「未知のダンジョン探索?」
「ええ。是非お願い出来ないかと思いまして」
俺の目の前に座った男がテーブルに肘を付いてじっとこちらを見つめながら言う。痩せぎすの体にタキシードがあまり似合っていない。シルクハットにモノクル、口髭といかにも紳士然としたいでたちなのだが、どこか胡散臭い感じがする。
「この辺りで新しいダンジョンが見つかったなんて話は聞いてないけどな」
ここはアクセルのカフェ。冒険者ギルドに立ち寄った俺は、受付のお姉さんから俺に会いたい人物からメッセージを預かっていると言われて、ここに呼び出されていた。
「この近くではありません。王国の北西、人里離れた森林地帯です」
「何でそんな所の探索を俺に頼むんだよ?王都とかに行きゃいくらでも腕利きの冒険者がいるだろ?アクセルくんだりまで来なくったって」
「それが……すでに何組かのパーティーに依頼をしたのですが、全員戻って来ないのです。そこで魔王軍の幹部を何人も倒したと評判のサトウカズマ様に」
複数のパーティーが全員帰って来ない?そんな物騒なダンジョンなんぞ行きたくない。
「俺の腕を見込んでくれたのはありがたいですが、あいにく別のクエストに取り掛かっていまして」
俺は適当な言い訳をして断ろうとする。が、男は体を乗り出し、さらに食い下がる。
「そこを何とか!依頼料は弾みますので」
「いえ、ですから」
今は借金も返してそこそこの蓄えもある。無理に危険を冒す必要はない。
「それにもう一つ、お伝えしたい事が。実は私が雇った冒険者とは別に盗賊が一人、そのダンジョンに潜ったらしいのです」
「盗賊?」
「はい。帰ってこないパーティーの唯一の生還者、というかダンジョンに入らず入り口で待機していた者なのですが、その者が目撃しています。銀髪の、頬に傷のある少女だったそうです」
「な、何!?」
俺は思わず立ち上がった。銀髪で頬に傷って、まさか……
「彼女の生還も確認されていません」
男の言葉に俺は呆然と立ち尽くした。
どうしてこうなったんだろう……
クリスは朦朧とした意識の中で自問した。このダンジョンの話を聞き、最初は未知のお宝を見つけようと思っていた。しかし奥に進むにつれ、このダンジョンの異様さ、特にあちこちから感じる悪魔の臭いに危機感を感じ、女神エリスとして浄化を行おうとした。が、何故かクリスはエリスの姿になれないどころか、女神としての力を全く使うことが出来なかったのだ。
「ふうっ!」
クリスが甘い声を漏らす。危険を感じ入り口に戻ろうとしたクリスだったが、もう遅かった。洞窟のあちこちから太い触手が何本も現れ、あっという間にクリスを捕らえてしまった。そして触手から溢れた粘液か衣服を溶かし、クリスは全裸で四肢を触手に捕らわれたまま宙吊りにされた。
「うああっ!」
そこからは地獄だった。いや、ある意味では極楽ともいえる。クリスは果てしない快楽責めに遭っていた。
「あふっ!」
まず複数の細い触手が伸びてきて包皮を剥き、クリトリスを露にする。さらに細い一本の触手がクリトリスに絡みついて締め上げる。ジンジンと痺れるクリトリスに触手の先から伸びた細い針が突き刺さる。
「あひいぃっ!!」
クリスは顎を跳ね上げ絶叫した。針から液体が注入される。途端に体が熱くなり、汗がどっと溢れる。
「かはあああ……」
クリスは拘束された四肢を揺すって身悶えた。全身が性感帯になったように疼く。さらに別の触手がクリトリスに近づく。その先端は口のようになっており、無数の小さな歯が円形に三列も生えていた。
かぷっ!
