※この作品はR-18です。

卵子と感覚共有してる女の子が敗北してぐずぐずにされる話   作:喪賢媚茶

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魔装少女オーヴァム・ハルナ

 

 魔装少女オーヴァム。

 

 それは人類に残された最後の希望。

 

 10年前、突如襲来した侵略者に対抗できる唯一の存在である。

 

 

 

 

 

 

 

 ────

 

 

 

 

 

 

 

 硝煙漂う戦場の中を、一人の少女が駆け巡る。

 

 150cmもない小柄な体躯に、まだまだ成長を感じさせるぺたんとした胸。

 黒を貴重としたセーラー服のような衣装に身を包み、ショート丈のスカートからは純白が覗く。

 肩口で切りそろえた黒髪を(なび)かせながら疾駆するその姿は、まるで幼い少女そのもの。

 

 対して地上にひしめくのは恐ろしい異形ども。

 爬虫類や昆虫類をかけ合わせたような外観を持ちながらも、人より遥かに巨大な体躯。

 見た目に違わず醜悪な残虐性を兼ね備えた、まさにエイリアンとでも呼ぶべき人類の侵略者。

 それが幾千、幾万と闊歩しているのだ。

 

「ふッ──!」

 

 しかし彼女は数多の異形どもを物ともせず、手にした業物にて一刀のもとに斬り伏せていく。

 閃光の如きスピードで次々に侵略者を屠る姿は圧巻で、まさに一騎当千。

 

 

 彼女は、魔装少女オーヴァム・ハルナ。

 

 最年少でその素質に目覚めた、歴代最強の魔装少女。

 覚醒からわずか半年で首都圏を開放し、初めて人類が反撃に出るきっかけを作った英雄だ。

 

 

 

「ッ────斬ッ!!」

 

 僅かな溜めの後、一息に刀を振り切る。

 その斬撃は空間ごと斬り飛ばし、前方100m内にいた全ての侵略者は一瞬で消し飛ばされた。

 

 一切の疲れを見せないハルナはその場で佇むと、周囲を見渡す。

 たった今数十の侵略者を粉砕したにも関わらず、視界を埋め尽くす奴らはまるで数が減ったように見えない。

 

 まさに無尽蔵。

 いくらハルナが一騎当千と言えど、これではキリがなかった。

 

「こちらハルナ。撤退まであとどれくらい?」

 

『こちら部隊デルタ! まだ20分は掛かる! すまないが、それまで持ちこたえてくれ!!』

 

「……了解」

 

 ハルナは一度後方部隊と通信し、現状を確認して嘆息した。

 今回の任務は、突如襲撃された拠点からの撤退補助。

 殲滅の必要はなく、ただ時間稼ぎをすればいいだけだ。

 

 

「ふぅ……【卵子連係(オーヴァム・リンケージ):10】」

 

 ハルナは刀を握り直し、卵子連係を実行する。

 

 これは、魔装少女オーヴァムが自身の卵子を励起させ、魔力を開放する行為である。

 魔装少女の持つ魔力はその卵子数に比例し、連係数が多ければ多いほどその力は大きくなる。

 

 ハルナが最年少にして歴代最強と言われる所以はここにある。

 通常、女性は200万個ほどの卵子を持った状態で生まれ、年齢とともに失われていく。

 成長過程ではその減少スピードは劇的であり、成人を迎え減少が安定した頃には既に20~30万個程度しか残っていないとされる。

 また卵子自体にも年齢は存在し、年を重ねるごとに卵子一つがもつ魔力も減少していくのだ。

 

 しかし、ハルナは特殊体質ゆえ卵子の減少が異常に遅く、齢15にして覚醒した時点でもその数は100万を超える。

 故に、扱える卵子はどれも若く魔力豊富であり、ハルナは他の魔装少女達に比べ一線を画す能力を持っているのだ。

 

 

「魔力開放……よしっ」

 

 連携した10の卵子から魔力が供給されるのを確認し、ハルナは侵略者を見据える。

 先程斬り飛ばしたのが気の所為だったかのように溢れかえっており、もうすぐそこまで迫っている。

 

 気を引き締め、再び戦場に飛び込もうとした時。

 

 

 ソレはやってきた。

 

 

 

 

 

「グガガ……派手にやってくれたじゃねぇか」

 

 

「ッ!?」

 

 

 ハルナの眼前。

 侵略者の群れが不意に左右に分かれると、一回り大きな個体が進み出てきた。

 群れの長とでも言うべきソレは、ハルナと同じ地球の言葉で話しかけてきた。

 

「エリート……!」

 

「オマエ、最近暴れてるオーヴァムだろぅ?知ってるぜ。さっきはオレの可愛い部下どもをよくもやってくれやがったなぁ」

 

 ハルナの刀を握る手に力が入る。

 エリートと呼称されるこの個体は観測数こそ少ないが、どれも他の侵略者とは別格の存在である。

 魔装少女と同格、あるいは以上の強さをもつ個体であり、多くの魔装少女達がこのエリートによって倒されてきた。

 

 いかに歴代最強と名高いハルナと言えども、エリートの登場には動揺する。

 しかしそんな内心はおくびにも出さず、気丈に振る舞って見せる。

 強敵と相対したときこそ気を強く持つことが生き残るコツだと、ハルナは経験で学んでいた。

 

「ちょうどいいわ。態々(わざわざ)そっちから出向いてきてくれたんなら、ついでにアンタを倒してこの一帯も開放する」

 

「ほォ?随分と活きが良ィじゃねェか。こいつァ楽しみだぜェ!」

 

「死ぬのが楽しみだなんて酔狂ね。お望み通り一瞬で殺してあげるッ!」

 

「グガガッ!イぃぜぇ……こいよ!!」

 

 ハルナの挑発に嬉々として応対するエリートを見て悟る。

 こういう手合は油断しているうちに一撃で屠るのが最も適している。

 

