだったから怪人にしてあげた子なの。でも戦闘力が低くってさ、使えないから君のお世話係にしようと思って」

「不要だ」

「まあまあそう言わずに。ほらお目目ぱっちりで髪もサラサラのお人形さんみたいでしょ? 

これで男の子なんて信じられないよね~。汎人類史(こっち)の文化で男の娘っていうんだ。とってもキュートで手元に置いておきたくならない?」

「……なぜ男に女の格好を?」

「うん。それは正直ボクも謎。もともと変態が多い国だったって思っといて。

それで本当に要らない? うちも使い道がない子を置いておく気はないけど」

 

言外にバーゲストが引き取らないなら殺すと言っている。手間をかけて怪人にしているならまさかと思うが……この女は笑って首を刎ねる人間の気配がする。

なにより無理やり怪人にされてしまったなら被害者だ。何か企んでいるとしても妙なことが出来ないよう見張っていればいい。それに自分より弱い者を守るのは妖精國から続くバーゲストの流儀。見捨てることはできなかった。

 

「……分かった。私の所においておく」

「ホント!? ありがとね。いやあ貰ってくれないと娼館に売るくらいしかなかったから助かるよ」

 

娼館、売るという単語で鎖がぶるっと震える。例の少年が肩を震わせていた。やはり怪人に強がっても自分の運命が明るくないことは理解していたらしい。

少年の処遇が決まったところで今度は似非紳士が前へ。

 

「彼はハイラギル。これから君を調教してくれる『先生』だからよろしく」

「ほっほっほ。よろしくお願いしますよ、お嬢さん」

「……私をメス奴隷にするという寝言、本気で叶うと思っているのか? 

貴様ら外道に従うと本気で」

「違う。キミはナイオーロ様のものになるの。もう決定してるんだから何を思っても関係ない。

あのお方に見初められたなら喜んで奴隷になる以外道はないの」

 

それまでの笑いが嘘のように言い切る。

戦ったリズエルとアズエル。それにルクスリア。

ソラエルは彼女らと違う。何かが決定的に壊れた瞳で見つめてくる笑みはあまりに不気味だった。

 

「……この私が貴様達に屈服するなどありえない。例え剣がなくとも━━」

 

完全に油断しているところへ巻いていたシーツを広げて投げつけ、裸も厭わず飛び掛かる。

狙うは首。背後に回って締めあげればまだ! 

 

「ああムリムリ」

「うぐっ!?」

 

手足と首に巻かれた輪に電流のような痛みと衝撃が走る。

意志とは関係なく肉体から信号がカットされてソラエルの足元に倒れこむ。幸い地面に激突する前に彼女が抱きとめてくれたことでそれ以上の痛みは避けられた。

ベッドにこちらを座らせながらソラエルの説明が続く。

 

「お姉様の淫刻令呪の改造品。首と手足についてるリングがそれ。ボク達に危害を加えようとしたり、反抗したら動きを縛っちゃうの。ついでに強烈な魔力が罰則で流れるから気を付けて」

「どこまでも……卑怯な手段を……」

「時間の効率化って言ってよね。反抗的な奴隷にいちいちつきあっても無駄だもの」

 

大人しく言うことを聞いてれば使わないよと続ける。

それがバーゲストにできないと見越しての発言だろう。

にこやかにしていながら周囲を見下している。

 

「言っておくけど彼に逆らっても魔力は流れるよ。人質にしても無駄ね。自害しようとしても反応するから……ま、大人しくする以外は何もできないって覚えといてよ。

後はハイラギルがやるって決めたら調教開始。睡眠や食事はちゃんと時間を取るから安心して。

━━そんなところかな。この後すぐに調教が始まるからちゃんと受けるように!」

 

ボクは別件があるからこれでと言いたいことだけ言ってソラエルが去っていき、後には似非紳士のハイラギルと鎖で繋がれて壁で周囲を警戒している少年怪人が残る。

ソラエルが立ち去るとすぐさまハイラギルがステッキをパンパンと手に馴染ませながら、君の悪い笑みで近づいてきた。

 

「ではではさっそ━━」

「……私はお前達の調教など受けない」

「話を聞いておられませんでしたか? 

従わないと罰ですよ」

「……」

(このまま渋々従う振りをすればいいですわね)

 

実力行使での反抗はほぼ不可能。

だからバーゲストの中では次の計画に思考を移していた。捕らえられた時に思いついた、皇帝の奴隷として傍に近づき暗殺する計画に。

 

(意識に反応するとしても私の呪いは恋人を食い殺す呪い。奴らの手で皇帝に本気で堕ちた時こそが好機)

 

もちろんマスターの敵に尻尾を振るのは嫌に決まっている。だが追い詰められているカルデアを救うには敵のトップを騙し討ちするしかもう道がない。

だからこそあえて敵の目的に乗る。奴隷に堕とされて油断している時にこそ喰らう機会に恵まれる。

なのでハイラギルの調教もむしろ望むところ。ただ積極的すぎると疑われる。そのため気高く反抗しているように見せているわけである。

 

「既に慣れた。敗北しても自ら尊厳を捨てるほど落ちぶれていない」

「一度罰を受けたのに反抗的ですねぇ。では━━」

「……っ!」

 

再び体に稲妻のような魔力が走り、全身から力が抜ける。ベッドに座っていることも出来なくなって倒れ、動けない体の表面を激痛と共にルクスリアの魔力で苛まれる。

何十本もの剣で傷口を抉り広げられるような。

無抵抗の体に刃を突き立てられて1㎜ずつ先端から切り落とされるような。

そんな痛くて辛くて仕方のない刺激。

だが耐えられないほどではない。

 

(あと少し耐えてから……!)

「かなりの痛みと聞いていますよ。まだ従う気になれませんか?」

「ほ……ざけ」

「ふぅ。分かりました。

━━それでは今日はこちらの出来損ないを痛めつけるとしましょう」

「なっ!?」

 

体を傷つける痛みが消えないまま、ハイラギルが少年へとステッキを振り上げる。

思わぬ展開だった。

自分を奴隷にしようとする連中が無関係の少年を狙うことも、少年怪人が痛めつけられることに動揺した自分にも。

 

(どうすればいい。まだ受け入れるには早いかも……しかし無抵抗の子どもをみすみす……)

 

見ている先で少年に奴は近づいていきステッキを振り上げる。

 

「い、いやだっ!!」

「私も男を殴っても楽しくありませんが……恨むのならレディを恨んでください!!」

「っ!!」

 

少年が殴られる瞬間、彼と目が合う。壊れそうなほど脆く震えてバーゲストに助けを求めていた。

その姿を見てバーゲストの心は決まる。

 

「待て!」

「ふむ? 今度はいかがされました?」

「分かった……調教とやらを受けてやる。だから……その子に手を出すな」

 

間一髪でステッキが少年を殴打することは避けられた。

暴力に晒されて壊される罪なき命。

それは自分が妖精國で最も忌み嫌った蛮行。

助けを求める弱者に応えることこそ騎士たるバーゲストの誉れ。

そして今にも傷つけられそうだった少年の顔がどこか、最後の恋人アドニスに似ていたことも影響したかもしれない。

ともあれ仕方なくこちらが調教を受け入れたポーズは取れたはず。思惑がバレていなければいいが。

上機嫌にこちらへ向き直ったハイラギルからは特に何かを考えている様子は見えない。ひとまず作戦成功だろう。

 

「ほっほっほ!! それは何より。

では君は外へ出ていなさい。これからは大人の時間です」

「あっ」

 

乱暴に扉から放り出される少年。その瞳がバーゲストに希望を見出したような光を湛えていることに少しだけ胸が救われる。

今度こそ騎士として守れると。

しかしそんな感傷を怪人は待ってくれない。

 

「さあそれでは私のステッキをじっと見つめなさい。

光を拒んではいけません。頭に入ってくる全てを拒絶せず、ただ受け入れるのです。少しでも拒めば罰が働いて分かりますからね」

「分かっている……うっ!?」

 

ステッキの先端がぴかっと光る。

その光を見ているとだんだん目の焦点が合わなくなり、そのことがおかしいとも思えなくなって、やがてハイラギルの囁く言葉に頷きながら瞼を閉じた。

同時にハイラギルの体から黒い霧が発生。バーゲストの大人に成熟した肉体を残らず喰らうように取り込んでいった。

 

◇

 

催眠暗示

闇の中、上下左右もなくなった闇の空間でバーゲストは微睡んでいた。

ぷかぷか海に浮いているみたいで気持ちがいい。

すっとリラックスしているのが自分でも分かる。

そこに遠くなようで近くのような不思議な声が聞こえた。

 

「貴女は立派な淑女(レディ)にならなくてはいけない」

 

そうだっただろうか? 

 

「牙の氏族に恥じない、美しく気高い戦士になりたいでしょう? 

誰もが羨む淑女になりたいでしょう?」

 

それは……そうだ。牙も爪もない自分を磨いて自分は妖精騎士に……モルガン陛下の騎士に……でも淑女なんて……

 

「いけませんね。貴女は誤った進みを選んでしまっている。このままでは真に成長することが出来ません」

 

誤った? 

 

「だって今あなたの心は満たされていない。ほぉら、栄えある騎士になったはずなのに心に穴が開いている」

 

そんなはずない……いやあった。

声に言われた通りに胸の中に穴が開いている。

 

「今までの君を思い出してごらん。たくさんの活躍、素晴らしいことをしてきたね。

その時の気持ちで穴は埋まるかい? 

決して埋まらないよ」

 

声の言う通りだった。モース戦役、シェフィールドの戦い、カルデアとの戦い……200年以上の戦いの記録。そのどれを嵌めて塞ごうとしても胸の穴は少し小さくなるだけで埋まってくれない。

自分の食欲と同じ。一時は誤魔化せてもまた誰かを喰らいたくなるあの感覚だ。

どうして埋まってくれないのだろう。

いやそもそも……私はどうして戦っていたの? 

わたしって……だれ? 

何も思い出せず考えることも出来なくなっていく。

そんな寂しくてバラバラに壊れてしまいそうな心にスッと声が差し伸べられる。

 

「その調子だ。貴方は子供に戻り、私のレッスンを受ける。そうすれば心の穴も埋まった完全な騎士になれる。私を信じなさい。

私は先生(……)です。子供の貴女は先生に従うのが当然なのです」

 

先生。その単語が聞こえると急に声へ安心感を抱くように。信じて大丈夫。この声が自分を助けてくれると全幅の信頼を寄せられる。子供に言い聞かせるような口調だってすんなり入ってくる。

だってレッスンをしてもらう相手だ。自分より上なのは当たり前。

なにより完全な騎士。

その単語にとても心が惹かれる。

自分が探し求めていた宝箱の鍵を目の前にぶら下げられたようだ。

疑うなんて思うこともなく声の主の言葉を聞く。

 

「貴女は私のレッスンを受ける。それは貴女の意志。立派な淑女で騎士になるために必要だから喜んで受家に来た……そうだっただろう?」

 

そうだった気がする。

はい先生。子供の私は言う通りにします。

きちんと言われた通りにやれます。

だから立派な淑女で騎士にしてください。

 

「ぐふふ。これで退行処置完了。何を企もうが思い出せなくては無意味。後は━━」

 

子どもになることを受け入れさせられた後、バーゲストの身体に霧が入り込んで小さく作り変えていった。

ハイラギルの好み。まだまだ穢れを知らなかった幼く無垢な少女の体に。

 

◇

 

調教1回目 奉仕教育洗脳

「さあ眼を開けなさいレディ」

「ん……」

 

聞こえた声に従ってバーゲストが眼を開けるとスーツを着たボールみたいな体の男の人が立っている。そして自分はベッドに腰かけて彼を見上げる形。

しかし妙だ。この場にも彼にもそして自分にもなんだか靄がかかったみたいに正確に把握が出来ない。

 

(誰でしたかしら……それに私は……)

「おやおや。まだお眠かい?」

「……い、いえ! そんなことありませんわ」

 

状況が呑み込めないままだがとにかく不真面目な行動は良くない。

そっと自分の体に目を走らせる。

腰まで届く長い金髪。真っ平でヘソまで見えるふくらみの薄い胸。筆より重いものを持ったこともない小さな手指。まだ妖精騎士になる前、まだ牙なしとウッドワスらに迫害されていた頃の幼い容姿。

うん、いつも通り。

そしてこの目の前にいる人は……

 

「レッスンしてほしいとやってきておいて居眠りは感心しませんね。陛下に仕える騎士となるために」

「あ……そ、そうでした。立派な騎士になるためにご指導をお願いします!」

(そうでしたわ。私は妖精騎士になるため━━って妖精騎士? 

氏族からも忌み嫌われる私が妖精騎士だなんて……ありえませんわ。大事なレッスンでまだぼうっとしているのかしら)

 

徐々に頭が追い付いてくる。

ここが目の前にいる男性の所有する部屋で、自分はより正しい騎士や淑女のふるまいを知るためにここへやってきたのだ。

いつまでも氏族の落ちこぼれなどと見下されたくないから、頼りになる(…………)先生に頼んだのだった。

 

「それでは改めて自己紹介をしましょう。私はハイラギル。貴女をご主人様に仕える淑女に教育するための『先生』です」

「はい先生」

 

ハイラギルが言葉にしてくれてさらに深く頭に刻み込む。

彼は先生。彼の言うことに従っていれば自分は完全な騎士になれる。

だから従う。あまりにも当然の事。

なんで忘れていたのかが分からないくらい。

 

「本日のレッスンはとても基本的なことです」

 

言いながらハイラギルがズボンを下ろすとでろんと幼女化したバーゲストの手首位の太さと肘先ほどの長さをした肉棒が垂れさがる。

勃起していないのにこの大きさ。あまりの臭いと雰囲気に思わず気圧されてしまった。

 

「それではこのちんぽに奉仕のレッスンを行います。さあ手で握りなさい」

「男性器に奉仕なんて……」

 

なんでそんなことをと体が固まると先生が優しく諭してくれる。

 

「分かっていないようですね。男への労いといえばちんぽへの奉仕。上流階級の人間は下の者を守り、ちんぽにも褒美を与える。それが高貴なる者の務めです」

(そうだったかしら……いいえ。先生が仰っているのだから間違っているわけがない。私の記憶違いね)

 

務めや責任であれば成し遂げなければならない。それに先生が言うことを疑うなんておかしい。

強烈な臭いを発するペニスへ指を這わせる。にちゅにちゃっと腕を上下させるたびに音が出て、ますます臭いが強くなる。

 

「んっしょ、んっしょ」

「おおう。小さくすべすべの手が一所懸命に……ぐふふ」

「先生?」

「失礼。なんでもありませんよ。

手を動かしたままで結構ですからちんぽの形をもっとじっくり見てみなさい。そして先生に君の言葉で説明して」

「はい先生。

まずいま握っているのが男性器の……」

「おおっといけない。今あなたが握っているのはちんぽです。男性器なんて恥ずかしい淑女がそんな恥ずかしい呼び方をしてはいけません」

「え、でも……」

「ちんぽ、おちんぽがこれを呼ぶ最も上品な言い方だ。そんなことも知らないのかな?」

 

彼の言葉が頭に入ってくる。確かにそうだ。ちんぽと呼ぶのが正しい言い方だった気がする。

大して今まで自分は何と呼んでいた? 