「いああああっ!!」
触手がクリトリスを咥え、円形に並んだ歯が回転する。歯はゴムのように柔らかく、クリトリスを傷付けず凄まじい快感をクリスに送り込む。クリスは涎を垂らし、体をガクガクと震わせる。
「おはおぉっ!!」
快楽責めはまだまだ終わらない。今度は二本の触手が両方の乳首に迫る。先端はやはり口のようになっており、乳首を咥えて吸い上げる。あっという間に硬く勃起した乳首に、口の奥から伸びてきた細い針が刺さる。先程と同じように液体が注がれ、体がさらに敏感になる。
「あああっ!!」
体を震わせ、クリスが悶絶する。体の芯が、脳の奥がヒリヒリと痺れる。雌の本能がさらなる刺激を求める。
「ふあ……」
乳首を咥えていた触手が離れ、代わりに少し太い触手が近づいてきた。その先端が人間の手のように五つに開くと、両乳房を掴んで乱暴に揉みしだく。
「おおっ!ああっ!!」
胸を揉まれるだけで意識が飛びそうな快感を覚える。クリスの顔はすっかり上気し、オマンコはお漏らししたかのごとくびちゃびちゃに濡れていた。
「!?」
クリスの眼前に一際太い触手が伸びてくる。その先端は雄の生殖器そのものだ。鼻先まで近づき、ヒクヒクと震える極太のペニス。
「ああ……」
「口を開け」と言っている。クリスの僅かに残った理性が警告を発する。これを受け入れてしまったら、もう戻れない。クリスには直感でそれが分かった。
『ダメ!ダメよ、クリス!』
理性が叫ぶ。しかしその声に従うにはクリスはもう快楽に蕩けきっていた。
「ああ……」
いつのまにかクリトリスの歯も胸を揉む手も止まっている。全身がジンジン痺れ、中途半端でお預けを食らった体がどうしようもなく疼く。
『もっと!もっと欲しい!』
雌の本能が叫ぶ。理性を溶かしていく。鈴口から透明な液体を垂らした触手が促すようにビクッと跳ねる。さらなる快感が欲しければ口を開け、と。
「はあ……」
もうクリスに抗う力は残っていなかった。おずおずと口を開いていくと、触手がさらに近づく。ぷうん、と濃い雄の臭いが鼻を突く。
ぐぼっ!!
口が開ききったところで触手が口内に突っ込まれる。一気に喉奥まで突かれ、クリスがえずく。しかし吐き出すことも出来ない。
『い、息が……苦しい』
必死で鼻呼吸をするクリス。触手の凄まじい雄の臭いに吐き気を催すが、口内は触手でいっぱいに塞がれ戻すことも出来ない。触手が前後に動いて好き勝手にクリスの口内を蹂躙する。クリトリスの歯と胸を揉む手が動き出し、快感を与えてくる。
「ふううっ!?」
触手の先端が膨らむのを感じた次の瞬間、
ぶびゅうううっ!!
触手から大量の粘液が噴き出した。喉に絡みつくその粘液をクリスは目を白黒させながら胃の腑へ納めていく。
「んんんっ!」
大量の粘液を飲み込み、クリスの体がさらに熱くなる。オマンコが蕩け、子宮が降りて行く感覚がある。クリスは自分が受精の準備をしていることを自覚した。
『ダメ、それだけは……』
口から触手が抜け、口から粘液が溢れる。同時に床から今までで一番太い触手が伸びてくる。血管が浮き出て先端の割れ目から透明な液体を垂らすそれは男性器そのものだった。
「いや、やめて……」
クリスが力なく呟く。触手は明らかにクリスの股間へと狙いを定めている。しかし四肢を拘束されたクリスには逃げる術はない。いや、たとえ拘束されていなくても、クリスは逃げなかっただろう。それほどクリスの体は刺激を、性の快楽を求めていた。
「んあっ!!」
ついに触手がクリスを貫いた。まだ誰も分け入ったことのない乙女の聖域を、醜悪な触手が蹂躙して行く。未踏の地を征服した証のようにクリスの股間から鮮血が流れる。
「くああっ!!」
初めてだというのに、こんなに太い触手が刺さっているのに、クリスは意外なほど痛みを感じなかった。先程飲まされた粘液のせいか。その代わり、脳を焼くようなもの凄い快感が、クリスの全身を駆け巡っていた。
「ひああっ、き、気持ち、いいっ!!!」
頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。子宮口まで到達した触手の先端からさらに細い触手が伸び、子宮内に侵入する。先の方が猫の舌のようにザラザラしたその触手が子宮の中を舐め回し、およそ人間では与えることの出来ない強烈な刺激を脳の最奥に送り込む。
「ぎひいいいぃっ!!!」
クリスは気が狂わんばかりによがり喚いた。触手本体がピストン運動で激しく子宮口を突き、細い触手が子宮内を這い回る。常人ならとても耐えられないほどの刺激だが、これで許してくれるほど、触手たちは優しくなかった。
「ひっ!」
クリトリスを咥え歯を回転させていた触手からさらに細い触手が分かれ、クリスの尿道へ潜り込む。尿道の中を触手が動き回り、クリスが未知の快感にのたうち回る。
プシュッ!
