【完結】お家とおち○ちんお取り潰し 残されたのは好敵手と子孫を残す為の優秀な血統だけ? 生意気ぼっちゃまTS孕み嫁修行 作:あかん子を説法
もう元の名前で呼ばれていないのに
普通の人間であれば、とうに折れていたであろう。
この短期間受けた少年の心の傷は、他者では想像も付かない程深い物の筈だった。
親を失い、家を失い、魔術師としての素養も半永久的に封じられ、人としての尊厳も踏み躙られた。
ましてや当時十二の少年である。メランコリックを通り越し、心が壊れても全く不思議ではなかった。
しかし、少年にはまだ残っていた。人並み外れた知性と、これまでの成功に裏打ちされた圧倒的自信が。
十二年の人生は苦難の連続であったが、全て覆してきた。
一過性の屈辱など論ずるに値しない。何れ押し潰す。親を失った? 家を失った? 多少恋しいが元より頼れた覚えは無い。封じられた魔術師としての才も、最高位ではあるが真価はそこではない。
人の上に立ち、思った通りに人を動かす。最終的に己の勝利に繋げる様に。
彼はそれこそが自身の力だと信じて止まなかった。原点こそ他者にあれど、以来自己の研鑽のみによって培われた、真に独力の力だと。
全てを失っても、どんなに傷付けられても。己さえ残っていれば何れ取り返せる。
どんなに心乱されても、そこに絶対の自負がある。故に折れない、壊れない。
壮絶な虐待を耐え凌ぎ、少年は少しずつ情報を集め把握に徹した。
懲罰房で一人、静かになった所で、現在分かっている事を纏める。
────ここは恐らく連中の所有する別荘地の一つ、片田舎の台地に建てられた旅館規模の館だ。
庭の掃除の時や、廊下を歩いている時窓の外に見える景色で分かった。
海も川も近い、海抜の高い土地に建っている。立地条件が良く、稀に羽振りの良さそうな客の来訪がある事から見ても明らかだ。
後は気候の傾向をある程度把握すれば、そう遠くない内に特定出来る。
場所については問題無い。問題なのは、キクチと四人の女衆。そして自身に刻まれた淫紋と装具だ。
彼女ら五人はどう見ても他所者で、使用人では無い。キクチは不明だが、女衆は相当の手練れである。魔術に長けており、身のこなしは訓練していた者のそれ。万全の状態でも、準備無しに戦えば手傷を負わされるクラスの者達だ。
若くて才気のある人間はこの国では限られている。女性ともなれば殊更に目立つであろう。
レイトが今まで集めてきた知識を以てすれば分からない筈は無かった。しかしどうにも特定が出来ない。
国が動いてる前提から考えて……表に出ていない育成機関で育てた人材だろうか。
まだ自分に利用価値があると見ている事は確かだが、どうしてそこまでするのか。少年はどうしても解せなかった。
“女性の使用人としての礼儀作法、心得を学びつつ、それに相応しい姿へと変わって頂きます”
“まだ全然男の子みたいですけど……”
ボクを女性使用人に仕立て上げてどうしたいんだ? ここまで妙な手間を掛けて成し遂げたい何かがあるのか?