男性器……とても低劣で客引きする娼婦みたいな呼び方。一度意識すると今までなんてはしたない言葉遣いだったのかと理解。思わず恥じらいで顔が熱くなる。きっと先生に見られている顔は真っ赤になってしまっているだろう。

なんで今まで疑問に思わなかったのか。

 

「も、申し訳ございません! 私としたことがおちんぽを男性器と呼ぶなんて!」

「ぐふふ……いいのですよ。貴女が恥ずかしい思いをしないために私が教育しているのですから。だから私にはありのままの貴女を見せなさい。間違っている所は全て治してあげますよ」

 

そう優しく笑いかけながら頭を撫でてくれる先生。

下町女のような下品な言葉遣いを笑わず、優しく受け入れてくれるこの人はとても素晴らしい人。ただ優しいだけでなく不安な自分を受け止める度量に間違いを指摘してくれる博識さ。

自分の中で元々大きかった先生への思いがさらに大きく膨らむ。

感じた恥ずかしさの原因も元はと言えば先生が指摘してくれた呼び方を疑ったから。身についていたつもりの知識を信じた浅はかさが嫌になる。

 

(いけませんわ私ったら。きっとまだ先生のことをどこか信じ切っていなかったのね)

「それでは再開させていただきます。いま握っているのがちんぽの一番長い竿の部分です」

「握った感想はどうかな?」

「とても大きいですわ。両手でないと握れませんの。これが殿方の逞しさ……」

「おやどうかしたのかな?」

「い、いえその……私が今まで見たちんぽはこんなに大きくなかったなと思って。

……でもどこで見たのでしょう? 確か沢山のちんぽを見た覚えがありますのに」

 

記憶にあるちんぽはどれもこれも目の前の先生ちんぽに比べると大したことがない。片手で握れてしまう大きさだったし、上下するほどの長さもなかった。

この時の彼女の記憶は妖精國での成長した後の主観で見ている為に小さく見えるのだが、幼児化して思考力の落ちたバーゲストにはそこまで理由を考える力はなかった。

 

「ははは。それは自習をしていただけですよ」

「自習?」

「そうです。ただの練習用に先生の本物チンポが負けるわけがありません」

「なるほど……それはそうですわね。申し訳ありません。変なことを気にしてしまいました」

「いえいえ気にせずに。それより説明を続けてください。次は下へ」

「下には大きな袋が2つありますわ。少しコリコリしていて……」

「それはタマタマと呼びなさい」

「タマタマ……はいタマタマは柔らかくてずっしりしていて……なんだか触っていると楽しい気持ちになります」

「揉みごたえはどうです?」

「とても強く応えてくれますわ。私の手では押し負けてしまいそう。

なんだか少し大きくなってきた気が……」

「それは勃起と言います。貴女の奉仕が先生を悦ばせ、興奮させている証拠です」

「興奮……興奮していただけているのですね」

「ええ。とても良い傾向です。君は淑女と騎士の両方に素質がある。素晴らしい生徒です」

「んっ。私は……先生を悦ばせることが出来ているんですね。

……なんだか嬉しいです」

 

頭に先生の手が乗せられて髪をかき混ぜられる。誰かに褒められながら頭を撫でられるなんて初めて。

本来の記憶は別だったが、教育されているバーゲストにとってはこれが初めての体験。

牙なしと嫌われ苛められていた自分に価値を見出してくれる先生がどんどん大きい存在になっていく。

指が頭皮に触れ、頭全体を包めるような大きな手が頼もしい。

もっとして欲しくなって自分から頭を擦りつける。亜鈴触角に指が触れるとクリトリスを触られたみたいな快感がピリッと体を走った。

 

「頭を撫でられるのが好きかな?」

「はい。先生の手が触れるととても安心しますわ。頭がふわふわして幸せな気持ちがたくさん生まれて……」

「それが奉仕の喜びです。君がちんぽ奉仕を頑張るいい子だから先生も褒めてあげます。

さぁもっと熱心に手を動かして」

「はい先生!」

 

更に手の動きに熱が入る。

先生に喜んで欲しい。この人に認められたい、褒められたい気持ちが胸に満ちていく。

 

「先端の丸い小さな穴から液体が出てきましたわ!」

「それは先走りですね。吸いなさい」

「はいっ! ちゅっ!」

 

もう彼の指示を迷うことなく実行。排泄器官とかどうでもいいことは無視して亀頭に口づけし、少しずつ流れていた先走り液を啜る。それを飲むことにもまるで抵抗感がない。

それより先生に褒めてもらう方が大事。

 

「ちゅる、ちゅうっ……じゅずず、ちゅううぅ……ごく」

(飲んでも飲んでも終わらない。先生の先走り、たくさん出ますのね。自習に使っていた玩具はちんぽの先が濡れるくらいしか出なかったのに)

「よく飲めていますね。味や臭いへの感想は?」

「んっごく……はい。先走り液、先生の臭いがしますわ。なんだか魚のような生臭い香りと粘つくしょっぱい味がして……」

「でも美味しい(…………)。君はちんぽから出るものが全て好き。そうですね?」

「……ええそうです。先ほどから美味しくて美味しくて……奉仕を忘れてしまいそうなくらいに素敵な味わい」

 

不思議と嫌な臭いではない。

尊敬する先生のちんぽから出るものだと思うともっとしっかり舐めないとって気持ち。命令されたのは吸うことなのに、小さな口を一杯に開けて中に咥えこんだ。

自分がやってみたいと思ったから。心の思うままに口一杯に受け入れたちんぽをしゃぶり、頭を前後させてちんぽへの愛情を表現。

 

「おおう!? こ、これは……ふふ、小さいお口でちんぽを頬張る姿。なんと可愛らしい。あの狂犬のような騎士がこうも従順に……心が無垢でも淫乱な少女……ぐふふ、これこそ催眠の醍醐味」

「んじゅぶ、ちゅっぶ、むっちゅ……しぇんへい?」

 

先生の驚いてくれた声がなんだか嬉しい。驚いたのは彼の期待以上に事が出来たということだから。

そんなキラキラした瞳で見上げると満足そうな顔で先生がまた頭を撫でてくれる。

 

「こちらの話です。君は実にいい教え子だ」

「んちゅっ……えへへ、先生が褒めてくれて嬉しいです」

「当然でしょう。君の周りの人は褒めてくれないのですか? 

ああ、ちんぽしゃぶりは続けなさい」

「はぁい。んっぷ、ぷちゅる」

 

牙なしの自分には居場所がなかった。力のない妖精が嫌われて奪われて終わるだけ。

そんな自分を褒めてくれる先生に全幅の信頼を寄せ、言葉遣いもより幼いものに変わっていく。

 

「みんな、れろれろ~、わたくしを牙なしっていじめるの。ちゅるるぅ、えっぷ、くっぷ!」

「それはひどい。君はこんなにも優秀な素質を持っているのに」

「んっちゅううう!! へんへいりゃけらよ。ちゅりる、ちろろ、ちゅうぶっ、わたくしをほめへくれふの」

「そんなことはありません。なぜなら我々の主が君を見初めているのですから」

「ちゅれろ、むじゅう、じゅぷる、じゅぷ、じゅぷっ!! 

あるじ……?」

 

先生の眼が紫色に光る。しかし彼に心を許したバーゲストにはそれが悪いものだとはちっとも思えない。

宝石みたいに輝いて綺麗だなくらいがせいぜい。

主と言われた人はどんな人なのだろう。

先生が仕える人なんだからきっと素晴らしい人に違いない。そんな人に目をかけてもらえている事実が、誰にも期待されずに一人で頑張るバーゲストの中へ入ってくる。

 

「これから君が将来お仕えする主人の名前を教えます。彼に仕えることが君の喜び。君が騎士になろうとしたのは、彼に仕えるためです。

君がこうしてレッスンを受けて褒められているのも、全ては主人のおかげなのです」

(牙なしの私がお仕えするお方……先生に褒めてもらえるのもその方のおかげ。

嬉しい……早く知りたい)

「は、はい! 教えて、あむっ、ちゅるっ! おひえてほひいれひゅ!」

 

ご褒美をねだる子どもよろしくちんぽをしゃぶり、頭に当たる掌を堪能しながら先生に媚びる。

自分の主人を知りたい気持ちで爆発してしまいそうだ。

 

「実に素晴らしい。ではそのお方は【ナイオーロ様】です」

(ない、おーろ様)

 

心で呟いた途端、体の中に何かが繋がる感覚。

それまで明確でなかったスイッチが入り、心の奥深くに火が点いた。

運命の人の名前を聞いた時の気分とはこういうものだろうか。

思い描いただけで頭を撫でてもらった時以上の幸福感と温かさに包まれ、この名前の方こそが至上の主だと体が勝手に感じてしまう。

 

「ナイオーロ様と口にしなさい。それだけでより一層の快楽を与えてくれることでしょう。

━━そしてその瞬間を心に刻んであげますよ。永遠に。ぐふふ」

「ナイオーロさま……」

 

一声口に出すと子宮の中が熱く疼いた。

もっと強く。

もっとはっきり。

促されているようでいて望んでいるのは自分の心。

 

「ナイオーロ様」

 

平らな胸に咲く2つの蕾が固く張りつめる。

 

「ナイオーロ様!」

 

乳首と同じように勃起したクリトリスは一声ごとに感度が増して空気に触れているだけで気持ちいい。

 

「ナイオーロ様ぁ!!!」

 

部屋全体に響くような大音量で叫んだ。

直後頭の奥と子宮に快楽が弾け、座っても姿勢を保てないほどの快感が襲う。

 

(イク、イッて━━ぅああああ!!)

 

手足は震え、視界はチカチカ明滅。産毛が逆立って皮膚が全て神経になったように敏感。

そしてその五感で感じられるすべてが快感だった。

耐えきれずに体を震わせて絶頂の快感を享受。

性感帯には指一本触れないまま、名前を口にしただけで絶頂してしまう。

そんな異常性を理解しないまま、思わずすがりつくようにして口の中にあったちんぽを奥までしゃぶる。思いっきり空気を抜き、頬肉全てをちんぽに密着。先生の腰に手を回して根元まで咥えてその瞬間を本能で求めた。

するとバーゲストの求めに応えたみたいに喉奥でちんぽも爆発。

 

「うっく……射精ますよっ!! 頭の中にしっかり主を思い描きながらザーメンを飲み干しなさい!!」

「んんぶぅうううう!!!???」

 

濃厚で雄の臭いを宿した精液で口が満たされる。

臭くて不味くて飲めたものではない精液。なのに今は上質なミルクでも飲んでいるように味わい深く感じられる。

口から鼻へ逆流する臭気も、幼い派手は咬み切れないプルプルの精子の食感も全部美味しいし素敵なもの。

主の名前を読んだ幸福感がザーメンを飲むとまた体を巡り、再び絶頂へ押し上げられる。

 

「んっじゅる、ひ、ひぐっ、まひゃ、いひまふぅうううう!!!」

 

絶頂しながらもちんぽから口は離さない。

噴き出し続けるザーメンの全てを啜り、すっかり飲精と名前の快楽で蕩けた頭がちんぽから離れたのは5分も経ってから。

口の周りを白濁で汚しながらとても幸せな笑みを浮かべてベッドへ仰向けに倒れこむ。

 

「ふぅぅぅ……私としたことが最後のバキュームで搾り取られてしまいました。まだ子どもの精神と技でこれとは。果たして陛下の眷属に覚醒した時にどれほどの怪物になるのか。

……おっとそうでした。こちらの仕上がりは」

 

射精を飲み干し、二度の絶頂で心地いい幸福感と満足感に浸った体が先生の手でゆっくり抱き起される。

 

「せん、せい……?」

「ぐふふ、よく頑張りましたねえ。お嬢さんが頑張ってくれて先生も嬉しいです。奉仕の心をしっかり理解できたようですしね」

「ほんとぉ……?」

「ええもちろん。そして陛下も祝福して下さっています。これを見なさい」

「ふぇ……?」

 

先生が指した先にはバーゲストのおへその下辺りにピンクに輝くハート形の紋章。まるで生き物みたいに点滅を繰り返している。

意識すると紋章からも主の名前を呼んだ時の気持ちいい感じが伝わってくる。

 

「ふわぁあああ!!!」

(お腹の中がとっても熱くなって……ちんぽに体全部で抱き着いているみたい!)

 

脳裏に誰かの背中が見える。

ローブとマントを羽織り、長い金髪をした男の人。

彼に会いたい。振り向いてほしい。

そんな気持ちが次々生まれてはバーゲストの頭を埋めていく。

だがその人は振り向いてくれず、最初は手の届く所に見えた後ろ姿がどんどん遠くなってしまう。

 

(あ、ああ!! 待って! 行かないで!!)

「主を感じているのですね。こちらも進捗は良好のようで何より。

心配はいりません。貴女が立派な淑女で騎士になった時、主は貴女を見て愛して下さることでしょう」

 

愛してもらえる。

その顔を見たいって気持ちだけでもこれほど胸を焦がすのに、果たして愛してもらったらどうなってしまうのだろう。

思わず恐怖さえ感じるほどの幸せを想像してバーゲストの股がちゅくりと蜜を漏らした。

 

「さて本日のレッスンはここまでです」

「え、も、もう終わりなんですの? 

