午後九時半。
ハルキは、トイレで頭を抱えていた。
(やっちまった。無理やり孕ませるどころか、バブみに甘えた挙げ句、赤んぼみたいに授乳手コキまでしてもらうなんて……)
ハルキはリアの胸の柔らかさと温かさを思い出し、顔を赤くした。先ほどまで感じていた幸福感が蘇り、下半身が反応してしまう。
「ううっ……」
情けないムスコをなだめすかしながら、ハルキは考えた。
無理やりにでもリアを孕ませて結婚を承諾させよう、なんだかんだリアも許してくれると、どこかで思っていた。
(甘かった。『リア先生』は、手ごわい)
リアは優しいし、気も利くし、甘やかしてくれるし、見た目も可愛いし、おっぱいも大きいが、さりとて魅力的なだけの女の子ではない。堅実で、真面目で、しっかりした女性なのだ。
(リアは、なんだか不安そうだった)
授乳手コキの最中に、ハルキはリアの葛藤を理解したような気がしていた。
彼女がハルキを愛しているからこそ、彼はリアに拒絶されている。思いやりの発露として、リアは結婚をはぐらかしているのだ。
きっと無理やりに中出しするだけでは、アフターピルを飲むなどして妊娠を回避されてしまうだろう。それでは意味がない。
つまり、ハルキが本当に彼女を妊娠させようと思うなら、リアの方から「妊娠させて」と言わせるくらいの強烈なインパクトが必要だ。
それには覚悟がいる。
いっとき彼女に嫌われるかも、というほどの覚悟が。
(そんなこと……いや、甘やかされるってのは、甘く見られてるってことだぞ、ハルキ!)
嫌われるかも。泣かせるかも。
それでもハルキは、彼女と結婚するためならばどんな犠牲を払ってもいいと思っている。
男は丹田に力を入れ、腹をくくった。
レイプだ。リアを、犯してやる。
◆◆◆
午後十時、寝室。
ドアのすき間からそっと覗くと、リアは鼻歌を歌いながらベッドシーツを整えていた。
「♪ ~♪ ~♪」
(くそっ! かわいいっ! かわいさで俺を惑わせるつもりか……!?)
豊満な肢体にはスケスケのベビードールしか身に着けておらず、ほとんど裸だ。
いやショーツだけは穿いているのだが、それも紐同然の頼りないデザインで「早くエッチしたいよぉ♡」とでも言わんばかりである。
「♪ ~~♪ ~」
そんな姿でベッドメイクなどしているから、もうたまらないものがある。
シーリングライトの光に照らされた白い肌が眩しく輝き、前かがみになるとぷるんとした尻肉がすそから顔を覗かせる。
枕元にはコンドームの箱、それも二つ。
サイドテーブルにはティッシュとウェットティッシュ、ミネラルウォーターとスポーツドリンクのペットボトル。
何枚ものタオルにペットシーツ、ローションまで置かれている。
「……うふ♡ ハルくん、早く来ないかな……♡」
リアはうっとりと呟いた。どう見てもヤル気まんまん、待ちきれないといった様子である。
──そんなリアを、今から犯す。
だが、お望み通りのラブラブゴムセックスではない。陵辱まがいのハードレイプによってだ。
(いくぞ!)
ハルキはパチンと電気を消してから、ゆっくりとリアに近づいた。
ハルくん? というリアの不思議そうな声に構わず、彼女をベッドに押し倒す。
「きゃっ!? え? なに? えっ?」
仰向けになった彼女の両手を頭上で拘束し、タオルでベッドの柵にくくりつける。
そして抵抗できないよう、両脚をしっかり掴んでその間に自分の身体を入れた。
「ちょっと……ハルくん、いきなりどうしたの!? ねえってば!」
リアが手足をばたつかせようとするが、体格差は圧倒的。体重をかけてのしかかり、リアの動きを封じ込む。
「やめてよっ……! ハルくんのばかっ!」
リアの悲鳴を無視し、彼女の脚をしっかりと押さえる。これで彼女は足を閉じることができない。むき出しになった生の陰茎を見せつけてやる。
「…………!!」
ハルキが何をしようとしているのか、気づいたのだろう。恐怖と不安が入り混じった表情で、必死に首を振っている。
「だ、だめ……! 私、今日は危ない日だからっ……! だからお願い……! ゴムして……!」
知っていると告げると、リアの表情がさらに歪む。今にも泣き出しそうだ。
「なんでっ……! 赤ちゃんできちゃったら、ハルくんが困っ……んぉッ!?」
言い終わる前に、ばちゅんっ!! と音を立てて腰を打ち付けた。
ずちゅっ、ぬぶっ、と膣壁をかき分けながら、硬くなった肉棒を突き入れる。
「ひぃぃっ……! なま、生はダメぇっ……!」
子宮口を突かれた途端、ビクンッと身体を跳ねさせ、歯を食いしばって悶絶するリア。
だがハルキとの情交に慣れた身体は正直だった。愛液でびしょ濡れになっている膣内では襞が絡みつき、きつく締め付けてくる。
「ふぅぅんっ……♡ こっ、これが生っ……」
