【完結】お家とおち○ちんお取り潰し 残されたのは好敵手と子孫を残す為の優秀な血統だけ? 生意気ぼっちゃまTS孕み嫁修行 作:あかん子を説法
──実際に手に取ると、それはあまりに小さく感じられた。
──実際に掴まれると、その差に驚くしかなかった。
「話そうったって……なに話すんだよ。出て行けって言った癖に」
「取り消す」
若干ギラついた青の瞳に、目論み通りと笑みを作ろうとした少女の顔はたじろいだ。
赤らんだ頬をより赤くして「わっ、わかった! 分かったから手離せっ!」と、身体を回してその手を振り解く。
離れるとふらついて、後ろの書棚に寄り掛かり、肩で息をする。
なっ、何だ、今の……。
一瞬の気分高揚、理解不能の鼓動の昂まりに、一時惑った。
浮ついた、ふわふわとした実感。決して不快では無いものの、翻弄される様な怖さがあり、真っ直ぐ立っていられなかった。
ただ少々レイは敢えてはそこに理屈は付けず。先ずは目の前の課題をと向き直り、呼吸を整えて今一度尋ねる。
「はー……で? 何だ?」
「……分からん」
「分からんって、お前……」
「話さなければいけないと思い、咄嗟に引き留めた。だから、内容は今考えている」
対する美丈夫もまた、戸惑いの中に居た。先の自分の行動に説明が付かず、優秀な頭脳は空転し煙を上げている。
さながらポンコツ。普段見せる隙のない姿とは対極の状態。
新鮮味を感じた少女側は、その様を見て理解の吐息を一つ吐き、身の強張りを解き、ペースを少し取り戻す。
「まあ、いいよ。そっちも参ってる、こっちも参ってる。お互い様だ」
「いや、お前程では……」
「あん? 使用人に当たり散らしてる様な余裕の無い奴がっ、それを言うか?」
「見てた、のか……?」
「ふははっ、ばっちりなー」
己の振る舞いを省みて、今更ながら彼は自らを恥じた。
両耳を赤らめ、への字口を暫し結んだ後、観念した様に肩を落とす。
「っ……はぁ、確かに、お互い様か」
「おう」
が、そこで切り替わる。カチリ。まるで機構が再起動したかの如く理性のスイッチが入り、隙の無い才人チハヤがカムバック。
目の色が変わるとは正にこの事か。彼は「尤も、今この場に於いてに限り、だがな」と口にして、普段の冷徹さの中に激情を激らせながら、給仕服姿の少女に詰め寄る。
「へぇっ……?」
「そうだとも。お前には話さねばならない事が沢山ある」
「チハヤ、さん……?」
「互いに腹を割ろうじゃないか。話すから、話せ」
「ひっ、ぃ……!」
空白の時間を埋めるべく、積もる話が、一遍にその場に雪崩れ込んだ。
「やっぱりあの勝負仕組まれてたのかよ!」
「ああ、すまない」
「いや別にお前が謝る事じゃないわ。関わってないんだろ? てか関われるとも思えん」
「まあ、そうだが」
「はぁー、腹立つよなぁ」
「ああ。俺も、この件には憤っている。タダで済まそうとは考えてない」
「へっ、どうするつもりだ?」
時に意気投合し、
「お前の家の事情は分かっている。状況が厳しかった事は百も承知だ」
「へぇ、調べたのか。同情でもしたか?」
「いいや、ただ呆れた。何故周りの人間を頼らなかった?」
「比較的、頼ってたつもりだが」
「違う、お前のそれは利用だった筈だ。己の意志で、己の手足として動かそうとしていたに過ぎないだろう」
「……だったとして、何の問題がある?」
「お前が失敗した場合に取り返しが付かなくなるだろうが。現に今、そうなっている」
「分かった様な口を聞くなっ! 頼れる人間が居なければ、己でやるしか無かろうが!」
「意固地になって探さなかっただけでは無いのか? お前にはそれだけの能力があった筈だ」
「っ、何が言いたい? 説教か? 過ぎた事を論って何になる?」
「お前の行動原理を知らなければ、この事態に対処出来ないんだよ」
「マジ? 対処する気なんだぁ? へぇー? ふぅーん?」