まだ学ぶことが……」

 

落ち着いてきて口調が少し元に戻る。だがレッスンを望む心は消えず、バーゲストの中が侵蝕されていることに彼女は気づけない。

 

「焦る必要はありません。すでに貴女が再臨を果たすまでの道筋は出来ています。

この後レッスンの記憶を封印して別の記憶を植え付けますよ。調教なんて大したことなかったと安堵するように。

今感じている気持ちいいことや幸せは次のレッスンまでお預けです」

「そ、そんなの……」

「これも必要なことです。良い子にしていればまた気持ちよくなれますからね」

「……はい」

「なに、全ては貴女が立派な淑女になるまで。きちんと成長した後には記憶も返してあげますから。おっと単語への認識を他にも書き換えておかなければ」

 

渋々提案を受け入れる。

そして先生のステッキが目の前に出されて、光が視界を包んだ。

 

◇

 

調教の合間

「お疲れ様~。備蓄してた魔力分まで使ったけど仕上がりは?」

「はぁ、はぁ……カゴシマでも思いましたが本当に大食いですな……催眠を保つのが大変でした」

「ボクの空想樹から魔力を繋いだんだから成功してもらわないと困るよ。それでバゲちゃんは言うこと聞いたの?」

「ええそれはもう。私の言うことをすんなり聞いてくれましたよ。ナイオーロ様に認められることへの期待や興奮も刷り込みましたので洗脳度としては40%ほどかと」

「オッケーオッケー。とりあえずこれで君がそばにいれば逆らえない。次の洗脳も進められるね。後が詰まるから早くしないと」

「しかし最初にまんこを攻めず良かったので? 

仰られた通りにちんぽを触らせただけでイったのは驚きましたが……」

「ワインは寝かせた方が美味しくなるって知らない? いきなり激しいのよりも体を少しずつ火照らせていくのも方法なんだよ。

それに妖精國(あっち)にいた頃何人か食べてちんぽのサイズは確かめといたしね」

「過去の恋人のペニスを玩具だと認識させろと言われたのはそのためで」

「本当のセックスを知らないって思わせた方がより強く焼き付くし、罪悪感が湧かないから安定するんだよね。

正気のまま貧弱ちんちんと比べさせるプレイもいいけどそれはメインディッシュだから」

「それで次は……」

「もう一人怪人追加。バゲちゃんが欲しがってたものを与えてあげるのさ♡」

「ああ、奴ですか。私はあまり好みませんが命令とあれば……」

「馬鹿と鋏は使いようって言うからね~。あんなのでも今回の目的にはピッタリでしょ」

「……もう一つ、あの小姓は何の意味が? 

命令通りにレディの下へ置いてきましたが」

「アレ言ってなかったっけ?」

「脅しの材料に使えとだけ仰られていましたな」

「そうだったそうだった。あの子にももちろん意味はあるからさ。とりあえずバゲちゃんが反抗しそうになったら脅しに使っていいよ。ただ暴力振るうのはダメね。あの子じゃなく君のために」

「……左様で。ある程度察しました。しかしどうしてまた」

「君は快楽を植え付ける教育係。そしてあっちは……ふふっ、彼女の心を塗り潰すための仕掛けなの」

「はぁ(ろくでもないこと考えてるんだろうな)」

「なんか失礼なこと考えてない?」

 

◇

 

調教2回目 少年怪人の罠

ハイラギルが去った後、例の少年は進んでバーゲストの世話を焼いてくれた。服も彼が貰ってきてくれたレオタード状の下着で最低限人前には出られるようになった。

自分が気づかなかった手洗いや風呂場にも案内してくれ、世話を焼いてくれる献身ぶり。

 

「あの、お姉さん」

「なんですの?」

「ありがとうございました。僕は怪人でも出来損ないで……今日お姉さんに守ってもらえなかったら、きっと廃棄処分だったと思います」

「……別に貴様を助けたわけではありませんわ。ただ力ある者として弱者への暴力を放置できなかっただけです」

「それでもお姉さんが僕を助けてくれました! とってもカッコいい騎士様です!」

 

近寄ってこちらの手を取って微笑む少年。視線には嘘偽りなく尊敬の念が籠っている。

ドス黒い戦場や惨禍を見てきた自分には余りに似合わない明るい視線。生前は守るべきものも自分で全て壊したのに。

 

「ごめんなさい! 名前名乗ってませんでした! 

僕はナオ。ピコロギル種のナオっていいます。これからよろしくお願いしますね、お姉さん♡」

(この子を守れるのは私だけ。気を引き締めなくては)

 

快活に笑いながら名乗った少年の青い瞳が深く印象に刻まれる。今度こそ、このか弱い命を守らないと。

戦う力のない少年。守ってあげなくては他の怪人にいいようされてしまう。敗北してもまだ騎士としての誇りは胸にある。そっと笑う彼の頭を抱き寄せ、胸に抱いた。

 

「んぷっ。お、お姉さん?」

「大丈夫。貴方は私が守ってあげます。だから安心してこの部屋にいていいですからね」

「……はい!」

(この少年の顔……なんだか安心しますわね。どこかアドニスと重ねてみているのかしら)

 

自分の罪。最期まで守れなかった希望。この手で壊した最愛。

彼と同じでまるで戦えそうにないこの少年怪人を守ることで自分への許しにしようとしているのかも。だとしてもここで彼を守ることは間違いではないはずだ。

 

(ハイラギルの調教もあの程度なら耐えられますし、まだ希望はありますわ)

 

拍子抜けするほど簡単だった手での奉仕。まさか手で扱くだけとは。

 

(何かまだほかに目的が? しかしやったことはちんぽを握っただけですし……)

 

さらりと自分の中で男性器への呼称が変わっている。しかし彼女にとってそれはもう当たり前の認識。

雲が空に浮かんでおかしいと誰も思わないのと同じことだった。

そして夜。

少年が運んできた食事に手を付け、彼にも少しずつ与えて一緒に食事。お互いに周りは敵だらけということで必然距離は近くなり、バーゲストも好印象な彼に心を許すのは早かった。

ベッドは一つだけでナオは床でいいと言ったが、自分だけベッドなんてバーゲストのプライドが許さない。

遠慮する彼を抱きしめるようにして一緒に休むことに。

しばらくするとすぅすぅと規則正しい寝息が聞こえてきた。

そして途切れがちな寝言が、

 

「お母さん……」

「……」

 

何としても守らないとという思いがいくらでも湧いてくる。豊かな自分の胸に顔を寄せて安心しきった彼の心を怪人達に壊させてはいけない。

そう気持ちを新たにしたところで胸にむず痒い感触が。

 

「んっ。な、ナオ起きていますの?」

「ちゅう、ちゅっぷ、れっちゅる……」

 

眼を開けないままに下着から露出した胸にナオがしゃぶりついていた。

更に信じられないことに乳首は彼に吸われるとすぐに勃起。より吸いやすくなった乳首を口に含んだナオが先端を飴でも舐めるような舌遣いで転がす。

片方の胸だけだ。

それを大切に掴んだナオの舌がちろちろと乳首に触れる。

 

(んっ、ふぅっ、こ、これっ、どうしてこんなに感じるの!? 

ま、まさかナオが本命の怪人で私を調教しようと……)

「……お母さん……そこにいるの……?」

「っ!」

 

乳首舐めが続くほどに胸に広がる甘い感覚。それから逃れようとしてもこんなことを言われると乱暴には出来ない。妖精の自分に馴染みはなくても、人間は母を求めるのにおっぱいを欲するのかもしれない。そう考えるとナオの行動は自然。

感じてしまっている自分がおかしいのだ。

悩んだ末、ナオの頭を抱いて自分の胸に押し当てる。

 

「んんちゅ、お母さんのおっぱい、おいしいよ……」

「そ、そうですのナオ。ひっん……た、たくさん吸っていいいいん……ですからね」

(胸を吸われて感じるこの気持ちは……調教された時にもこんな感覚を……し、しかし起こすわけには……)

 

必死で口に手を当てて声を殺す。

こちらから与えたことでナオの吸いはより強くなる。

自分にはないはずの母性本能がくすぐられるようなナオの甘え。優れた舌遣いの気持ちよさに女としての疼きがどんどん強く、子宮の中を焦がすように高まってくる。

 

(顔と同じ大きさの私の胸を一所懸命吸って……んっ! 時々強く吸ったり、揉んだりするのも絶妙……寝たままこんなことができるなんて……うう、私も体に火が点いてしまうではありませんの)

 

スンスンと頭の臭いを嗅ぐとこれがとても落ち着く。少し汗ばんだ匂いが女っぽい顔とアンバランスで魅力に映る。

子宮に点いた火は既に燃えており、調教で触れたちんぽの感触も合わさってより強く情欲の念が頭を占めていく。このままではナオを襲って逆レイプしかねない。

 

(これは……そうスッキリするため。ナオを襲ってしまわないように早く絶頂するために)

 

適当に言い訳をしてもっと気持ちよくなれるよう、彼が吸いやすい体位に調整。

時折歯を立てて刺激を変えてくれる乳首フェラが続くにつれ、息が上がってシーツを挟んだ股に愛液が垂れてくる。

ナオの口はそれほどにすごかった。気持ちいい所を探り当てるのではなく、彼に舐められた所が気持ちよくなるような感覚。舌で乳首を押し潰され、弧を描いて縁をなぞられ、ビンビンに勃起したところを一気に吸われる。

 

(んぉおおおっ!! ち、乳首が取れてしまいそう!! で、でもこれほど気持ちよくなれるなんて……いけない! 早く絶頂してすっきりしないと……)

 

そこで目に入るのは空いたもう片方の乳首。

こんなはしたないことと思いつつ、自分の口に胸の果実を持ち上げて先端を入れる。コリコリ固い感触を感じ、ナオの刺激を真似て自分でも転がし始める。

 

(わ、悪くないですわね。自分のデカパイを舐めるというのも)

 

ハイラギルが仕込んだ下品な言葉遣いも気にすることなく口にし、乳首オナニーを続行。

最良のお手本が隣にいるので真似るのも容易。ナオの舌を真似して動かすと2倍になる気持ちよさ。

彼を襲わないためにと思いながら乳首吸いに集中して、ジンジン疼く子宮を満足させようと強く強く胸を揉む。

やがて張り詰めてきた熱さがいよいよ胸の先端に。

 

(こ、こんな感覚っ、生前では一度、もっ……あ、ダメ! 乳首だけでイク、い、イッくぅうううう♡♡)

 

本人は知らないままに昼に続けて二度目のまんこに触れないままの絶頂。

丁寧に搾られ、集められた胸の快感はバーゲストの心を表すように弾け、桜色の先端から液体状の白濁を迸らせた。

乳腺を出入りする感覚だけでまた絶頂。味わったことの無い未知の快楽がバーゲストの頭を焼き焦がし、胸だけで絶頂出来ると刻まれる。

 

(わ、私、おっぱい出て!? デカパイからミルク吹き出して……またふぁあああ♡♡♡)

 

初めての射乳をコントロールできず、ベッドを汚さないために自分で啜る。

 

「んっぷ、じゅるるりゅ、じゅりゅるるる!!」

(乳首を吸っているとまた感じて……ナオも吸ってくれていますし……)

「お母さんのミルクぅ……んっちゅ、ちゅうううう」

「んんぅっ♡♡」

(すごい吸いつき! なのにとても気持ちいい! デカパイ吸われるの、病みつきになってしまいそう……♡)

 

結局1度では収まらず、この後2度も自分とナオで胸を吸って絶頂してしまった。

吸い続けたおかげで胸はすっかり鋭敏な性感帯に変化。ぴっちりした下着を着ていると常に擦れるせいですぐに勃起。ナオの用意してくれたパッドがなければ危なかった。

そしてこの日、ナオが当然のように意識があった事にバーゲストは気づいていなかった。

 

◇

 

調教3回目 犬怪人化調教

「さてそれでは本日の調教に入っていきますよ」

「よろしくなんだよぉ」

 

ナオを使ってデカパイオナニーをした翌日、またハイラギルはやってきた。ナオは引き続き部屋の外へ。彼に見られるのがなんだか恥ずかしくなってきていたバーゲストにとってもこれはありがたい。

ハイラギルの横にはもう一人怪人がいた。二本足で立つようになった太った犬。それが第一印象。サスペンダーで吊るした半ズボンしか履いていなくて、顔や手足は犬そのもの。牙の氏族を色々見てきたバーゲストでもかなり不気味に思える外見をしていた。

 

「今日は彼、ガルムギルの能力で貴方にプレゼントを差し上げます。

……言われた通りだぞ。挿入はしない、分かってるな」

「分かってるよぉ。

それじゃあ牝犬の君にこれを」

 

犬の肉球型のバッジを付けた首輪を無理やり装着。伸びたリードを握られたかと思えばベッドへ押し倒された。

 

「きゃっ!」

「えへへぇ、いい声だねぇ。もっと君もボクにお似合いな牝犬になろうよ」

 

折角胸や秘部を隠していたレオタードが破かれてどちらも露に。ナオのこともあって抵抗しないようにしていたが、この乱暴には流石に怒りが湧いてくる。

 

「貴様ッ……」

「おっと暴れてはいけませんよレディ。これはレッスンです。先生である私の命令は?」

 

昨日と違って肉体は幼児化していない。しかし一度徹底的に上下意識と従う悦びを植え付けられた頭は彼の言葉をすんなり受け入れる。

 

(……先生が言うなら仕方ありませんわね。

しかしこの犬男、どこまでも私を侮辱してっ!)

 

プレゼントなんて言い方を教えたのはソラエルだろう。犬というのも嫌な予感しかしない。

そして乱雑に寝転ばされた体勢のまま、リードを引っ張られた。

 

「まずはそうだな。そのおっぱいを自分で弄ってみてよ。ボクに自分はいやらしいメス犬ですってアピールするんだ」

「……」

 

先生の言葉なら従わないとという気にもなる。だが今日やってきたばかりで偉そうなこんな奴に従うのは腹が立つ。

だが態度に出すと罰の魔力が流れるしナオも危ないし、なにより先生を困らせてしまう。

とりあえず睨むくらいはしてやろうと思ったが予想に反して体が勝手に動いた。

 

「なに!? ひゃんっ! んあっ! 身体が勝手に……き、貴様っ!」

「その首輪はボクの命令に強制的に従わせる力があるんだよ。群れのリーダーにメスが従うのは当然だろ?」

 

ふざけた理屈。しかし同時にその言葉がまるで真理のように頭へ入ってくる。

強いオスがリーダーなのは当然。首輪を着けられた自分は彼の群れの一員。ならばメスとしてリーダーに従わないといけない。

スラスラそんな考えが浮かんだことにゾッとするが体は言うことを聞いてくれない。

寝転がったまま乳首を引っ張り、指と指で挟んで擦ったり、大きな風船みたいなそれを左右から力一杯押し合わせてみたり。止めに胸の間へ下から唾液を垂らし、溜めた水たまりを胸の中でぐちょぐちょに音を立ててオスを誘う。

 

「れろぉ~……ろうれひゅかぁ? 