 そしてそれはハルナの得意分野でもある。

 加速魔法によって侵略者の動体視力を超えた神速から繰り出す居合は、これまで数多の侵略者をなぎ倒してきた。

 

 そして今回も同じ。

 ただ、斬るのみ。

 

「ッ──」

 

 【知覚強化(エンハンス・パ─セプション)】と【加速(アクセル)】を重ね掛けし、一秒が何倍にも引き伸ばされた世界で、一気にエリートへと駆け抜ける。

 瞬間移動と見まごう程の速度から繰り出される一太刀は、閃光の如く。

 

「──羅刹ッ」

 

 その切っ先が、未だに棒立ちしているエリートの胴体へ吸い込まれ──

 

 

 

「速ぇな」

 

 

 

 あっけなく、片手で掴まれてしまった。

 

「ッ!?」

 

 急に刀を止められてしまい、ハルナはがくんと体勢を崩す。

 敵前であまりにも明確な隙を晒してしまうが、それ以上にハルナの脳内は驚愕で一杯になってしまった。

 

 何故止められたのか。

 止められる瞬間が全く見えなかった。

 自分より遥かに身体能力が上だったのか。

 見誤った。

 

 様々な思考が一瞬のうちに駆け巡るが、それはあまりにも悪手。

 攻撃を止められたハルナが最優先すべきは、原因の推察ではなく離脱だった。

 

「おらよォ!!」

 

「ごゥ──ッッッ!!?!」

 

 エリートがもう片方の手を握りしめ、がら空きになったハルナの腹部に叩き込んだ。

 そして衝撃が逃げ切る前に、ハルナごと地面に殴りつけた。

 

 ドゴォッ!!

 

「ガハぇッッ!!!?!?!」

 

 カエルが潰れたような悲鳴を上げ、意識が刈り取られそうになる。

 魔装少女の保護魔法によって物理的損傷こそそこまでないものの、全身が衝撃でしびれて行動不能なほどのダメージを負ってしまった。

 

「なるほどなァ。他のヤツらが死ぬわけだ。……だァが、ちと相手が悪かったなァ?」

 

 地面でビクビクと痙攣するハルナを見下ろし、エリートはニヤリと声を投げかける。

 彼にとってもハルナの速さは予想外であり、対処こそしたものの内心は驚いていた。

 

 だがそれ以上に喜びのほうが遥かに大きかった。

 これだけの強さをもっているのだ。

 さぞ極上の魔力を秘めているのだろう。

 

「どれ、まずは一個(・・)……」

 

 エリートは仰向けで倒れたハルナの下腹部に手をあて、何かを模索するように手を動かす。

 数秒ほどの後、エリートはなにか(・・・)をがっしりと掴んだ。

 その瞬間、意識が朦朧としていたハルナの身体がビクンと激しく跳ねた。

 

「ぁッッ!??!」

 

「グガガ……期待以上かこりゃァ……!」

 

 覚醒したばかりのハルナは、下腹部から感じる尋常ではない感覚で思考を破壊された。

 自身の身体の最奥、もっとも大切な存在を鷲掴みにされているような、背筋の凍るゾクゾクとした感覚。

 未知、しかしとてつもない嫌な予感。

 ハルナはわけも分からず、ただ本能のままに目の前の敵へと懇願する。

 

「や、めて……それはダメ……ッ!!」

 

 目の前で震えるハルナを、嗜虐的な笑みで眺めるエリート。

 少しの間、掴んだソレ(・・)をいたぶるようにねっとり撫で回し。

 

「あァ?ハッ、こんな美味そうなメシ(・・)を我慢しろってのかァ?そいつァ……

 

 無理な相談ってもんだッ!!」」

 

 

 次の瞬間、一息に掴み上げた。

 

 

 ズリュォオッ!!

 

 

「こほェッッッ!??!?!?!!」

 

 

 ハルナから引き抜かれるようにして出現した、直径1m程の球体。

 その大部分は半透明であり、中心にサッカーボール大のピンクの玉が浮かんでいる。

 

「ウヒョー!でけェ!こいつァ上物だぜェ!」

 

「ぁ……ぇ……??」

 

 エリートが興奮した声を上げる中、ハルナは呆然とした視界でソレを眺める。

 初めて見る、謎の球体。

 確かに自身の体内から出てきたソレ。

 引き抜かれる瞬間の、何か大切なものを奪われたような感覚。

 

 ハルナは理解する。

 あぁ。

 あれは、自分の卵子なんだ、と。

 

「グァガガ!!こんなサイズの卵子は初めて見たぜェ……!」

 

 

 卵子の概念体(アストラル・オーヴァム)

 

 それは、魔装少女の根源たる卵子。

 その魔力の集合体であり──

 

 

 

 ──侵略者のエサである。

 

 

 

 

 ズププ……

 

「ッひぁッッ!?!?!!」

 

 

 突如、ハルナの身体に凄まじい刺激がほとばしる。

 何事かと視界に意識を向けると、エリートが浮かび上がった卵子を片手で触っていた。

 

「どうだァ?卵子を直接触られる感覚はよォ?」

 

「く、ふぅぅ……んッ!!?」

 

 エリートが卵子を撫で回す光景を見ながら、ハルナはその意味不明な感覚にとても混乱していた。

 自分の身体を触られているわけでもないのに、まるで奥に手を突っ込まれてかき回されているような理不尽な刺激を感じる。

 そしてそれは苦痛に類するものではなく、むしろ逆。

 甘美で、(とろ)けるようなその刺激は。

 

 はっきりと、快感であった。

 

 

「はァッ!?!ん、くぅぁぁあ……ッッ!!?!」

 

「グガガ……たまらねェだろォ?だがまだこんなもんじゃねェぜ……!」

 

 仰向けのまま身体をくねらせて悶えるハルナをよそに、エリートは卵子の愛撫をやめて両手でがっしりとつかむ。

 そしてブルリと身体を震わせると、股ぐらからズルリとグロテスクなイチモツを出現させた。

 

「ひッ……!?」

 

 その凶器の如き異形のペニスを目にして、ハルナは初めて明確な恐怖を抱いた。

 自身の太ももよりも太く、茨の如きイボ突起が無数に生えた醜悪な槍は、貞操どころか生命の危機すら感じさせる。

 そしてそれが何にあてがわれるかなど、考えるまでもなかった。

 

「今からコイツで、このプリップリの卵子を調理してやるぜェ!」

 

「や、やめ……ッ!!」

 

「グガガ……安心しな」

 

 懇願するハルナの声を聞き流し、エリートは腰を引き絞る。

 そしてその巨大な卵子へとしっかり狙いを定め。

 

 

「天国を見せてやるぜェ」

 

 

 解き放った。

 

 

 

 ボチュンッ!!!