言葉通り受け取った場合、狙いは女性化によって優秀な母体を確保する事だと推測される。
女にして手籠にして子供を孕ませれば、当人の意思を無視して国に貢献させられる。外道だが裏切り者に対してやる価値は一定程度あるかもしれない。
が、そこには問題が複数ある。
性別を変える魔法は存在する。それなりの危険を伴うものだが、魔術師が被術者でない限り、外科的手術と同程度の時間と手間であっという間に成功する代物だ。
だが魔術師相手となると話は別。その身は常に魔力を通していたが故、そういった改変魔法の類による変化を受け難い。
困難であるというだけで、時間をかければ不可能では無い。ただ宿していた魔力量が増えれば増える程、必要な時間と手間が増える。
少年程の傑物の肉体ともなれば、変化はほぼ不可能に等しい。というのが一般的な常識だった。
少年は顔を上げ、いつの間にか置かれていた姿見に映る自身の惨めな姿を見る。
銀の首輪をした、銀髪紅瞳の奴隷。淡い光源の下、胸と股間に白い何かを貼り付けた、貧相な身体の男児のシルエットが闇に浮かんでいた。
股間の突起はまだ健在。寧ろ過去一その存在を主張する様な肥大した状態を維持されている。
仮に変化出来たとしても、これまた魔力量が邪魔をする。
優秀な母体ほど、優秀な父体を必要とする。過去解決手段を探した事例は存在するも、全て失敗に終わった事は現状の国の魔術師人口を見れば明らかだ。
故に釣り合いの取れる相手を探さなければならない。
少年は想像した。国内で自身に比肩しそうな人間を。
……まさかね。
不快感が走り、取り辞めた。
全て繋がるが、答えとしては無理がある。少年は憶測を切って捨てて、目下の最優先事項を決定する。
キクチ達をどうにかするには、彼女らの背景の把握は勿論の事、最終的には使用人達に働きかける必要があるだろう。
ただこのザマのままでは話すら聞いて貰えない。
だから、まずは装具と淫紋、どちらかを解消する。一時的にで構わない。その方法を探す。探さないと────
「……あぐっっ! うぅっ!」
また頭が真っ白になり、下半身からはしたない音が立った。
特に装具っ……!
時間設定があるのか、キクチが暫く操作しなくても勝手に軽度に苛んで来る。その為中々気が休まらない。
体感、熱っぽい気怠さが増して、余裕を持って思考出来る時間が徐々に短くなっている。タイムリミットがある可能性を少年は考慮した。
これを付けられてからは排便の自由も奪われている。いや、それだけならまだ良い。自由が無いというより、感覚すら狂わされている。
小便は漏出していたりするけれど、大きい方は果たして何処に行ってしまっているのだろうか。食事を摂らせて貰えていないとはいえ、老廃物はある筈なのに。
尻穴を埋めるそれは、ただ永続的な異物感を齎し、僅かな便意と排便事に味わう様な開放感を交互に与え続けて来る。
「はーー……っーー……」
浅く息を吐く度思い知る。
もう暫く何も食べていないのに空腹感も久しく感じていない。喉の渇き方も妙だ。決まった時間に給水させられているとはいえ、常に少し渇いている様で、それ以上に乾く事が無い。
生き物として当然の感覚や行為が失われている。気味が悪い。
付いてたら、逃げられないし……これは、何とか、しない、と……。
そしてまた朝が来た。
「起床時間です」
「っ、はい……おはようっ、ございます……」
殆ど、眠れなかった……。
片目を引くつかせ、少年は瞼を開ける。
そしておや? と肩透かしを食らった気分になる。いつもの過激なモーニングコールが今日は無い上、予め給仕服が着せられていた。
「ふっ、どうしたんですか? 間抜けな顔をして」
「…………」
短気で癇癪持ちの彼だが軽度な煽りはもう通じず。右から左へ聞き流す事が出来た。
キクチは小馬鹿にした表情を咳払い一つで怪訝な物へと戻し言う。
「誠に不服ながら、本日はレイ、貴方の定期検診が予定されております。その為使用人としての仕事、及び指導は休養です」
「っ……」
マジで? やったぁ! などと少年は小粋に心中で喜んでみたが、ちっとも心は晴れなかった。
勿論休養という言葉自体は喜ばしい。ただそれよりも前に告げられた定期検診という言葉が不穏過ぎた。
身構えている間に拘束具が外されていく。
「早速ですがドクターは既にお待ちです。行きましょう」
足取りは重くとも嫌々を滲ませまいと歩く少年に、キクチは二階の客間の一つを案内した。
「ここです。お入り下さい」
ドアが開かれる。と、その向こうには即席の診療所の様な空間が。
奥の影から、顔に防毒マスクを被った白衣の女が現れる。
「あぁっ! やぁ〜やぁ〜お久しぶりぃ〜! ってそこまで久しぶりでもないかぁ〜」
魔術師の檻の中で散々聞かされた、胸糞悪い声だった。
ドクター、ヘルゼン……!