わたくひの……乳首勃起したメス犬おっぱい……リーダーに触って欲しくて熱くなってます……ちんぽ、リーダーの強いオスチンポ……くださいませ」

(口まで勝手に! 違う! 私はそんなこと思っていない! 

っ! 昨日弄ったせいで胸が敏感に! 敵の前なのに感じてしまう……気持ちいいせいで頭がぼうっとして……)

 

ナオと自分が吸った乳首。そしてミルクを出したデカパイ。快楽器官としての神経が通った胸は命令通りに揉むだけで快感を生み、胸の中と子宮に熱い疼きを蓄えていく。

さらに首輪から光が出る度に体が奪われる。光が強くなるとガルムギルに媚びるメス犬としての思考まで入り込んできているのが分かった。

 

(くっ! 先生の調教よりよほど危険……とにかくここは自分から積極的に、じゃない!! 頭がまだ回る内に何とか効果を弱める手段を探さないと。一度主人のちんぽをしゃぶって落ち着く必要があって……っまた! 

「それじゃあ君を躾けるちんぽを見てごらん」

「え、あ」

 

跨ってきた奴がズボンを脱いで逸物を露出。

そのたくましいオス棒を見た瞬間に思考が止まる。あっさりそれまでの抵抗や小細工の考えが吹き飛んでしまった。

彼の足元に跪いた自分からは天にそびえる塔のように巨大。固く張り出したエラやずっしり重そうなタマタマ。犬の見た目通りに強烈な犬の雄臭がただよってきて、獣に近い性質のバーゲストにとってはそれも強烈なセックスアピール。

オスを見透けたメスの気持ち。

舐めてみたい。口づけしたい。奉仕したい。

ハイラギルの植え付けた奉仕の心が目の前の巨大ちんぽを見ただけで呼び起こされ、始まった直後でも心が既に虜になってしまう。

 

「舐めて」

「はい……ちゅっ」

 

頭から思考が消え、命じられるままに亀頭へ口づけ。先走りに混ざった獣の味わいが体に眠る野生を呼び起こし、オスを求めるメスの意識が起き上がり始める。

 

「ふっちゅうぅぅ、れるりゅろ、ぶっちゅ、むっちゅう」

 

キスを容易く押し返す弾力と舐めても舐めても終わらない先走り。

女の腕くらいありそうな太さに喉まで届くと思われる長さ。

強くて頼もしいオスの風格が首輪から流される魔力でメス犬の本性へ繋がり、その熱さがとても頼もしく素敵に映って奉仕をするのが止められない。

 

「ふふぅ。いいねえ、ちんぽ大好きなメス犬ちゃん! ハイラギルが仕込んだだけあって嬉しそうに咥えてくれるじゃないか」

「よく出来ていますよレディ。その調子でもっと舐めてあげなさい。首輪から聞こえる声が貴方の本心。ただ受け入れればいいのです」

(あ♡また先生の大きな掌が頭に……嬉しい。やっぱり間違ってない。もっとこのちんぽに奉仕するのが正しいのね)

「ぐふふ。昨日丁寧に催眠を掛けたおかげで抵抗も起きませんね。あのお嬢さんがこうも熱心にちんぽを咥えるとは」

 

ガルムギルの首輪にそこまで強力な洗脳能力はない。正気のバーゲストならたやすく跳ねのける暗示程度。

しかし前日に仕込まれた催眠で奉仕の喜びやハイラギルに無条件に従うことを書き込まれた頭では別。

書き換えの下地が出来ているおかげでメス犬に作り変える洗脳が簡単に頭へ入ってくるのだ。

 

(メス犬らしくもっとたくさん舐めませんと……ふふっ。鼻についた先走りの匂いが素敵♡こんな男らしいちんぽ、服従するのが当然のこと)

 

本来は鼻の曲がりそうな臭いも吐き出しそうな先走りも全て大好きな匂いと味。

平時ならまだ睨む余裕のある首輪の洗脳も催眠調教のおかげですんなり頭に入ってくる。

もっと従うべき。

ちんぽ奉仕は何も間違っていないと頭に侵食の手を伸ばす。

 

「ちんぽは美味しいかい? 

しゃぶるの大好きなんだよね?」

「んっちゅる、ちゅっぷう……はい……私はちんぽを、口まんこで咥えるの……大好きなんです。

ちんぽのお汁……ちんぽ汁、とっても美味しいです……」

(どうしてもっと早く気づかなかったんでしょう……臭くて先走りに汚れたちんぽ♡リーダーのちんぽ、こんなに素敵でしたのね。

先生のちんぽともまた違った魅力で溢れてますわ……)

 

首輪が妖しく光って舌と鼻が作り変えられていく。催眠の一時的なごまかしとは違って本当に好意的に感じられるように。

 

「それじゃあ君の大きなおっぱいでボクのちんぽを包んで。可愛い犬らしく媚びるんだよ。返事はワンだ」

 

屈辱的な命令や指示にも反発の声は頭に浮かばない。それほどに強く洗脳の手はバーゲストの頭の奥まで入り込んで意識を書き換えている。

頭の中には首輪が導く通りにもっと奉仕したい気持ちで一杯。

 

「はい……あ、いえ。ワン♡わんわん、デカパイでちんぽ奉仕しますわん♡こうしてむぎゅぅ~って」

 

涎でべとべとにしておいた胸の谷間。両側から押して圧迫したそこにガルムギルの肉棒が入ってくる。肉を掻き分けて進む熱い塊。唾液でにちゅにちゅのスペースを広げられる感触もちんぽの熱を感じて心地いい。密着したおかげでどれだけ進んできているかも手に取るようにわかる。

早く早くと心待ちにして先端が出てきた時には思わず感動。

 

「おおぅ! やっぱり見た目通り大きいねえ君のおっぱい。ボクのがすっぽり入っちゃうなんて。これならいくらでも赤ちゃん育てられそうだ」

「わんわん♪ ちんぽの先、胸からはみ出ていますわん。こんなちんぽがあるなんて♡

ああいけない。すぐ舐めますわ……れろ、れっりゅ、れろろろ~」

 

谷間から覗く亀頭を舌で舐め回す。

唾液と混ざった先走りの匂いはメスを誘う魅惑の香り。舐めても舐めても飽きることなく続けられる。

時折先端を舌先でくすぐり、胸を擦り合わせて竿への刺激も忘れない。

ずるる~と抜けそうなくらい持ち上げ、勢いよく根元まで下ろす。

恵まれたデカ乳にしかできない乳圧ピストンを掛けるとあっという間に張り詰め、爆発しそうになっていく。

 

「あぁぁぁあ!! こんな大きいおっぱいで挟まれるの、他のメスじゃできないよ!! 

来たぁ!! ボクの犬ザーメン上ってきてるよぉ! たっぷり射精してあげるからねぇ!!」

「んんちゅぷ……わん♡どうぞ好きなだけこのメス犬の口まんこに射精してくださいませ」

(ちんぽの先にこぶが出来て……中にたっぷり溜まってますのね♡

胸を孕ませてやるって言っているみたい。早く、早く飲ませて!)

 

胸に竿が隠れて奥までしゃぶるのは不可能。だから亀頭をゴムでするみたいにすっぽり覆い、吸いながら舐め続ける。

自分も気持ちよくなりたくて乳首をこっそり指で擦る。フル勃起したそれを胸の中に押し込み、陥没乳首にして指でグリグリ。射乳で広げられた乳腺が刺激されてこれも気持ちがいい。

ガルムギルは気持ちよくなることに夢中。弄ってくれそうにないので自分で胸を前後させながら乳首をマッサージ。幸い、既に媚びて誘った体は少しの愛撫でまた絶頂の近くへと昇っていけた。

 

(も、もう少しリーダーにも弄って欲し……いけませんわ。メス犬が主の奉仕より自分を優先しては。それにザーメンが貰えるだけで十分ご褒美)

 

なんで少し不満を持ったのか分からない。奉仕しているだけでとても嬉しいのに。

僅かに浮かんだ考えはすぐにまた唇の上で踊る肉槍の感触で消えていった。

 

「射精す! 射精すよぉっ!! 君の口まんこに種付けして……ボクと同じになれぇえええ!!!」

「んごぶっ!? ━━じゅずぞぞぞっ!! ぢゅぶる! ぢゅっぽ、こきゅきゅう!!!」

 

強引に捕まれた頭を胸にめり込ませるような姿勢で射精が始まる。亀頭近くにできたこぶが口の中でがっちり嵌り、抜くことを許さない。

先生と違う味と臭いのザーメンもとても好み。あっという間に口を埋め尽くすその全てを急いで飲み下して溺れないように努力。寝たままなので飲むのが少し苦労する。

 

「ごっきゅごきゅごきゅ! んじゅるぅ! れろぉ! んぐぐぷぷぷう!! 

じゃーめん! じゃーめんもっほくだしゃい!! わふぁんんn!」

(雄ザーメン美味し♡メス犬の私の口にとても馴染んでますわぁ♡)

 

余りに無理やりで苦しくて、でもその苦しさまで支配された悦びで気持ちいい。首輪から流れる魔力でガルムギルの行動の全てが主人のものなら受け入れないとと肯定して頭に流れ、それは全て快楽へと直結していく。

そんな欲望を見透かしたハイラギルの掌が頭に乗せられ、優しい囁きが心を誘導。

 

(イクぅ……犬ザーメン飲むのが気持ちいい……飲んだだけで私もっっ!!!)

「イって構いませんよ。ガルムギルの射精を受け止めながらイキなさい」

「っ!!!」

 

そして胃にまで落ちたザーメンの熱の衝撃が最後の一押しになって胸に溜まっていた快楽が爆発。強く喉までちんぽを咥えながらバーゲストも絶頂してしまう。

またミルクを胸から吹き上げ、犬か牛か分からない淫乱な絶頂。しかしとても甘美でこの気持ちよさなら

 

(気持ちいい……ザーメン口で飲むのたまりませんわ……こんなに美味しいなら……いくらだって)

 

倒れたまま首輪がまた光る。浸透した魔力が体の中に定着し、心をさらに妖しく彩る。

オスに媚びるのは当然。

オスへ愛を捧げて抱いていただくのが至上の喜び。

自分は騎士でも何でもない一匹のメス犬だと深く深く頭の中に刻まれていく。

ただ繰り返しているだけではない。長く刷り込まれた洗脳はやがて常識や本能と変わらなくなっていく。

ガルムギルのちんぽに支配されたバーゲストは気づくことなく、メス犬の心を植え付けられていった。

 

「ふむ。よくやりましたねレディ」

「ああ……先生」

「ボクの精液を飲んで嬉しかったかい? 

美味しくて気持ちよかっただろ?」

「はい……はい……リーダーの雄犬ザーメン、とっても美味しかったです。私ももっと飲みたいって思うほど」

「ふふふ、認めたね。それじゃあご褒美だ」

「ふぇ……あ、ああああ!?」

 

首輪が光ると体に入っていた魔力が肉体にまで及ぶ。

ちんぽをしゃぶった時の快感と同じような昂りが首を中心に全身へ。

 

(これ熱っ!! 私の身体……作り変えられて……!)

「ボクのザーメンに屈服したからねぇ。眷属、犬怪人になるんだ」

「そ、そんなの! 私は━━あっ!!」

 

最後まで言い切れず、背筋に走った快感で力が抜ける。ベッドの上で横になりながらその衝撃と熱さが収まるまで跳ね続けた。

 

「ソラエル様と主よりプレゼントです。牙と爪のないことで迫害された貴方の望みをかなえて差し上げようと。

犬耳も中々お似合いですよ。ほらこの通り」

 

得意げな先生が鏡で今の姿を見せてくれる。

そこにいたバーゲストは既に以前の姿ではなかった。

頭に上がってきた熱が2つ亜鈴触角の後ろに。するとたちまちぴょこんと細い三角形をした犬耳が突きあがった。本人に見えないが耳の形はドーベルマン。

さらに肌の色も白く潔癖だった色から、こちらもドーベルマンに近い濁った黒色に変貌。性器や乳首が変わらずに肉の色合いをしているのが色気を醸し出す。

手足は爪が黒く染まって伸び、うっすら生えてきた色の薄い茶色の体毛に包まれる。

顔立ちは変わらないままだが瞳がオッドアイから黒色に変わり、犬歯が鋭さを増して尖る。

全く変化がないのは髪の色くらいだ。

 

(んっ、まだ何か……子宮に)

 

特に大きい熱が子宮へと続いたかと思えば、以前刻まれた子宮のハートの紋章にも変化が。

ジワリと内部から滲みだすようにして、紋章の両側から外へ向けて吠える犬の横顔模様が追加された。

 

(私にも爪と牙が……)

 

牙の氏族のものに比べれば貧弱。しかし明らかに元の人型にはついていない鋭さの爪と牙。

生前に見切りをつけて剣を鍛えると決めた心。氏族の他の者を見てもまったく揺らがなくなっていた。

なのに自分へも氏族に恥じないそれが現れたのを見ると心が揺さぶられる。

なにに対してか分からない。

ただどうしてか、一族に近づけた喜びみたいな感情を抱いてしまう。

 

「どうです? 

先生に感想を教えてください」

「とても、きれいですわ……手に入らないって……諦めていたのに……」

「これが我ら帝国の技術。汎人類史や妖精國では叶えられない夢もこの通り。

そして今の貴女にその姿を授けてくださったのも……我らが主、ナイオーロ様です」

「ナイオーロ……うっあ♡」

 

素面でその名を呼ぶと紋章が輝き、また頭の中に金髪の男が浮かぶ。

彼がナイオーロ。

自分に爪と牙、更に新しい姿をくれた存在。

勝手に作り変えられたことへの怒りや拒絶なんて浮かびもせず、胸の中でまた彼への主として見た思いが強まっていく。

 

「ナイオーロ様が貴方の主……前にそう教えてあげたでしょう?」

「それは……ああそうでしたわ……ナイオーロ、ナイオーロ様」

(また名前を呼んだだけでおまんこが濡れて子宮も……そうですわ。先生に催眠を掛けられて子どもの心で彼を呼んで気持ちよく……今は敵だとちゃんとわかっているのに!)