 

「ォぺッッッッ!!?!?!」

 

 

 突き込まれた瞬間、ハルナは素っ頓狂な声を上げてがくんと痙攣した。

 瞳はぐるんと上に向き、失禁したのかホットパンツの股部分が湿り気を帯びる。

 

 ハルナは、この一瞬で凄まじい絶頂を迎えていた。

 

 

「アァ……たまらねェ……」

 

 一方のエリートも(えつ)(ひた)っていた。

 

 エリートの巨大ペニスは卵膜をたやすく突き破り、半透明のゼリー質を掻き分けて50cm以上も深く刺さっている。

 魔力により構成された卵子の概念体(アストラル・オーヴァム)は実際の材質とは異なるものの、体感では絶妙な弾力によって押し返そうとしてくる。

 

 言うなれば、極上のオナホである。

 エリートはこの感触が大好きだった。

 

 

「グガガ……どうだァ?天国だろゥ?」

 

「か、はッ…………アンタ、だけでしょ……ッ!!」

 

「グガ……イイねぇ。(たぎ)らせやがるッ!!」

 

 凄まじい快感を覚えながらも、ハルナは必死に強がって見せる。

 だがそれは、エリートをより興奮させる材料でしか無かった。

 

 

 バチュンッ!バチュンッ!バチュンッ!

 

「ごッ!?ォあッ!!ほおッッ?!」

 

 エリートによる強烈なピストンが始まる。

 ハルナの性感と直結したゼリー質を、その凶悪なペニスで何度も掘り返す。

 伝達される刺激は普通の性交とは埒外(らちがい)で、一突きごとに絶頂に叩き上げられる。

 

 腟内を犯されているようでもあり、子宮のさらに奥まで(けが)されているようでもある。

 卵子連係(オーヴァム・リンケージ)とは、卵子と自身を一体とする力。

 それにより発生する感覚共有において卵子を犯されることは、言うなれば自身の存在そのものを犯されることに等しい。

 

 生まれてこの方オナニーすらしたことのない生娘にとって、それはあまりにも過酷だった。

 

 

「ぐひゅッッ!?ふぐッ……んはぁッッ!!」

 

「グガガ……イイ声で()くじゃァねぇか」

 

「あンンッッ!!……ッ、だまっ、んぉおおッッ!!?!」

 

 無様に絶頂しながら地面をのたうつことしか出来ないハルナ。

 本体は一切拘束されているわけでもないのに、まるで抵抗できやしない。

 せめて気持ちだけはとするも、卵子を犯される快感の前ではそれすらも吹き飛びそうだ。

 

 だが、幸いにして卵核だけはまだ触れられていない。

 ペニスの抽挿に合わせてゼリー質ごと押しやられるため、卵子の中央まで突き込まれても卵核は接触を回避している。

 

 卵子の周りだけでこの快感なのだ。

 卵核に直接触れられたときの衝撃など、想像に難くない。

 ハルナもそれを理解しているため、一刻も早くこの刺激に慣れようとしていた。

 エリートのペニスが卵核を捉える前に、打開の一手を見つけるのだ。

 

 

 しかし。

 

 

 

「グガ……こんだけでけェと逃げられちまうな……オイてめぇら!二人こっちに来い!!」

 

「グギャ!!」

 

「ゲギャギャ!」

 

 ハルナの僅かな希望に影が差す。

 エリートが部下を二人呼んだのだ。

 

「う……そ……」

 

 やってきたのは、部下の中でも一際体格の良い二人。

 エリートが一人で楽しんでいた間にずっとお預けをくらっていたせいか、そのペニスは既に限界まで怒張している。

 エリートには及ばないものの、そのペニスは軽くハルナの腕程度はあった。

 

「いいかおめェら。この卵核を容赦なくぶち抜け!わかったなァ?」

 

「ギャ!」

 

「ゲギャァ!」

 

 それはまさに、ハルナへの死刑宣告。

 三本のペニスから同時に責められて、逃げ切れるわけがない。

 三人の執行人によって卵核が貫かれるまで、もはや秒読みである。

 

 アレを喰らってはひとたまりもない。

 その前になんとかしなければ。

 

「くッ……!!」

 

 一か八か、ハルナは今行使できる魔力でなんとか攻撃魔法を練り上げようとする。

 ひとつは目の前で犯されてしまっているが、まだ9つの卵子連係(オーヴァム・リンケージ)が残っている。

 絶頂で乱された精神状態では十全に行使することは出来ないが、それでもやるしか無かった。

 

 エリートも部下も、今まさに卵子へペニスを突き入れようとしている。

 こちらに意識が行っていない今しかない。

 

 

「炎斬は──」

 

「大人しくしてなァ?」

 

 ドゴッ

 

「ガはぁッッ!!?!」

 

 

 だが、しかし。

 エリートに腹を踏みつけられ、決死の魔法が儚く霧散してしまった。

 気づかれてしまっていたのだ。

 

さらにその瞬間。

 

 ドチュン!

 ボチュン!

