吸血鬼にとって、鬼という存在は、邪魔者としか言えない存在である。
人を食う事に対して、あまりにも躊躇のない奴らに対しては容赦はしなかった。
人間の部分が強く残る者に対しては、多少の温情を与えたり、利用価値がある時には眷属にする。
それを含めれば、目の前にいる鬼、鳴女という存在はかなり大きい。
これまで、居場所を探れなかった存在を探る事ができる存在という事もあり、手に入れるのに躊躇はなかった。
逃げる手段を失わせた彼女に吸血鬼が行ったのは、上書きと言える行為だ。
ぐじゅりと、上から押しつけるような形で鳴女はその肉棒を口の中に受け止める。
そのあまりの大きさと熱さで彼女の口を満たしていた。
唇から喉の奥までみっちりとその先端を押しつけられて息苦しくないはずがないのだが、それでも彼女は一切抵抗する事ができずに受け入れ続けている。
「んっ……ふぅっ……」
僅かに鼻にかかったような吐息が漏れるが、それだけだ。
襲い掛かる快楽に対して、鳴女はなんとか息を漏らす事しかできないでいた。
そうしてしばらくの時間が流れた後、ゆっくりとその巨根を引き抜いていく。
ぬろぉっと粘ついた唾液が糸を引いている様はとても淫靡な光景だった。
そして再び勢いよく突き入れられて、また引き抜く。
何度も繰り返されるピストン運動によって、次第に彼女の口からも甘い声が溢れ始めていた。
「あっ……うぁっ……!」
先ほどまでの呼吸すらままならないほどの圧迫感とは一転して、今度は喉奥を突き上げられるたびに肺の中の空気が全て吐き出されてしまうかのような感覚に襲われる。
そんな状態だというのに、彼女はただされるがままに肉棒を受け入れるしかなかった。
やがて一際強く腰を打ち付けられると、びゅくりと熱いものが流し込まれる。
それは今まで感じたこともない程の量の精液であり、彼女の胃袋はすぐに満たされてしまった。
だがそれで終わるわけではない。
そのまま引き抜かれる事はなく、更に数度に渡って射精が行われた。
大量の白濁とした液体を飲み込む事を強要され続け、ついに限界を迎えた彼女は嘔吐してしまう。
しかしそれで止まるわけもなく、むしろ吐き出してしまった分だけもう一度飲まされる羽目になった。
ようやく満足したのか、男は鳴女の頭を掴みながらゆっくりと引き抜いていった。
ずるりと音を立てて完全に抜けきったところで彼女は解放されたものの、もう立ち上がる力もないようで床の上に倒れ込んでしまう。
荒くなった呼吸を整えようと必死になっている彼女だったが、それを邪魔するように男の手が伸びてくる。
そのまま腕を引っ張られ、無理矢理立たされたかと思うと、今度は後ろから抱き着かれるようにして体を密着させられた。
「ひっ……」
思わず悲鳴のような声を上げる彼女であったが、そんな事はお構いなしというように男の手が胸へと伸びていく。
大きな手に包まれるようにして揉まれてしまうと、嫌でも反応してしまうようであった。
「やめっ……ひゃうんっ」
抵抗しようとするも、乳首を摘まれると同時に耳元で囁かれてしまえば力が抜けてしまい、逆に自ら体を差し出す形になってしまう。
その様子を見た男はにやりと笑うと、そのまま乳首を責め始めた。
指先で転がすように弄り回しながら時折爪を立てると、その度に鳴女は小さく喘ぎ声を上げてしまう。
そうしている間にもう片方の手で下半身に触れられると、それだけでビクンッと体が跳ね上がってしまった。
「くぅん……あぁうっ!」
既に濡れそぼっていた秘所は簡単に男の指を受け入れ、あっという間に入り込んだ二本の指によって膣壁を押し広げられてしまった。
そしてそのままバラバラと動かされると、堪らず彼女は腰を引いて逃げようとするのだが、男がそれを許すはずもなかった。
しっかりとホールドされると、さらに激しく抜き差しされてしまう。
同時にクリトリスまで擦られてしまえば耐える事などできるはずもなく、すぐに絶頂を迎えさせられてしまった。
だがそれで終わりではなかった。「え? ちょ、ちょっと待ってくださ……あぐっ!?」
休む間もなく挿入され、一気に奥まで貫かれてしまう。
「ま、まだイったばかりなのにぃ! あああっ!!」
再び始まった激しいピストン運動に翻弄されながら、鳴女は再び絶頂を迎えた。
しかしそれでも止まることはなく、むしろ激しさを増して責め立てられ続ける。
あまりの激しい動きについていけず、呼吸もままならない中、意識が遠退いては引き戻されるを繰り返していくうちに次第に思考力が失われていった。
(な、なんですかこれぇ……頭がおかしくなりそうですぅ)
身体の奥底から湧き上がる快感に脳まで溶かされそうな感覚に陥りながらも、その度に理性を取り戻してなんとか耐えようとするものの、それもすぐに限界を迎えてしまう。
そして遂に、これまでとは比べ物にならないほどの大きな波が押し寄せてきた。
それは絶頂というにはあまりにも強烈すぎるもので、もはや意識を保っていることすら難しいほどだ。
しかしそれでもなお彼女は抗うことはできず、むしろ自ら腰を振り始めて更なる快楽を得ようとしていた。
(あっ……あぁっ! もうダメェッ!!)
全身を襲う激しい痙攣と共に、視界が激しく明滅しはじめる。
それと同時に、子宮に熱いものが注ぎ込まれる感覚があった。その熱さを感じながら、彼女は絶頂を迎えていた。
「ふぅ……」
男が一息つくと、ゆっくりと彼女の身体から男根を引き抜いた。
そしてその先端からは大量の白濁液があふれ出しており、彼女がどれほど激しく犯されたのかを表していた。
垂れ流れた精液と共に鳴女は身体を痙攣させながら荒く呼吸をする。
1つしかない瞳は見開き、身体が支配される感覚を味わいながら、幸福感に包まれながら、眠っていった。