 

体を変えられてひと段落したのか、意識が正常に戻ってくる。同時にハイラギルの催眠にも辿り着き、自分が一度奴の名前を呼んだだけで絶頂したことも思い出す。

そして今。

敵と認識しながらも名前を呼ぶと体は勝手に発情してしまう。

 

(ナイオーロ……ナイオーロっ!! こんな、卑劣な手で……なのに感じて!!!)

 

手は勝手に自分で開発した胸へと伸びる。彼の名前を考えるだけでスパイスになり、弄る手が止まらない。

 

(落ち着いて、落ち着かないと……なんで手、止まって!! 止まりなさい!!)

 

舌が口から飛び出て垂れた涎が胸に滴る。すっかり発情期の頭で子宮が疼き、これまで触れられていない秘所に指が伸びる。

 

(んんあっ♡おまんこ、こんなに濡れて……今まで一度もこんなになったことはないのに。

彼━━奴の名前を呼んだだけで愛液が溢れてしまう)

 

ジュプジュプ音を立てながら指を出し入れ。

周りの怪人も忘れて指を動かす浅ましい姿はただのメス犬と呼ぶにふさわしい。

 

「ふぅーふぅー!! 

とっても可愛いワンちゃんになったねぇ。それじゃあ子作りしちゃおうかぁ」

「おいそれは許されんぞ。ソラエル様はあくまで我々に━━」

「なんだようるさいな。もう決めたんだ。この子はボクの子どもを産ませてやる!! たっくさん孕ませてボクの群れをつくるんだよぉ!!!」

「うごっ!? き、貴様……そんな真似をして……」

 

何か騒がしい。見ると興奮した様子のガルムギルがハイラギルを殴りつけていた。

しかしそれよりも力こぶを見せつける彼の股間で屹立する肉棒に目が行く。

挿入。

ちんぽをいれてもらえる。

舐めている間に熱く潤ったまんこ。

こぶ付きの極太ちんぽでハメられたりしたらどれほどの快楽がくるのか。

 

(抵抗しないと……でも今の私はメス犬だから……)

 

また首輪が光って思考を誘導。既に怪人の快楽を知ったバーゲストでは抵抗することもできない。

ちんぽでセックスしてメス犬の役目を果たしてから考えればいいか━━そう期待しかけてふと頭に浮かんだ姿があった。

後ろ姿しか見えない金髪の男。彼以外に挿入されることを想像した途端にガルムギルへの拒絶の感情が生まれた。同時に汚染されきって回らなくなった頭が動く。

 

(ダメだ。ちんぽをいれられるなんて……そこに入れられるのは……いくら調教されても……!)

「やめ、ろ」

 

入れるなら恋人でなくては。恋人でなくても大切な人にしたい。

そう思って脳裏に浮かんだのは妖精國の恋人ではなく、記憶にないはずの金髪の男。子宮に刻まれた紋章がピンク色に光り、更にありありと彼の姿が分かる。つけた勲章や威厳ある立ち姿。

振り返って露になった顔立ちも惚れ惚れするような美丈夫。

誰だ……と思う間もなく、催眠で刻まれた名前が瞬時に浮かぶ。

 

(ナイオーロ……)

 

また名前を心に浮かべただけ。それだけで今度は彼に求められたいと体が疼く。

ぼうっと頭が熱に浮かされて、恋した乙女みたいに彼に手を伸ばす。

その手が近寄ってきていたガルムギルに触れてようやく正気に。

 

「嬉しいなぁ。君ももうすっかり乗り気なんだね」

(ちっ、違うっ!)

 

何が違うのだろう。

おかしくなっていただけで誰も求めていない? 

それとも欲しいのはこいつのちんぽじゃない? 

頭には自分でも即決できない二つの選択肢。迷って止まった体へガルムギルがのしかかってきた。

 

(しまっ━━)

「さぁ今こそボクの眷属に、ワンちゃんに━━」

「何やってるのカナ?」

 

冷たい、その場にいた誰でもない声がした。

押さえつけられていた手から力が抜け、その間にどうにか逃げだす。

とっさに隠れたのは声を出した少女━━ソラエルの背後だった。

隠れてからなんでコイツのと思うが、情欲任せで襲ってこないだけ安心できる。

逃げた衝撃で外れた首輪が落ちて転がった。

 

「や、バゲちゃん。犬コスした黒ギャルみたいで可愛くなったね」

「……あなたどうして」

「あなた? あ、そっちが素なんだね」

「そんなことよりどうして止めましたの。貴女達は私を調教すると……」

「止められたくなかった?」

「違います!!」

「にゃはは。止めた理由は簡単だよ。ね、ハイラギル?」

「は、はい」

 

よろよろと壁際で立ち上がるハイラギル。少し震えている? 

まさかソラエルに怯えているとでも。

 

「この子はさ、ナイオーロ様のメス奴隷眷属にするって言ってあったよねぇ?」

「ええもちろん。私もきちんと止めようとしました」

「その奴隷に中出ししていいのは誰だろうねぇぇぇぇ?」

「無論ナイオーロ様、もしくは四天王や皇后陛下だけでしょうな。許可があれば別ですが」

「うんうん。分かっててよろしい。ハイラギル君はちゃんと頭がついてるからボクも好きだよ。

━━それで能無しのお前は何しようとしたっけ?」

 

対馬や部屋の説明に来た時みたいに笑っているソラエル。だがその瞳の奥が全く笑っていない。

鹿児島で戦った2体の淫魔に連なる冷徹な側面を垣間見た気がした。

 

「ゆ、許して! お許しください!! ほんの出来心で……」

「出来心でボクのご主人様にバゲちゃんを捧げる計画台無しにしようとしたんだ。

ははっ━━バカにしてんのかよオマエ!!!」

 

次の瞬間にはガルムギルの頭を掴んで床に叩きつけるソラエル。

苛立ち一色かと思うとすぐこちらを振り向いてニコッと笑う。

 

「あ、部屋壊しちゃった。ごめんねバゲちゃん、後で直すから今だけ見逃して♫」

 

そしてまた冷たい笑みで動けないガルムギルの頭へ何度も足を振り下ろす。

 

「この! バカ犬! ご主人様のだって言っておいたよな!! 発情しすぎて! 忘れたっての!? 駄犬がっ!!!」

 

ひとしきり蹴って満足したのか、血まみれになったガルムギルの頭を掴んで引っ張り起こす。

 

「ボクが間に合ってよかったね。もしちんぽ入れてたら今頃お前死んでたよ。

男好きな怪人に掘らせて飽きたらミンチ肉コース。冬って腐りにくいからいいよねぇ」

「も……も、申し訳ありません!!」

「チッ……目的達成で相殺ね。今回は許してあげるけど二度とするなよ。眷属になるまで触れるのも禁止。

もし破ったら……カルデアに送ってあげようか。バゲちゃんを犯してる映像とセットで。きっと藤丸クンは止めるけど周りのお仲間達が歓迎してくれるって♪」

 

まだ何か言おうとしたがガルムギルが力なく崩れたのを見て舌打ち。

ったくと毒づいて背負い直した。

 

「使える能力だから呼んだのにこのバカ。頭まで犬以下になってどうするって話だよねー」

「申し訳ありませんソラエル様。私が抑えられていれば……」

「君が謝っても仕方ないでしょ。ちゃんとボクに信号飛ばしてくれたし怒ってないよ」

 

彼女を呼んだのはハイラギルだったらしい。

軽々背負ったまま、こちらにまたいつもの子どもみたいな笑顔で笑ってみせる。そこに先ほどまでの怒りはまるで見えない。

 

「君のまんこを犯していいのはご主人様だけだからって言っておけばよかったね。怖かった?」

「ふん……貴様が来なくても……追い払えていた」

「あれ? 思ったよりしっかりしてるね……あはっ! そういうことかな!」

 

何かに気づいたように笑みを深めたソラエルが顔を近づけ、そっと耳元に囁く。

 

「君も内心でナイオーロ様のことを思ったんじゃない? 

本当の主人以外に体を許したくないって思った。だから拒んだ。筋は通るもんね」

「ち、ちがう!!」

「ちんぽが大好きで奉仕するだけでイける奴隷の体になってるのは確認できたでしょ。

明日、ナイオーロ様に君を犯して頂く。今の君ならもうあのお方を攻撃なんてできない。自分から足に縋りついてちんぽください~って服従のポーズとるんじゃない? 

それじゃあ明日を楽しみにしててよ」

「では私もこれで。本日は中途半端になってしまい申し訳ありませんでしたね。

明日こそ貴女を立派な淑女、そして騎士にして差し上げますよ」

 

犬怪人に変貌したバーゲストを置いて2人が出ていく。

耐えていると思った調教は既に心身を大きく変えていた。

その事実を理解した後だとソラエルの言葉を戯言とも言えない。

明日皇帝に調教されたらどうなってしまうのか。騎士になってから初めてバーゲストは自分の中に敵を恐れる感情があると感じた。

そして同時に少しだけ股を濡らす期待の感情も。

 

◇

 

調教の合間②

「さてとこのバカは北海道侵攻軍に送るとして。ユリ姉ちゃんの捕まえたもう一人も運ばれて来たら堕とさないといけないし……誰を使うかな~」

「もうレディはよろしいのですか? 

意思を書き換える下地、心を許させての胸の開発、犬化させての従属性。さすがの手並みですが陛下の力で堕とす明日まで気を抜けないのでは?」

「大丈夫大丈夫。予定通りだから。このバカ犬の暴走以外」

「はぁ……ところで陛下はどちらにお出かけで? 

レディが来てからお見掛けしませんが」

「なんだ。ハイラギル君気づいてないの? 

陛下はね……」

 

◇

 

罠

黒犬怪人化してしまった夜。

バーゲストの体は耐えがたいほどの肉欲に襲われていた。

 

「くっ、うっ……こんなこと……」

 

原因は昼のお預け。たっぷり舐め回し、胃を満たす大量のザーメンを口で味わったのにまんこは手付かず。

本心も分からないままソラエルに助けられたことで逆に解消されなかった疼きが全身を苛む。

すでに10回以上オナニーで絶頂しているのに、満たされることはなくてもっと太くて固いもの━━ちんぽが欲しいと蜜壺が涎を垂らして訴える。毛に覆われた指がふやけてしまっているのがどれほど没頭しているかを物語る。

4つに増えた耳は全てピンとそそり立ち、黒く染まった体や顔も分かるくらいに紅潮している。

 

「お姉さん? 

苦しいんですか?」

「違う……違いますわ。だから離れて……」

(ちんぽ、ちんぽが欲しい。口では足りない……膣に、まんこに入れてズポズポハメてほしい……)

 

ナオを巻き込まないように部屋の隅へやっている。男の彼の肉棒を求めて解消することは真っ先に考えたが守ると決めた子を襲うなんてできない。

それに今日のガルムギルへの態度を見れば彼が痛めつけられるのは想像に難くない。

 

(だからこうしているのですけど……もうっ!!)

 

結果、ベッドの上でシーツを被って以前より尖った指でオナニーに明け暮れている。

クリも乳首みたいに固く勃起。恋人を知って少し広がっているワレメは潤いに満ち、いつでもオスを受け入れる準備が出来ている。

そんな所へ指を差し込んでいつも触れる部分を擦ったり、引っかいたりして刺激。

しかしちっとも気持ちよくない。

絶頂直前の所まで体が持ちあげられるのに後一線が越えられないのだ。

恋人相手で知っている、あの肉棒の感触を思い出して手を動かしても物足りない切なさと焦れだけが募る。

 

(こんな体で皇帝に犯されたら本当に自分を見失いかねない……いったん落ち着くために……発散しないといけませんのにっ!!)

 

無意識に名前を口にするのを避けて皇帝と呼んでしまう。それは既に彼女の心が恐れていることの証左。だが追い詰められたバーゲストは意識することが出来なかった。

今は早く絶頂して少しでも疼く子宮を満たさないといけない。その一心。

 

「あ、あの!」

「ナオ?」

「僕はお姉さんに欲しがってもらえると……嬉しいです」

「……あなたはまだ子どもですわ。何をしているかも分かっていないでしょう。怖がらせてしまったなら謝りますから、どうかじっとしていなさい」

「僕も怪人だから分かるんです。お姉さん、おちんちんが欲しいんですよね?」

「……だから貴方に求めろと? 

何か企んでいるの?」

「違います! だってお姉さんがとっても苦しそうだから……僕は力も弱くて何もできない。でもお姉さんの役に少しでも立ちたいんです!!」

 

それとと恥ずかしそうにナオはスカートの裾を持ち上げる。そこには女物のショーツを押し上げて勃起する彼のペニスがあった。

 

「実は僕も、昨日のお姉さんの身体を思い出すと……大きくて……温かくて……おちんちんが……おっぱいもすごく柔らかかったし……」

「……」

(怪人が全員性欲基準で動くなら彼もその考えに支配されている……ありえない話ではありませんわね)

「お願いです……お姉さん、僕を助けてください」

 

泣きそうな表情と潤んだ瞳でお願いされると断りにくい。そして彼の言葉はバーゲストにとってもありがたい。2体に比べてどうか分からないが同じ怪人のちんぽなら相応に得られる快楽も期待が持てる。

それに襲うわけではなくお互いに求めあうのは心理的にハードルが低い。

 

「でも私とのセックスすれば貴方が……」

「ぼ、僕も男です!! 好きな人のためならソラエル様に怒られても怖くありません!!」

(す、好きってこの子は……藤丸といい、汎人類史の子どもは皆早熟な……)

 

ただの守らないといけない子どもと見ていた少年の思いがけない強気な一面。それはバーゲストの心を強く揺さぶる。

彼が望んでいるならいいんじゃないか。

それにここで遠慮するのは彼の誇りを傷つけることになる。

相手を思いやれる彼女だからこその葛藤。

そして悩む間にまたジュンと疼いた子宮で答えが決まる。

 

(まだ負けるわけにはいきませんもの。それにこの子を、ナオも守らないと)

 

そうしてナオの伸ばした手を取る。

それが破滅へ用意された最後の一歩だと知らずに。

 

◇

 

明かされる秘密、最後の抵抗

窓から月明かりだけが差し込み、静かで落ち着いた雰囲気の部屋の中。

そこでバーゲストとナオはベッドの上で体を重ねていた。

童貞だと恥ずかしそうに語った彼をリードして正常位。

入れる直前でワレメに勃起ちんぽが擦られて、入りそうで入らない時間。

 

「え、っとあれ、なんで入らないんだろう? この、この!」

「落ち着いて。んっ。ナオのちんぽ、入る前から気持ちいいですからゆっくりで大丈夫」

 

その言葉自体はよくあるリップサービスに聞こえる。

しかしバーゲスト自身はそれを紛れもない本心で言っていた。思いやりや気遣いではない。

服を脱いだ彼のショーツから勃起した男性器。それは想像のはるか上を行く代物だったのだ

 

(これ、本当にこの子ですの?)