「俺、今日お前を孕ませる。精液をいっぱい注ぎ込んでやる」
「そ、そんなの無理だよ……! 絶対に無理だからぁ……!」
口でこそ否定しているが、明らかに感じている様子だ。
そう、リアは理性で拒んでいるだけだ。身体の方はとっくにハルキのオンナ。
その事実が、ハルキの興奮を高めていく。
「いいや、孕ませる。孕むまで何度でも種付けしてやる」
「あ……あっ……あぁっ……」
「でも、その前にオッケーしてもらわないと困るんだよ」
「あはぁっ……あぁっ……んんっ……」
ぐりゅっ、ぐちゃっ、ぐりゅっ、ぐちゃっ……
子宮口に亀頭を押しつけて揺さぶる。抵抗しても無駄だと教え込むように亀頭を押しつけ、そのまま円を描くように動かす。
「あっ……ああぁっ……それっ……ぐりぐりやだぁっ……」
リアは耐えようとしているが、両手は頭の上に固定されて口を塞ぐことはできない。それに足をじたばたさせて快感を逃がすこともできない。
ハルキの思うがまま、されるがままに、ひたすら嬲られ続けるしかないのである。
「ああっ……やだぁっ……こんなのっ……やだぁぁっ……!」
あくまで穏やかに、慎重にピストン運動を続けながら、ハルキはリアの顔を覗き込んだ。
その瞳からは大粒の涙がこぼれており、頬を伝ってベッドへと流れ落ちていく。表情はとても弱々しくて、嗜虐心をくすぐられる。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ……!」
「リアは賢いから、無理やり中出ししてもきっとダメだよな?」
「ハルくんっ……ハルくんっ、やめて……!」
リアの目から溢れた涙を舐め取りながら、優しく語りかける。彼女が怖がらないようにゆっくりと動きながら、言い聞かせるように言葉を続ける。
「俺の子ども、産んでくれるよな?」
「……っ!」
一瞬言葉に詰まったようだが、すぐにぶんぶんと首を振る。ここで流されてしまえば取り返しがつかないと分かっているのだろう。
「じゃあ、リアの口から『孕ませてください』って言わせることにする」
「ひっ……ひどいぃ……!」
言葉とは裏腹に、リアの瞳の奥に期待の色がちらついている──そう見えるのは勝手な錯覚だろうか。
これから種付けされるんだということを本能的に察しているのか、膣内の締まり方が急に良くなった気がする。この分だとあと数回突き入れればイッてしまいそうだ。
だが、それではダメだ。ただイカせるのではなく、快楽への欲求を最大限まで高めて屈服させる。お願いだから孕ませて欲しいと言うまで嬲って嬲って嬲るのだ。
そのための準備は既にできている。
まずは乳房だ。腰の動きを止め、ぴったりと奥に密着した状態で胸に手を伸ばす。
ベビードールの上から左の手のひらを当て、両乳を揺すぶるように刺激してやる。
「やぁっ……やめ……ひぅぅ……」
二つの肉果実がふるんふるんと揺れる。薄布と厚い脂肪を通して、熱や振動を快楽信号の結節点に注入し、脳髄へとパルスを遅らせるのだ。
ハルキは慎重に、リアの反応を見ながら責めていった。決して性急にならないように、じわりじわりと焦らしながら追い込んでいく。
「あんっ……うぅっ……はぁんっ……♡」
女の首が、艶めかしく左右に振られる。
身体が火照り始め、頬が紅潮している。
白い喉が晒され、仰け反り、震え上がっていた。
「……っ」
色っぽい。ベッドに縛られた両手をぎゅっと握りしめ、切なげに眉根を寄せる女の姿はあまりにも官能的であった。
じんわりと浮かんだ汗がベビードールを濡らし、透けた生地越しに肌が見える。乳首がピンと立っていることも、はっきりと視認できた。
(そろそろか)
次のステップだ。
右の手のひらをおヘソの下あたりに乗せ、ゆっくりと円を描くように撫で回す。するとどうだ、リアの表情がますます蕩けてきたではないか。
「はぁっ……はっ……はぁぁ~ん……♡」
(よし、効いてきたな)
──そう、体外からのポルチオ責めである。
子宮を刺激することで直接的に生殖本能を刺激し、リアを屈服させるのだ。
いかにしっかりした女性でも、これをされるとすぐに従順になってしまう。らしい。
「き、気持ちいいだろ? リアのために勉強したんだ。結婚したら毎日しような」
「ううっ……毎日っ? これをっ!?」
リアの瞳が大きく見開かれた。そんなの耐えられないと言いたいのか、それとも、毎日これをしてくれるなんて、と言いたいのか──
「ん~、んあっ、んん~…………♡」
そのまま十数分ほどかけてじわじわとポルチオ攻めを続けてやると、リアの目がどんどん虚ろになっていく。
シーツはすっかり濡れて冷たくなっており、彼女がどれほど感じていたのかがわかる。
「はぁ、あぁ、ああーっ……」
呼吸も荒くなり、息づかいが激しくなっていく。のけぞった首元は白く、汗の粒がいくつも散っている。