「話を逸らそうとしても無駄だ。さあ話せ。何故一人で動き続けた? その先に何を求めた?」
「だぁーからっ、しけた古豪の出自のボクが一番になろうと必要な事をしてただけだって」
「それは答えになってない」
「この分からず屋めえええっ!」
時に紛糾し、
「使用人の仕事、結構大変でさー……ミスったりすると鞭で打たれたりすんのよ」
「…………」
「まあ、それは全然マシで、一番キツかったのは」
「ギブアップだ、もう少しぼかすか、省略して話せっ……」
「ええっ、手脚が動かせなくなる経緯とか」
「いいからっ……」
「えー……思いの外弱いなぁ」
「お前が強いって事で良い……」
「……へへっ」
時に、深刻になった。
そうして窓の外、カーテンの隙間から射し込む陽光がオレンジ色に変わった頃。
「はぁっ……まだ何かっ、隠してるだろう……」
「そっちこそっ……んっ、っ……」
へばり果て、絨毯の上に腰を下ろす二人は、互いに語り尽くせないまでも、相互理解は概ね深まっていた。
ただ、内面は兎も角、外面の擦り合わせが間に合わないチハヤは、西陽に染まる少女の横顔を覗きながら改めて思う。
(コイツは、本当にあのレイトなんだな……)
由緒正しき家柄らしからぬ砕けた物言い。随所に見せる強かさ。ハングリー精神。どれをとっても彼そのもので、一切の否定が出来なかった。
そして、内面ばかりに意識を向け、かつての彼として考え始めていたが故、抜かっていた。
日が陰った瞬間気付く。異様な程に赤く火照って苦しげな、その弱々しい顔貌に。
「……レイト、お前、顔色がっ!」
慌てて腰を上げ、彼は駆け寄る。
もう自身と同じでは無い。あまりにも違う。疲労も、体調も。
その上健康ならまだしも、過酷を受け続けたか細い肢体は決して健全では無い。
「はーー……っーー……まだ、その名で、よんでくれるんだな……」
「悪いっ、夕陽で分からなくてっ……って、その顔は、まさかっ」
しかし人一倍強がりな人間である。計算して、強かに隠し通していた。
にやり。真っ赤な顔で、悪戯っぽく笑って見せる。
「ひひひっ……だーまされてやんのっ……ほんと、だいじょーぶかぁー……?」
「何をふざけた事をっ……! 待ってろっ、今すぐ人を呼んでっ」
刹那、少女は中腰の彼に飛び付いて、その手で押し倒した。
「ふっ……んううっ、んっ⁉︎」
無駄の無い動作だった。油断し切った男体が女体に絡め取られ、むちりとした腿で口を塞がれている。
ただし、少し動いただけにも関わらず酷く消耗した様子で、上からの吐息は荒く吐かれた。
「はーー……っ、マジで、なめすぎっ……さすがに、かなしいぜ……?」
「んんんんんっ⁉︎」
柔和な感触がじんわりと筋肉質な肉体を侵す。スカートの中から甘酸っぱく香るは、淫靡な雌臭。既に汗か何かのシミが広がっていて、少し湿っぽい。
「叫んでもいいけど、んっ、かぶが下がるだけだから、やめたほうがいいぞー……?」
外に待機しているのは計画をサポートする女衆である事を示唆した後、少女は「そこんとこわかったならぁっ、はい、どーぞ……」と、口元を塞いでいた脚部を退けた。
「……どういう、つもりだ」
「見たまんまのとーりだよっ……ここで、済ませるんだっ」
続いてするするするり。手際良く、細い手指はチハヤの腰に巻かれたベルトを外していく。
抵抗は可能だった。しかしながら、彼は唖然としてされるがままだ。
「絨毯、掃除大変になるかもしんねーけど……ぁ、さっきまですわってたとこ、シミできてんじゃん……サイアク……」
「嘘を、ついたのか? 手が動かないと」
「んっ、うごかないぞ……? 脚もだけど、決められたこと、以外の目的では、な……」
夜伽教育で教え込まれた動きと、使用人の仕事、そして最低限度の歩行と受け身。
それ以外の目的では指輪のサポートを受けられず現状動かせないと、息も絶え絶えに説明がなされた。
「っ、どうして、不意打ちの様な事をするんだっ……!」