 

ガルムギルと同じ胸に挟んでもはみ出そうな竿の長さ。いやらしく膣をかき回す為に特化した亀頭の形。愛液塗れのワレメをにゅるにゅると入らずに擦っているだけで、子宮が早く入れてと甘い痺れをもたらす。

そしてようやく先端を合わせられた肉棒がゆっくり押し込まれてくる。

 

「あぅああ……お姉さんの膣内(ナカ)とっても熱い……僕のちんぽを包み込むみたいに……」

「そ、そうです、の……よ、よかったですわ」

「お姉さん大丈夫ですか。なんだか震えてます」

 

震えの理由は単純。挿入されただけでイってしまったから。

それほどに彼とのセックスは相性が良かった。

肉を広げて入り込む亀頭の形。抉られて刺激されるGスポット。

なにより触れられたことの無い子宮口にコツっとちんぽキスされた途端、体はもうこのちんぽにめろめろと宣言してイってしまったのだ。

 

(こんな可愛らしい顔でなんて凶悪なちんぽ……でもこれで性欲を発散できれば皇帝相手でも……)

「どうですナオ? 

痛いとか辛いとか、なんでも素直に言いなさい」

「はい。とってもお姉さんのおまんこ気持ちいいです。こうやって少しだけ引いてゆっくりかきまぜて……」

(し、子宮口の周りをグリグリするなんて!)

「上と下に動かしてみたり!」

「お”っ”!?」

(く、カリがいい所当たってぇ♡こんなちんぽ、今まで一度も……いいえそもそも本当に初めて!?)

「お姉さん大丈夫ですか?」

 

心配そうな顔で見てくる表情には悪意が少しも見えない。

こちらが気持ちよくなってくれているか、それだけを考えて心配している顔。

 

(怪人としての特性なのかしら。膣が勝手にちんぽを求めてしまっているし。んうっ♡)

 

ナオが動かなくても襞の一つ一つが肉棒をベロベロ舐め回す。奥へ中へと動いて勝手に快楽を貪ってしまう。

 

「お、姉さん! すごいです。おまんこの肉が僕のちゅぱちゅぱ舐めてる!」

「そ、そうですわね。ナオのちんぽが気持ちいいから」

「本当?」

「え? ええ本当ですわよ」

「どこが気持ちいいか教えてくれませんか? 

今までの恋人とどんな風にセックスしたとかも。僕もっとお姉さんを気持ち良くしたいんです」

 

妙に積極的だと思いながらも少年の気遣いは嬉しい。だから聞かれたことにも従順に答えてしまう。2日通してこの子は守るべき側だと心の内側に入れていたことも作用した。

そして全部弱点やこれまでの性経験を語り終えた後、挿入したままのナオが薄く笑った。

 

「そうなんですね。おっぱいも気持ちいいし、これまでのちんぽで僕が一番気持ちいいんだ」

「……あまり口にするものではありません。ナオが知りたいというから」

「ええ分かってます。僕の事も気に入ってくれたんですね。だったら」

 

少女と見間違う顔立ちに欲望をにじませて近づいてくる。ガルムギルの時のような嫌悪感はない。そっとこちらの手と恋人繋ぎにしたかと思うと唇が重なる。

 

「んっ」

「ちゅうっ……僕のものになってください。ずっとそばにいて僕を守って。あの時守ってくれた背中、抱きしめてくれる大きいおっぱい、全部僕のにしたい」

「ナオ……いけませんわ。私はマスターに仕えるサーヴァント。貴方の気持ちは嬉しいですけど……」

「……そうですか」

 

真に迫った告白で思わず心が揺れる。

それでも断った。

どれほど好みでも彼は怪人にさせられてしまっただけの被害者。今の気持ちも怪人化によるものかも。

傷つけないように気を付けつつ、あくまで理性的に彼を諭す。

答えを聞いた後、しばらく固まっていたかと思うとふうとため息をついた。

 

「━━これで堕ちてくれれば楽だったんだけどな」

「ナオ?」

「それは嘘の名前……というより子供の頃の名だ。

大変だったぜ。記憶を消して弱い体に見せかけて心を許させて……そのおかげで今の状況まで楽しめたけどな」

「あなた何を……」

 

いきなり変わった口調に続いてナオの姿が変わる。

闇に包まれたかと思えば中性的だった体が筋肉のついた男の、バーゲストの好みな戦士の体つきに。

可愛らしかった顔も鋭さが増して美丈夫の顔つき。

自分の胸に納まるような小柄な体は僅かに小さい所にまで背が近づいた。

やがてペッと口から種のようなものを吐き出した彼はこちらへ嘲るような笑みを浮かべてみせた。

 

「ふうっ。なかなか手こずったが……クク、その分効果は絶大だったようだな」

「あなた、いいや貴様は……! あうっ♡」

 

その顔を見た途端、頭に後ろ姿しか分からなかった男の顔がはっきり正面から見える。

同じように彼の名前も。

 

「そうか……貴様がナイオーロ……んんんぅ♡」

 

思わず口にしたせいで体に多幸感と快楽が押し寄せてくる。

いつもの名前で絶頂出来るあの感覚。

それでも正気の今は全霊を振り絞って無様に敵の前でイくのを耐えた。

 

「はぁー! はぁー!」

「オレだと認識した途端にマン肉が締まったな。その乱れ具合はほぼ堕ちかけか?」

「私に何ぉお”お”お”!?」

「クク、そういう話は後でいいだろ」

 

問いただす間もなく腰が動き出す。

そうだ。まだ彼は動いてもいなかった。

準備運動の様に浅い動きでまた膣奥をくすぐるように混ぜられる。

 

(なんでこのちんぽ、こんなにっ!!)

 

それだけで言葉も満足に話せず、口を抑えようとしても両手はナイオーロによって掴まれたまま。

視線で反抗しようとした時には互いの口が重なり、舌の絡まる動きに頭を持っていかれる。

 

「んんれろ、れっちゅう、じゅるれ」

(流されては……流されるわけには……)

「んれる……ほらもっと舌を絡ませろ。主の命令だ」

 

ふざけるなと一蹴する代わりに口が彼の舌に吸いつき、今度は自分から彼の口を犯してしまう。

 

「んんれ! れりゅう! ちゅっ! ちゅううっ!!」

(体が言うことを……んあっ! ち、ちんぽの刺激で頭も回らない!)

「楽しんでるねえバゲちゃん」

「!!」

「おうソラエル」

 

いつの間にか隣に立つソラエル。

 

「どうですか仕上がりは。

ご主人様に捧げても問題のないメス奴隷だと思って捕まえましたが」

「ああ。大した上玉だ。器量もいい。変化したオレを守ろうとする意志もいい。

だが特にこの黒デカ乳だな。こうしてビンビンになったエロ乳首を吸ってやれば━━」

「んおぉぉお”お”お”お”!? ち、乳首吸われるだけでまたっ!! イ、イグぅうううう!!!」

 

片方を掴まれて先端が彼の口へ。黒犬の肌に染まった乳房を躊躇いなく口にすると吸ってくる。

力一杯揉まれる感触と先端を荒い息や舌のざらついた感触がうねる刺激。その全てが昨夜の刺激を軽く超えて頭を撃ち抜き、絶頂させられる。

プシュっと吹いたミルクを美味そうに吸い、こぼれた分はソラエルも横で指ごと舐め上げる。

吸われた乳房からミルクと一緒に何かが抜けていく気がするが、正体までは気づけない。

 

「れろろ、んっちゅ、ちゅう……♡♡

あは! ドスケベで赤ちゃんより男に吸わせるための淫乱ミルクじゃん。バゲちゃんもご主人様に飲んで欲しくておっぱい出るようになっちゃったのかな?」

「ち、違いますわ。そんなわけ……」

「昨日ご主人様に吸われて自分でも吸ってオナニーしたくせに。今さら純情ぶらなくていいじゃん」

 

監視魔術の類か何かを仕掛けられていたのだろう。よく考えれば敵を一人で放置するわけもない。

余りに迂闊な見落としだった。

 

「ソラエル! 貴様がナオもんぃいいい”い”!! ちんぽを動かすなっ!!」

「色気のねえ言葉遣いするなよ。オレのものなら女らしくしねえとな。

ほら言え!! ちんぽ恵んでやるからよ!!」

「ま、待ってやめんひぃぃいいいい♡♡」

(ちんぽが入ってる♡しかも先生やガルムギルとは全然違う……ピッタリ嚙み合ってしまう♡

まんこの中、このちんぽ専用に作り変えられて……入れられたばかりなのにっ♡またすぐイけそうなくらい気持ちいい!!)

 

信じられないがちんぽはナオの姿よりさらに大きく膨らむ。体格で上回るこちらの膣へぴったりハマり、前後するだけで頭が痺れる。

特に子宮口に亀頭がめり込むほど突かれると言葉を発することさえできない。

入り口近くまで抜いていきなり根元までぶち込まれる濃密ピストン。衝撃、熱、快感、その全てが妖精国での性体験を凌駕している。

 

「……ああそうそう。説明してあげないとね。単純にナオはナイオーロ様だったの。ギルツシードの応用で一時的に記憶を消して怪人化していただいてたんだよん」

「演技は苦手でな。それっぽい動きを怪人の意識に任せてやったが、中々楽しんでもらえたらしい」

 

世間話でもするみたいな気軽さ。しかし膣奥を抉られ続けるバーゲストに聞く余裕はない。

胸を揉まれ、肉槍で突かれ、その度に頭の奥に弾ける快感。

下品に舌を出しながら少しでも快楽を外へ逃がそうとして、結局脳まで震わされる快楽から逃げられない。

 

「一度でも直接会ってれば気づけただろうね。匂いや魔力は全部ナイオーロ様のままだもん。顔もショタっ子で可愛くなっても凛々しさとかカッコよさが見え見えだし。

もっと早く召喚されてれば警戒できたのにね」

 

大きく傘を開いたカリ首が膣肉を内臓ごと引きずり出すように抜かれる。

 

「因子が完全定着しきった体はナイオーロ様に合わせて最適化される。セックス以外の幸福感や安心感も全部、彼が最高だって書き換えられるんだ。

でも君ってば心が折れないからさ。奉仕は気持ちいい、ナイオーロ様に触れられるのが心地いいって覚えさせる作戦にしたの」

 

突き入れる角度もその度に違う。

浅く、深く、緩急をつけたピストンに思考がグチャグチャにされて、まだ握っているナイオーロの手を固く掴むしかできない。

その行為が彼を喜ばせ、もっと強く突かれてしまうと分かっていても。

 

「おかげでもうナイオーロ様が目の前にいるのに敵意なんて少しも湧かないでしょ? 

ちんぽでまんこガン突き嬉しい~って発情したメスの顔だもん」

「ソラエルの言う通りだ。ちんぽぎっちり咥えやがって……クク、そんなに俺が恋しいか?」

 

胸を揉んでいた手がバーゲストの口へ触れる。

手の感触でスーッとなぞられた口の形は2人が言う通りの下向きに弧を描く。

快感に体が喜んでしまっていることの証拠だった。

ガルムギルみたいに何かをしろと言われてはいない。それなのに体は主を気持ちよくしようと意思を離れて奉仕を始めてしまう。

このまま犯され続ければもう遠からず心まで本当に奪われる。

せめてまだ抗えるうちに覚悟を実行してやる。

 

(まだだ。この距離なら食い殺せる!!!)

「グルアアアア!!!」

 

密着しているこの体勢なら魔力で縛るのも間に合わない。

そうして大口を開け、今までの恋人のように首筋へ噛みついて━━

 

「ククク。どうした甘噛みして? 