 

「くほぉぉぉおおお!!!!?!」

 

 部下二人のぺニスが卵子に突き刺さったのだ。

 ハルナはエリートに腹を踏みつけられたまま、情けなく絶頂し失禁する。

 

 だが間一髪。

 二方向からの挟撃に対し、卵核は奇跡的に回避して見せた。

 

「ギャ?」

 

「グギァ!」

 

 しかし安心している時間はない。

 卵核に逃げられてしまった部下たちは、命令を果たすべく本命のピストンを開始したのだ。

 

 ドドチュッ!ブチュッドボチュチュンッ!!

 

「んはぁぁあぁあぁああッッッ!!?!?!ひぁあぁぁあっぁあッッ!!!」

 

 爆発的な快感が卵子から流れ込み、ハルナは腰を跳ね上げて絶頂する。

 もはや声を抑えられなくなり、頭を振り乱して全身で悶ている。

 

 エリート一人に犯されていた時と違い、2本のぺニスが別々に動き回るのだ。

 しかも互いに卵核を捉えようと不規則に突き回すせいで、常に予想できない刺激が飛んでくる。

 リズムがなく堪え時が分からないこの責めは、ハルナの精神を大きく削っていく。

 

 バチュンッ!ボドチュッゴリュッチュンッッ!!

 

「ふぎぃぃぃいぃいいッッッ!!!……ぎ、ぎひぅッ──んぉぉおおおぉおおおッッッッ!!?!?!!」

 

 一方。

 この追い立てるような苛烈な責めを、卵核は紙一重で回避を続けていた。

 愚直に卵核へと突き込まれるペニスだが、あと一歩のところで逃げられてしまう。

 まるで、生卵を割ったとき、卵白の中に紛れ込んだ小さな殻がなかなか取れないように。

 ゼリー質の流動に乗ってぬるぬるとぺニスを躱していく。

 

「ギャッギャギ!」

 

「グ?ギャガ!」

 

 だがそれも長くはない。

 しだいにコツを掴んだ部下たちは連携し始め、徐々に端っこへと追いつめていく。

 10、20と繰り返されるたびに包囲網は狭まり。

 

 遂には、逃げ場のない所まで押さえつけられてしまった。

 

 

「よゥしてめぇら。そのまま抑えとけよォ……!」

 

 満を持してエリートが参戦する。

 ピストンをやめて最大まで突き込まれた2本のペニスの先には、僅か数ミリ程しか離れていない卵核。

 もはや供物のように差し出されており、貫かれる時をただ待つのみだ。

 

「ほぉぉおぉ……ッッ!!っ゛ぁぁ、や……め……!!」

 

 既にグロッキー状態のハルナが消え入りそうな声で制止を求めるも、当然聞き入れるわけもない。

 エリートは再びハルナの卵子の前に立つと、高々と(そび)える己のイチモツでもって卵核を狙う。

 

「グガァ……気張れよォ?」

 

 両手でがっしりと卵子を掴む。

 正面に卵核を見据え、力を溜めるように腰を引き絞る。

 

 逃げることは叶わない。

 ならばせめてと、ハルナは衝撃に備えるためにエリートのペニスに集中する。

 インパクトの瞬間に踏ん張って耐えてやると。

 

「いくぜェ……!!」

 

 執行の合図。

 エリートの掛け声に、ハルナは覚悟を決める。

 

 そして。

 

 限界にまでエネルギーを溜め込んだ槍の如きペニスが、卵核へ撃ち出された。

 

 

 ゴッッ

 

 

 バッチュルリィイッッッ!!!!

 

 

「きピッ゛ッッッ゛ッッッ???゛!?!?!!?!!」

 

 

 

 

 その一瞬。

 

 ハルナは意識が飛んでいた。

 

 

 バチリと視界が明滅し、前後不覚に陥る。

 

 何が起きたのかと目の前に意識を向けると。

 

 

 

 3本のペニスに潰された、憐れな卵核の姿が見えた。

 

 

 

 

 

「ぁ────」

 

 

 

 意識した途端に流れ込む、快楽の濁流。

 その規模はハルナの想定の遥か上であり。

 

 

 

「ぉ゛────ッッッッッ!!?!?!」 

 

 

 

 

 ちっぽけな覚悟を、容易く消し飛ばした。

 

 

 

 

「────ひぁぁ゛あ゛あぁ゛ぁああぁ゛あああ゛゛あぁぁ゛ぁあぁ゛゛ぁあ゛あぁぁ゛ああ゛゛ああぁ゛ぁ゛ぁああ゛゛あッ゛ッ゛ッ゛ッッ゛ッッツ゛゛ッツッツッッ!゛゛!!?!?!!!?゛゛!?!゛?!??゛!゛??゛゛?!゛!」

 

 

 

 絶叫の如き嬌声を上げながら尋常ではない痙攣を見せるハルナ。

 涙を浮かべた目はひっくり返り、強張った手は地面を掻き(むし)る。

 ガクガクと暴れる腰は地面から高く跳ね上がり、失禁した尿を無様に撒き散らす。

 

 とても人類最強とは思えないような醜態を晒してイき散らすハルナだが、それも仕方がない。

 何故なら今、彼女は一秒間に数百というあり得ないレベルの絶頂を経験しているのだ。

 

 しかしそれは、まだ始まりに過ぎない。

 

 

「グガァ!ようやく捉えたぜェ……覚悟しなァッ!」

 

 ドチュンッ!ドチュンッ!