計ったかの如く動き出す装具に意識を持っていかれながらも、少年は強く拳を握り見据える。
施術者が様子を見に来る。思えば当たり前の事だけれど、まさか本当に姿を晒すとは。
「どうどう〜今どんな感じぃ〜? 詳しく聞かせてぇん」
彼女は若干癖のあるブロンドの長髪と袖の余った白衣を振り乱し、少年にひしと抱き着いた。
ふにゅん。柔和な胸の肉が頭に押し付けられ、薬品と柔軟剤の香りが鼻腔を擽る。
何たる無防備、舐められている。
しかし、現在の彼は事実その程度。握られた拳を鳩尾へ飛ばせる程、短絡的にはなれなかった。ぐっと堪え、口を真一文字に結ぶ。
とそこへキクチ。いつもの業務的口調で「こちら、約束された物です」と、少年の背後で白衣の悪魔と何やらやり取りする。
「あら、どうもぉ」
「これで宜しいのでしょうか?」
「うんうん、あってるよぉ」
「……では、受け渡し完了という事で。定刻にまた伺います」
「はぁーい」
僅かな時間で済んだらしく、キクチはカツカツと硬い踵音を残し去っていった。
存外あっさりで、何か一言釘を刺されると思っていた少年は拍子抜けする。
「ぅ、結構いっぱい要望入ってんなぁ……」
が、直ぐに何やら呟いているヘルゼンに集中。言葉を選び、まず一つ投げ掛けた。
「っ……よく堂々と姿を現す気になったな、特級犯罪者が」
「んん? え〜? やだなぁ〜施術者として被術者の経過を診に来るなんて当たり前じゃないかぁ〜」
飄々と返事された。まるで相手にされていない様だ。
フレンドリーな姿勢を曲げず、頭を撫で回したり背中をポンポンと叩いたりして来る。
一層癪に障ったが嫌な話、言葉遣いや態度ですぐに罰して来て取り付く島も無いキクチよりは遥かにマシに感じられてしまった。
「ああ、訂正しよう、犯罪者じゃないか、今は。立派に国の犬やってんだもん」
「はいはい! 良いから良いから!」
「なぁっ⁉︎」
少年は軽々と抱き上げられてしまった。
抱く腕は女の細腕とは思えない程力強い。少し抵抗したが、微動だにしなかった。
あっという間に部屋の奥へと運ばれ、診察台らしき物に乗せられる。
「じゃあ服ぎ脱ぎしよっかぁ〜ぐへへ〜」
「きっ、はっ? 誰が脱ぐかっ!」
「えぇ〜? だったら脱がしちゃうよぉ!」
獲物を前に、ヘルゼンはワキワキと指を踊らせる。
「脱がすの得意なんだなぁこれが」
「なっ……やめっ」
「いくよぉ〜?」
瞬間、彼女の背から先端の尖った機構の腕の様な物が八本出現。目にも止まらぬ速さで駆動し、給仕服を「そぉい!」の掛け声一つで引き裂いた。
「……ふぇっ?」
「あっはぁ〜かぁんわえぇ〜! 撮影撮影!」
少年の霰もない姿へ向け、連続してフラッシュが焚かれる。
「女の子下着ももう着けてんだぁ〜! やべぇ〜!」
「っ〜〜!」
「あっ、恥じらい顔っ! 美味しいっ! もっとくれぇ!」
「きっ、キッッショっ! しねっ! 今すぐしね!」
「そんなこと言ってぇ〜! そう言う事言う子は下着も脱ぎ脱ぎぃ〜!」
「ぅっ、うああぁっ!」
そ、そういう事かよ……。
想定はしていたものの、それでも足りてなかった。相手はただ姿を隠してコソコソやって来ただけの悪党では無い。人を、生命を長年弄んできた怪物だ。
見た目女の皮を被っているだけの、理解の及ばぬ人外。その片鱗を前にして、少年は微かに薄寒くなった。