乳首を軽く弾いてやると、それだけでピクンッと身体を震わせた。
「ほら、次はクリだぞ。何も考えずに気持ちよくなれ」
「ふぁ……い……ああ、だめ、だめぇっ……」
手のひらでのポルチオ責めを続けながら、同時に手首の硬いところでクリトリスを刺激していく。
力を入れるびに彼女は嬌声を上げ、腰をくねらせた。
「あ、あー、あー、あっ♡ あ、あー、あっ♡」
なんともいえない甘ったるい声で喘ぐ恋人を見ているうちに、当然ハルキも我慢できなくなってくるのだが、そこはグッと堪えて我慢する。
まだ序盤なのだ。ここで焦ってはいけない。
(……それにしても可愛いな)
ベッドの上で悶えるリアは、はあ♡ はあ♡ とふわふわでとろけるような声を漏らしている。
その響きと言ったらホイップクリームたっぷりのパンケーキよりも甘くて、ハルキは胸焼けしそうだった。
「あーすごい、それすごい、うんっ、あ~……♡」
時折ビクッと全身を震わせる彼女の目はどこか据わっており、ハルキの目をしっかりと見ながらどこか焦点があっていない。
(さて、一度イかせるか)
少し力をいれて指圧し、親指を使って小刻みに振動を与えてみる。
そうするとどうだろう、彼女の口から漏れる声はさらに甘さを増し、全身が大きくうねり始めたではないか。
「はあ、はあー、あ゛ッ♡ だめ、あーだめ、イキそう、だめ、イキそう、はああ、はああー、あ゛ぁッ!」
大きく開いた口から、だらしなくヨダレが垂れる。口の端からは泡が漏れ、顎から首にかけて汗が流れ落ちているのが見えた。
「イッちゃう、イクッ♡」
ビクンッビクンッと腰が跳ね上がり、膣壁がキュウウッと収縮するのを感じた。絶頂に達したようだ。
「いくっいくっイグッ────────
──────はあっ、あ、あ、あ……」
一瞬絶息したかのように静かになってから、また思い出したように喘ぎ始める。膣壁全体が痙攣し、精子を搾り取ろうとするような蠕動をしているのが分かる。
「あ、あ、あ……」
しかし射精感を催すような強烈な締めつけではなく、むしろ心地よい温かさだった。まるで肉棒全体をマッサージされているかのようなアクメマンコに、思わずハルキは息を漏らした。
「は、あ、はは────ふあぁぁぁ~~~……」
余韻に浸っているのだろう、瞳は上向きになり、まぶたはほとんど閉じかけている状態だ。手足に力が入らないようで、全身を弛緩させている。
「気持ちいいか? 気持ち良かったならちゃんと言えよ?」
「ああ、はあ、あ、あ、きもち、いいっ、はぁぁぁ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁぁ……♡」
「どこが気持ちいいんだ?」
「し、下の方っ、お腹の奥の方がっ、熱いのぉっ、なんか、変な感じぃっ……♡」
「ここだな?」
「んひぃっ!?」
再び手のひらで子宮のあるあたりを押してやる。すると面白いくらいに身体をびくつかせて、「ああっ、そこ、ダメぇ!」と泣き叫ぶように言った。
「いいんだな? じゃあもう一回やるぞ」
「だめぇぇぇ……!」
今度は拳を握り、硬い第二関節で押し込むようにグリグリと動かす。先ほどとはまた違った刺激に、リアは重たい喘ぎ声を上げて身を捩らせた。
「あ゛ッ、あ゛ッ、あ゛ー……あーそれスゴイ、すごいよぉぉ……♡」
にへら、と笑ったかと思えば大口開けて舌を突き出すリア。だらしない顔になってしまっていることには気づいていないらしい。
両手でビラビラと子宮を一度に責めてやると、最愛の恋人は甘えた声を出しておねだりしてくる。
「それもっとして、ねえもっとしてぇ~♡」
普段の彼女からは想像もできない痴態であった。あまりの可愛さにハルキは頭がクラクラしてきたが、ぐっとこらえて愛撫を続ける。
「あ、あはぁあ~っ……すごぉい……」
すっかり蕩けきった表情で快楽を享受している様はまさに淫婦だ。だがそのギャップがたまらなく愛しいと感じる自分がいる。
もっともっと乱れさせたい。どこまで乱れるか見てみたい。ハルキはブレーキが利かなくなり始めていた。
◆◆◆
ふと時計に目をやると、すでに午後十一時だった。レイプの開始から既に1時間近くが経過している。
「はぁあ~きもひいいよぉ~……♡ しゅごいぃ……おまんこ溶けちゃいそぉ~……♡♡♡」
リアはかなりキマってしまっているらしく、さっきからずっと呂律が回っていない状態が続いている。
縛られた手の指が虚空を掻き、快楽を表現しているようだった。
「ふう、ふう、エロッ!」
「はぁ~…………♡」
いつの間にか自分の息子がひくひくし始めている。喘ぎまくりの恋人と一時間も合体していれば当然だ。
(いかんいかん、リアだけが気持ちよくなるんじゃなきゃダメだ)
「あんっ……」
