鬼辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人である零余子。
「下弦の肆」の席位を与えられた、赤い着物を着用した二角を持つ娘といった風貌の鬼である。
席位に従い左目には「下肆」の文字が刻まれている。
その、力は普通の鬼よりも強い存在。
そのはずだった。
「あっあぁっあぁ」
だが、そんな彼女は、目の前にいる青年に恐怖を隠せない様子で後ろに下がっていた。
偶然だった。
空腹で、人を襲おうとした。
いつもと変わらないはずだった。
だが、そんな時に、目の前にいる青年に遭遇した。
柱と遭遇しない為にも、すぐに逃げようと思ったのだが、目が合った瞬間に、身体の自由を奪われた。
まるで蛇に睨まれた蛙のように。
それは、身体の恐怖によってだ。
本能で、彼女は逆らえなくなった。
「今、俺は非常に機嫌が悪い。
せっかく、この街のそば屋の大将の絶品なそばを堪能していたのに、お前のような存在が現れた。
人を襲う以上、放っておく訳にもいかず、そばを急いで食べなくてはいけなくなった」
そう、青年は、零余子に向かって言い放つ。
彼の言葉を聞いただけで、零余子は、身体が震える。
目の前の存在に逆らえない。
それは、彼女の持つ本能的な恐怖から来るものだ。
目の前の存在は、自分とは格が違うという事を肌身を持って理解したのだ。
「さて、この鬱憤、どう晴らそうか。
貴様の身体を斬り刻むか。
それとも、太陽の下で焼こうか」
残酷な、残酷な処刑を言葉にしていた。
殺される。
それは、零余子の本能で理解できた。
「おっお許しください!
私はっ、私はっ」
「ふむ、ならば、奉仕しろ」
その言葉と共に零余子に告げると共に、青年は座る。
「お前のような存在は、こういう事を嫌がると聞く。
ならば、それで誠意を見せたら、考えよう」
それと共に、青年は剥き出しにした肉棒を見せつける。
赤黒く脈打つそれは、既に臨戦態勢に入っているかのように勃起している。
それを前にして、零余子はごくりと喉を鳴らす。
これまで、行為など行った事のない。
しかし、もしも断れば、殺される。
だからこそ、零余子はそのまま肉棒に舌を伸ばす。
失礼のないように。
青年の機嫌を損ねないように。そう思いながら、ゆっくりと口の中に含んでいく。
「んっ……」
初めての経験だったが、不思議と嫌悪感はなかった。
むしろ、どこか気持ちよく感じる。
初めて味わう感覚に戸惑いながらも、零余子はそのまま口の中で肉棒を舐めていく。
唾液を使って、丹念に肉棒へと舌を伸ばしていく。
自分の中にあった男のイメージとは違うそれに戸惑うも、それでもやめる事は出来ない。
下手でも構わない。
今はただ、この場を逃れるために必死だった。
「ほぉ、悪くないぞ」
そんな声を聞きながら、懸命に肉棒へ刺激を与え続ける。
そして、それが功を奏したのか、次第に肉棒が大きくなっていく。
(大きくなって……)
自分の奉仕によって大きくなったという事実に、零余子は感動する。
同時に、自分の身体で興奮してくれた事に嬉しさを感じてしまう。
そして、気付けば無意識のうちに自ら腰を動かしていた。
まるで娼婦のように、自分が気持ち良くなる為に腰を動かす。
しかし、それでもまだ足りない。
もっと欲しい。
そう思いながら、丹念に舌を使い続けていく。
「ほぅ、なかなかに」
そう青年は零余子の頭を撫でる。
撫でられ、褒められる。
それは、鬼舞辻無惨が決して行わない行為。
その行動に対して、零余子は目を見開きながら、続ける。
生き延びる為の奉仕。
だが、自身が奉仕すればする程に大きくなる肉棒。
そして、褒めてくれる青年。
それが零余子の心を変えていた。
もっと尽くしたい。
もっと自分を見てほしい。
そんな感情が芽生え始め、やがてそれは絶頂を迎える。
「そろそろいいか?」
青年の言葉に零余子はこくりと首を振る。
すると、青年は、そのまま零余子の喉奥に精液を吐き出した。
どくんどくんと脈打つペニスから放たれる大量の白濁とした液体。それを零余子はゆっくりと飲み込んでいく。
(おいしい……)
そう思いながらも口の中に残る残滓まで丁寧に舐め取り終えると、ようやく零余子は口を離す。
「よし」
頭を優しく撫でられて、零余子は嬉しそうな表情を浮かべる。
「あぁ、この方の方が」
そう考えていた時だった。
零余子は目を見開く。
「あっあぁ、お許しをっお許しをぉ!!」
何が起きたのか、すぐに分かった。
自分の仕える相手である鬼舞辻無惨。
彼が、零余子が裏切ろうとした事を察した。
すぐに許していただこうと、声を出す。
恐怖する。
このままでは。
そう思っていた時だった。
「おい」
聞こえた声。
見れば、冷たい目で青年は零余子を睨んでいた。
絶対的な死が同時に二つ襲い掛かる。
それに零余子は恐怖の板挟みの状態だった。
だが
「俺の物に手を出すな」
同時に青年の言葉と共に、零余子の中にある精液が、隅々まで行き渡る。
それは、自身の身体を引きちぎろうとした鬼舞辻無惨の細胞を殺すように。
やがて、吐血をする。
それと共に零余子が見えたのは、目だった。
何度か見た事のある鬼舞辻無惨の冷たい目。
驚愕の目で、こちらを見る。
「さて、お前、名は」
「むっ零余子です」
「ならば、零余子。
お前はこれからどうする?