「だって、おまえにげるじゃん……」
「んなっ! 当たり前だろう! こういう事は、双方の同意と心の準備が」
「それ……してるヒマあると思う……?」
「っ……な……は」
言葉に詰まった。チハヤは急ぐ理由を知っている。
説得力のある否定を、用意出来ない。
何かするのも憚られ、その手はカーペットの上でただ震え惑う。
「いつでもできるわけじゃないんだっ……とにかく、孕まないと先がないんだからさ……大事なのはっ……カラダの準備だろ」
「いや、それは……」
「あ、そうそう、ちなみにボク、つい先日、生理、おわったんだよな……しんどいんだぜ? 機会があれば、ぜひ味わっていただきたい……」
まただ。また、見知った存在が、知らない存在へと変わっていく。
心痛を抱えるも、言葉で言い表せず。行動で示す事も出来ない。
かつてない無力感に苛まれ、彼は脱力する。
「って、そっちはぜんぜん、準備出来てないじゃん……なんだよこれ……」
ズボンが剥かれ下着だけになった。が、男物のパンツの中は全く勃起の兆候が無い。
その様に「この間はあんなに勃ってたのにっ……結局あれ、暴発した魔法のおかげだったのか……?」としょぼくれる少女。
漸く、チハヤは言い返す。
「少しは想像してみろっ……! つい数年前まで男だった相手が、女になって性交を求めて来ている状況をっ……!」
「…………たしかにキツい」
共感が得られたかに思えた。しかしながら、揺れる紅の瞳は再び狂気を孕み、止まらない。
「でもさ」と返事を返し、するり、するり。給仕服を脱いで、艶かしい裸体を露わにした。
「ヤるしか、ないんだよ……!」
「うっ……!」
体毛の痕跡も傷跡も無い、透き通る様な白い絹肌。それが火照って赤熱し、随所に赤紫色の淫紋が、怪しく光り浮かんでいる。
ショーツも脱げて、むんっと蒸れた色香が放たれる。
丸いぼん尻が、毛のないつるりとした股間がチハヤの顔に近づく。
ぽってり厚い、閉じた陰唇の一本筋から糸引く淫蜜が垂れた。
むせかえる様な淫臭で彼の鼻腔は満たされる。
「おまっ、これっ……!」
それもその筈。玄霧の淫欲感度遮断剤の効果が切れ、その身は狂おしい程の淫熱に苛まれていた。
ここまで会話に終始し、我慢に我慢を重ねた結果今まさに、限界を迎えている。
「みりゃわかるだろっ……こっちはっ、正気とのたたかいもっ……あるんだっ……!」
(こいつっ、どうしてこんなになるまでっ……!)
細指を逸物に這わせ、大慌てで扱きだす。
「ただでさえ、望みはうすいんだしっ……はやく、回すうをこなさなきゃっ、いけないしっ……」
「待てっ、待てってっ……!」
口調は取り留めを失って、下腹部の紋様が、怪しい輝きを増していく。
いよいよまずい。切迫したチハヤが動いた。
「待てと言ってるだろうがっ!」
「んきゅっ⁉︎」
彼の右手が、股間を弄るその手を取って止める。
その何気ない刺激が、並々と溜まって溢れそうな女器を揺さぶってしまった。
刹那、どうんっ! 淫紋から波動が放たれ、室内に薄紅の光が充満する。
「くっ、あっ……!」
直撃を受けたチハヤの精神は、強烈な淫欲の上書きを受けた。
心拍は張り裂けんばかりに回数を増し、送られた血流は逸物へどっと流れ込む。
どっ、どっ、どっ、どっ! 反り勃っていく。主人の意志を無視して、ビキビキ、ビキビキ。
「ふーーっ……っ……っ、おまえが、わるいんだぞっ……」
「っな、理不尽、なっ……」
少女の細腰は、鍛え上げられた腹筋の上を滑り、その肉竿へ真っ直ぐ向かっていく。
獣の如く吐息を吐きながら、淫らに肢体をくねらせ、直上に着けば、ぬりゅっ、ぬりゅっと卑猥な前後運動を行い、割れ目を何度も押し付けて淫蜜を塗りたぐる。
「こんな事でっ、いいと思ってるのかっ、おいっ……!」
「おもってないっ……! けどいまはっ……いまはっ、もうっ……!」
楽に、なりたいっ……!