ずるりと怒張を抜き出すと、リアが切なげに啼いた。膣内を埋め尽くしていた異物がなくなったことに寂しさを感じているのだろうか。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁぁー…………♡」
リアの顔は真っ赤で汗まみれになっており、涙の跡がついた目元はまだ熱っぽく潤んでいる。
完全に脱力していて、両脚はぱっくり開いており秘部を隠すものは何も存在していない。
「どうだった? 気持ちよかったか?」
「……」
「俺の赤ちゃん、産んでくれるよな?」
「ううっ……ううううぅぅぅ~……!」
大粒の涙が頬を伝っていくのが見えた。喜びによるものではないことは明らかだったが、同時に悲しみや苦しみといった負の感情に由来するものでもないように見えた。
「ひどいよぉ……こんなの初めてだよ……」
力なく呟く姿は痛々しくもあったが、それと同時に嗜虐心をそそられるものでもあった。
彼女の中のメスを目覚めさせることができた。そう考えるだけで胸が高鳴るのがわかる。
「こんな……酷いことするなんて……」
「まだ終わってないぞ」
「え……? あ゛ッ!?」
ご開帳された秘部に、男の硬いヒザが当てられたのだ。ぐりっと押し込まれた衝撃により、リアの身体がびくりと震える。
「はぁーっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
荒い息を吐くリアをよそに、男はそのままヒザを揺さぶり始めた。まるで電マのように、体内に隠れたインナー・クリトリス全体を震わせる。
さらに体外では手首を使い、硬く勃起した陰核亀頭をぐりぐりと押し潰す。リアの下半身全体を甘い痺れで支配していくのだ。
「あああっー…………あっ、あっ、あっ……」
リアは一溜まりもなく悦び狂い、悶えることしかできない。ベッドから浮かぼうとする腰をしっかりとおさえ込み、じゅくじゅくに火照りきったクリトリスへの責めを継続していく。
「っ……ぅ……んっ……はあっ……はあっ……」
美女はだらしなく緩んだ表情のまま口をぱくぱくと開閉させ、意味をなさない嬌声を上げるばかりである。
呼吸は浅く、間隔はどんどん短くなっていく。お尻が小刻みに痙攣し始めており、腰全体がぶるぶる震えてしまっているようだ。
「はっ……はっ……はっ……はっ……はっ……」
足先にぎゅっと力が入って丸まり、腰を浮かして男のヒザから逃れようとしている。
しかし男の力で押さえつけられているため逃げることは叶わず、逆にさらなる刺激を与えられることになるだけであった。
「ひぃ、ひぃ、ひぃ、……ひぃぃぃぃっ……!」
「ほら、イッていいぞ」
とどめとばかりに膝の振動を強める。
じゅくじゅくと垂れ流し状態の愛液でヌルついた秘部。ぐちゅぐちゅといやらしい音を立て、その音がリアの耳を犯して絶頂へと誘う。
「あ゛ッ!? あ゛ッ、あ゛ッ、あ゛ーッ、あ゛ーッ、あ゛ーッ、きもちいいっ、ああぁっ、きもちいぃっ♡」
ベッドに押さえつけられたまま身をよじり、ガクンガクンと痙攣する。
シーツは汗で湿っており、彼女の全身が発する発情臭と相まって凄まじいまでのフェロモンを醸し出していた。
ゴクリ、と喉が鳴る。
強烈な喉の乾きに誘われて、ハルキはリアのイキマンコに吸い付いた。
「ひゃ♡ うんっっ♡ あああぁ~っ♡♡」
絶頂の最中で驚いたのか、リアが可愛らしい悲鳴を上げる。やがて驚愕が去ると声は甘ったるい響きを帯び、舌足らずな調子に変わっていった。
「はむっ、れるっ、ぢゅるるるっ、ちゅうっ」
「んぅッ♡」
「はぷっ、はむっ、れろぉっ、んぶっ、んんっ」
「あっ、あっ、あぅっ、やぁんっ♡」
フェラと同じで、クンニは愛情の証として行われることが多い。愛する人の大事なカラダを隅々まで愛し尽くす行為なのだ。
そのためなのかは分からないが、舌で味わうナカはまるで別の生き物のようにうねっていた。温かい粘膜がにゅるにゅると蠢いているのが分かり、それがとても心地良い。
「ふぅーっ♡ ふぅぅぅー……♡♡ あぁすごぉいっ……すごいよぉぉっ……♡ ナメナメしゅごぉいぃぃぃ……♡」
リアの反応も凄まじかった。甘えんぼになって気持ちよさそうな声を漏らし続けている。
(可愛い)
「あ~舌、あったかくてキモチイイ、あ~舌ぁ……あはぁん……あー、あぁああぁ~……♡♡」
目を閉じて快楽に浸る様子は本当に幸せそうだ。キモチイイ、キモチイイとうわ言のように繰り返すその姿は、いっそ哀れなほどである。
「あっ……ぁ、くるっ……♡ またイっちゃう……あたまばかになっちゃうぅ……♡」
びくっびくっと身体全体が震え、背中が大きく反り返る。絶頂を迎えたのは明らかだった。
半開きになった口元から舌が突き出され、虚空を舐めるように動いている。