「ふへへへ……女の子服、全部剥けちゃったねぇ。男の子に戻れたねぇ」
「死ね、マジで死ね」
身に纏っていた物は破れ散った物含め全て片付けられてしまった。
残るは、胸、股間、尻の装具と、頭のカチューシャ、首元の首輪のみ。
機構腕は装具の三点を指し、ヘルゼンは言う。
「んでんで〜どう? 気に入ってくれた? 『ススム君』は?」
「……そんな名前なんだな、これ」
「そうだよぉ〜、君のカラダの変化を促進する為に作っちゃったんだぜぃ?」
案の定、これも彼女の作った物だった。
いやしかし、変化を促進、って事は。
「なんだ、刻印だけじゃ、我のカラダは変え切れないのか? それともぉ゛っ……!」
「おぉ、ちゃんと動いてる動いてるぅ。良い感じだねぇ」
「はっ、話を聞きたいならっ、動かすんじゃっ、ね゛ぇっ……!」
動かしたのか、それとも時間による自動の作動か。
きっかけを作ろうとした挑発的な言葉は腹部が引き攣れて最後まで出なかった。
話の主導権を掴みたいのに、これでは難しい。
「しかしその目の下のクマ、あんまり眠れてないみたいだねぇ」
「当たり前だろうがっ……! こんなもん、付けてたらぁっ!」
首輪に機械腕の先端が刺さった。それで何かが分かったのか、ヘルゼンは眉を顰める。
「衰弱も見て取れる。どんだけ扱かれても大丈夫な様にしてる筈なんだけどなぁ〜」
何処までも自分勝手。会話にならない。
キクチよりマシという評価も少年の中で訂正され始める。
「うーん……まぁその辺は後々調整しよっか」
彼女はそう口にすると、「んじゃ早速、拝見させていただきまぁ〜す」と機構腕を使って唐突に両胸の装具を取り外し始めた。
腕の先、尖った先端が、何やら模様の隙間を突く。するとぷしゅっ、と微かに気の抜ける音がして、装具の動きは止まり淵の一部が浮いた。
先端は枝分かれして、器用にそこを摘み、ぺりっ、ぺりぺりぺりっ!
「んっいい゛っ!」
少し剥がされただけで瘡蓋を剥がす様な痛みが走った。
声を上げた少年に「あっ、痛かった? ごめぇん」とドクターは平謝り。ベイッ! と一気に剥がす。
「ぅあ゛っ! っ、つぅ……!」
一瞬の刺痛の後、ひりりとした灼熱感が残った。
被せ物が取れた開放感、だけでは無い。視線を落として見ると、少年は愕然する。
乳頭と乳輪が、元よりも二回りは赤々と腫れ上がっていた。
しかも紫に近い桃色の光を放つハート型の刻印のおまけ付き。
「あぁっ……ああぁっ……!」
自身の勝手知ったる肉体が、既に一部原型を留めて居ない。
堪らず声を荒げた。
「っ、こんな所にまでっ!」
「んふ〜いいでしょ素敵でしょぉ〜?」
「そう思うのはお前だけっ……だぁっ……?」
ひりひりひりひり。装具の外れた箇所が久々の空気に晒される感触に苛まれる。下腹部が急に引き攣れて、身体を丸めてしまった。
「他のとこも外していこうねぇ〜」
「っ、ちょっと、まっ」
咄嗟に股間を隠した両手と閉じた太腿が腕達によって広げられ、押さえ付けられる。
胸の時と同様の手順で尻、股間の装具が同時に浮かされ、剥がされていく。
べりべりべりべりべりっ!
「うぐぅっ、い゛っ、あ゛うううぅっ!」
「あははっ、いい反応するぅ」
「や゛ぇっ、っあ゛っ! あ゛あぁっ!」
更に全体を剥がされたら、「よぉし、抜くよぉ」と尻穴を埋めている棒が引き抜かれる。ぬろおおぉっ……!
