吸血鬼から見て、甘露寺の存在は疑問の塊であった。
「あの、私は、そんなに変でしょうか?」
「えぇ、それは」
そう言いながら、その日、偶然に出会った甘露寺に対して吸血鬼は言う。
だが、それは嫌悪からではなかった。
「これ程、素敵な女性がなぜ婚約できないのか」
「へっ、そんなぁ」
「生まれ持った素晴らしい肉体に、素晴らしい精神。
これ程の素晴らしい女性との見合いを断るなんて、信じられない」
「そんな、お世辞を言われても」
そう甘露寺は言うが、吸血鬼は首を振った。
「お世辞ではありません。
今、この時は、本当の事しか言えない。
だからこそ、私は、あなたが欲しい」
それは、普段の吸血鬼が言わない言葉。
人間には尊敬を込めて。
鬼に対しては物を扱うように。
だが、それらを越えて、目の前にいる甘露寺を自分の物にしたい。
そんな欲求が、吸血鬼にわき上がらせる程だった。
「その、今夜、よろしければ。
何もなければ」
「えっえぇ、そこまで言われたら、えへへへぇぇ」
それと共に甘露寺は、吸血鬼に誘われるがままに、とある宿に向かった。
そして、宿に入り、部屋に入ると共に、その行為はすぐに始まる。
「んっ……♥」
唇が触れてこすれ合うだけで、脳が甘く痺れるほどの快感が駆け抜ける。
そのまま開かれた甘露寺蜜璃の口の中に、吸血鬼は自ら舌をねじ込んだ。
「んちゅ♥ふぁ……♥」
唾液は人間の血より甘く、吸血鬼の舌に絡みつく。その唾液は媚薬のように吸血鬼の全身を巡り、彼の性欲を高ぶらせた。
もっと味わいたい。もっともっと。
そんな思いから吸血鬼の舌の動きはさらに激しくなり、同時に乳房への愛撫も激しくなる。
揉みしだき、掴んで、先端の果実を口に含み、舌の上で転がす。
「ひゃうぅんっ! ♥だめぇ♥そんなにしちゃだめぇっ! ♥おっぱいおかしくなっちゃうぅ! ♥」
しかし吸血鬼の手は止まらない。それどころかさらなる責めを受けて、彼女の身体は熱くなっていくばかりだ。
「やめてっ! もう無理ぃっ! ♥これ以上されたら私、もう耐えられないっ! ♥」
懇願するような言葉とは裏腹に、彼女は自分の手で胸を寄せ上げ、吸血鬼の顔に押しつけるようにして、更なる刺激を求めるように腰を動かしていた。
「ああぁあっ! もうだめぇえっ! イっちゃうっ! またイっちゃうぅっ! あ゛ぁ──ーッ! ♥」
甘露寺蜜璃が絶頂を迎えると同時に、その秘部からは勢いよく潮が吹き出した。それは彼女の足元に水たまりを作り、地面に広がっていく。
それと共に荒い息と共に吸血鬼を見つめながら、呟く。
「はぁう♥️ごめんなさい、こんなはしたない事をしてしまってっ♡」
だが、まだ満足していないのか再び自ら胸に手を当てて寄せ上げる。
そして今度は両手で両方の乳房を掴み上げた。
柔らかそうな白い肌に指が深く沈み込む様は淫靡な雰囲気を醸し出している。
吸血鬼はその様子を見てゴクリと唾を飲み込み、自分も我慢の限界だと言わんばかりに自らのズボンに手をかける。
するとそこから現れたのは、まるで別の生き物かと思うほど大きく膨れ上がった男性器だった。
(大きい……)
それを目にした瞬間、思わずそう思ってしまう。
(これが……吸血鬼さんの?)