 

「イ゛ぎァッ゛ッ!??!ハッッ゛ッ──ん゛ぁぁあ゛あぁ゛あぁ゛あ゛ああ゛ッ゛ッ゛ッッッ゛゛ッ゛!!?゛!?!゛!!」

 

 初撃のあと亀頭で卵核をグニグニと弄っていたエリートは、今度はピストンを初めたのだ。

 先程までと違い、逃げ場のなくなった卵核は為す術もなく蹂躙される。

 一撃ごとにとてつもない威力で殴り飛ばされるも、すぐ背後には2本のペニス。

 衝撃は跳ね返り、一切の漏れなくボコボコにされるのだ。

 

「ごへッッ゛゛ッッ!!?゛!?!゛ぶォ゛ッッッ!゛!!?ヤ゛めッ゛ッ!!!!゛っ゛おぉぉ゛おぉおッ゛゛ッッ!!゛!?!??゛!」

 

 魔装少女にとって最大の弱点である卵核を容赦なく責め立てられるハルナ。

 普通の女性がおよそ一生に体験する快楽の総量、その何倍にも匹敵する快楽を一突きごとに送り込まれる。

 常人なら一瞬で廃人になってしまうであろうそれを、しかし魔装少女であるハルナは意識を保って耐えている。

 いっそ気絶してしまえたほうが幸せだろうが、己の魔力によって強化された精神力はそれを許さなかった。

 

「てめェらも動いて突き飛ばせェ!!」

 

「ギャァ!!」

 

「グギャ!!」

 

 さらにここで、エリートは部下にも動くことを命じた。

 待ってましたとばかりに部下たちがピストンを開始したことで、卵核は更に惨めなことになる。

 

 ドゴッッ!ドチュチュグニィッボジュロォッバチュゴンッッ!!

 

「ひはぁぁ゛ぁあ゛ぁ゛ああ゛゛ぁぁあ゛ぁあ゛ああ゛あぁ゛ああ゛゛ん゛んんッ゛ッッッ゛゛ッ!!゛?!?゛!!゛?!!゛゛!?!」

 

 一人が突き飛ばした卵核を対面のペニスが打ち返し、それをまた別のペニスが打ち返す。

 まるでサッカーのパス回しのように、卵子の中を縦横無尽に跳ね回る。

 卵子の全てをぐちゃぐちゃにかき回される刺激は、ハルナをさらなる快楽地獄へと叩き落とした。

 

「イグぅ゛ぅう゛ゥゥッ゛゛ッ゛ッ゛ッ!!゛?!?!イ゛グぐぅぅぅ゛ぅ゛゛ぅぅう゛ウゥゥ゛ウ゛ウウッ゛゛ッ゛ッッ゛ッッツ゛ツ!!!゛!゛?!゛?!!!?!」

 

 洪水のような潮を吹き出しながら地面をのたうち回るハルナ。

 その顔はもうドロドロにとろけており、涙や涎、鼻水といった液体でまみれていた。

 

 

 瞬く間に数千、数万の絶頂を重ねていくハルナ。

 そうしてエリートたちの責めが始まって数分後、遂にその時がやってくる。

 

「グガガァ……イクぜェ……!!」

 

「ギャギャァ……!」

 

「グギガ……!」

 

 エリートたち全員が一斉に身体を震わせる。

 ドクドクと脈動する3本のペニスはもう射精寸前だ。

 

「いぁ……!!!やめてぇえぇぇぇえええッッッッッ!!?!?!!」

 

 それを僅かに残った理性で本能的に察したのか、ハルナは目を見開いて懇願した。

 しかし当然止めるわけもなく。

 

 グツグツに煮えたぎった精子を、ハルナの卵子の中へ一斉にぶちまけた。

 

 

 ボビュリュリュルルルルルルゥゥゥウウッッッッ!!!!

 

「んほぉ゛ぉぉ゛おおぉぉ゛おお゛ぉ゛おぉお゛゛おぉお゛ぉ゛おぉおっ゛ぉ゛おお゛お゛゛ぉおお゛おッ゛ッッッ゛ツッ゛ツツッ゛゛ッ゛゛ツッ!゛!!?!?゛!?!゛!゛!゛?!?゛!!?!!゛゛?!?!」

 

 

 ドロドロの精液が、何リットルも吐き出される。

 半透明の卵子の中がどんどん侵食されていき、白く濁っていく。

 

 たっぷり10秒ほどの射精の後、エリートたちは卵子からペニスを抜き取った。

 

「グガガ……中々よかったぜェ」

 

「お゛ッ……!ほ、ォ゛……ッッ!……へぁ゛……ッッッ!!」

 

 一通り楽しんで満足気なエリートに対し、まだまだ絶頂が収まらないハルナ。

 処理しきれずストックされた数千の絶頂に苦しめられつつも、かけら程度残った意識の片隅では、ようやく終わったと安堵していた。

 

 だが、ハルナは知らない。

 これからが本番だということを。

 

 

 ドクン

 

 

「ォ゛゛ッッ゛ッッ゛?!?!!?!!」

 

「始まったかァ」

 

 突如、これまでと比にならないほどの(おぞ)ましい感覚が、ハルナの全身を突き抜けた。

 まるで、身体の奥底へと勝手に踏み入れられるような感覚。

 

 とっさに卵子へ目を向ければ、精子で一杯になったそれがブルブルと震えていた。

 

「な……に、が…………ッッッ!!?!?」

 

 卵子の中へと放たれた無数の精子。

 その行き着く先は、一つである。

 

 

 ──ゾゾプププププッッッッ

 

「ぴァッ゛ッッッ────はぁぁ゛ああ゛゛ぁぁ゛ぁぁぁ゛あ゛ぁぁぁ゛ぁぁ゛゛あぁ゛ぁぁぁ゛ぁぁ゛゛あんん゛んんッ゛ッッ゛゛ッ゛ッツツツ゛ッ゛ッ!!゛ッッ゛?ッ!?゛?ッ゛!??゛??゛!?!!」

 

 

 白濁した卵子の中央で、数兆もの精子が一斉に卵核へと突撃しだしたのだ。

 

 