もう可愛がってほしくなったか」

 

牙は肉を抉らなかった。うっすら歯型をつけた後、少し伸びた舌で表面をペロペロ舐めてじゃれるだけ。

彼はまさに飼い犬へするように縋りつく姿勢になったバーゲストの髪を撫でてくる。

 

(力が……入らない……どうして……!! 肉体は屈していても……いや心が折れてもこの男を求めていれば呪いが働くはずなのに!! 頭を撫でられると……抵抗する意識が……ナイオーロの肌を舐めるの、美味しい……)

「あ、バゲちゃんの頼りにしてた呪いはここね」

 

ぼやける意識で目を向けるとソラエルが掌大の黒い獣のような形の肉塊を握っていた。

 

「好きになった人を食べる呪い。そんなのあったら楽しめないもん。だから取ってあげたよ」

「そう、簡単に……」

「鹿児島で捕まえた時に埋めたギルツシードがこれ。食欲も立派な欲望だから調整して君の中から奪わせてもらっちゃった。とにかく君の中にあった呪いはもうない。

君はもうただの女の子なの」

 

◇

 

初めての恋人

万が一堕とされても保険になると思っていた呪い。それさえも奪われたと知り、心に絶望が広がっていく。

持てる手を全て失った今、バーゲストの中にあるのは肥大化して主に褒めてもらいたがる欲求。

そして一日焦らされて未だに発散しきれていない性欲。

 

「これで心置きなく大好きな人とのセックスを楽しめるよ。

よかったね、バゲちゃん♡」

「いや……止めて……!!」

「クク、しおらしい声だ」

「あっ!」

 

大柄な体をあっさり持ち上げられ、優しく姫を抱くようにして押し倒される。

ナオではなくナイオーロに。

体が認めてしまっている主に。

そして顎を掴まれて貪るようなキスと一緒に抽挿が再開。

 

「ちゅっ、ちゅう、じゅっ、れりゅ!」

「反応してる舌は押し返そうとしてんのか。それとももっと欲しいって催促か。

どちらにしても可愛い奴だぜ」

(違うのに……体が言うことをきかない……)

 

敵の誉め言葉にときめく心。

綺麗やかっこいいと言われても可愛いと形容されることは珍しい。

下腹部の紋章が光ると見つめ続ける彼がどんどん理想の男に見えてきて、わずかな敵意さえ揺らぐ。

 

「もう体は完全屈服してるね。バゲちゃんも楽しめばいいじゃん」

「そんなのできるわけが……」

「あはは!! じゃあ出来たら楽しむんだね。

だそうですよ、ナイオーロ様♪」

「クク、性格悪いなお前も。

━━なあバーゲスト。今までの恋人共と過ごした時間とオレに抱かれているの。どちらが幸せだ?」

「なっ!?」

 

ここに来て体より心まで踏み込む発言。

しかし怒ろうとした瞬間にグイっと突かれて思考が霧散。

 

「ひゃんっ♡」

「結構な数と付き合ったらしいがオレ以上の快楽をくれる奴はいないぜ。

お前の弱い所をこうして……」

「や、止めなさい! ひぅ♡」

「ちんぽで満たしてやれるのも、お前の心まで満たせるのもオレだけだ」

「そ、そんなことありません! あなたより良かった恋人だって……あぅあ♡まんこの奥突くの止めてぇ♡」

「止めてといいながら締め付けてるのはお前だがな」

 

気持ちいい。

ナオの時から膨らみ、バーゲストは何度も絶頂してきつく締めているのに全く射精しない極太ちんぽ。

妖精國の誰もこんなに気持ちいいものは持っていなかった。

その都度本気で愛し合っても結局食べてしまい、また一人ぼっち。

だからまともな恋愛なんて諦めていた。だがもう呪いはなく、目の前の男を、恋した相手を殺すことはない。

ずっと気持ちいいことが出来るのだ。

 

(このちんぽを選んだら……ずっときもちよく……)

「眷属になろうよバゲちゃん。ナイオーロ様を受け入れれば体全部がご主人様のものになるの。

このお方のために生まれてきたって肌で理解する感覚……奉仕大好きなバゲちゃんは絶対気に入るって。

永遠にちんぽの奴隷、メスに生まれてきた幸福を知りたくない?」

「……ゴクッ」

 

ソラエルの誘惑に思わず想像する。

彼女らと同じ眷属に堕ちてちんぽに媚びるメス犬になる。

唾棄すべき想像はしかしまんこを締め、快楽をくれるちんぽの存在を頭に意識させる。

気づきは目覚めに繋がる。

呪いで抑圧されていたバーゲストの中の獣らしい原始的な欲求が起き上がりだす。

 

「オレのものになれよ。ソラエル達と同じ、一匹の奴隷になれ。騎士でも淑女でも奴隷の後ならやらせてやる」

 

力強いオスと添い遂げたい。

今までの恋人ができなかった自分を組み伏せ感じさせる強いオスのものになりたい。

暗い欲望が芽生え、認めないようにするほど頭の中で存在を増す。

 

(違う、違います。私はそんなの……でもこんな気持ちいいの、もう抗えないなら……く、しっかりしなさい!!)

「クク、決められないならダメ押しだ。まず一度目、膣に射精を━━射精すぞっ!!!」

「ボクもお手伝い♡このとっても大きくてしゃぶりがいのあるおっぱいの乳首を~……んじゅるるるるるるっ♡♡♡」

「え、は、ま、待って━━はふぃいいいい♡♡」

 

唐突な射精。そして同時に胸を吸い上げられる。

初めての子宮が精液で満ちる感覚。そして淫魔の唾液でより敏感になった胸からミルクが吸われていく。

そのどちらもが頭を蕩かすような快感。

耐えるなんて選択肢にすら出来ずにバーゲストも絶頂へと至らされる。

 

「イク、また、いひぃいいいい♡♡」

 

悲鳴のようでも中身は嬌声。怪人達よりずっと気持ちの良い攻めで体は昂り、容易くイかされる。

主の性を受けた淫紋が明滅。目覚めの時を待つ卵の鼓動みたいだ。

同時に体に魔力が循環する感覚に気づく。

ソラエルが吸う魔力に心から何かが一緒に吸われ、代わりにザーメンと一緒に何かが注がれる。

喪失感と満足感が同時に来て思考する前にピストンが再開。

 

(な……まだ射精したばかりなのに!)

「一度射精したくらいで萎えるかよ。

……ああそれとも。今までの恋人は皆一度で打ち切りだったか?」

「あはは! そんな貧弱ちんちんがバゲちゃんみたいなメスを抱くなんて許されませんよ。

だよね?」

(そんなこと……でも確かに皆ナイオーロ様ほど……ッ私何を考えて!!)

 

恋人を敵と比べるなんてありえない。体に流れた魔力がその原因だろう。

睨んでやるとやはりソラエルが笑った。

 

「あ、気づいちゃった?」

「なにを、しましたの……んお"! や、やべでっ! どうし、ん”ん”!!」

「クク、答え合わせは体感するといい!!」

「ちんぽ、どうしてさっきより大きくっ!!」

「そろそろ慣れてきたようだからな。本気で抱いてやらないと失礼ってもんだろ!」

(本気ってまだ全力じゃなかったの!? こんな濃密で力強いオスのピストンされたら……されたら……恋人たちと比べて……っまた!)

 

混乱と恐怖が頭に浮かび始めるこちらへ、また胸を吸い出すソラエルが謳う。

 

「今搾ってるミルクにはバゲちゃんの心が溶けてるんだよ。簡単に言ったらミルクを吹き出す度にバゲちゃんの心の大切なものが溶けてボクに吸われちゃうの。

そして代わりにナイオーロ様のザーメンと魔力が君の心を満たす。

もう前の恋人への思い、薄れてきてるんじゃない? 

ナイオーロ様に比べると大したことないな~とか」

「っ!」

「普段のバゲちゃんなら何日も耐えれるだろうね~。でもハイラギルの調教で従う悦びを刻んだし、犬化で主への忠誠が強まってるし、もう体はナイオーロ様にいらないもの差し出しちゃうの。

だってそれが一番気持ちいいんだもん」

 

今度こそ絶望が広がる。

絶頂するたびに心が歪むなんて、聞いて正気でいられる方がおかしい。

そして悲しいことに調教された体はソラエルの話を聞いて股を濡らしてしまう。

 

「記憶も理性も溶かしながらナイオーロ様だけで頭を満たす……あの快感を味わったらもう君もお終い♡」

「いやぁっ!! それだけはっ、私の心を……んぁあああああ♡♡♡」

「心配するな。どうせすぐに分からなくなる」

「一応助かる手もあるよ。知りたい?」

 

垂らされた糸のような希望。

絶対罠だと思いながらも心まで書き換えられつつあっては取らないわけにはいかない。

 

「単純にね、ナイオーロ様のちんぽがいらないって心から思えばいいの。ミルクになるのは君の中のいらないもの、君がちんぽと比べていらないって思ったもの。

だからご主人様のご褒美セックスに堕ちなかったら君は何も変わらない」

(耐えれば、堕ちなければ……でもご主人様のちんぽは気持ちいいですし……ううっ!! 雑念が!)

「ククッ、分かりやすくていいな。

それじゃあお前の本心確かめてこい。ふんっ!! また注いでやる!!」

「ですね♡もう一回今度は両方の乳首から吸ってあげる。じゅぷ、じゅぶるるるっるう~♡」

「お”ぁあああああ♡」

 

また膣奥の襞を均すように思いっきり抉られ、ソラエルには両方の胸を寄せて乳首を吸い上げられる。

当然すべてが快感へ変換され、余計なことを考えるなんてできそうにもない強烈な快楽電流。

すでにイキ慣れた体では2人の攻めで簡単に絶頂へ導かれた。

 

「はふぃいいいい♡♡」

 

白い乳を吸われ、白濁が注がれる。そしてまた体の中から何かが抜けて何かが注がれる。

心が作り変えられていく快楽洗脳。

 

(忘れて……忘れて……ちんぽ以外を……あんっ♡♡)

 

忘れようと意識して見てしまう。淫紋をぴったり下から突いて、腹筋さえ押し上げてぼっこりした形の分かる彼のちんぽ。

一度見てしまうと発情したメスそのものな体と頭は肉棒のことで一杯に。

誰も届かなかった子宮口を簡単に抉って与えてくれる快感。

もうカルデアに戻っても体験できない性感帯に変わった胸の悦楽。

 

(これがもう味わえない……でも忘れないと……そう忘れないと……)

 

胸の奥が塗り替えられ、大切にしていたものが変わっていく。

自分ではそうだと気づけないままに。

やがて落ち着いた心で考えるとなんだか重いものが肩から降りた気分。余計な悩みや迷いから解放されたみたい。

 

(ちんぽを……ナイオーロ様を……この方を忘れ……忘れて……でもなぜ忘れないといけなかった……? 

こんなにも素敵な人を……)

 

淫紋の光が増して、これまでよりはっきり頭の中に侵蝕が及ぶ。

抱いてくれている彼。好みの体に征服者の風格がある美貌。メスである自分を抱ける力強さと度胸。

敵だということを忘れそうな好意で胸はいっぱい。

そうだ、敵だったから彼を拒まないと。いくらオスとして素晴らしいとしてもまだ負けるわけにはいかない。

 

「私はまだ負けてませんわよ。いくらナイオーロ様が素敵でも……ふわぁあああああ♡♡」

「オレを様って呼んでる時点で負けてるんだよ。気づいてねえのか? 

ちんぽ動かしただけでもっと喘ぎやがって。

━━ところでバーゲスト」

「な、なんですの」

「さっきと同じ質問だ。恋人共と過ごした時間とオレに抱かれているの。どちらが幸せだ?」

 

なにバカなことを聞いているのか。

さっきは怒りを覚えたが今ははっきり決まっている。

 

「今(・)に決まっているでしょう」

「クク。即答か」

 

なぜ彼が笑っているのか分からない。

だって優秀なオスで飼い主であるナイオーロ様に抱いてもらっているのに幸せでないわけがない。

でも彼は敵なのでまだ堕ちるわけには━━

 

(って敵なのに主? 

何かおかしいような……どうでもいいですわね)

 

僅かに疑問を抱くがそれもすぐに切り捨てる。

今はちんぽで可愛がってもらっている時間の方が大事だ。

他の事。頭にあった沢山のことが全然気にならない。

 

「やっぱり心もナイオーロ様を選びましたね」

「当然だろ」

「ふふーん。まだ理性は残ってるみたいですけど抵抗はポーズですね。抱かれて幸せを感じているのバレバレ。彼女の中でオスの格付けは済んじゃったみたいです」

 

焦れていた体は本気になった彼のピストンで何度も絶頂させられる。

耐えられるわけがない。このセックスはそんな次元ではない。

何でもいいからもっとたくさんハメハメしたい。

気持ちよくなりたい。

 

「わ、私はぁ♡いくら攻められようと♡貴方に屈したりは♡」

「声が喜んでるぜ」

「ナイオーロ様のことも貴方って呼んでますしね♪」

 

変化している内面を告げられて感じるのが恐怖、そして同量の歓喜。

 

「喜んでなんて♡」

「ほらもっと突いてやるから正直になれ。元恋人たちのちんぽとどちらがいい?」

「お”お”ぉお”♡♡そ、そんなのナイオーロ様に決まっているじゃありませんの♡」

 

あっさり白状。だって主に聞かれて嘘なんか言えない。

 

「具体的には? 

どこが残念だった?」

「だって、だって妖精も人間も皆弱いんですもの。大きいのが自慢の氏族も私の身体相手だと粗チンだったり、締め付けただけで射精したり……」

「ククッ。一回の射精で萎えちまったか」

「そうです。でもあまり思い出せないから、きっと無価値なちんぽだったんですわね。雄としても、男としても」

 

思い出とか過ごした時間とかセックス以外のことがすべて頭から抜け落ちる。

ちんぽで比べると勝てるような恋人なんていない。

いやそもそも恋人だったのか。

愛しているのに自分を満足させられない肉棒(オス)なんて本当に愛していた? 

もう射精されるまでもない。熱く感じる彼の吐息一つだけでも過去の全てがどうでもよくなってくる。

 

(特にそう。最後のは本当にただのおままごと。病弱なせいでセックスもできなかった。

なんであんな雑魚雄に心を許していたのかしら?)

 

記憶はある。あの日の思い出も。マンチェスターの屋敷に留めおいた記憶も。

だがその全てがもう遠い日の事。セピア色の写真でも見せられているみたいに何も感じない。

代わりに感じるのは自分を蹂躙し、従えようとするオスの気配。

与えられた牙も爪もこの方に捧ぐため。

犬に変わりつつある耳や体色も彼のもの。

生まれ変わっていく自覚が快感に変わる。

 

「クク、ならオレがお前の初めての恋人だな。満足させてやれるのは俺だけなんだからよ!!」

「……ふふっ。そうかもしれませんわぁ。ナイオーロ様以外の恋人なんて全部遊び。だって今みたいな心まで満たされる感覚、あいつら(……)では味わえなかったんですもの」

「何百年と生きてきた恋人よりオレのちんぽが好きか! ははっ!!」

「そんな意地悪仰らないで♡だって妖精なんて子孫も残せない劣等種族。

ナイオーロ様に叶うわけありません。私がいつまでも意地を張った愚か者でした♡」

「よくわかってるじゃねえか。お前みたいな極上のメス、妖精なんぞにはもったいない。

そこまで分かったならオレのものになれるよな?」

「ええもちろん。私は━━」

(妖精騎士ガウェイン、必ず勝利を!)

 

最後に浮かんだのは恋人や妖精國ではなくカルデアのマスターのこと。彼への借りを返す為にここまで戦ってきた。

 

(彼はきっとまだ戦っている。女に変えられていく肉体で必死に。

━━彼を裏切ってもいいの?)