だがそれでもなお終わらない。優しげな舌使いとは裏腹にねちっこく膣内を舐め回すハルキ。
リアは思わずといった様子で身体をよじらせる。
「あ゛~~~っっっ♡ またイったぁぁ~~♡♡」
「イキっぱなしだな? そんなにいいか?」
「……っ……ぅ、んんっ……♡」
彼氏の言葉に一瞬息を呑み、それから何度も頷くリア。彼女は今や完全に身も心も虜になっていた。
「もう何回イった?」
「わがんない……いっぱいイッたぁ……♡♡」
リアは素直に答えた。レイプだったこともすっかり忘れているようで、完全に蕩けた表情で惚けている。
「そろそろいいだろ? 俺の子ども産んでくれるよな?」
「う、うん……♡ あっ、ダメっ、今のなし、なしでぇっ!」
「なんでだ? 嫌なのか?」
「じゃなくてぇ……今そんなこと言われたら、私ホントに女の子になっちゃう……ダメなのに……そんなのだめなのにぃ……!!」
そう言いながら腰をくねらせ、おまんこをヒクつかせているリアの姿はどう見ても誘っているようにしか見えない。
「じゃあ、こうだ」
「ぁ、あ、あッ♡ ふぁぁぁんっ♡」
男が中指を挿入し、Gスポットを刺激し始める。それだけでリアは、トロ顔でされるがままの状態になってしまった。
「やんっ♡ ああんっ♡」
男は指を動かしつつクリトリスを唇で挟んで舌先でチロチロとくすぐる。
すると面白いくらいに反応が良くなり、あっという間に再び絶頂に達そうとする。
「やっ、やらぁっ♡ いくぅぅぅぅ────ふぇ、えっ!?」
しかし、そこでぴたりと手が止まった。
物欲しげに視線を送るリアだったが、すぐにその意図に気づいたらしい。
「やだ……意地悪しないでよぉ……」
「ちゃんと『孕ませセックスしてください』って言えたら続きしてやるぞ」
「……そ、そんな……んぅう゛っ♡」
顔を赤らめてもじもじとする彼女に構わず、またGスポット責めを再開する。今度は焦らすように優しく、しかし弱点を的確にエグるように。
一度お預けされたせいか、快感への耐性が著しく低下したリアはひとたまりもなかった。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ……♡」
「どうだ?」
「うぅー、おく、おくがさびしいよぉ……ほしい……ゆびでコリコリしてほしいのぉ……!」
ずっとポルチオ責めを続けていたせいだろうか。Gスポへの刺激をトリガーに、子宮が疼いて仕方ないようだ。最初はあんなに嫌がっていたのに、今では自分から腰を動かそうとさえしていた。
「もっとぉ、もっとおくさわって……! もっと深くぐりぐりしてぇっ……!」
そう言いつつ自ら脚を開き、ください、くださいと言わんばかりに腰を浮かせる。
開ききって無防備な下半身の真ん中では、秘所からあふれ出した本気汁が糸を引いてシーツの上に滴り落ちていた。
「ほら、これが欲しいんだろ?」
素直になれば快楽を与える。そうやって服従を教え込んでいく。
ぐちゅっ♡ ずぷっ♡ ぐちっ♡ ぐちっ♡
ぐちっ♡ ぐちっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちっ♡
「はあ♡ はあぁぁああぁあ~~~♡♡♡」
深く押し込んだ上で、子宮口の周辺、快楽神経が集まったところを小刻みに、揺らすように刺激していく。
リアの子宮はすっかり降りきって、指で突いてやるとまるで吸い込まれるかのようだ。
「あーすごい、すごい奥まで届いてますぅ♡」
「気持ちいいのか?」
「はいぃっ! すごくいいですぅっ♡」
とうとう敬語を使い始めた。そのまま絶頂に至るほんの一歩手前くらいの位置を行ったり来たりさせてやると、タガが外れたかのように乱れ狂う。
「あんっ♡ それ好きぃっ……すごいの、すごいの、あぁすごい、あーすごい、しゅごいぃぃぃっ♡♡」
火照った下半身全体がぶるっ、ぶるっと震える。淫らに動く腰のくびれは見事なもので、くねくねと左右に振るたびに官能的なラインを描く。
「んっ、ふぅっ、あーすごい、あぁすごい、あぁすごい、ああぁすごい──んあ゛ッ!?」
不意に、男の手のひらが外側から子宮をぐぐっと押しこんだ。そのままぐにぐにと捏ね回すような動きで揺さぶりをかけていく。
「おくキモチイイ、おくきもちいいれす……あっ、あっ、イク……イきますっ……」
「リアはスケベだなぁ」
そうささやくハルキに、リアは反論できない。それどころかその言葉だけで甘イキしかけたのか、ピクン、と肩を震わせて軽く仰け反ってしまう。
「ほら、もう俺がいないと生きていけないよな?」
「っ……しょ、しょれはぁああぁぁっ!!??」
返事を待たず、ハルキがクリトリスにキスする。決壊寸前だったリアが、パチンと弾けた。
「イくっイくッ♡ あ、ぁ、あっ♡
あぁー……っっ♡ ふぁぁああぁ──~っっ!!