「あ゛ぁあ゛ぁっぁあ゛あああ゛あ゛ああぁぁあ゛ツツ゛゛ッッッツッッ!゛!ッ?!ッ゛?!゛゛?!──はぁぁ゛ぁぁ゛あぁ゛あ゛゛ああぁ゛ああ゛あ゛ぁッッッ゛ッツツ゛ッッ!!゛?ッ!゛?!゛!!──んん゛はぁ゛゛ああ゛あ゛ぁあぁっ゛ぁ゛ぁああ゛ああぁ゛ぁあ゛ああッッ゛ツッ゛ツツツッッ゛ッ゛!ッ!!ッ?!!?!」

 

 

 莫大な快楽を叩き込まれ、これまでで一番の痙攣を見せるハルナ。

 

 次々に卵核へと喰らいつく精子は中へと潜り込んでいき、その本質たる魔力へと結合していく。

 それにより魔力の所有権が奪われ、ハルナとの連結がブチブチと千切られていく。

 

 それはまさに、生きたまま全身を貪り食われるが如く。

 ただし与えられるのは痛みではなく、その何億倍に相当する快楽なのだ。

 

 

「や゛め゛え゛ぇえぇ゛ぇええ゛゛ぇぇぇぇぇ゛えぇ゛ぇえ゛゛えッ゛ッ゛゛ッッ゛ツツ゛ツ!゛!゛?!゛?!!!──か゛え゛っっし゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇえぇ゛え゛゛ぇぇえ゛ぇえ゛ぇええ゛ッッ゛ッツツツ゛ツッッ゛ッ゛ッ゛ツッ゛!!!?゛?゛!!!゛゛!?!?!!」

 

 

 結合が進むに連れて、次第に卵子が縮小していく。

 ゼリー質と精液の混合物は卵核へと流れ込んでいき、その体積を減らしていく。

 

 精子一匹が結合するたびに、凄まじい快楽とともに魔力を奪われ卵子との連結が薄くなる。

 自分自身が塗り替えられ奪われる悍ましさと、それを押し流して余りある快楽。

 ハルナはどうすることも出来ず、ただただ濁流に呑まれ続けるだけ。

 

 

 

 そして、一分ほど経過した頃には全ての精子が結合し。

 

 剥き出しの卵核のみが残された。

 

 

「グガガ、出来たかァ」

 

「ッッ゛ツ゛──~ッ……~゛!ッ゛ォッッ……゛ァ゛ッ……ッ゛ッ~~゛ッッツ゛!」

 

 虫の息といった様相のハルナを尻目に、エリートは浮かぶ卵核を掴む。

 全ての連結を食い千切られたそれにはもうハルナとの繋がりはなく、一切の反応を示さない。

 桃色に輝くそれはもはや卵核ではなく、純粋な魔力の塊となっていた。

 

 エリートはそれに躊躇いなく齧りついた。

 

「ングガ、ググ……こいつァとんでもねェ濃厚さだぜェ……!」

 

 咀嚼(そしゃく)し、嚥下(えんげ)した後に感嘆の声を漏らす。

 これほどの魔力量を持つ卵核は、エリートをして初めて食べたのだ。

 

 気を良くしたエリートは、部下にも分け与えながらハルナの卵核を堪能していた。

 

 

 

 

 一方、ようやく快楽地獄から抜け出したハルナは、必死に逃げようとしていた。

 

「く、ぁ…………ふ……ぐ、ぅ……ッ!!」

 

 震える身体にムチを打って、なんとか動こうとする。

 あれだけの責めを受けてまだ正気を保っているのは驚異的だが、それでも意識は吹き飛ぶ寸前だ。

 

(に、げる……なら…………いま、し、か……ない……!!)

 

 自らの卵子を無理やり奪い取られるという地獄のような体験をしたが、今はそれが活きている。

 奴らが卵核に釘付けな今のうちに、転移魔法で一気に帰還するのだ。

 

 

 しかし。

 

 

「逃げる気かァ?」

 

「がッハァッッ!!?!」

 

 

 またしても気づいていたエリートに背中を踏みつけられ、僅かな希望は霧散した。

 エリートは足でハルナを転がし、仰向けにする。

 

 そしてしゃがみ込むと、ハルナの下腹部(・・・)に手を当て──

 

 

「まだあるじゃねェか」

 

 

 ──9個(・・)卵子の概念体(アストラル・オーヴァム)を引き抜いた。

 

 

 

「ぁ…………ぁ……」

 

 

 周囲に浮かぶ、9個の卵子。

 

 その光景は、ハルナを絶望させるには十分過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ッ゛!………………ォ゛…………ぁ……゛……ッ……ッツ゛!…………ぇ……ッ……………」

 

 

 30分後、全ての卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)は侵略者たちの胃袋に収まっていた。

 その過程で生じた筆舌に尽くしがたい快楽地獄は、ハルナの精神を完膚なきまでに破壊した。

 

 自らの吐き出したあらゆる体液で出来た水たまりに沈むハルナ。

 瞳は虚空を映して光はなく、時折痙攣しては股ぐらから尿を垂れ流していた。

 

 

「てめェら!帰るぞォ!」

 

 ハルナを犯し尽くしたエリートは部下たちに声をかけ、侵略者たちの巣へ撤収を開始する。

 今回ハルナの卵子10個で数十人ほどの部下に食わしてやったが、地上に展開しているのは何万といるのだ。

 そのため一度ハルナを巣に持ち帰り、全員でたっぷりと堪能するつもりなのだ。

 

 上質なオーヴァムを手に入れて上機嫌なエリートは、戦利品たるハルナを拾い上げようと近づいていく。

 

 その時。

 

 

 

「────炎獄滅界波ぁッッ!!!!」

 

 

 突如、超高圧の熱線がエリートへ照射された。

 

「グガァ……!」

 

 エリートは即座に反応し、僅かな身のこなしで回避する。

 絶好の不意打ちを避けられたと見るや、下手人は舌打ちしつつ声を張り上げた。

 

 

「ハルナ先輩から離れろッ!!この侵略者どもめッ!!!」

 

 

 キラキラと目立つ長い金髪に、遠目からでもよく分かる爆乳。

 自らの身長より長い杖を携えたその人物は、ハルナと同じ魔装少女だった。

 