「裏切るんじゃないよ。彼を救ってあげるの」

「ソラエル……様」

「そう言えばカルデアのマスターもオレと同じくらいにいいもの持ってるらしいな」

「ですね。まだ童貞ですけど将来性バッチリ。妹にしてからもふたなりで残したいって思ってます」

「どうだバーゲスト。仕えたマスターのちんぽも欲しくないか?」

(彼を……私が汚す……私みたいな獣の本能に……ああなんて、なんて楽しそう♡)

「オレの手駒としてカルデアのマスターを堕とす手伝いをしろ。

お前が奴を助けてやれ」

 

僅かな良心も囁きと肉槍の一突きで別れを告げる。

僅かな義理立ての心も全て濁り切り、主へ捧ぐ澱んだ忠誠心に固まっていく。

だから全てを投げうち、発情した犬そのものの顔で叫ぶ。

 

「はい、はいぃぃ♡分かりましたぁ♡貴方こそ私の仕えるべき主! 真の主人♡

あなたに全てを捧げます。どうか、どうか私のご主人様に、飼い主になってくださいませ♡♡」

「クク、いいだろう。なら飼い犬にしっかりマーキングしてやるよ!!」

「お、お”お”っ♡♡ちん、ちんぽがもっと深く♡素敵すぎます♡私のようなデカ女のまんこを満たせるご主人様は貴方様だけ!! ご主人様ちんぽ、最高ですわぁ♡♡」

「当然だろ? お前の主が誰か、座に残った魂まで淫乱になるよう焼きつけろ。英霊バーゲストはお前だ。オレに仕える淫乱なる忠誠心だけで動く雌犬騎士!! 犬らしく男を誘って鳴け!!」

「きゃうん♡♡お、お尻叩かれても感じ、感じますぅ♡♡ご主人様のお仕置きぺんぺんで子宮、悦んで……♡♡」

「鳴けと言っただろ!!」

「んひぅ♡♡は、はいぃ♡

わ……わん。わんわん!」

「これで止めだ。まんこも子宮もザーメンで満たしてオレの奴隷へ堕ちろ!!」

「わん、わんぅ♡♡わふぅううう♡♡

飼い主様(マスター)ぁああああ♡♡♡」

(熱いの来る♡どぷどぷザーメン、子宮が溺れそうなたくさんの精子♡妖精にも種付けする雄汁注がれ━━はぁああああ♡♡)

 

3度目の射精。

1度目と少しも勢いが衰えない。それどころか量はむしろ増している。

淫紋を浮かび上がらせるガン突きをしつつ一番奥で炸裂する灼熱。

良識や理性や恋心、主への思いを邪魔する全てを自分から捨てた。

トロットロに蕩けた口は自然と主人に誓いを紡ぐ。

 

「私はメス犬……ナイオーロ様にお仕えする、ちんぽ大好きな……メス犬でしゅう……」

 

誓いの言葉を受け、淫紋が眩い光を放つ。ハート、犬、そして翼の紋章が重なって三つ首の犬を模した淫紋に完成。その魔力が全身と頭の中まで染み込んでいった。

 

(私……変わるのね……ナイオーロ様だけの犬に……ふふっ、どうなってしまうのかしら……)

 

彼に壊されることへのマゾ的な喜びも感じながら、バーゲストの最後の意識は淫紋に溶けていった。

次に目覚めた時は愛する主の犬になっていると信じて。

 

◇

 

叙任式

バーゲストがナイオーロへ忠誠を誓った数日後。

帝城の一角で極秘の式典が行われようとしていた。

静寂で満ちた玉座の間。

奥の2つ並んだ椅子にはナイオーロとその妻ルクスリアが腰かける。

その両隣をそれぞれ騎士のマントを羽織ったリズエルとアズエルが固める。

立場だけの重臣たちは1人もいない落ち着いた空間。

表情はそれぞれバラバラ。

ナイオーロは唇を歪めた邪悪な笑みでルクスリアは落ち着いたうふふという聖母のような笑み。

リズエルは瞑目して剣を床に立てて騎士の威厳を明らかに直立。

いつも軽口をたたくアズエルさえ口を開かず入り口の扉を見ている。

静かすぎる時間が過ぎた後、ギィィと重々しい音を立ててマントを羽織ったソラエルが中へ入ってきた。

 

◇

 

リズエルの進行を告げる声が響く。

 

「四天王リリスティア・ソラエル、新たな騎士候補と共に前へ」

「はい。

さあこちらへ。両陛下の御前です。失礼のない様に」

「はい、ソラエル様」

 

ソラエルの後を追って歩くバーゲスト。

その身体は服も下着も身に着けない生まれたままの姿。頭に生えた犬耳、黒く染まった肌、犬の毛に覆われた手足。

何も隠さず、大理石の床にペタペタと足音だけが響かせた。

壇上手前でソラエルが片ひざを折り、玉座の2人へ忠誠のポーズ。

当然バーゲストも隣で同じ姿勢。一糸纏わぬ裸体で平然とし、何も隠さずに礼。

犬らしく一つ残らず屈服したことを示す態度だった。

 

「叙任式を執り行う。バーゲスト、前へ」

「皇帝陛下ならびに皇后陛下。

元妖精騎士ガウェイン。真名バーゲスト。参上いたしました。

愚かしくもお二人に逆らった私を見初めてくださったこと、心よりお礼を申し上げます。

どうかわたくしの剣、貴方様方のために振るうことをお許しください」

「両陛下の騎士へのバーゲストの着任、近衛騎士団長リリスティア・リズエルが立会人となります。

陛下、お言葉を」

「許す。せいぜいオレ達の役に立つよう励め。

そうすればまた可愛がってやるからよ」

 

それは懇願と許容。

騎士が剣を捧げ、主がそれを受け取る。

もっともここでは正式な流れは無視して誓いを許すだけの形式的なものだ。

 

「それでは帝国騎士としての着名を行います。皇后陛下、お力を」

「ふふっ。バーゲスト、貴方の騎士の着任を歓迎します。

皇后の名の下、皇帝陛下にお仕えするための姿と力を与えましょう」

 

アズエルから杖を受け取ると天にそれを掲げる。

すると跪くバーゲストの足元に魔法陣が出現。同時に何本もの触手が生えて体に巻き付く。

四肢を触手が縛り、全身の穴という穴に入ってくる。

拡張される快感と触れた端から淫液で体を汚される感覚に震えて呑み込まれる。

隙間なく肉体を覆われ、わずかな空間には淫液が埋める。

やがて卵型になった核へバーゲストの身体も霊基も溶けていく。

子宮に満ちる羊水のように淫液だけの空間にバーゲストの魂と霊基、そして淫紋だけが残る。

肉体を失い、よりしっかりと魂にまで染み込んだ隷属の紋章を核にして新しい肉体が膨大な魔力で作り上げられる。

 

◇

 

どれほど時間が経っただろう。

意識を取り戻したバーゲストが手で押すと覆っていた卵の殻も触手も引いていった。

 

「ふぅううう……」

 

拘束の解けた体を動かす。

五感の全てに異常なし。同期する眷属の姉君達の存在、そして陛下のことが繋がっていなくても感じて心地いい。

床に目を落とすと生まれ変わった自分の姿がよく見えた。

姉君達に合わせたピンクブロンドの髪とピンクの瞳。

四肢を覆っていた茶色の毛は薄くなり、代わりに爪の鋭さが一層増す。もはやナイフや剣にすら匹敵しそうな鈍い輝き。

耳は頭の上と横の合計4本。髪に影響を受けず黒さを保つ。

肌の色はこちらも変化して黒曜石のように深く沈み込むような色合い。やはり乳首やヴァギナだけは鮮やかなサーモンピンクでオスを誘う器官の能力を失っていない。

尾てい骨からは眷属特有の滑らかな黒い尻尾と翼。

頭からは亜鈴触角が消滅。理性を司るそれが消えたのはもう制御する必要が無くなったことを意味する。すなわち本能のままに喰らい尽くす自らの獣性を受け入れた証。

主と仲間以外の全てが餌に見える自分には余りに好都合。

 

(すばらしいわ、この肉体……以前よりはるかに強く主を感じられる。膂力も増しているよう。何より思考が陛下たちの事だけに最適化されている。もう過去に拘った全てが燃えカス同然。

ふふっ、強化のおかげで主の匂いだけでもイってしまいそうなのは考えものね)

「さて名前は……バーゲスト・オルタとでも呼ぶか。元から分離した別側面。

カルデア(奴ら)の中でもそういう呼び名らしいからな。後の奴らも呼びやすい方がいいだろう」

「では私からは称号を贈りましょう。

その美しい肌の色にちなんで……黒狗。淫魔獣騎士『黒狗のバーゲスト・オルタ』。結構似合っているんじゃないかしら」

「陛下より名前が授けられた。これ以後、貴公の名はバーゲスト・オルタを名乗るように。二つ名の黒狗についても同様だ。

バーゲスト・オルタ、謝辞を述べよ」

「感謝します両陛下。新たな名を頂けたこと、働きでもってお返ししてみせます」

 

妖精國で忌み名としてつけられた『黒犬公』の名に似ている部分はある。しかし敬愛する両陛下に授けられた名前の栄誉と幸福感に比べれば砂粒の如き些事。

生前にこの名前があれば誇りと共にあの國を喰い荒らすことも出来たのに。それがもうできないのだけが悔しい限り。

 

「うふふ。正式な名乗りは公式の場だけでいいわ。普段はこれまで通りにバーゲスト、もしくはオルタにしなさい。称号だけでもいいわよ」

「かしこまりました」

 

単語一つが付け加えられただけ。それだけで心がずっと主人達に近くなったような気がする。自分という存在が主人に鎖で縛りつけられ、有無を言わさずこの方の道具にされた気分。

 

(……最高じゃありませんの♡)

 

屈服させられたこの気持ち。

自分がただ飼われる犬になれたのがたまらなく嬉しい。

そして名前が付けられたことで魔力回路が完全に成立。

供給されるようになった魔力が全身を包んで眷属の衣装を創り上げる。

鹿児島の決戦時の装束と概ね同じ。

眼球のような両肩のアーマー。

鎖が巻き付く四肢の強固な鎧。

だが赤色の混じっていたそれらは全て黒一色。

犬耳に肌の色も合わせて2本足で立つ闇の獣といった出で立ち。

眷属に合わせた股間の前張りやケルベロスの淫紋まで刻まれたその姿にかつての面影はほとんどない。

例えカルデアのマスターが見ても彼女がバーゲストとは分からないだろう。

 

(ああこの身体……♡鎧も肌も陛下たちの魔力に包まれているみたい♡

お二人の足元に這いつくばって頭を撫でていただけたらきっと……イってしまうわ♡)

「よくオレの騎士に降った。だが眷属たちがお前の心を聞きたいって言っててな。

今までの恋人たち(ザコ共)とオレ、どちらを選んだか言ってやってくれ」

 

意地の悪い笑みで要求される過去との決別宣言。

だがそんなもの、今となってはあまりに軽い。

 

「陛下に決まっていますわ。

こうして生まれ変わらせていただいた後では……フフッ、あんな負け犬(屑)達を好きだなんて思っていたのか。少しも理解できません。

どいつもこいつもこちらが恥ずかしくなるような雑魚オス共。ここに首を並べて陛下への余興にできないのがとても残念です」

「っぷ!! あはは! 言うじゃないのよコイツ!!」

「アズエル式典中だぞ」

「クスクス。いいじゃないリズエル。陛下のお望みでもあるんだから」

 

アズエルが耐えきれないと吹き出し、残りの2名が咎めたり諫めたり。

気に入っていただけたのは何より。もっともすべて本心なので喜んでもらうも何もない。

心は既に全て主のもの。些事を思い出す時間だってもったいない。

 

「状況が整い次第、お前には北海道へ行ってもらう。他の四天王と共に最後の障害を潰してこい」

「心得ました。そこで全てが……」

「ああ。カルデアのマスターもお前の元同僚も残さず捕らえて奴隷に堕とす。

このデカパイにも活躍してもらうぞ」

「んぁう♡へ、陛下♡」

「クク、オレの所有物をいつどうしたって勝手だろ」

 

無造作に近づいてきた彼に乳首を思いっきり握られる。

傍目からは痛そうなそれも彼の指を感じただけでイけそうな快楽。

きっとだらしなく緩んだ顔をしているんだろうなと思った。

さらにはルクスリアも傍らへ近寄って唇を重ねてくる。

 

「クスクス。主におっぱい弄られて感じるワンちゃんも可愛いわ。んっ♡」

「あぅ……ちゅっ……ぶっちゅ、れっりゅ……皇后陛下……るくひゅりあひゃまぁ……わん、わん♡」

「凛々しかった目をトロントロンにしちゃって。騎士じゃなくてペットでも良かったわ」

 

キスと乳首の攻めだけで頭が湯だったように回らなくなる。

皇后へ舌を絡め返し、主へは媚び媚びの視線を送る。

それが新しいバーゲスト・オルタにとっては当たり前のこと。

 

(藤丸にも教えてあげませんと。メスになってちんぽを入れるのとても気持ちいいって)

 

早く彼にも会いたい。

人理修復なんてつまらないことを忘れて快楽の日々に誘ってあげなくては。

あの日、救ってもらった借りを彼を救うことで返すのだと主達以外は消え果てた頭で思った。

 

◇

 

たっぷり可愛がってもらった後、おもむろにリズエルが声をあげる。

 

「では2人目の入場です」

 

そして最後の四天王リリスティア・ユリエルに連れられてもう一人が入場してきた。

その顔はバーゲストにとっても馴染みの顔。

 

「……あなたもこちらに。ふふっ。お互い、真の愛に目覚めたというところですわね」

 

メス犬に堕ちたバーゲストは元仲間を歓迎と淫蕩の笑みで迎えるのだった。

 

〈つづく〉




Q:なんでこんなに文字数増えてしまったの?
A:入れたいシチュが多かったからさ。

というわけでバーゲスト悪堕ち回でした。
登場したのはハイラギル、ピコロギル(仮)、ガルムギルでした。
因子洗脳が進むように洗脳型のハイラギル。
接触に喜びを感じるよう庇護欲を刺激するピコロギル
犬化させて爪と牙を与えて主への従属性を高めるガルムギル。
といった具合。
ソラエルも語っていた通りに彼女の精神抵抗が強すぎるため、少しずつ壊れるように手を回した感じです。
ピコロギルへの変化については前回の猫怪人化を披露したことでこういうのもあるよと示したつもり。
正直淫語ばかり書いているとエロいのか分からなくなりがちで怖い。
ちゃんとエロいかな。

堕ちた彼女はこの後北海道にて登場予定。もう一人も一緒に。
バトル回連続しそうだからどうしたものか。

次回は最後に現れたもう一人の騎士候補が捕まった戦い。そしてまた藤丸への調教回の予定。
攻め役を誰にするか悩み中。順当にいくとルクスリアが藤丸の心に闇を落としながらのプレイとかを考え中。

ではまた次回。
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