……っっっ!!!」
イキ声がかすれて消え、声にならない悲鳴とともにガクガクガクッと身体を震わせるリア。
イキっぱなしに追い込んで肉芽をちゅっちゅっと吸ってやれば、さらに激しいアクメに達する。
「んっ、ちゅ、ほら、俺にはリアが、れろ、リアにも俺がいないとダメなんだ、ちゅるっ」
「しょ、しょうだけど、しょうじゃなきゅってぇ……ぇ……♡」
まだ強情を張るつもりか。それとも本気でそう思っているのか。どちらにしても結果は同じだ。
ハルキはまだ、最後の一手を残しているのだから。
◆◇◆◇◆
リアは追い詰められていた。拘束され、倍近い体重の男に組み敷かれて逃げ出せない。
自分の弱点を知り尽くした彼氏が一切の容赦もなく愛撫を続けてくるせいで、まともに思考することも難しい状況だ。
「イくっイくッ♡ あ、ぁ、あっ♡ あぁー……っっ♡ ふぁぁああぁ──―~っっ!! ……っっっ!!!」
身体が勝手に反応し、視界がチカチカ明滅を繰り返す。叫んでいるつもりなのに、喉が痙攣したみたいにヒクヒク震えて声になってくれない。
それでもなんとか言葉を紡ごうとするけれど、頭の中はもうぐちゃぐちゃだった。
(ハルくんのばかぁ……こんなにされたらわたし、もう、もどれなくなっちゃうぅ……)
ハルキの唇が、絶頂に震えるクリトリスに吸い付く。それだけでビクンッと腰が跳ね上がり、目の前が真っ白になる。
「んっ、ちゅ、ほら、俺にはリアが、れろ、リアにも俺がいないとダメなんだ、ちゅるっ」
「しょ、しょうだけど、しょうじゃなきゅってぇ……ぇ……♡」
そうだけど、身も心もとっくにハルキなしじゃ生きていけないけど、それでもやっぱり素直に頷けない。
結婚はできない。生まれが違う。ハルキの苦労が目に見えている。
でも、だからといって別れてしまうなんて絶対にイヤだ。死んじゃった方がマシだ。
結婚もいや、別れるのもいや、確かにハルキが怒るのも無理はないが、だからと言って現実は甘くない。結婚は
だから必死に我慢しているというのに、この男はお構いなしに責め立ててくる。
(またくる、またきちゃう、キモチイイのまたくるぅぅぅっっっ♡♡♡)
ぢゅるるるるっ♡♡ じゅぷ♡ ちゅぷっ♡
ちゅぱ♡ れるっ♡ れるっ♡ ちゅううっ♡
「ぁあっ♡ だめっ♡ だめぇっ♡ またいくっ♡ イッちゃ……ぁ────~~ッッ♡♡♡」
またあの瞬間がやってくる。頭の中でバチバチ火花が散るような、恐怖さえ覚えるほどの衝撃だ。全身の力が抜けて、思考が白く染まっていく。
このまま全部忘れてしまいたくなるほど気持ちがいい……。
ハルキが指を抜き、顔も離して、ギンギンになった息子を見せつける。
「ほら、これで、どうされたら一番気持ち良いかわかるだろ?」
ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえたような気がした。
(誰の? ハルくんの? それとも……)
もし自分だったら、とてつもない恥辱だろう。だが、今のリアにはそこまで気を回す余裕はなかった。とにかく今は、目の前の光景から目が離せないのだ。
赤黒く張り詰めたペニスは今にも爆発しそうなほど膨れ上がっている。その表面でグロテスクな血管がドクンドクンと脈打ち、先端からは透明な液体が流れ出ている。
あれを突っ込まれたら、自分がどうなってしまうか想像に難くない。しかし、だからこそ期待してしまうのだ。
きっとすごく気持ちいいんだろうなぁ……と思うだけで子宮の奥が切なく疼いてしまう。
「ぅ、うん……わかっちゃう……血管浮いてバッキバキの極太カリ高ちんぽ……♡ それで子宮の中ゴリゴリされると頭真っ白になっちゃうの……♡」
気づけば、口が勝手に動いていた。
こんな卑語もハルキを悦ばせようと覚えたものだ。だが今ではリアの中にしっかりと根付いて、まるで呼吸するように自然と口をついて出るようになっていた。
小学校の先生なのに、いやらしくて下品な言葉がスラスラ出てくる。しかもそれが嬉しいと思ってしまう。
もう手遅れだ。もうお嫁に行けない。自分のパートナーは生涯ハルキしかいないだろうという確信があった。
(……ああ、結婚したい…………♡)
ハルキの妻になりたい。この男とこのペニスに全てを明け渡して、永遠に一緒に過ごしたい……。
視線が男根から離れない。うっとりと熱い吐息を漏らしながら、これから訪れるであろう快楽地獄を想像してしまい身震いする。
ハルキがリアの膝裏を掴み、大きく開かせる。脚を肩に担ぎ上げ、挿入しやすい姿勢を取った。
「あぁ、ああぁ、はやくぅ……♡」
「どこに何が欲しいんだ?」
「ぁ、あ……♡ ここに、おまんこにいれてっ……♡」
リアは片手で自分の割れ目を広げ、もう片方の手は指をくわえてしゃぶりながらねだった。ふー、ふー、と荒い鼻息を繰り返し、抑えきれない興奮を露にする。
それはハルキも同じだ。恋人の痴態にあてられ、はち切れんばかりに膨張した肉棒が早く入れさせろと訴えるようにビクついている。
「生でハメてほしいんだな?」
「っ……♡♡」
「どうなんだ? はっきり言わないとわからないぞ?」
そう言いながら膣口をなぞるように亀頭で撫で回し、陰核を刺激する。
「……っ♡ ……っ♡♡」
生でハメてほしい。危険日の子宮を容赦なく犯して、中出ししてほしい。妊娠確実の濃厚ザーメンをたっぷり注いでほしい。
本当はゴムを付けなければいけないこともわかっているし、妊娠すればハルキを苦労させることもわかっていた。
わかっていながらも、そんな理性や常識より先に本能が叫ぶのだ。孕みたい、今すぐ孕ませてほしいと。
それほどまでに子宮が疼いている。愛の証である受精アクメをよこせと叫んでいる。
(だめ、だめ、ぜったいだめ、ハルくんのために耐えなきゃ……!)
いやいやするように首を左右に振る。しかし葛藤とは裏腹に、腰は無意識のうちにヘコへコ動いてしまう。
リアの身体は陥落寸前だ。膣口から本気汁が垂れ落ちて肉ビラまでぐっちょりと濡れそぼり、入口はすっかり開ききってしまっている。
「おねがい、ゆるしてっ……!」
「リア……愛してる」
「ふひっ!?」
愛の告白。完全に不意打ちだ。がつん、と脳天に雷が落ちたかのような衝撃だった。
耳から入った甘い毒が全身に広がり、身体の内側からとろけていくような多幸感に包まれる。
(いま、今なんて言った……?)