「グガガ……今日はマジでツイてるぜェ……!」

 

 それを見たエリートは、口元をニヤリと歪めた。

 ただでさえ極上な獲物であるハルナに加え、更にもう一人のこのこと追加がやってきたのだ。

 これを幸運だとせずなんとするか。

 

「よくも先輩を……!一瞬で消し炭にしてやるッ!!」

 

 ハルナのやられた姿を見て激高している彼女は、両手で杖をエリートに向ける。

 さっきと同じ魔法をチャージしているのだ。

 

 しかしそれは悪手。

 魔装少女で随一の速さを誇るハルナがやられている時点で、エリートはそれ以上という可能性を考えるべきだった。

 もっとも、最初の不意打ちをかわされた時点で、彼女に勝ち目など無かった。

 

 

「てめェみてェなのが一番やりやすいんだぜェ……!」

 

「ッッ!?!」

 

 少女の視界からエリートが消える。

 それに驚いたのも束の間、一瞬で真横まで迫られた少女はエリートに首を絞め上げられた。

 

「がッッは、ぁ……!!」

 

「わざわざご苦労なこったァ……どれ、味見しようかァ……!」

 

 杖を手放して抵抗できなくなった少女を左手で締め上げながら、右手で下腹部に触れる。

 魔力反応を頼りに、卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)を探し当てようとして──

 

 

 

 ズバァッッ!!

 

 

「グ、ガァ……ッ!?」

 

 

 

 ──エリートの右腕が、宙を舞った。

 

 

 

「ガァァアアアアッッ!?!」

 

 痛みにたまらず少女を離してしまうエリート。

 今まで敵なしだった彼にとって知覚の出来ない攻撃とは初めてであり、痛みと衝撃で完全に混乱してしまっていた。

 

「だれがァッ……ッ!!」

 

 すぐさま状況を把握しようと周囲を見渡すエリート。

 手放しただけですぐソコにいたはずの少女も消え去っており、ますますわけが解らなくなる。

 

 そしてちょうど後ろを振り返ったとき、その正体を見つけた。

 

 

「て、めェ……!!!」

 

 

 そこには、青いオーラ(・・・・・)を纏ったハルナが立っていたのだ。

 

 

「……ハァ……ハァ……ニナ、下がってて」

 

「で、でも!先輩、その体じゃ……!」

 

「大、丈夫……じゃない、けど。すぐ終わらせる、から」

 

 ハルナは助け出した少女──ニナに対して強がって見せる。

 実際ハルナの身体はもはや動くことも叶わなかったが、彼女は奥の手を使って立っていた。

 

 【卵子全連係(オ─ヴァム・フルリンケ─ジ)

 

 魔装少女オーヴァムの最終手段。

 己の卵子全てと連係することで、全ての魔力を活性化させる奥義。

 その出力は本人の卵子数にそのまま依存し。

 

 ハルナの場合、100万を超える卵子を連係させていた。

 

 

 

「グガガァ……まさか、まだ動けたとはなァ……!」

 

「……さっきは、よくも、やってくれたわね……」

 

「グァガガ!あンだけやってまだ壊れねェとは、やるじゃァねェか!!だが……手間が省けた」

 

「……なに?」

 

「"連係"の、だ」

 

「…………ッ!?」

 

 満身創痍の身体であとはエリートを殺すだけのハルナ。

 だが、腕を斬り飛ばされ劣勢に立たされているエリートが、意味深なことを言い始めた。

 

「てめェらから卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)を引き抜くには"連係"が必要だァ。だから持ち帰って改造しようとしていたんだがァ…………どうやら、全部(・・)、だなァ?」

 

「っ、それが何よ……アンタは、触れることすら出来ずに、死ぬのよ……ッ!!」

 

「触れるゥ?……グァガガガッ!!!……なるほど、そいつァ悪かった。教えてなかったなァ……」

 

 エリートはおもむろに、残った左手をハルナへと向ける。

 それに猛烈な悪寒を覚えたハルナはすぐさま切りかかろうとするが。

 

 

「てめェの卵巣は、掌握済みだ」

 

 

 エリートが左手を握りしめた、その瞬間。

 

 

 

 

 

 

 ゾンッ

 

 

 

 

 

「は…………ぇ……?」

 

 

 

 ハルナの全身から力が抜け落ちる。

 

 そして、突如周囲一帯が影で覆われた。

 

 

 

 

 呆然と、ハルナが空を見上げると──

 

 

 

 

「ぅ……ぁ……」

 

 

 

 

 ──夥しい数の卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)が、頭上を埋め尽くしていた。

 

 

 その数、107万5107個。

 

 ハルナの全卵子数に等しい。

 

 

 

 

 

「せ、先輩ッ!?」

 

 一瞬のうちに起こった出来事に混乱したニナは、その場で崩れ落ちたハルナを支えた。

 そして声をかけて様子をうかがったときに気付く。

 

「……ッ゛ぉッッッ……!!」

 

 瞳はほとんど白目を剥き、だらしなく開いた口からは舌が垂れている。

 全身が小刻みに痙攣し、股からは止めどなく尿が吹き出している。

 

 ハルナは、声を上げることすら出来ず静かに絶頂していた。

 

 

「壮観だぜこりゃァ……たまらねェ……!」

 

「ッ!!……お前、先輩に何をしたッ!?」

 

 ニナの心から慕う人物の醜態を見て、思わず叫ぶ。

 恍惚と空を眺めていたエリートは、その顔を歓喜に歪ませながらニナを見た。

 

「分からねかァ?……抜き取ったんだよォ」

 

「な、何を……!」

 

「そこでくたばってるヤツの卵、それを全部なァ……!」

 

「ッ!?そ、そんな……!!」

 

 ニナはエリートの言葉が信じられなかった。

 魔装少女の原動力たる卵子を抜き取るだなんて。

 そんなことをされたら、ハルナは本当に終わってしまう。

 