「はぁっはぁっあ゛っ、んお゛っ……ふっ、う゛ううぅっ……!」
少年の思った以上にそれは太く、長く、苦しかった。瞳は白黒し、舌を放り出した口から嗚咽混じりの悲鳴が上がる。
そして間も無く、ぬぽんっ。全て引き抜かれ、「っ、あ゛ぁっ!」と悲鳴がひっくり返ると、挿入っていたモノの全容が露わになった。
「おっほぉ〜でたでたぁ〜! すんすんすん……くっはぁ〜!」
ヘルゼンは白色の棒を目の前で嗅いで見せた後、「嗅いでみぃ? トブぜぇ?」と態々少年の胸板に置く。
童顔が嫌悪で歪む。みじろぎし、即座に身体の横に転がした。
「はぁーー……はあぁーー……!」
「むぅ、ノリ悪いなぁ。えいっ!」
ちゅぽんっ。逸物を包んでいた装具が一気に外される。
直後、振られたシャンパンの栓が抜かれたかの如く一気にせり上がり、溢れてしまった。
どくっ! どぷっ、どぷっ、ぷっ……。
「っ……ふっ、っっ……!」
「うぉっ、よく出るねぇ!」
虐め抜かれて真っ赤な肉竿。脈打ち竿先から垂れる白濁液。そこに浮かび上がる、胸にある物と同じ類の刻印。
下劣なコントラストがこの上ない恥辱のスパイスとなる。耐えかね、少年の目尻からこめかみに涙が伝う。「ぜってぇっ、ゆるさねぇっ……!」と睨むが、すぐさま瞳はとろんとして瞼が降りてしまった。
「おち○ちんはまだまだ元気だねぇ、もう少し効果強めてもいいかなぁ?」
「ただじゃ、すまにゃっ……すまないぞっ」
胸同様、尻と逸物も異様な程ヒリつき、ヒクつく。その度ずんと頭が重くなる。呂律が回らない。
「っはーー……なんれっ、取った後のが、キツいんらよぉっ……」
「そりゃ、今のところ刻んだ術式の制御も兼ねてるからねぇ。首輪だけとなると結構辛いでしょ?」
「はぁっ……?」
外せばマシになると、思ってたのにぃっ……!
少年の真上、機械腕はその下半身がすっぽり入る大きさの四角い枠を作り、彼に向けて数回光を放つ。
直後、枠内にホログラムスクリーンが現れ、少年の体内を透写した物が映し出された。
「……ふんふん、中の方は思ったより順調だねぇ」
ヘルゼンからは見えるが、少年からは見えない。
順調という言葉に不安を抱く。「何が、順調なん、っだよ」と声を尋ねた。
が、白衣は翻り、ぶつぶつ独り言を言いながら何処かへ歩いて行ってしまう。
「おいっ、まてっ……!」
取り残され、手脚が自由になった。
今なら逃げられる。そう思えたらどれだけ良かったか。
「っはぁーー……っーー……ふぅっ、っ……」
心臓は早鐘を打ち、荒い呼吸と共に発汗した全身が震える。
身体の疼きが酷かった。蓋を失った箇所が、何か物足りない感覚に苛まれ切なさを訴える。
埋め合わせる為に殆ど無意識にゆっくりと、右腕は胸を抱き、左掌は股間を包んだ。
「はっ、あぁっ……っっ!」
じんっ! 火傷したみたいに熱い肌の掻痒が満たされ、脳髄を侵す快感が滲んだ。
一度触れたら最後。目覚めた官能が暴れ出す。
最早手に負えない。少年の瞳が助けを求めて回る。
まてっ、まてまてまてこれどうするっ、っ!