「愛してる、リア」
「ふひッ♡♡♡」
二度目の言葉は強烈すぎた。一度目で発情を極めていたところに、こんなことを言われてしまってはひとたまりもない。
全身がガクガク痙攣し、脚の間からぴゅっぴゅっと潮を吹き散らしている。
──愛されている。
大好きな人に求められているという事実だけで、幸福の津波が押し寄せてくるようだった。
愛情の海に飲み込まれてしまいそうなほどの激情に翻弄される。心臓が早鐘を打ち、子宮がキュンキュン収縮する。
もう何も考えられない。頭がふわふわする──
(──もっと言われたい……愛してるって言われたいっ!)
「俺は、お前のためなら何だってできる……お前は俺のすべてだ。他の男になんか絶対渡さない、俺だけのものだ……!」
「うぁっ! やめ、やめてぇ♡ そんな恥ずかしいこと言わないでぇえっ!! ♡♡♡」
鍛えに鍛えたシックスパックを震わせて、響く低音ボイスで愛の言葉攻め。
こんなの反則だ。ただでさえ身体は屈服寸前だというのに、さらに心を鷲掴みにして揺さぶってくるのだから!
「お前だけだ……! リア、好きだ、愛してる……!」
「ひゃぁんっ♡ やだっやだぁ!」
「お前と結婚できるなら、どんな障害だって乗り越えてみせる……! たとえ世界の全てを敵に回したとしても、俺はお前を守ってみせる!」
「うぅ~~っ♡ ぐすっ……」
鼓膜を揺らすバリトンボイスに脳を溶かされてしまいそうだ。言葉ひとつごとに身体が跳ね上がり、甘イキしてしまうのを止められない。
リアはほとんど前後不覚だった。生殖器官を徹底的に刺激され、燃えに燃え上がった性欲が制御不能に陥っていたところで愛の告白である。
「俺は本気だ! 俺にはお前が必要なんだ、ずっと側にいてほしいんだよ……っ」
「ひぅっ♡ はっ……♡ はひ……♡ わ、わたひっ♡ わたしにもぉ……っっ♡ ハルきゅんがあぁっ♡ ふぅぅー……♡ ふー……♡♡」
「~~~っ!」
言った。いや言えてないかもしれないが、とにかく「イエス」と口に出してしまった。
ハルキの顔が歓喜に染まる。これで終わりだろうか、もう許してくれるのだろうか。
だが、それはあまりにも甘い、中学生の処女でもありえないくらいの楽観的な考えだった。
「リア!」
「んむ゙、ゔぅぅぅ~~~~~っっっ!!! ♡♡♡」
いきなり唇が重なり、口の中に舌が入ってくる。キスと呼ぶにはあまりに荒々しい行為だが、これがハルキの愛し方なのだ。
唾液と唾液が絡み合い、交換される。
ぬるついた粘膜同士をコスり合わせる快感が二人の興奮を高めていった。
お互いの吐息すら呑み込んでしまうようなディープキスだ。舌と舌を絡ませあい、コスり合わせ、吸い合う。そのすべてが気持ちいい。脳みそが沸騰しそうだ。
「ふへぇ……♡ んむぅ……」
「ぷは……リア……言って……」
唇が離れ、再び見つめ合あう二人。ハルキの瞳にはハート形の炎が赤々と燃えていた。
その熱に浮かされたように、リアの口から言葉が漏れる。
「……わたひにもぉ……っっ♡ ハルきゅんが、ひっ、ひちゅようれすぅ……」
「──ッ!」
ハルキが涙をこぼすのを見て、リアはとうとう諦めた。
(もういいや。そんなにハルくんが苦労したいなら、勝手に苦労すればいいじゃない)
そう吹っ切れた瞬間、身体の奥がカッと熱くなる。まるで身体中の血が煮えたぎってしまったかのようだ。
(私と赤ちゃんのために、馬車馬みたいに働いてよね)
それがハルキの義務だ。そうだろう?
それこそ馬みたいに働いて、稼いで、金を稼ぐために金を稼いで、稼いだ金でまた働くのだ。
そして最後には愛の巣に帰ってくる。そしたら玄関でフェラして、お風呂でパイズリして、家族の寝室で授乳子作りセックスをしてあげよう。ベビーベッドの横で、この自分勝手なマッチョマンを赤んぼ扱いしてやる。
一晩中可愛がってあげるから覚悟しておいてほしい。絶対に逃がさない。一生を捧げてもらう。そのためならなんだってやるつもりだ。
だから───
もはや理性などかけらも残っていなかった。リアは心の底から湧き起こる感情のままに口を動かす。
「およめしゃんにしてほしいのぉっ……♡♡ おねがいしましゅぅぅ~~~……けっこんしてくらしゃいぃぃ~~~っっっ♡♡♡♡」
(あれ、おかしいな。これじゃ私の方がプロポーズしてるみたい……♡)
もうわけがわからない。自分が何を喋っているのか理解できない。ただ目の前のオスに媚びへつらって交尾を求めるだけのメスになっていることだけは理解できた。
(それもこれも全部ハルくんのせいだ……♡ ハルくんのおちんちんが悪いんだ……♡ 私をこんな風にした責任をちゃんと取ってもらわなきゃ……♡)
「ああ、ああ、してやるとも! 結婚しよう! 一生幸せにしてやるからな……!」
「うれひいぃ……しあわせにしてくだしゃい…………だいしゅき……」
ハルキは涙声でリアに抱きついて、何度も唇を重ねてきた。
今までとは打って変わって優しい、啄むような口づけだ。それだけで多幸感が押し寄せてきて、思わずうっとりとしてしまう。
(すごい……♡ こんなに幸せでいいのかな……♡)
子宮の奥から温かいものが溢れてくる感覚があった。排卵したのだ。
子宮口がパクパク開閉しているのがわかる。早く精子が欲しい、この人の子供を産みたいと訴えかけているのだ。
自分でも信じられないほど浅ましい欲求だった。子宮そのものが意思を持っておねだりをしているみたいだ。
子宮からの命令に従って膣壁が激しく収縮を繰り返すたび、どろりと濃い愛液が大量に分泌されていくのがわかった。
二人は絶対離さないとばかり抱き合っていた。
そうなれば当然、むき出しの、ナマとナマの性器同士が触れ合うことになるわけで──
「生でいくぞっ!!! いいかっ!!!??」
「きてぇっ!! ナカにいっぱいらしてぇっ!! せーえきくらはいっ! あかちゃんのもとっ♡ いっぱいほしいですぅっ!!」
ずぶうっ!!