「こんだけ大量に抜いたのは初めてだがァ……当分メシにァ困らねェなァ!!」

 

「お前……!!先輩の卵子を返せ!!!」

 

「グァガガガ!!なら取り返してみなァ!!」

 

「ッッ!!【卵子全連係(オ─ヴァム・フルリンケ─ジ)】ッッッ!!!」

 

 怒りと焦りに支配されたニナは、無謀にもフルリンケージを行使する。

 たった今それでハルナが再起不能に陥れられたのを忘れたわけではない。

 ただそうしなければ、あのエリートは倒せないとニナは感じていた。

 

 魔力を開放し、いざエリートに立ち向かおうとした瞬間。

 

 不意に、腕を掴まれた。

 

「ッ、先輩!?」

 

 絶頂し、ほぼ失神状態だったハルナが、ニナの腕を掴んだのだ。

 そして。

 

 

「……【座標、設定】……ッ」

 

「先輩、それは……!」

 

 卵子を全て抜き取られたとは言え、まだ連係はあり犯されていない。

 なら魔力は行使できると、最後の力を振り絞る。

 

「【転移(テレポート)】……ッ!!」

 

「だめ────」

 

 

 ヴン

 

 

 

 一瞬の後にニナの姿はかき消え。

 

 あとには、完全に力尽きたハルナだけが残った。

 

 

 

 

「グガガ……やってくれたなァ……」

 

「…………」

 

 

 折角もう一人の獲物も手に入るといった寸前でまんまと逃され、気分を害したエリート。

 彼は鬱憤を晴らすように、近くに浮いていたハルナの卵子に腕を突っ込んで卵核を掴むと、勢いよく握りつぶした。

 

 

 ズパァンッ!!

 

 

「──はぎゃ゛ぁぁ゛ァ゛ァっぁあ゛ァぁァ゛あ゛あぁあ゛ア゛アア゛ぁぁァぁ゛ァ゛ァあ゛あアア゛゛あっぁ゛あぁ゛あァああ゛゛アア゛ぁあッ゛ッツ゛゛ツツ゛ッツッ゛ッッ゛ッ!!゛!゛゛?!?!゛?!゛?!!!゛!!」

 

 

 一瞬にして卵子が弾け飛び、数十万の絶頂がハルナに流れ込む。

 全身の筋肉が異常痙攣し、壊れたおもちゃのように地面から飛び上がって暴れまわる。

 

「チッ……無駄にしちまった……」

 

 苛ついたエリートは、バタバタと痙攣してイキ狂うハルナを踏みつける。

 そして左手で頭を鷲掴みにすると、その脳内にとある術を行使した。

 

 

「ッハぁッッ!!?!んはぁ゛ぁ゛ぁぁ゛あぁ゛゛ああ゛ぁあ゛んッッッ゛!?!゛?!」

 

 

 途端に明瞭になるハルナの意識。

 崩壊寸前の精神で流されるまま絶頂を続けていた彼女だったが、まるで最初に受けたときのように全てが鋭く感じられるようになってしまった。

 

「かはぁ゛、ん゛ッッ゛ッ!!?!な、にをしたのッッォ゛!!?!」

 

「喜べ。てめェの精神にプロテクトをかけた。これでナニされても永遠に正気を保ってられるぜェ……?」

 

「そ、んな……ッッ!!?!」

 

 精神プロテクト。

 過度な精神負荷による崩壊を防ぐ保護術式。

 これによりハルナは決して気絶できず、失神できず、精神崩壊して逃げることができなくなった。

 

 それは死刑宣告よりも残酷で。

 ハルナを、真の絶望に叩き落とした。

 

 

「覚悟しろよォ?オレの腕と獲物一匹を奪った分、キッチリ味あわせてやるからなァ……!!」

 

「ぁ…………ぃ、やぁ……!!」

 

 

 エリートは、数万の部下たちへと振り返る。

 

 

「てめェら、メシの時間だ────」

 

 

 

 これからハルナを待つのは、本当の地獄。

 それに終わりはなく。

 

 

 

「────喰らい尽くせ」

 

 

 

 救いはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【作戦報告書】

 

・エージェント・ハルナ(行方不明)

・エージェント・ニナ(帰還)

 

 ポイント24A-1解放作戦中、大規模な侵略者の群れに遭遇。

 撤退行動支援にエージェント・ハルナを投入したが喪失。

 エージェント・ニナを追加投入するも、即座に本部への転移を確認。

 全部隊の撤退完了として、本作戦は終了された。

 

 

 後日、エージェント・ニナが現場捜索を強行。

 エージェントハルナの装備を回収して帰還。

 本人の存在は確認できなかった。

 以下、回収物。

 ・無線機

 ・刀

 ・バイタルチップ

 ・衣服の断片

 

 なおバイタルチップを解析したところ、9,740,125,430,501‬回の絶頂を記録していたが、計測機器の故障として処理された。

 

 

 

 

 

 

【研究報告書】

 

 先日の作戦にて判明した卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)について、およその性質が判明した。

 

 オーヴァムの卵子が保有する魔力が顕在化した存在であり、そのサイズは魔力量に比例。

 【卵子連係(オ─ヴァム・リンケ─ジ)】によって励起されている場合、卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)に対する刺激は本人への莫大な快楽としてフィードバックされる。

 

 また、卵子の概念体(アストラル・オ─ヴァム)が破壊された場合、卵巣内の実卵子から一時的に魔力が消失されるが、この魔力は3日程度で再生(・・・・・・・)することが確認されている。

 

 

 

 

 

 

【提言】

 

 これまで喪失してきたオーヴァム達は、侵略者の魔力供給源として隔離されている可能性がある。

 未だ生存の可能性があるため、戦力回復のために救出作戦を考慮されたし。

 

 ──エージェント・ニナ

 

 

 

 

 




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