あいつにこれからも従うか、それとも、俺の物になるのか」
そう、聞いてくる。
それに対して、零余子は。
「もちろん、あなた様に♡」
圧倒的な力の差を見せつけられた。
「ならば、誓え。
あそこに転がっている、お前の元主の目の前で」
その言葉に対して、断る訳はなく、零余子は自身の女性器を見せつける。
「私、本日よる鬼舞辻無惨の所で所属している下弦の肆を止め、目の前にいるこの方に永遠の忠誠を誓います♡」
そして、自らの秘所を広げて見せつけると……。
「私の初めてを捧げます。どうか、お受け取りくださいませ」
そう言いながら、自身の膣内へと迎え入れた。
「んっ……くぅうううううう!」
痛みからか、零余子の口から声が上がるも、それはすぐに収まり、代わりに喘ぎ声が響き渡る。
「何これぇ! こんな気持ちいいなんて聞いてないよぉ!!」
今まで感じたことの無いほどの快感に、零余子は腰を動かして快楽を得ようとする。しかし、それを青年は許さず、両手で掴んで動きを止める。
「まだだぞ? 俺はまだ満足していないんだからな?」
「そ、そんなぁ……」
零余子は泣きそうな顔を浮かべるも。
「ほら、もっと近くに寄れ」
そう抱きしめるように言われれば、その通りにしてしまう。青年の言葉に逆らえないほどに、零余子は調教されてしまっていたのだ。
そして再び始まるピストン運動。パンッという音と共に零余子の体が跳ねる。
「あっ♡ああんっ♡」
先程までの苦痛とは全く違う感覚。むしろそれが心地よくすら感じる。
(どうして……痛いはずなのに……)
そう思いながらも体は正直だった。痛みではなく快感によって体を震わせる。
「いい感じになって来たじゃないか。ほら、どうだ?」
「んっ♡ふぅー♡ふぅー♡はぁー♡」
「気持ちよさそうだな。それじゃあそろそろこっちも触ってやるか」
「え? きゃう!?」
突然胸を揉まれて悲鳴を上げる。しかしそれもすぐに甘い声へと変わる。
青年の手が零余子の乳首を摘まんだのだ。そのままコリコリと弄られるたびにビクビクと体が震えてしまう。
(何これぇ……こんなの知らないぃ……)
自分で慰めたことはあるが、その時とは比べ物にならないほどに強烈な刺激。
思わず目の前にいる青年にしがみついてしまいそうになる。
それに対して、青年は余裕そうな表情を浮かべていた。
絶対的な力の差。
それを感じながらも、包み込むように抱きしめる。
膣内は、青年の肉棒によって蹂躙され、全てが書き換わる。(ああぁっ♡すごいぃ……おちん○んすごぉい♡)
腰を振るう度に快感が脳天まで駆け抜けていく。その度に意識が飛びそうになるも、何とか堪えながら行為を続ける。
そしてついに限界が訪れた。
子宮口を押し潰すかのように突き上げられ、絶頂を迎える。同時に精液を叩きつけられ、幸福に包まれた。
だがそれでも青年の動きは止まらない。
そのまま抽挿が再開されると、すぐにまた絶頂を迎えた。
(ああっ! だめぇ♡イったばかりなのにぃ♡)
「どうした? まだ俺は満足してないぞ?」
そう言って笑うと再び激しいピストン運動が始まった。
「そんなぁ♡こんなにされたら壊れちゃうぅ♡」
「安心しろ。お前はもう俺の女だ」
そう言って、青年は零余子の耳元で囁く。
「これからは人を守る為に力を使え。
決して、人を襲うな。
鬼から人を守れ。
さすれば、俺はお前を見捨てない。
お前を、こうして求め続けよう」
その言葉に対して、零余子は一切反論できなかった。
何故なら、彼女はこの瞬間に、自分の全てを捧げることを決めたからだ。
だから、彼女は自ら腰を振りながら懇願する。
「はい……貴方様が求める限り、私はずっとお側にいます」
そう誓いを立てると共に。
「では、あれを踏み潰せ」
そう、鬼舞辻無惨が、こちらを見る為に作り出した目玉を見る。
これまでは恐怖の象徴でしかなかった。
だが、それは驚愕に満ちて、こちらを見ていた。
それに対して、零余子は
「えぇ、勿論♡」
何の躊躇もなく、踏み潰した。
あたり一面に広がる血の海。
それに対して、恐怖は既になかった。
同時に新たな主となった青年は、こちらを誘う。