「あ゙──っ!! きたあぁっ!! いちばんおくっ♡ おっ♡ あっ♡ あっ♡ あ゛──―っっっ!!!」
どぢゅんっ!! びゅるるっ!
一直線に突きこまれた男根が子宮口にめり込み、そのまま射精を開始した。
粘度の高い精液がポンプのように勢いよく飛び出し、無防備な子宮を白く染め上げていく。
そのあまり量の多さに逆流したザーメンが結合部からぶぴゅっと吹き出してしまったほどだ。
(あついぃぃ~~~~~っっ♡♡♡)
絶頂に次ぐ絶頂、リアは快楽の津波に呑まれて意識を失ってしまいそうだった。
これが受精アクメというものなのだろうか。子宮に直接注ぎ込まれる特濃ザーメンの感触。全身が痙攣し、意識が遠退いていく。
それでもなお、本能に支配された肉体は貪欲に精を求め続けた。
無意識のうちに子宮口を締めて、少しでも多くの遺伝子を取り込もうと躍起になる。
(あぁ~だめぇぇ……♡♡ ちんぽすきぃ……♡♡)
「はひっ……ぎぃっ……あ゛がっ……」
「おらぁ! 全部飲めよぉ! 一滴残らず飲み干せええぇぇっっっ!!!」
びゅるるるるるる~~~~っっっ!!!
びゅ────―ッッ!!!!
一瞬が永遠に感じられるような、濃密な絶頂。
脳を灼く圧倒的な快感、真っ白な視界、飛び散る火花。
二人は一つになっていた。汗まみれの身体を重ね合わせ、白い足が浅黒い胴体をがっちりホールドしている。
下半身が密着し、必然として深く繋がり合い、互いの体液や体温、鼓動までもを共有していた。
「はぁーっ……はあ……っ」
「ん……んっ♡ んぅ♡」
リアは巨大な衝撃に打ちのめされていた。ハルキも同じだろうと容易に想像がつく。
彼は腰を動かさず、じっとしたまま膣内の感触に震えていた。
「はぁーっ……はあ……っ、リア……!」
「……えへ、えへ、えへへぇ……♡」
これが子作り。繁殖のための行為。オスは本能のままメスの胎内へ精子を流し込み、メスはそれを受け入れて子を孕むための器となる。ただそれだけ。
なんて原始的で単純な行為だろう!
しかしこの
しかも愛する人との間に子を授かる、奇跡のような幸せ!
「あぁ……リアの中に俺の子が……!」
ハルキの表情は歓喜に満ち溢れていた。その瞳からは涙が流れ落ち、リアの肩を濡らしている。
(えへ、ハルくんかっこいい……♡)
大好きな人のドアップ顔に見とれてしまう。彼は今、本物の男になったのだ。女を屈服させ、子宮を支配する強いオスに。
そんなオスの顔を見ていると胸がドキドキしてきて、身体の芯が熱く火照ってくるのだった。彼の子を宿す準備が着々と進んでいることを実感する。
時刻は令和四年二月九日、午前零時。
今この時、リアとハルキは繁殖期を迎えたのである。
──ちゅっ♡
涙の粒を吸い取る。目尻に口づけ、流れる雫を舐め取れば塩辛い味がした。
(しょっぱくておいしい…………♡)
もっと味わいたいと思い、頬や額、鼻の頭などに何度も何度もキスする。そのたびに彼がびくびくと身体を震わせるのがたまらなく愛おしく思えた。
(かわいいひと。食べちゃいたいくらい可愛い、私と赤ちゃんを守ってくれる強オス様♡)
ちゅむっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅぷっ♡ ちゅばっ♡ じゅるるる~~っ♡♡
顔中にキスの嵐を浴びせながら、時折舌を出して頬を舐める。舌全体で味わうように、ゆっくりとねっとりとした動きで肌の上を滑らせた。
まるでそうすることで彼にマーキングでもしているかのようだ。
「……ふぁ……ハルくん、手、解いて……?」
両手首を縛るタオルを外してもらい、自由にしてもらう。これで思う存分、彼を抱きしめられる。
なので拘束を解かれたリアは彼の太い首に腕を回し、ぴったりとしがみついた状態で耳元に囁いた。ありったけの想いを言葉に込めて──
「好き」
体内で、男の象徴がびくんっ! と脈打った気がした。