「っ、ふぅっ! んっ、くぅっ……!」
尻の穴まで疼いて、埋め合わせを要求して来る。
股間に持って行っていた手を、尻穴へ向かわせた。中指がつぷんっと挿入る。
「っっ〜〜〜〜!」
背筋が反り返り、視界で星が散った。
逸物がより一層刺激を求めて脈打ち、張り上がる。
胸を抱えていた右腕を下げ、掌は逸物を掴んだ。
びくっびくんっ! 浅ましく腰が跳ねる。
「ぁ゛っ、あぁっ!」
寝返りを打って身体を丸めた。強く太腿を締め、下唇を甘噛みし堪える。
右手に返る感触が知っている自身の小さな逸物とまるで違う。滑っていて硬い。太い。熱い。
しかし自分の物じゃないみたいなのに、肉竿側にも感覚がある。張り詰めていて、皮が剥けている。痛い。剥き出しの先端がジリジリ灼ける。なのに切ない。
あくまで自分に生えている物が変わり果てた姿なのだと教えられる。
何だよこれっ……どうすればいいんだよぉっ……!
そういう行為があると知っていても、少年に自慰の経験は無かった。
具体的な方法を知る事は憚られ、学ぶ事を避けていた。故にそれに近い事をしようとしていると理解はしても、その先のイメージが湧かなかった。
そうこうしているうち、空いた両胸がじんじん疼きだす。両腕を必死に締めてカバーしようとする。
手が……手がたりないっ……! 手がぁっ……!
「はぁーーっ……ふぅーーっ……ふーー……!」
しかし、自慰よりも先に学ばされていた。本格的官能を。行為を。刺激を。
否が応にも記憶は反芻され、手指は動作を再現する。
逸物を上下に扱き、尻穴を穿ってしまう。
「ふっ、ふっ、ぅ゛っ……んはっ、ぅっ!」
待ったっ……だめだっ、こんなっ、自分でなんてぇっ!
また一つ一線を越えてしまったと自覚し恥じた。が、背徳感はブレーキ足り得ない。
動きは洗練されて、激しくなっていく。すりすり、ぐにぐに。恐る恐る入れていた力が強まる。
や、こんなのがまんムリだっ、もういっそ、だして一回、すっきりした方が……っ、くそっ、くそぉっ!
瞬く間に切迫した。
もう出そう。なのに、もっと味わいたい欲が湧き上がって、手加減しようとしてしまう。
「はぁっ……はぁっ、っ、くぅっ……!」
だが加減は上手く行かず。漏れ出すかの如く逸物は暴発。
「ぅ゛っ!」
ぶぴゅっ! びゅくっ、びゅっびゅっびゅっ!
呆気なく吐精を果たしてしまった。
「ぅぅっ……っ……」
少年は腰を引き、暫し余韻に浸る。
ただ気付いてしまう。何処か物足りない事に。
一抹の虚しさと共に、腰の奥が悶々とする。
出したのにっ……何だよこれぇっ……⁉︎
射精の快感単体は思った以上に浅いのか、何なのか。
性欲に疎い彼は、ただその欲求を持て余す。
寂しい。尻穴を、尿道を、胸元を、埋める何かが欲しい。刺激で満たしていたい。
っ、なに考えてんだボクっ……!
尻穴の奥。中指を幾ら浅ましく突っ込んでも、一番刺激したい所に届かない。
おかしいっ、こんなのおかしいっ……!
「っ、っーー……ふーー……?」
正気と狂気の境を彷徨い、救いを求める様に泳いだ視線は、物陰から覗くヘルゼンの血走った眼とかち合った。
「……んふっ、検査の合間におにゃにー、気持ち良かったぁ?」
装具だけを外しても何の解決にもならない。寧ろ状況が悪化する。
そう理解させられた少年は、惨めにも再び装具を付ける様ヘルゼンに懇願する他無かった。
想像を遥かに越える、自身の肉体の、悲惨な実状の数々。
検診を境に、それらは次々明らかになっていく。
やって欲しい、これなら心を折れそうってプレイ思い付いた方は感想に是非書き込んでみて下さい。
今後参考にするかも知れません。