切実な願いは、成就した。
思い切って腰が下ろされ、ぬぷぅっと鬼頭は割れ目の中へと滑り込む。と、勢いそのままに、前回行き止まった突っ掛かりをぶちんっ! と越えた。
「はっ……ああぁ゛っ……!」
「くおおおぉっ……!」
低音と高音の苦悶が重なる。凹凸がずっぷり、深々と嵌まり込んで、接合部からこぷちゅっ、と空気混じりのはしたない音を立てた。
「ぁ゛……あぁっ……!」
痙縮する裂かれた女陰から赤い血が滲む。挿し込まれた肉茎の根本を伝い落ちていく。
強烈な圧迫と激痛に見舞われ、少女は痛苦に叫ぶかに思われた。しかし。
──ぁんらっ、これぇっ……!
「っ……おいっ馬鹿っ! 大丈、ぶ、か……?」
「ん゛っ……んぉ゛おっ……ぃ、じょぶ、じゃっ……ぃ゛っ……!」
その女体の官能の芯たる肉壺が得たのは、途方も無い悦楽。
確かに痛みはあった。しかし浅い部分に過ぎず、その先の深部は脳天まで突き抜け、内側から全ての細胞に快感の火を通す熱源となる様な、そんな感覚に襲われていた。
暴力的で支配的な衝撃に息も吐けず、少女はただ瞳を白黒させ身を震わすばかり。上手く話せない、動けない。
「痛い、のか……?」
チハヤ側からは顔が見えない。判別付かず戸惑いながら問う。が、返事は当然喘ぎばかりで形にならなかった。
彼の方も決して余裕では無く、ヒクヒクと痙攣する肉襞にキツく締め付けられた肉茎は、己の意に反して凄まじい速度で暴発へと向かっていく。
ドクドク、ドクドクと引き攣りが起こる度、内からマグマの迫り上がりを感じ、焦燥を隠せず。
「っ、今抜くからっ、待ってろっ!」
緊急性を感じ、そう言って細腰を持とうとした。次の瞬間、
「ま゛っ、ぅごかすなぁ゛っ……! だめらっ、ぁあ゛っ……!」
苦悦に蕩けた形相で、少女が必死に反抗した。
咄嗟に彼は手を引いたが、またしてもその僅かな揺れで均衡は崩れる。
「っ、ぁ゛っ、だめっ、ぅごくなっ、うごぅなってぇっ……!」
「はぁっ⁉︎ 動いて無いぞっ⁉︎」
「うごぃてぅ゛らろっ! ぐんっ、ぐんっ、んっ……てぇっ……!」
「それはっ、お前の方がっ……くぅぅ!」
張った肉茎が蜜壺の蠕きを受けて暴れ、その暴圧を受けて女陰が悦楽に乱れ締まる。
連続する互いの痙攣が、互いを増幅し合って止まらない。女体も男体も、甘く痺れる閃光に脳髄を灼かれ、視界の奥にチカチカ光る星を見る。
明滅は飽和して、両者の意識を白ませていく。
「ぁ゛っ、ぁっ、ぁめっ、クるっ、きてぅっ……くっ、ぃ゛っ、ぃくっ」
「やめろっ、待てっ抜っ……!」
両者切迫し、その時が訪れた。
「ぃ゛っ、っ゛っ〜〜〜〜〜〜!」
「ふっ、う゛っ……!」
ビクンッ! 若い肉体二つが苦悶の声を上げて仰け反り、天井へ向かって跳ねた。
そしてびくっ、びくっ。一度で終わらず、二度、三度と打ち震える。
その度繋がり重なるその接合部。どくどく、どくどく、激しい脈動と共に命の熱が広がって、男女の淫らなデュエットが夕暮れの部屋に染み入る。
「っぅ゛っ、っ〜〜〜〜、っぉ゛〜〜〜〜……!」
「くっ、絞られっ、っ……!」
「ぉ゛っ……っ────」
女体は幾度か波打った後、ゆっくりと後ろへ倒れ、チハヤの胸板の上にとんっと力無く落ちた。
空間を満たした妖しい光が失せ、快感の余韻と、荒々しい呼吸が落ち着いていく。
彼は腹上でぐったり弛緩している肢体を揺すり、声を掛ける。
「っ、はぁっ、はっ、おいっ! 馬鹿レイトっ、このっ……!」
「っーー……っ〜〜……」
応答無し。柔らかそうな白銀髪の下を覗き込むと、幼顔は意識を失い眠りについていた。
何処に触れても崩れて、壊れてしまいそうな儚い存在を感じながら、チハヤは大きく息を吸い込み、そして溜め息として吐いた。
「……はぁああぁ〜〜…………」
苦労しそう(してる)