そう思った直後、吸血鬼が甘露寺に近づく。
「すみません。
どうやら、私もあなたの魅力に参ってしまったようです」
そしてそのまま覆いかぶさるように唇を重ねる。
口の中に入ってくる吸血鬼の長い舌は彼女の歯茎から上顎まで丁寧に舐め回し、さらに舌同士を絡め合わせることでお互いの存在を確かめ合うような濃厚なディープキスを行う。
その間も彼の両手は絶えず動き続け、片方の手で乳房を優しく撫で回しながらもう片方の手で背中をさすり、同時にその肉棒は既に甘露寺の女性器の割れ目に当てられていた。
「んちゅ……ぷはぁっ! ああんっ! おちん○ん擦れて気持ちいいぃ!」
しかしそれだけでは足りないと思ったのか、吸血鬼はさらに体を密着させ、互いの性感帯を刺激しあう。
やがて二人は抱き合ったまま地面に倒れる。仰向けになった吸血鬼の上に跨っている甘露寺の胸が大きく揺れるが、それに構わず彼は腰を動かし続ける。
一方、彼女の方はというと自分の中に異物が侵入してくる感覚に喘ぎ声を上げていた。
「あっ……あぅっ!? ふわああぁ~っ!!」
その大きさ故か、ゆっくりとではあるが着実に奥へと進んでくる。
ついに亀頭が子宮口にまで到達する頃には彼女はすっかり蕩けきっていた。
「はぁ……はぁ……。……動いてください……」
「わかりました」
そう言って彼が腰を動かす。
最初はゆっくりだったが徐々に速くなっていき、それに伴って膣肉はより強く陰茎を刺激するようになる。
また、それによって生じた快感によって二人の興奮度は徐々に高まっていく。
ディープキスは更に激しさを増していき、時折漏れ出す吐息すらも吸い込むように何度も唇を重ね続ける。
その間にも吸血鬼の手の動きは一切止まらない。
今度は両手を使って二つの大きな果実を同時に揉みしだく。
手の中でぐにゅりと形を変える柔らかさと温かさを堪能しつつ、指先で勃起した乳首を摘む。
それと同時に下半身でも一番敏感な部分を責め立てていく。
「んっ……! あっ♡」
甘い声が漏れ出ると同時に、蜜璃の身体から力が抜けていく。
完全に脱力しきったところで吸血鬼はようやく口づけを中断する。
「どうだい? 気持ちよかったかい?」
その問いに対して蜜璃は何も答えない。
ただ荒くなった呼吸を整えようと必死になっていた。
「その、大丈夫か?」
その様子に、吸血鬼は心配そうに尋ねる。
すると、蜜璃は大きく息を吸い込んで言った。
「──―ッ! もうっ!! 恥ずかしかったんだから!!」
真っ赤になった顔を隠すように両手で覆いながら、指の間から吸血鬼を見つめる。
「いきなりあんな……うぅ~」
羞恥心に押しつぶされそうな表情を浮かべながらも、どこか期待するような視線を向ける。
そんな蜜璃の様子を見て、吸血鬼は満足げな笑みを浮かべた。
そして、ゆっくりと口を開く。
「ならば、君が求めるままに」
吸血鬼は、そう甘露寺を、甘く誘うように囁いた。
その言葉に、蜜璃は思わずごくりと喉を鳴らす。
すると吸血鬼は立ち上がり、彼女の身体を抱き上げた。
そのままベッドまで運び、優しく横たえる。
その上に覆いかぶさるようにして、吸血鬼は彼女に顔を近づけていく。
「あっ……」
鼻先が触れ合う距離にまで近づいたことで、互いの吐息を感じる。
その熱さに、二人は自然と笑みを浮かべていた。
「では……いただきます」
「んっ……どうぞ召し上がれ」
そう言って、二人の唇が重なった。
──―ちゅぷっ♡…………れろぉ~♡
──―ぴちゃっ♡ くちゅっ♡ 淫靡な水音が響く中、蜜璃はその感触を楽しむように目を細める。
その感触と共に、口内に入ってきた舌。
そして、甘露寺の膣内を埋め尽くす肉棒はゆっくりと抽挿を始めており、それはまるで膣内の具合を確かめるような動きだった。
「ああぁぁああっ! 気持ちいいよぉっ!」
甘露寺は、自身の身体を襲う快感に悶えながら、目の前にいる吸血鬼を見つめた。
すると、彼は自分の視線に気付いたのか、こちらを見て妖艶な笑みを浮かべると、そのまま腰の動きを大きくしていく。
「んひぃっ!?」
ぐちゅり……という音と共に、更に奥まで侵入してきたペニスに驚きの声を上げる甘露寺だったが、その声はすぐに甘いものへと変わっていく。
(きもちいっ! もっと欲しいっ!)
先ほどまでの優しい愛撫とは違う激しいピストン運動に、甘露寺は自分の心までも蹂躙されていくように感じていた。
しかし、それは愛されているからこその激しさだと理解している彼女は、自分の中にあるこの感情が何なのかを理解する事ができずにいた。
「んぅうッ♡」
激しくなる動きに合わせて漏れ出る喘ぎ声はどんどん大きくなっていく。それに比例するかのように腰の動きも早くなり、二人の絶頂が近い事を知らせた。
「あぁあっ! イクッ! イッくぅ!」
膣内が激しく痙攣し、肉棒を強く締め付ける。子宮口に押し当てられた亀頭はその刺激に抗えず、大量の精液を放出した。その熱さに悶えるように身体を震わせながら、蜜璃は絶頂を迎える。
「ひぃいいいっ!! イっぐぅ!!」
どぷどぷっと注がれていく白濁とした液体を感じながら、甘露寺は意識を失った。
注がれる精液は留まることを知らず、蜜壺を満たし続ける。それでもなお注ぎ続けようとするかのように肉棒の先端から射精が続き、ようやく収まった時には結合部から溢れ出るほどだった。
蜜璃の身体を抱きかかえたまま、吸血鬼はゆっくりと立ち上がる。ベッドの上に寝かせると、彼女の股間からはごぽりと音を立てて精液が流れ出した。
それを見て吸血鬼は笑みを浮かべると、指先を伸ばして、甘露寺を撫でる。
「あぁ、本当に、素晴らしい女性だ」
吸血鬼の言葉に反応するかのように蜜璃が僅かに身じろぎし、瞼を開く。ぼんやりとした瞳には目の前にいる男の姿だけが映り込んでいた。
その視線を受けて、吸血鬼もまた微笑む。そしてそのまま覆いかぶさるようにして唇を重ねていく。