耐えきれずクリスが失禁する。薄黄色の小便が滝のように落ちる。
「ダメ!そこは……」
地面から別の触手が伸び、クリスの菊門に押し当てられる。先端から粘液を出し、それを潤滑油にして少しずつアナルに潜り込んで行く。
「うあああっ!?」
触手の表面には細かい毛がびっしりと生えており、それがアナルの中を抜き差しする度、腸壁を擦る。アナル全体を歯ブラシで擦られているかのようだ。
「も、もうダメ!もう許して!」
クリスが悲鳴を上げる。だが触手の責めはどこまでも容赦がない。胸を揉んでいる触手の真ん中に穴が開き、乳首が露になったかと思うと、先程の触手が再び乳首を咥え吸い上げる。今度はそれだけではなく、サボテンの棘のような細かい針をチクチクと刺す。乳首に刺さった針は内部に入ると同時に溶け、むず痒さを伴った快感を生み出す。
「おおおっ!」
乳首もクリトリスも真っ赤に充血し、硬く勃起している。クリスはもう全身を嵐のように荒れ狂う快感に半ば意識を失っていた。トドメと言わんばかりに涎を垂らしだらしなく開いたクリスの口に触手が突っ込み、再び大量の粘液を吐き出す。反射的にそれを飲み干したクリスが我に返る。オマンコを激しく突いていた触手の動きに変化を感じる。子宮内を這い回っていた細い触手が引っ込み、先端が膨らんでいるのが分かる。
「ダメ!それだけは!それだけは許して!!」
その意味を悟ったクリスが絶叫する。射精が近いのだ。
「お願い!中には!中には出さないでぇっ!!」
泣きながら懇願する。しかし当然、その願いが聞き届けられることはない。
「いやあっ!!」
一際膨らんだ触手が一旦抜ける直前まで後退した。そして次の瞬間、
ズンっ!!
一気に触手の先端が子宮口に激突する。同時に
どぶりゅうううううっ!!!
爆発するような勢いで凄まじい量の白濁液がクリスの子宮に噴射される。子宮内をあっという間に満たし、膣内に収まりきれないドロドロの液体が逆流する。
「あーーーーーっ!!!」
クリスは体がバラバラになったかのような、想像もしえなかった快感に打ち震えながら絶頂を貪った。胎内を熱い粘液が満たすのを感じ、クリスは自分が異形の仔を孕んだことを確信した。
「すぐに救出に向かおう!」
俺の話を聞いたダクネスが、予想通りの反応をする。親友のクリスが行方不明と聞いては当然だろう。
「しかし胡散臭い話ですね。その男、一体何者なのです?」
めぐみんが顔をしかめて尋ねる。
「本人が言うには没落した元貴族らしい。何でもそいつの家にはもの凄いお宝が眠る幻のダンジョンの存在が言い伝えられていて、そいつの親父が全財産をはたいてそのダンジョンを見つけようとしたんだと」
「お宝探しにかまけて家を潰したと?正気の沙汰とは思えませんね」
「まったくだ。しかもその息子までその後を継いでダンジョン探しを続けてんだから、もう病気だな」
「ちょっと待ちなさいよ!全財産はたいたって、それじゃ報酬はどうなるのよ!?」
アクアが食ってかかる。仮にも女神のくせに相変わらず金に意地汚い奴だ。
「最後に残った屋敷を売り払ったそうだ。話を聞いただけでこれをくれた。実質は前金のつもりだろうが」
俺は男から受け取った、というより無理矢理押し付けられた革袋を出してみせた。中には十数枚の金貨が入っている。
「報酬などどうでもいい!早くクリスを助けなくては!」
「落ち着きなさいよ、ダクネス。何組もの冒険者が帰って来ないんでしょう?ろくに準備もせず乗り込むのは無茶よ」
アクアが珍しく真っ当な意見を言う。
「そうですね。ダンジョンでは私の活躍の場が無さそうですし、中の様子が分からないまま潜るのは危険です」
「しかし……」
「第一その男、何故私たちがクリスの知己だと知っていたのでしょう?どうにも怪しいことが多すぎます」
めぐみんの言うことは尤もだ。あの男はどうも胡散臭い。
「しかしクリスのことが本当なら、放ってはおけん!」
ダクネスの言うことも当然だ。俺は皆の顔を見回す。
「とにかく全員で詳しい話をそいつから聞こう。行くかどうかの判断はそれからということで」
俺の言葉に全員が頷いた。